diary271l

●「投稿怪談」として  けんぴろ さん よりいただいた体験談です

usi32: 投稿者 けんぴろさん 2015/04/03(金) 04:44:44.44 
本当に鮮明に覚えている出来事。
自分が幼稚園の年長の年の6月、バケツどころかバスタブをひっくり返したっていうレベルの大雨の午後のこと。
俺は送り迎えをいつもしてくれていた祖母を教室で待っていた。
大雨で他の生徒の親御さんたちも迎えにいくのにてこずっているのだろうか。
教室には迎え待ちの生徒が多く残っていた。

待っている内にさらに雨脚は強まり、バタバタと屋根を叩く激しい雨音と雷鳴に少し恐怖を感じていた。
俺はトイレに行こうと教室を出た。
トイレは職員室の隣で幼稚園の出入口(正門ではなく、勝手口の門)のすぐ近くにある。
用を足して友達のいる教室に戻ろうとトイレを出た瞬間、「おーい」と出入口の門の方から声をかけられた。
振り返ると、一人の中年女性が傘をさしてたたずんでいた。

見た目は本当にフツーのおばさん。
少しぼさっとした長い黒髪、紫のTシャツにサンダル、そして極端に細い目。

防犯のためだろうか、勝手口の門は閉ざされていたため、その女性は門越しに声をかけてきた。屈託のない笑顔でハキハキと大きな声をしていたのが印象に残っている。

「◯◯(俺の名前)君ー!?私、お母さんの会社の人だよー!大雨でおばあちゃんが迎えにいけないから、お母さんに頼まれて迎えにきたよー!」

確かに、確かにその女性に既視感はあった。
それに俺は母親が勤めている会社に託児所のお菓子目当てで何回も遊びにいったことがあり、母親の同僚の方々とも話したり、遊んでもらったりしたこともある。

その経験が後押ししてか、早く大雨と雷鳴の恐怖から離れたいためか、その女性の笑顔の妙な安心感に包まれ、大急ぎで教室に荷物を取りに行き、先生にさようならの挨拶をして、勝手口ではなくいつも出入りしている正門の方に全速力で走って向かった。
その女性も正門の方に移動して待っていてくれていた。

幼稚園の校舎から出て、傘をさして外に一歩出た瞬間、体が宙に浮いた。
担任の先生に後ろから抱っこされ、職員室に強引に連れていかれた。

先生は「ごめーん!◯◯君に渡すものがあったー!忘れてたよー!」と職員室のソファーに座らされた。
渡すものって何だろう…、それにあのおばさん待ってるのにな…と大雨の恐怖とは違った不安感を覚えていた。

そしてその先生が言っていた「渡すもの」が一向に出てこない。
担任の先生は俺の手を強く握りながら一緒にソファーに座っていた。
他の先生達が教室の方でバタバタと急に忙しく動き始めていることに気付いた。
園長先生は深刻そうに電話をかけ続けていた。

しばらくすると、祖母ではなく両親が迎えに来た。
父親は料理人で、ランチのクソ忙しい時間帯の午後に店の車で迎えに来るなんて異例中の異例であったし、母親も普段仕事が大変なのは子供ながらに知っていた。
両親が迎えに来るなど、全くといっていいほどない。

そのまま両親は自宅に送ってくれ、父親は店に戻り、母親は仕事を早退したのかそのまま家に残った。
祖母は笑って自分に接してくれていたが、その目は何か心配しているような感じにも見えた。

ふと何気なくキッチンのテーブルの椅子の上にあった回覧板を開いてみた。
回覧板に挟んであったチラシに、

「不審者に注意」「誘拐未遂」とご丁寧にフリガナつきで載っていた。

そのチラシには不審者の似顔絵と服装が載っていた。
長い黒髪、紫のTシャツ、サンダル、極端に細い目。
あの声をかけてきた女性そのままだった。

俺は恐怖で声も出せず、ぼろぼろと涙を流した。それに気付いた祖母は俺を強く抱き締めた。

次の日から幼稚園では集団下校が始まり、放課後は幼稚園のバスが園の周りを周回するようになった。
本当にあの女性が回覧板のチラシに載っていた不審者なのかはわからない。しかし俺は奴が不審者だと確信している。

確かに聞こえた。
バタバタと激しい雨音の間を縫って聞こえた「チッ…」という舌打ちが。
 
1001: うしみつ 2032/3/2(火) 04:044:44.44 ID:usi32.com

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