1: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 20:48:08.58 ID:uCOhLhVN0
出来るだけ短くまとめて話すわ。
昔の話だけど、特定とか詮索はあまりしないでくれよ。まあその前に、興味なんてわかんやろ
昔の話だけど、特定とか詮索はあまりしないでくれよ。まあその前に、興味なんてわかんやろ
2: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 21:12:59.85 ID:39TVkvM20
カモン
統合失調症という病【1】1/2#怖い話 #怖い漫画 #ヒトコワ pic.twitter.com/GsiOmDXFNS
— 【怖い漫画】不思議ネットTK (@fusigi_net_tk) January 11, 2023
3: いち 2022/06/11(土) 21:20:02.95 ID:uCOhLhVN0
四国にある過疎化地域で起きた話をする。
時は2005年、ワイは当時小学生やった。
辺りは山々に囲まれた田舎町で、
人の数よりも野生の動物の方が見る機会が多くあった。町から1番近いお店でも、車で片道1時間くらいの所に、マルナカという小さなスーパーがあるくらいであって、村の人間達にとって、唯一の顔を合わせて話す場としても活用されていた。
そんなある日、
自宅から徒歩15分くらいの場所に、
突然コンビニができた。
町人達にとっては、都会の店がやってきたんや、と大騒ぎになって皆こぞって足を運ばせていた。
当時のワイもビックリしてたし、
何より家族で買い物を行くのが凄く楽しかった。夜中に父の運転で、軽トラを走らせて真っ暗な夜道に、似つかない灯りを見て心を震わされた。
今ではあまり驚かないが、
普通に24時間開いてるってすげー、やべー、って感じで、個人的にはディズニーランドに来た感じやったん覚えてる。
コンビニがオープンしてから2年の月日がたったある日、ワイは小学六年生になっていた。高齢化が進んだ町、子供の数は俺を含めて3人やった。
田舎特有のあるあるかもしれないが、
田舎者は新しいものにはすぐに飛びつくが、一気に熱が冷めやすい傾向をしている。
コンビニも例外ではなかった。
開店当初はあれだけお客で活気あった店も
今では、1日10人が来店するほどの閑散とした賑わいやった。俺も全くと言っていい程、行くことはなかった。
時は2005年、ワイは当時小学生やった。
辺りは山々に囲まれた田舎町で、
人の数よりも野生の動物の方が見る機会が多くあった。町から1番近いお店でも、車で片道1時間くらいの所に、マルナカという小さなスーパーがあるくらいであって、村の人間達にとって、唯一の顔を合わせて話す場としても活用されていた。
そんなある日、
自宅から徒歩15分くらいの場所に、
突然コンビニができた。
町人達にとっては、都会の店がやってきたんや、と大騒ぎになって皆こぞって足を運ばせていた。
当時のワイもビックリしてたし、
何より家族で買い物を行くのが凄く楽しかった。夜中に父の運転で、軽トラを走らせて真っ暗な夜道に、似つかない灯りを見て心を震わされた。
今ではあまり驚かないが、
普通に24時間開いてるってすげー、やべー、って感じで、個人的にはディズニーランドに来た感じやったん覚えてる。
コンビニがオープンしてから2年の月日がたったある日、ワイは小学六年生になっていた。高齢化が進んだ町、子供の数は俺を含めて3人やった。
田舎特有のあるあるかもしれないが、
田舎者は新しいものにはすぐに飛びつくが、一気に熱が冷めやすい傾向をしている。
コンビニも例外ではなかった。
開店当初はあれだけお客で活気あった店も
今では、1日10人が来店するほどの閑散とした賑わいやった。俺も全くと言っていい程、行くことはなかった。
4: いち 2022/06/11(土) 21:23:35.39 ID:uCOhLhVN0
それから時は過ぎ、
夏の暑い時期がやってきた。
唯一の友達であり、過疎化地域の中で数少ない子供の中の1人、友人Kが川で溺死体として発見された。歳は俺の2つ上だ。
田舎町だからテレビのニュースにもならないし、新聞の記事にすら載らなかった。
