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72: まさひるや@\(^o^)/ 2016/08/01(月) 07:59:36.47 ID:4qQss6DI0.net
ずいぶん前の話。 
当時大学生だった俺は6畳ワンルームのボロアパートに住んでいた。 
閑静な住宅街で住み良くアパートにさほど不満は無かったけど唯一ケチを付けるなら、心霊現象っぽい事がよく起きることだった。 
朝起きると口の中に1メートルぐらいの黒髪が1本入ってたり、夜決まった時間に赤子の泣き声が空室の上の部屋から聞こえたり、金縛りは月に4.5回あって慣れたもんだった。 
お陰さまで俺の住む101号室以外の部屋は常時ほぼ空室で(入室してもみんな2週間で出ていく)そういった現象に目を瞑れば、1台しか停めれない駐車場も使い放題、ギター弾いても文句言う奴もおらず快適だった。 

原因は何となく分かっていた。 
アパートの1階に部屋は4室ある。しかし部屋に入る扉は3つしか無い。 
その事に気付いたのは住み始めて暫くしてからだが、アパートはL字の形になっていて101号室から103号室は横並びに扉を構える。104号室は突き当たった壁にある。はずが、無いのだ。 
そこにあるのは壁だけ。なぜそこにあるはずと思うかは、2階にはその位置に204号室の扉があるからだ。 
何が理由か分からないが104号室の扉があるべき箇所を壁で塞いでいるという事になる。 
さらにご丁寧にも外から室内が見えないように、ベランダにはアパートで唯一造植物が敷き詰めるように並べられている。 
何だこれは、怪しすぎる。 
104号室の状況に気付いた時はそう思ったが、既に101号室で起きていた現象を思い出すと 
あぁ、ここか 
と府に落ちたのだった。 

そんなアパートで4年間暮らし、就職が決まったのを機に引っ越す事になった。 
丁度そのタイミングでアパートのオーナーが替わったようで、改装が始まっていた。 
退去予定を翌日に控え、部屋を片付けゴミを外に出そうとした時だった。扉を開けてふと横を見ると、改装業者が、例の104号室の扉があるはずの壁を壊している最中だった。 
普通に考えれば8部屋しか無いアパートの1部屋を潰しておく理由は無く、新しいオーナーもそう思ったのだろう、と考えながらゴミを回収BOXに放り込んで部屋に戻った。