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521: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/13(土) 07:36:45.91 ID:5QEvM7A50.net
石じじいの話です。 

海岸線には、岩が連続してよく露出しているので、石をさがすには良い場所だそうです。ただ、波によって壊れたり、海に流されていくので、機会を得なければ良い石は手に入らないとのことでした。 
終戦直後に海際の山をあるいていたとき、ある軍事施設を訪れたそうです。まだ、その施設はそれほど荒れてないませんでしたが、軍隊によって(?)かなり破壊されていたということです。建物だけと思われましたが、床にある収納スペースに鉄製の大きな箱があって中に書類が入っていました。極秘の文書のようでしたが、そのままにしておいたそうです。持っていてもしかたがないし、日本の秘密を持ち出すこともはばかれるし、GHQの目も強かったと。その箱を、じじいは、いつも持ち歩いている鉄バールでこじ開けたのです。 

#終戦間際になると、日本の領海の制海権は、すでに米国によって完全に掌握されていました。米国の潜水艦が我がもの顔に豊後水道の奥深くまで入ってきて、軍港呉を脅かしていました。それを掃討するために帝国海軍の駆逐艦が警戒していたそうです。また、その海域に面したリアス式海岸である四国南西部の岬の突端には、潜水艦のスクリュー音を探知するための日本軍の施設があったとのこと。そこで敵潜水艦の存在を探知して味方の駆逐艦に知らせていました。 
(つづく)

522: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/13(土) 07:38:35.03 ID:5QEvM7A50.net
>>521
(つづき)
施設から続く海岸部には、小型の船舶(モーターボートのような動力のついたもの)が浜(といっても砂浜ではなく、岩石でできているのですが)に引き上げられていたと。それは、船の先端に爆弾を付けて敵艦に突っ込んで撃沈するという自殺攻撃兵器だったといいますが、爆弾はなくエンジンも取り外されていたそうです。
ただ、中を覗いてびっくりしたのは、船内に男性と思われる死体が転がっていたそうです。着衣はありましたが、ほとんど白骨化していました。船の壁には、黒い文字で、「天皇陛下バンザイ」と書かれていたとのこと。かなりの遠隔地(長い岬の突端)だったので、その日のうちには帰ることができず、その施設で野営しました。夜中は真っ暗だったのですが月夜で安心だったそうですが、しかし、深夜に「あぁー、あぁー」という人間が叫ぶような声が聞こえてきて、それで目をさましました。じじいは、幽霊を信じていませんでしたが(ある程度、信心深い人でした)、これには恐れをなして「南無大師遍照金剛」と熱心に唱えたそうです。そうして、一刻(2時間)ほどたつと、その声の調子がだんだんと低音になって(その声も怖かったそうですが)、ついには途切れたそうです。

終戦の日が近いので、このような話を思い出しました。

527: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/14(日) 06:16:53.61 ID:Q3PLLiiQ0.net
石じじいの話です。

石を求めて山深く訪れたときに、じじいはいろいろ不思議なものを見つけたり、それらと遭遇したりしましたが、これも理解が難しい発見例です。
じじいが、かなりの高山の森を歩いていたときに、「鎧武者の屍体」を見つけたそうです。すこし森が開けた空き地のようなところにそれは転がっていたそうです。
うつむいて臥していたといいます。はじめ、どこかの「変態」が「趣味」で鎧を着て山に登って死んだのか?と思ったそうです。もしこの屍体が最近のものならば警察に届けなければならないので「なんぎなことよのうぅ」と気が重くなりました。
もし、それが「武士の時代」のものであれば、そのように保存が良いわけがないと思えたのです。しかし、よく屍体を調べてみるとおかしなことに気がつきました。
鎧は非常に古びて見えたそうですが(色は、たぶん、黒い色だったとのことですが)、屍体はミイラのようになっていて(乾いていて)、肉が少し残っていたそうです。
雨の多い地方なのに、そんな状態で保存されるのはめずらしいと(ありえない?)。
兜をかぶって、手甲も脚絆のような鎧もつけていました。しかし、その鎧は、いままで見たことがない型だったそうです。歌舞伎や五月人形でみられるようなものではなく、装飾などが一切なく金属のちょう帷子でした。装着している人物は、非常に大きく、八尺はゆうにあったそうです。
(つづく)