死んだ話は、父親に聞かされた。
といった感じで、噂が広まっていき、町の人間達に情報が伝播されていった。
当時の俺は、
友人Kの死を酷く悲しんだ。
毎日のように、黄昏時になると
友人Kの遺体が見つかった河川に行き、
道端で摘んだタンポポの花を添えて帰るという日々を送っていた。
そんなある日、
いつものようにタンポポを摘み終え、
河川に向かっていると、もう1人の友人A(確か俺の5、6個上の歳)が、河川に向かって手を合わせているのが見えた。
俺はおもむろに近付き、神妙な面持ちで話しかけた。
「K死んだんやな」
友人Aは俺の言葉に、体をビクつかせ
オドオドとしながら
「何でお前は生きてるんや?」
と顔面蒼白になりながら聞いてきた。
それから額から異常に垂れる汗を拭いながら、俺の服を力強く引っ張り、近くの雑木林の影へと誘導していった。
「お前、カカシみたんか?」
友人Aはビクビクしながら、辺りの様子を気にするかのようにしてキョロキョロとしながら聞いてきた。
俺はその問いについては、知らん、と一言だけ呟いた。
「ほなはよ逃げえ!もうこの町はあかん」
Aは泣きながらそう言った。
17歳くらいのAの必死な顔に驚いた。
というか大人が泣くんや、と呑気な事を考えていた。(※当時の俺からしたら高校生は大人に見えていた)
夏の暑い時期がやってきた。
唯一の友達であり、過疎化地域の中で数少ない子供の中の1人、友人Kが川で溺死体として発見された。歳は俺の2つ上だ。
田舎町だからテレビのニュースにもならないし、新聞の記事にすら載らなかった。
死んだ話は、父親に聞かされた。
といった感じで、噂が広まっていき、町の人間達に情報が伝播されていった。
当時の俺は、
友人Kの死を酷く悲しんだ。
毎日のように、黄昏時になると
友人Kの遺体が見つかった河川に行き、
道端で摘んだタンポポの花を添えて帰るという日々を送っていた。
そんなある日、
いつものようにタンポポを摘み終え、
河川に向かっていると、もう1人の友人A(確か俺の5、6個上の歳)が、河川に向かって手を合わせているのが見えた。
俺はおもむろに近付き、神妙な面持ちで話しかけた。
「K死んだんやな」
友人Aは俺の言葉に、体をビクつかせ
オドオドとしながら
「何でお前は生きてるんや?」
と顔面蒼白になりながら聞いてきた。
それから額から異常に垂れる汗を拭いながら、俺の服を力強く引っ張り、近くの雑木林の影へと誘導していった。
「お前、カカシみたんか?」
友人Aはビクビクしながら、辺りの様子を気にするかのようにしてキョロキョロとしながら聞いてきた。
俺はその問いについては、知らん、と一言だけ呟いた。
「ほなはよ逃げえ!もうこの町はあかん」
Aは泣きながらそう言った。
17歳くらいのAの必死な顔に驚いた。
というか大人が泣くんや、と呑気な事を考えていた。(※当時の俺からしたら高校生は大人に見えていた)
5: いち 2022/06/11(土) 21:27:06.16 ID:uCOhLhVN0
それから数日後、自宅近くにある父と母が通いなれているある施設?というかなんか不思議な家にお邪魔させてもらった。
そこは敷地内いっぱいに案山子が置かれていた。軽く数十体は超えている。
ベンチに座って談笑を交えている風に模した案山子や、誰もが知っている有名人とかに模した案山子などもいた。今覚えているので、小泉総理とかいた記憶。
その家の中では、おばあさんたちが案山子を作っていた。静かに、黙々と作業をし、1人のおばあさんが俺の顔を一瞥すると、ニコっと笑ってみせ、俺も咄嗟に笑い返した。
どうして父と母は、俺をここに連れてきたのか謎だった。
すると奥の部屋から、背中の曲がった老婆が出てきた。老婆は、ほぁあほぅほぃ、と訳のわからん言葉を発して、父と母の手を握りながら、俺を見て、「ありゃま可愛いやんけぇ」と微笑しながら口走った。
父は俺の肩を触ると、外で遊んで来なさい、と促した。俺は言われるがまま外に出て案山子達を眺めていた。
色々な案山子を見ていて面白かった。自分の好きな戦隊者のヒーローに似た案山子も存在したし、ゴジラやガメラみたいなのもいた。その中、一際小さな案山子がいた。小さいと言っても、俺の背丈とあまり変わらない案山子だ。よく見ると、何処か見覚えがあった。
