suushi_inugami
115: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 01:55:13.11 ID:y6bQVVke0.net
怪異のあと、消息不明になってしまう話です。 

文化人類学の講義に出ていた先輩から聞いた、憑き物筋の話。


116: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 02:34:48.66 ID:y6bQVVke0.net
中部地方にある大学の民俗学研究室で起きた事だそうです。
憑き物筋を調査している教授の研究室で8人の学生がフィールドワークに出ることになり、それぞれ担当を決めました。
A子さんは今回のフィールドワークが初めてだったので、憑き物筋でもいちばん知られている犬神を志望しました。
ところが教授から「犬神はA子君にはまだ難しいと思うなあ。犬神は怖いんだよ。B君とC君で頼む。A子君にはオサキギツネをやってもらう」という指示が出されました。
そしてA子さんはD子さんと一緒にオサキギツネというよく知らない憑き物筋を調査、先輩のBさんとCさんという男性が犬神を調査することになったそうです。
A子さんは録音テープなど取材用の道具を一式準備して、D子さんと北関東にあるお宅を訪ねました。
丁度その時期は秋で台風の予報が出ており、あちこちの農家が台風に備えていろいろ働いていたそうです。ですが当の憑き物筋のお宅はのんびりと何もしておらず、それを不思議に思ったと言います。
そのお宅を仮に狐さんとしますが、狐さんは親切にA子さんたちを迎え入れ、立派なお座敷に大旦那様と呼ばれるお爺さんが待っていてくれたそうです。A子さんたちは早速、録音テープを廻しました。
「オサキギツネは手に乗るような小さな狐の姿をしていて・・・」ふとお爺さんの話が途切れ、「話をすればほら、オサキギツネが出てきた」お爺さんはそう言って欄間を指差しました。でもA子さんたちには解らなかったそうです。

117: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 03:12:19.47 ID:y6bQVVke0.net
狐さんは教授もお世話になっているお宅でした。その日もお夕食と一泊のお部屋を提供して頂いたそうです。夜も更けて録音テープを止めた時、A子さん台風が心配になり、大旦那さんに大丈夫でしょうかと尋ねたそうです。
大旦那さんはこう答えました。「風も雲もうちを避けて通るから」翌朝、帰る道々では台風の痕跡が沢山あったのに、狐さんのお宅は木の葉一枚落ちなかったように見えたそうです。
研究室に戻り、教授やメンバーの前で録音テープを廻しました。「オオゥオオゥオオゥオオゥオオゥ・・・」何故か録音した筈の声はなく、奇妙な声が入っているのみでした。
「もう一度やってごらん」教授に言われてA子さんはまた、録音テープを廻しました。「オオゥオオゥオオゥオオゥオオゥオオゥ・・・」その時女の先輩が「止めてっ」と悲鳴をあげました。
「その声! それ狐憑きの声!!」その先輩は民俗学と平行して能楽を研究していました。能楽で謡われる狐憑きの声と、テープの奇妙な声がそっくりだと言うのです。
能楽の歴史は室町時代まで遡るそうで、昔の人は怪異の声を知っていたのか・・・
「大丈夫だよ!」皆が唖然としている中で、教授が声をあげました。「残念だけどね。世間に知られまいとするんだよ。」その後A子さんたちはノートの聞き書きをまとめたものの、発表することはしませんでした。

118: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 03:44:21.84 ID:y6bQVVke0.net
もうひとつの憑き物筋の調査は犬神でした。BさんとCさんは今回初めて調査をする犬神筋のお宅に伺ったのですが、行く道々中、乗り気だった筈のBさんが止めよう、帰ろうと言い出しました。「自分が死ぬ夢をみた」と話すのだそうです。
Bさんを説き伏せて二人は犬神さんのお宅を訪ねました。立派な物腰の老人が二人を迎えいろいろ話をしてくれるのですが、Bさんは顔を俯けて一言も話さず、Cさんはほとほと困り果てました。ただ老人はそれを意に介する様子もなかったそうです。
やがて用意された座敷に案内され、二人はすぐに横になりましたが寝付かれません。夜もかなり更けた頃、廊下に面した障子からザワザワと無数の動物が集まってくるような気配がありました。
顔を見合わせた二人が飛び起きると、それを合図のように障子が次々に破られ、ねずみのようなモノがなだれ込んできました。
Cさんは生きた心地もなくずっと目を瞑っていたのですが、Bさんが気になって目を開けると、Bさんは呆然とうつろな目を開いて座っていたそうです。

120: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 04:18:19.95 ID:y6bQVVke0.net
翌朝、障子も羽布団も畳もめちゃめちゃになった部屋でBさんとCさんが呆然と座り込んでいると、犬神さんの若奥さんが朝食の支度が出来たと呼びに来ました。
部屋の惨状をどう説明しようかとCさんがしどろもどろになっていると、若奥さんは至って普通に「大丈夫です。初めてのお客様がいらした時にはよくあるんです」と答え、別の座敷に荷物を運んでくれました。
支度を済ませ、挨拶をすると老人は「どうもあなたがた、歓迎されなかったようです」と何とも気にかかる言葉を呟きました。
二人が地元に帰りついた時はもう夜になっていて、そのまま駅で別れました。
翌朝、大学にいたCさんにBさんが亡くなったという知らせが入りました。目を見開き、体中が硬直していたそうです。死因は心臓発作とされました。
Bさんのお葬式の後、Cさんは研究室に集まった仲間の前で「犬神のせいじゃねえだろうなあ。あいつすごく嫌がってたのに、俺が無理矢理連れていったんだ」と喪服の肩を震わせて泣き崩れていました。

