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872: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 16:08:23.90 ID:K85WPLN70.net
中学生だった頃の話。 
当時は夏休み真っ盛りで、気象庁が着実に酷暑日のカウントを増やしていったにもかかわらず 
毎日のように部活のサッカー練習が続いており、 
ついに後輩の一人が熱中症で倒れたのがきっかけで保護者の数名が大騒ぎ。 
顧問の教師もその対応に追われ「ガキのお守りなんてしてる場合ではない!」と 
長期休暇の中途で俺たちサッカー部員は宙ぶらりんの状態になった。 

無論俺たちは喜んだ。 
もともとは軽い気持ちで始めた奴らの多いサッカー部の練習。 
妙に熱くてうざったい顧問教師と部員の温度差は傍から見ても分かるくらいに顕著で、 
部員たちの間ではいつ投げ出してやろうかと無言のチキンレースが繰り広げられていたのだ。 

唯一の楽しみだった他校との練習試合もご破算となったが、 
そこはそこ、気持ちの切り替えが早いことが若さの特権である。 
顧問の教師から申し訳なさそうに放置宣言が下った数時間後には、 
ファミレスで日焼けした顔を突き合わせて、 
海へ行く算段を立てているのが俺たちサッカー部員の不真面目さだった。 

その日は荷物もあったのでその場で解散。海は明日以降のたのしみだとその場で決まり、 
サッカー苦役から解放された俺たちは足取りも軽やかに帰路について、 
心の中で聞こえる波の潮騒に心を躍らせた。