そこは敷地内いっぱいに案山子が置かれていた。軽く数十体は超えている。
ベンチに座って談笑を交えている風に模した案山子や、誰もが知っている有名人とかに模した案山子などもいた。今覚えているので、小泉総理とかいた記憶。
その家の中では、おばあさんたちが案山子を作っていた。静かに、黙々と作業をし、1人のおばあさんが俺の顔を一瞥すると、ニコっと笑ってみせ、俺も咄嗟に笑い返した。
どうして父と母は、俺をここに連れてきたのか謎だった。
すると奥の部屋から、背中の曲がった老婆が出てきた。老婆は、ほぁあほぅほぃ、と訳のわからん言葉を発して、父と母の手を握りながら、俺を見て、「ありゃま可愛いやんけぇ」と微笑しながら口走った。
父は俺の肩を触ると、外で遊んで来なさい、と促した。俺は言われるがまま外に出て案山子達を眺めていた。
色々な案山子を見ていて面白かった。自分の好きな戦隊者のヒーローに似た案山子も存在したし、ゴジラやガメラみたいなのもいた。その中、一際小さな案山子がいた。小さいと言っても、俺の背丈とあまり変わらない案山子だ。よく見ると、何処か見覚えがあった。
7: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 21:32:50.36 ID:7SPZm+KE0
ほう
8: いた 2022/06/11(土) 21:36:10.28 ID:uCOhLhVN0
俺はよく目を凝らして眺めた、
記憶の片隅に忘れそうになっていた。
僅かな記憶を頼りに答えを導き出そうとしていた。
するとハッと、血の気が引いていく感覚を、自身の体で初体験した。
その自身と背丈の変わらぬ案山子は、
紛れもなく、友人Kであった。
何故、分かったのかと言うと、溺死した際に着ていた服装、いつも被っていた阪神タイガースの帽子、そして何より胸元についていた名札には、友人Kの名前がカタカナで表記されていたからだ。
俺はすぐさま、父と母を呼びにいった。
靴を脱がずに、ズカズカと居間に入っていき母の腕を握りしめて案山子の元へと連れて行った。
すると母は、案山子を見るや否や
わぁ~凄い!、と甲高い声で嬉しそうに叫んだ。続けて父が近寄って来て、俺と母の肩を優しく鷲掴みすると、案山子に向かって、「本当だ凄いねK君そっくりだ」、と言い父と母が笑い始めた。
記憶の片隅に忘れそうになっていた。
僅かな記憶を頼りに答えを導き出そうとしていた。
するとハッと、血の気が引いていく感覚を、自身の体で初体験した。
その自身と背丈の変わらぬ案山子は、
紛れもなく、友人Kであった。
何故、分かったのかと言うと、溺死した際に着ていた服装、いつも被っていた阪神タイガースの帽子、そして何より胸元についていた名札には、友人Kの名前がカタカナで表記されていたからだ。
俺はすぐさま、父と母を呼びにいった。
靴を脱がずに、ズカズカと居間に入っていき母の腕を握りしめて案山子の元へと連れて行った。
すると母は、案山子を見るや否や
わぁ~凄い!、と甲高い声で嬉しそうに叫んだ。続けて父が近寄って来て、俺と母の肩を優しく鷲掴みすると、案山子に向かって、「本当だ凄いねK君そっくりだ」、と言い父と母が笑い始めた。
9: いち 2022/06/11(土) 21:38:00.45 ID:uCOhLhVN0
そこに先程の老婆がやってきて、
K君の家族から衣類を譲ってもらった、と話だしどうせなら案山子を作ろうか、という話になった、、と老婆は話しだした。
続けて、老婆は「案山子には魂が宿る」、と興奮気味に喋りだし、俺の頭を奇妙に撫で回し、「K君はここにいるよ」と案山子の手を握りだした。
そんなこんなで、
長く短い夏休みが終わり、秋を迎えようとする頃、俺は自宅で昼寝をしていた。
気付けば夜になり、真っ暗な室内の中、扇風機の稼働する音だけが無慈悲に木霊していた。もったいねー、とか思いながら電源を切ると、辺りは一変し、鈴虫の音や、動物たちの野山を駆け巡る草切り音などが聞こえていた。
俺は部屋の灯りをつけた。
しかし部屋には誰もいない。夜20時半頃。
K君の家族から衣類を譲ってもらった、と話だしどうせなら案山子を作ろうか、という話になった、、と老婆は話しだした。
