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70: 可愛い奥様@\(^o^)/ 2016/11/26(土) 00:55:26.86 ID:ZRsdFF7K0.net
そしてこれは幼稚園から小学校低学年に上がるまでの話。 
夏になると毎年、母方の伯母の家に遊びにいきました。 
昼は海で遊び、夜は子供達だけ同じ部屋に集められて蚊帳の中で寝る、なんとも言えない贅沢。田舎なので施錠観念もなく、中庭に面した窓も開け放ったままで、寝転がると月も見えました。 

さて、この頃の私は、夏になると毎年会うおじさんがいました。 
その人は昼間の家にはいなくて、夜中(子供だから時間は分かりませんでしたが、大人が寝静まった時間です)になると、 
カランコロンと下駄の音を鳴らして中庭に現れるんです。縁側に座ってしばらくこちらを見てるんですが、気がつくといなくなってる。そもそも子供だから、あんまり人がいようがいまいが、眠気が勝ってその人と話そうという気にもならなかった。 

でも、小学生になってさすがに気になって、その人に話しかけたんです。おじさんは誰なのって。何か言ったとは思うんですが、今となっては何を言われたのか覚えてません。 
母や叔母に話しても寝ぼけたんだと言われておしまいだったし、何より二人から「変なことを言っているな」というオーラを感じて、私もすぐ聞くのを止めてしまいました。 
だからそれから下駄の音を聞いても目をつむったままにしてたし、おじさんがいるのを分かってましたが無視をして寝続けました。 

その次の夏が来て、私たちはまた叔母の家に泊まりに行き、また海で遊びました。 
そこで従兄弟と、私たち姉妹とで、ちょっとしたいさかいが起こりました。 
怒った従兄弟たちは姉の持っていた浮き輪を無理やり取り上げて、ぽいっと遠くに投げてしまいました。 

私たちがいたところは子供の足が届く浅瀬だったのですが、ちょっと進むと大人でも足が付かないほど深くなっていたようで、浮き輪を取りに向かった姉が、急に、海のなかに引っ張られるように消えました。 
そしてバシャバシャ音をたてて「助けて!」と溺れているんです。 

パニックになった私は、慌ててつけていた浮き輪を放り投げて、姉に捕まるように言いました。 
ですが所詮、小学生の力です。投げた浮き輪は姉まで届かず、かといって私のそばにもなく、結果として私まで溺れてしまいました。 
従兄弟たちは姉の浮き輪を放り投げた後に岸に向かってしまったため、近くにはいません。 
姉より先に私が海のなかに沈みました。