1: 野良ハムスター ★ 2015/05/12(火) 23:12:45.26 ID:???*.net
■都市伝説「コロコロさん」

「深夜、市ヶ谷周辺を歩いていると「コロコロ」とまるで鈴虫が鳴いているような風流な音がしてくる。
音が聞こえてきた方に目をやると、薄暗い坂の下には中年で小太りのおじさんがひとりでうつむき加減に
立っていた。ゆっくりあげる顔を覗くと、黒々としていて人間ではない何かの顔つきをしており、足はいわゆる普通の人間とは逆の方向に関節が曲がっていた。次の瞬間、おじさんは足を踏ん張ると、坂の下から坂の上までひとっ跳びして消えてしまった……。」

こんな目撃が市ヶ谷界隈で続出したのだ。それ以来、コオロギ男が深夜に出没するという噂が広まった。

目撃談の中には「コロコロ」が「コロスコロス」に聞こえる、コオロギ男に連れ去られてしまった人がいるなど、尾ひれの付いた話も登場するなどし、いつのまにか「コロコロさん」と言われ都市伝説化した。

■「コロコロさん」の正体は……!?


単なる都市伝説ではないかと思われていた「コロコロさん」だが、ある男性の死によって真実味を帯びることになる。
以下は某番町界隈マンションの管理人Aさん(男性63歳)から筆者が直接聞いた話である。

同マンション内でコオロギ飼育をしていた男性Bさん(44歳)。
コオロギ飼育に夢中になりすぎるあまり、部屋の所狭しにコオロギを入れた衣装ケースを置いていた。
管理人Aさんの目撃によると、その数30箱以上あったそうだ。

やがてBさんは勤めていた会社を辞め、妻子にも逃げられると、より一層、コオロギの飼育に熱心になった。
しかし、素人が行うコオロギ飼育などしょせん高が知れており、取引するペットショップ、研究室などは皆無だった。

飼育の数を増やすか、あきらめて再就職をするか、困り果てたBさんは、結局、あきらめきれずコオロギ飼育はそのままに、道路工事の交通誘導のバイトで日銭を稼ぐことにした……。当初は真面目にバイトに行っていたのだが、40歳を過ぎてからのバイトでの人間関係、単調な作業、低賃金など、すべてに嫌気がさし、飼っていたコオロギをポケットに忍ばせ、仕事中、路上にばら撒いた。そして、走る車のタイヤに轢かせてストレス解消をしていたのだ……。
この愚行を年下の現場監督に見つかると、殴る蹴るの半殺しの目に合わされたという。それが原因で挨拶もなくバイトを辞めてしまった。

それ以後、貯金を切り崩しながら生活をしていると、すっかり労働意欲も失せてしまった。
ひきこもり状態になったBさんは時折、深夜に奇声を発していたため近所でも不気味がられていた。
さらに家賃を滞納するといった、マンション内のトラブルを起こすようになった。管理人Aさんは、たまにマンション内でBさんを見かけたそうだが、日増しに痩せこけていくのが分かったという。
「大丈夫かい?」と、声をかけたこともあったそうだが、返事もせず部屋に入っていってしまったそうだ。

……それから10カ月後、Bさんが部屋で亡くなった。

検視担当によると、死因は窒息死。貯金も尽き果てていたのだろう。部屋、冷蔵庫には食べ物がなにひとつなかった。
胃の中からは大量のコオロギが発見されたことから、警察発表ではコオロギを喉に詰まらせたのが原因だということが分かっている。

この事件後、マンション住人や近隣で「コロコロさん」の正体はBさんなのでは? という噂が立った……。
世にも不思議な都市伝説だが、深夜、市ヶ谷を歩いている時に「コロコロ」という音がしてきた時にはくれぐれも注意されたし。
(文=traveling編集部)

http://tocana.jp/2015/05/post_6368_entry.html