続けて、老婆は「案山子には魂が宿る」、と興奮気味に喋りだし、俺の頭を奇妙に撫で回し、「K君はここにいるよ」と案山子の手を握りだした。
そんなこんなで、
長く短い夏休みが終わり、秋を迎えようとする頃、俺は自宅で昼寝をしていた。
気付けば夜になり、真っ暗な室内の中、扇風機の稼働する音だけが無慈悲に木霊していた。もったいねー、とか思いながら電源を切ると、辺りは一変し、鈴虫の音や、動物たちの野山を駆け巡る草切り音などが聞こえていた。
俺は部屋の灯りをつけた。
しかし部屋には誰もいない。夜20時半頃。
10: いち 2022/06/11(土) 21:46:17.77 ID:uCOhLhVN0
それから母と父を探した、
和室、便所、リビング、トイレ、キッチン、二階の寝室、そして庭。
しかし誰もいない。
俺は仕方なく腹を空かしながらも
父と母の帰りを待つことにしながら、
もう一度ウトウトとしながら眠りについた。
それから1時間くらい、
父の軽トラの音がして目を覚ました。
帰ってきた!、と思い玄関に近付くと
誰も入ってこない。
そこで俺は、「ご飯まだ~?」、と玄関を開けて聞いて見るが、誰もいなかった。
しかし駐車場には雑に止められた軽トラがあった、俺はダルそうな体を動かしてサンダルを履き、軽トラへと近付いた。
軽トラのフロントガラスから中の様子が微かに見え隠れしている、2人、父と母だ、と俺は駆け足で近寄ると、その運転席と助手席には、案山子が二体乗っていた。
俺はあまりの怖さに尻もちをついた。
慌てて自宅へと避難しようとするも、
自宅の鍵が閉まっている。
裏口や窓、ありとあらゆる入口となる部分を調べても何故か全て開かない。
どうしたらいい、そう思っている内に、
何かが、バッ!と閉まる音がした。
音が聞こえた方を見ると、そこにはさっきの案山子が二体、車から降りて仁王立ちしている。
俺はあまりの怖さに、再度尻もちを付きそうになりながら、玄関近くに立てかけてある自転車に跨り、案山子から逃げた。
和室、便所、リビング、トイレ、キッチン、二階の寝室、そして庭。
しかし誰もいない。
俺は仕方なく腹を空かしながらも
父と母の帰りを待つことにしながら、
もう一度ウトウトとしながら眠りについた。
それから1時間くらい、
父の軽トラの音がして目を覚ました。
帰ってきた!、と思い玄関に近付くと
誰も入ってこない。
そこで俺は、「ご飯まだ~?」、と玄関を開けて聞いて見るが、誰もいなかった。
しかし駐車場には雑に止められた軽トラがあった、俺はダルそうな体を動かしてサンダルを履き、軽トラへと近付いた。
軽トラのフロントガラスから中の様子が微かに見え隠れしている、2人、父と母だ、と俺は駆け足で近寄ると、その運転席と助手席には、案山子が二体乗っていた。
俺はあまりの怖さに尻もちをついた。
慌てて自宅へと避難しようとするも、
自宅の鍵が閉まっている。
裏口や窓、ありとあらゆる入口となる部分を調べても何故か全て開かない。
どうしたらいい、そう思っている内に、
何かが、バッ!と閉まる音がした。
音が聞こえた方を見ると、そこにはさっきの案山子が二体、車から降りて仁王立ちしている。
俺はあまりの怖さに、再度尻もちを付きそうになりながら、玄関近くに立てかけてある自転車に跨り、案山子から逃げた。
11: いち 2022/06/11(土) 21:52:31.47 ID:uCOhLhVN0
街灯1つない林道を、自転車のライト1つで照らして、山を駆け下りていく。
何度も後ろを振り向きながら、案山子が追ってきてないか、と確認しながらとにかく立ちこぎして走り抜けた。
山を駆け下りていく途中、何者かの視線を強く感じた。ケモノだ。獣だと思いたい。
そのまま勢いよく走り続け、もう追っては来てないだろ、と後ろを振り向くと何もいなかった。暗すぎて何も見えていなかっただけかもしれんが。
俺は安堵の溜息を吐きながら、暗闇に光るある場所が目についた。
二年前に、突如オープンしたコンビニだ。
俺は、その中へ駆け込むようにして入店した。
案の定、中はお客の姿もなくガランとしていた。節電対策という張り紙があちこちの壁に貼られていた。その為か、天井の灯りは薄暗く、所々付いたり消えたりと繰り返していた。俺は喉が乾いていた。とりあえずお茶を買うことにした。1番安い緑茶を手に取り、カウンターへ持っていくと、店員が中々現れては来なかった。
