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31: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/11(木) 21:16:15.96 ID:p9vs/2oY0.net
初めまして。某サイトでこちらを知り、訪問させて頂きました。 
怪談慣れしている皆さんにとって、どの程度の怖さになるか分かりませんが、俺が中学生の頃、列車で会って仲良くなったご老人から聞いた話を書き込ませて頂きます。 

ご老人の住む村は「マタギ集落」と呼んで良いぐらい、多くのマタギが住んでいます(今現在は、どうなってるか分かりませんが)。 
山の事に精通し、大きな熊と相対するマタギは度胸も人並み以上なのですが、そんな彼等でも怖れる存在があって、それは「普通と違う熊」なのだそうです。。 

普通と違う熊というのは三種類ほど居て、それぞれに名前があったと思いますが、「全身真っ黒な熊」「全身真っ白な熊」「通常のサイズより、ずっと大きな熊」なんだそうです。 
信心深いマタギ衆の方々は、それらを山の神様の化身として畏れ崇めていて、山で出会っても絶対に撃ってはいけない、万が一仕留めてしまった場合は、マタギを辞めなければならないとの事です。 

そう話した上で、お年寄りは自分の村で起きた話をしてくれました。 

彼の村にはその昔、一郎さん(仮名)という方が居ました。村でも指折りの、かなり腕の立つマタギだったそうです。 
ある日の事、一郎さんが仲間と共に山へ行くと、ちょうど良い所にツキノワグマが居ましたので、すかさず仕留めました。 

喜び勇んで仕留めた熊に駆け寄った一郎さんですが、熊の胸元を見て、彼の顔色がサッと変わりました。
ツキノワグマなら胸元に必ずある筈の、白い模様が無かったのです。「そんな馬鹿な。必ずどこかに、白い毛がある筈だ」と必死に探す一郎さん。 

しかし、ただの一本も白い毛は見つかりませんでした。結局彼は掟に従い、マタギを辞めました。 
マタギを辞め、農業に精を出す事にした一郎さん。暫くは新しい仕事も順調で、何事もありませんでした。