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403: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/03/21(土) 22:55:53.79 ID:ys/K+BwD0.net
実家は民宿をやっている 
天然温泉が自慢だが湯量はうちが使うので精一杯 
さらには場所も悪くて客足がアレなかんじだ 
何より一番近くの村まで山を抜ける国道に出てから人の足で二十分 
しかもその村がコンビニも一軒もないいわゆる過疎地という有り様だ 
そんな立地でも生き残れるにはもちろん理由がある 
ズバリ観光が目的ではない客を会員として囲うこと 
のぞいたり盗撮ができたりするようなロケーションは山の中にくらいしか無い上に 
その山もより麓に近い国道を除けば山もうちの物 
元々は山菜の窃盗を防ぐために張ったフェンスには当然のことながら地権者による退去命令が書かれたプラカードが張ってある 
こわしでもしたら器物損壊、中に入ったら不法侵入 
手間を掛けてつくりあげた陸の孤島は、つまるところ、お客様を守るためのものなわけだ 

もっとも悪名高い週刊誌なんかが飼ってる飢えたフリージャーナリスト崩れなんかは 
フェンスを工具で刻んで穴開けて入ることもある 
そういう時はどの角度からの盗撮かがわかれば 
不法侵入がその掲載された写真一枚で立証出来てしまうので 
たいていは出版社の方が折れてうちでの話は記事にはならない 
なのでうちの実家はそっち界隈では山姥の宿とか呼ばれてるらしい 

そんな煮え湯を飲まされたのの中に仮名トミタさんてのがいる 
本人曰く結構な芸能人スキャンダルを掴んだものの冗談抜きで告訴一歩手前までいって 
原稿料とリスクを天秤にかけて諦めたそうだ 
その後は純粋に宿と山に興味を移したとかいって俺が中学校位の頃からよく話をしにきてくれた 
最初は警戒していたけれども 
「お客様の事については聞くつもりがない 
 どうせ記事にできないしそっちもまさか家業を壊す気はないだろう」 
といったので 
「お客様も家族だから売らない」 
といったらむむむと唸った後で何かつぶやいていた 
以降近くを通る度お土産をくれてお礼に山仕事の手伝いの話をする関係になった