俺は隣人を呼ぶかのような言葉で
「ごめんくださーい」、と小さな声で呟いた。
しかし返事もない。人影も現れない。
留守なのかな?、俺はそう思いコンビニを後にしようとすると、奥の部屋から、何やらガサガサと音が聞こえてきた。
それらの音は一定の感覚でリズムを奏でていた。
ガサガサ、ジュー、ザッザッ、
ガサガサ、ジュー、ザッザッザ。
そして何やらいい匂いもしてきた。
俺はその時、初めてコンビニには揚げ物が売ってある事を知った。
何度も後ろを振り向きながら、案山子が追ってきてないか、と確認しながらとにかく立ちこぎして走り抜けた。
山を駆け下りていく途中、何者かの視線を強く感じた。ケモノだ。獣だと思いたい。
そのまま勢いよく走り続け、もう追っては来てないだろ、と後ろを振り向くと何もいなかった。暗すぎて何も見えていなかっただけかもしれんが。
俺は安堵の溜息を吐きながら、暗闇に光るある場所が目についた。
二年前に、突如オープンしたコンビニだ。
俺は、その中へ駆け込むようにして入店した。
案の定、中はお客の姿もなくガランとしていた。節電対策という張り紙があちこちの壁に貼られていた。その為か、天井の灯りは薄暗く、所々付いたり消えたりと繰り返していた。俺は喉が乾いていた。とりあえずお茶を買うことにした。1番安い緑茶を手に取り、カウンターへ持っていくと、店員が中々現れては来なかった。
俺は隣人を呼ぶかのような言葉で
「ごめんくださーい」、と小さな声で呟いた。
しかし返事もない。人影も現れない。
留守なのかな?、俺はそう思いコンビニを後にしようとすると、奥の部屋から、何やらガサガサと音が聞こえてきた。
それらの音は一定の感覚でリズムを奏でていた。
ガサガサ、ジュー、ザッザッ、
ガサガサ、ジュー、ザッザッザ。
そして何やらいい匂いもしてきた。
俺はその時、初めてコンビニには揚げ物が売ってある事を知った。
15: いち 2022/06/11(土) 22:01:24.09 ID:uCOhLhVN0
店員がいることを確認出来た俺は、
もう一度呼んでみた。次は大きな声で。
「ごめんくださーい!」
すると奥の部屋から
「はーい、今行きまーす!!」、と
若い女の人の声が聞こえてきた。
その声を聞いた俺は、
財布から小銭を探した。
緑茶は88円。十円玉4枚と五十円玉を1枚、ゴソゴソと不器用に掌に取り出し、店員の手へと渡そうとした瞬間、俺は背筋が凍った。
店員の手は、太い木の枝に軍手を履いていただけであった。俺は恐る恐る、店員の顔を覗き込むと、そこには案山子が立っていた。
俺は悲鳴をあげながら、
店を急いで出ると、
駐車場一面に数百体にも及ぶ案山子が、仁王立ちして俺を待ち構えていた。
俺は号泣しながら、父と母の名前を叫んだ。しかし誰も助けにはこない。
俺は、無数の案山子の群れに担がれ、何処かへ連れて行かれてしまった。
そこから記憶がない。
気付いた時、俺は川から打ち上げられた砂利の上で目覚めた。すっかり夜は明け、朝日が山々の稜線から垣間見える。
ずぶ濡れになっていた体が、秋風によって更に寒さを感じた。
すると俺の手を握りしめて、横で寝ている物体に気付いた。
それは友人Aを模した案山子であった。
おしまい。
もう一度呼んでみた。次は大きな声で。
「ごめんくださーい!」
すると奥の部屋から
「はーい、今行きまーす!!」、と
若い女の人の声が聞こえてきた。
その声を聞いた俺は、
財布から小銭を探した。
緑茶は88円。十円玉4枚と五十円玉を1枚、ゴソゴソと不器用に掌に取り出し、店員の手へと渡そうとした瞬間、俺は背筋が凍った。
店員の手は、太い木の枝に軍手を履いていただけであった。俺は恐る恐る、店員の顔を覗き込むと、そこには案山子が立っていた。
俺は悲鳴をあげながら、
店を急いで出ると、
駐車場一面に数百体にも及ぶ案山子が、仁王立ちして俺を待ち構えていた。
俺は号泣しながら、父と母の名前を叫んだ。しかし誰も助けにはこない。
俺は、無数の案山子の群れに担がれ、何処かへ連れて行かれてしまった。
そこから記憶がない。