その後Cさんは博士課程へと進み、新進気鋭の学者として周りからも将来を嘱望されていましたが、フィールドワークの旅に出たきりもう1年以上も行方不明だそうです。

先輩から聞いた話はここで終わりです。

闇を覗く者は、等しく闇に覗かれることを恐れなくてはならない・・・師匠シリーズより引用


オサキ
オサキは、日本に伝わるキツネの憑き物。「オサキギツネ」ともいう。「尾先」と表記されることもある。「尾裂」「御先狐」「尾崎狐」などとの表記もある。
関東地方の一部の山村で行われる俗信であり、埼玉県、東京都奥多摩地方、群馬県、栃木県、茨城県、長野県などの地方に伝わっている。多摩を除く東京には伝承が見られないが、これはオサキが戸田川を渡れないため、または関東八州のキツネの親分である王子稲荷神社があるためにオサキが江戸に入ることができないためという。
もと那須野で滅んだ九尾の狐の金毛が飛んで霊となったものであり、九尾の狐が殺生石に化けた後、源翁心昭が祟りを鎮めるために殺生石を割った際、その破片の一つが上野国(現・群馬県)に飛来し、オサキになったとの伝説もある。
名称については、九尾の狐の尾から生まれたために「尾先」だといい、曲亭馬琴らによる奇談集『兎園小説』によれば、尾が二股に裂けているために「尾裂」だとあり、神の眷属を意味するミサキが語源との説もある。
オサキを持つ家をオサキモチ、オサキ屋、オサキ使いなどという。常には姿を見せず、金銀、米穀その他なんであれ心のままに他に持ち運ぶという。オサキモチを世間は避け、縁組することはなく、オサキモチどうしで縁組するという。オサキの家から嫁を迎え入れた家もオサキモチになるといわれたためであり、婚姻関係で社会的緊張の生まれる原因の一つとなることが多かった。
江戸時代の『梅翁随筆』によれば、家筋についたオサキはどんな手段を用いても家から離すことができないとある。家ではなく個人に憑く場合もあり、憑かれた者は狐憑き同様、発熱、異常な興奮状態、精神異常、大食、奇行といった症状が現れる。また群馬県多野郡上野村ではオコジョを山オサキと呼び、よく人の後をついて走るものだが、いじめると祟りがあるという。同じく群馬県の別の村では、オサキは山オサキと里オサキに大別され、山オサキは人には憑かないが、里オサキの方は人に憑くという。


https://ja.wikipedia.org/wiki/オサキ
犬神
犬神(いぬがみ)は、狐憑き、狐持ちなどとともに、西日本に最も広く分布する犬霊の憑き物(つきもの)。
近年まで、大分県東部、島根県、四国の北東部から高知県一帯においてなお根強く見られ、キツネの生息していない四国を犬神の本場であると考える説もある。また、犬神信仰の形跡は、島根県西部から山口県、九州全域、さらに薩南諸島より遠く沖縄県にかけてまで存在している。
犬神の憑依現象は、平安時代にはすでにその呪術に対する禁止令が発行された蠱術(こじゅつ:蠱道、蠱毒とも。特定の動物の霊を使役する呪詛で、非常に恐れられた)が民間に流布したものと考えられ、 飢餓状態の犬の首を打ちおとし、さらにそれを辻道に埋め、人々が頭上を往来することで怨念の増した霊を呪物として使う方法が知られる。
犬神は、犬神持ちの家の納戸の箪笥、床の下、水甕(みずがめ)の中に飼われていると説明される。他の憑き物と同じく、喜怒哀楽の激しい情緒不安定な人間に憑きやすい。これに憑かれると、胸の痛み、足や手の痛みを訴え、急に肩をゆすったり、犬のように吠えたりすると言われる。人間の耳から体内の内臓に侵入し、憑かれた者は嫉妬深い性格になるともいう。
徳島県では、犬神に憑かれた者は恐ろしく大食になり、死ぬと体に犬の歯型が付いているという。人間だけでなく牛馬にも、さらには無生物にも憑き、鋸に憑くと使い物にならなくなるともいう。
犬神による病気を患った場合には医者の療治で治ることはなく、呪術者に犬神を落としてもらう必要があるという。種子島では「犬神連れ(いぬがみつれ)」といって、犬神持ちとされる家の者がほかの家の者に犬神を憑かせた場合、もしくは憑かせたと疑われた場合、それが事実かどうかにかかわらず、食べ物などを持って相手の家へ犬神を引き取りに行ったり、憑いた者が治癒するまで郊外の山小屋に隠棲することがあり、その子孫が後にも山中の一軒家に住み続けているという。
犬神持ちの家は富み栄えるとされている。一方で、狐霊のように祭られることによる恩恵を家に持ち込むことをせず、祟神として忌諱される場合もある。


https://ja.wikipedia.org/wiki/犬神

1001: うしみつ 2032/3/2(火) 04:044:44.44 ID:usi32.com

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