528: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/14(日) 06:18:19.85 ID:Q3PLLiiQ0.net
>>527
(つづき)
じじいは、その屍体をバールを使ってひっくり返して上を向かせてみましたが、顔の部分は白骨化していました。その面貌は、目玉の孔がとても小さく互いに離れていて、上下顎には、歯が一本もありませんでした。首の部分には乾燥した肉がついていたそうです。じじいは、出来心で、その鎧の一部を取り外して持ち帰ろうとしましたが、帷子の一片たりとも剥がれませんでした。互いに固く繋がっていて身体にも貼り付いているように感じられたそうです。最後は、石頭ハンマーで腕の部分をもぎとろうとしましたが、それも叶わなかったと。
陽が傾いてきたので、それ以上滞在すると自分が宿泊のために建てたテントに下りるのが夜になってしまい危険なので、そのときは放置したそうです。翌日、ふたたびその場所を訪れましたが、鎧屍体はそのままでした。欲と興味の塊になったじじいは、その屍体を引きずろうとしましたが、重くて少しも動かすことができなかったそうです。「あれは、重かったわい。すこしもうごかんのよ。大砲みたいなもんよ。」
これは持って帰っては良くないものかもしれん(他の人に伝えて一緒に持ち帰ることも良くない)とじじいは考えて、その屍体の上に近くの森から運んできた枯れた樹皮や下草をかぶせて、読経してその場をあとにしました。彼が、山中で見た不思議物のなかでも、五本の指にはいるほどの奇怪なものだったそうです。

531: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/14(日) 21:30:36.56 ID:Q3PLLiiQ0.net
石じじいの話です(番外編)。

石じじいは、石探して山中や海岸を歩くこともあり、そこで変死体を発見することも何度かあったそうです。それで、警察の人たちと知己を得て、いろいろな事件について情報を得たり、その捜査の場に立ち会ったこともあったとのこと。
ここでは、印象に残ったと彼が語っていた事件を紹介しましょう。

##事件名:《地元の名士、全裸殺人事件》
事件概要:地元の名士とされる50歳代の男性が、自宅の納屋で首を絞められて死亡
した。
##事件の経緯:
雨の降った翌日の月曜日の朝、主人の姿がどこにも見えないことを不審に思った家族のものが、納屋で死亡している被害者を発見した。納屋は、通常は施錠されていたが、その時は鍵はかかっていなかった。被害者は、木製のテーブルに上むきに全裸で横たわっており、首を絞められていた。被害者は、全裸だった。
被害者の首にはマニラ麻のロープがかけられており、その別の一端が電動モータの軸に繋がれており、それが回転することによってロープが巻き取られて首が締まっていた。納屋には電灯用に電気が引かれていて、そこからモーター用の電源が取られていた。
##事件現場の注目するべき状況:
(1)前日に雨が降っており、納屋周辺の地面はどろどろ湿っていたが(じじいの住んでいる地方の方言で「じるくなっていた」)、納屋周辺には、被害者本人や探しに来た家族の者、通報で駆けつけた巡査、の足跡しかなかった。これは、その巡査とその後の捜査班によって確認済み。
(2)納屋
には窓があったが、内部から板と釘で塞がれており出入り口は出入りのドアのみ(ある意味、密室状態)。
(3)殺害時刻は、発見日の深夜(早朝)と思われるが、
物音や声を聞いたという証言はない。(4)被害者は全裸である(着衣と思われる着物が納屋の農機具に掛けられていた)。
(つづく)