気付いた時、俺は川から打ち上げられた砂利の上で目覚めた。すっかり夜は明け、朝日が山々の稜線から垣間見える。
ずぶ濡れになっていた体が、秋風によって更に寒さを感じた。
すると俺の手を握りしめて、横で寝ている物体に気付いた。
それは友人Aを模した案山子であった。
おしまい。
16: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 22:04:20.53 ID:qN9xr7iE0
なんやそれ…
18: いち 2022/06/11(土) 22:10:20.15 ID:uCOhLhVN0
ここまでが話の流れだけど、
友人A、Kは同じ死因、溺死体として発見される
その後、両親は蒸発。
そして俺は国の援助を借りて、
今まで努力し続け、立派なニートになりやした。
ここまで読んでくれた人ありがとう。
あんまり調べないでね。
友人A、Kは同じ死因、溺死体として発見される
その後、両親は蒸発。
そして俺は国の援助を借りて、
今まで努力し続け、立派なニートになりやした。
ここまで読んでくれた人ありがとう。
あんまり調べないでね。
20: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 22:14:55.13 ID:Xd85LvRl0
実話なら県名だけイニシャルで
21: いち 2022/06/11(土) 22:16:45.64 ID:uCOhLhVN0
>>20
四国 カカシ、で調べたらすぐに出るよ。
これ以上は言えない
四国 カカシ、で調べたらすぐに出るよ。
これ以上は言えない
29: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 23:40:26.63 ID:CLCWEfkj0
>>21
四国 カカシ だと徳島の女性が大量にカカシ作ってるって記事しか出ないけどこれ紹介したかったってことでええんか?
四国 カカシ だと徳島の女性が大量にカカシ作ってるって記事しか出ないけどこれ紹介したかったってことでええんか?
22: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 22:19:27.37 ID:Xd85LvRl0
ネット検索したらすぐ出るような話が
実話なの?
実話なの?
25: いち 2022/06/11(土) 22:44:57.36 ID:uCOhLhVN0
>>22
今調べてみたけど、
県名は合ってるが、事件の話はどこにもない
今調べてみたけど、
県名は合ってるが、事件の話はどこにもない
31: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 23:44:17.73 ID:CLCWEfkj0
これは確かにホラーだわ 夜中に通ったら発狂する
32: 本当にあった怖い名無し 2022/06/11(土) 23:54:42.79 ID:zsm4uxeH0
免許取り立てで遠出するのが楽しくて堪らなかった時分に、夜中あてどなく走ってたら件のカカシ村に迷い込んだ事がある
アレは滅茶苦茶怖かった
アレは滅茶苦茶怖かった
38: 本当にあった怖い名無し 2022/06/12(日) 02:26:06.41 ID:ekBpUif/0
40: 本当にあった怖い名無し 2022/06/12(日) 04:17:58.58 ID:ekBpUif/0
色々、興味深いスレだな
何より謎が多い
気になる点をざっくりまとめると
・【四国にある過疎化地域】
(おそらく徳島県三好という場所)
この場所にはカカシの里と呼ばれる限界集落が存在していて、怪奇現象も多数報告があるらしい。近くには大歩危小歩危という場所も存在し、妖怪の町としても有名。代表妖怪は子泣き爺
・【何故か報道されない溺死事件】
普通ならすぐにニュースで問題になるはずたけど、何故か報道されない。
もしくは自治体や警察ぐるみで事件を揉み消しているのかも知れない。そういう話は、昔の日本ではよくあったが00年代ってどうなんだろ。詳しく知ってる人いないかな
・【次々に相次いで狙われる子供達】