532: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/14(日) 21:32:38.60 ID:Q3PLLiiQ0.net
(つづき)
##事件についての疑問点:
(1)なぜ被害者は全裸なのか?
(2)被害者の身体には生前についたと思われる傷や痣がない。犯人と争った形跡がない。
(3)首を絞める手段が非常に複雑である。ロープを首吊りのように輪を作り、その一方をモータの軸に結んで、それを回転させることによって首を頭側から絞めて殺害している。
そのような「装置」(=凶器)は、簡単に製作できるものではなく、また運搬にも人手を要する。そのため、犯人は複数の可能性があるが、じるい地面には足跡が残っていない。
##事件についての別の解釈:
本当に殺人か?被害者とされる男性による自殺ではないか?
一方、
自殺説に対する疑問点:
(1)なぜ自殺者(被害者とされた男性)は全裸なのか?普通、自殺する人は、綺麗に死のうとして着衣を整えたり履物を脱いでそろえていたりする。
(2)なぜ、そのような複雑な(金のかかる)方法で死んだのか?死ぬのであれば、裏の山にいって樹木の枝にロープをかけてぶら下がればよい。あるいは、その地方でよく行われていた農薬を飲んで死ぬという方法もある。
(3)遺言がない。
(4)そもそも死ぬ動機がない。
自殺者(被害者)の男性は、戦前は、国防会の地方における指導的な立場にあり、地元民の戦時訓練を指導していた。男性の家は、昔の庄屋であり、立派な家屋、広い土地と山林、財力を有しており、また、町議を務めるなど地元の名士である。
ただ、終戦後、彼は手のひらを返したように態度を変え、共産党的とも思われるまで「民主化した」。そのため、その節操のない変節した態度を快く思わない地元民もいた。(これが、殺人説の根拠の一つとなった)
(つづく)

533: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/14(日) 21:34:46.46 ID:Q3PLLiiQ0.net
>>532
(つづき)
#####事件について、殺人、自殺説以外の解釈:
死亡した男性は、「変態」(じじいは「色キXガイ」と呼んでいましたが)であり、首を絞められることに
よって性的快感を覚える人物だった。彼は、自作した「電動首絞め自慰装置」の操作を誤って事故死した。おそらく、その夜、家人が寝静まった深夜、普段は鍵をかけて人を遠ざけている納屋で、一人でエンジョイするために、全裸になって装置の上に横たわり、モータを操作して、悦楽の境地に遊んでいたが、手違いで装置が暴走して首が締まって死亡した。電動モータとコンセントのあいだの電気ケーブルの途中には、入り切りのスイッチがついており、それを持って自分の首を絞めながら、モータの作動を制御していた(入切だけだが)。

田舎の農村の人々の心胆を寒からしめた「殺人事件」は、こうして解決しました。
そのような捜査結果となって、男性の家族のものはいたたまれなくなったと思います。結局、その死因は、自殺として処理され、「変態性癖」については公表されませんでした(男性の人権に配慮したのでしょう)。しかし、すこしずつ噂(真実)は、漏れ伝えられて、その地方の「極秘」として人の口にのぼることもあったそうです。
「がいなことする人もおるもんよのうぅ。人のせいへきはわからんわい。やっぱ、こわいのは生きとる人間よ。」農作業中に手を休めてタバコを一服していたじじいは、遠くの山に目をやりながら真剣な顔で語りました。
この話をじじいから聞いた子供のころは、内容を理解できませんでしたが、初老に入った現在、わたしは、ちょっと理解できます(笑)。

541: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/15(月) 19:43:32.41 ID:sUKjHLVT0.net
 「石じじい」シリーズは、面白いですね。
丁度良い長さの文章ですが、適度に改行が入ると読みやすいです。
今後も宜しくお願い。

1001: うしみつ 2032/3/2(火) 04:044:44.44 ID:usi32.com

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元スレ:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1456036738/
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やっぱバールって役に立つわ





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過去の「石じじい」怪談はこちら







うしみつ関連記事:
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