過疎化地域でありながら、少子化は避けたいはずだがどうしてわざわざ子供を狙うのか?金絡みの問題だろうか?それともわざと限界集落に仕立てようと企む一部の層による狙いなのか
・【1日10人程度の来客で潰れない店】
これも普通に考えたら可笑しいよね。バックに強力な資金を握る存在がいなければ無理だよね。もしくはイッチが夜中に来店したコンビニは、すでに潰れていて恐怖のあまり幻覚を見ていたのではないか
何より謎が多い
気になる点をざっくりまとめると
・【四国にある過疎化地域】
(おそらく徳島県三好という場所)
この場所にはカカシの里と呼ばれる限界集落が存在していて、怪奇現象も多数報告があるらしい。近くには大歩危小歩危という場所も存在し、妖怪の町としても有名。代表妖怪は子泣き爺
・【何故か報道されない溺死事件】
普通ならすぐにニュースで問題になるはずたけど、何故か報道されない。
もしくは自治体や警察ぐるみで事件を揉み消しているのかも知れない。そういう話は、昔の日本ではよくあったが00年代ってどうなんだろ。詳しく知ってる人いないかな
・【次々に相次いで狙われる子供達】
過疎化地域でありながら、少子化は避けたいはずだがどうしてわざわざ子供を狙うのか?金絡みの問題だろうか?それともわざと限界集落に仕立てようと企む一部の層による狙いなのか
・【1日10人程度の来客で潰れない店】
これも普通に考えたら可笑しいよね。バックに強力な資金を握る存在がいなければ無理だよね。もしくはイッチが夜中に来店したコンビニは、すでに潰れていて恐怖のあまり幻覚を見ていたのではないか
42: 本当にあった怖い名無し 2022/06/12(日) 04:49:26.80 ID:R5jlR77I0
四国のカカシ村って色んな所で取り上げらすぎてもう心霊スポット感も謎の村感もないよな
夜のカカシが怖いだけ
夜のカカシが怖いだけ
50: 本当にあった怖い名無し 2022/06/12(日) 08:58:25.40 ID:ekBpUif/0
老婆の「案山子には魂が宿る」
もしかしてイッチの意思を宿した案山子が、このスレを立てて話してたんじゃないか?
もしかしてイッチの意思を宿した案山子が、このスレを立てて話してたんじゃないか?
引用元: ・https://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1654948088/
Comment (17)
スレタイ的に過疎化で起こる社会的にエグい問題をつらつら語るスレかと思ったのにな
みつこ
がしました
ちなみにここらに住んでる奴らは娯楽が少ないからか噂話好きだから聞き逃しはまず無い。
あらへんで失踪事件はテレビでよくやってる4歳失踪事件だけだぞ、、、
みつこ
がしました
みつこ
がしました
そりゃ脳みそ江戸時代で止まってる人間には受けるかもしれんけどさあ
※1
同感、タイトル詐欺もいいところだわw
みつこ
がしました
昼寝から起きたあたりから急に適当になったな
飽きたからって手を抜くなよ
みつこ
がしました
あそこはホンマに単なる限界集落よ
心霊スポット扱いされる事もあるが、人間よりカカシが多けりゃそりゃそういわれるがな
まぁマルナカとか知ってるあたりは地元民かもしれんが、フィクションとして楽しんだ方がいいよね
みつこ
がしました
文章はある程度しっかりしてなきゃ価値ないわ
みつこ
がしました
みつこ
がしました
みつこ
がしました
みつこ
がしました
みつこ
がしました
みつこ
がしました
案山子を作ってる婆さんたちはそんな能力知らない、案山子が勝手に意志を持って乗っ取りを始める、両親もやられた、それを察して拉致後主人公は逃げる、案山子が追いつくけどそれはAの意識が残る案山子で助けてくれようとする、結果主人公そっくりの奴に川へ落とされるがA似のやつが身代わりになってくれた、俺はひとりだ、村へは戻れない
というストーリーにしたので誰か頑張って。
やっぱ拉致後の脱出、Aとの行動という一番の見せ所を記憶喪失にするのはあかんわ。
みつこ
がしました
みつこ
がしました
コンビニ作るわけがない
この時点でゴミ創作って分かる
みつこ
がしました
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