258:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:38:27.32 ID:YWHdr/+h0
どれが該当スレかわからないのでこっちに。
JRがまだ国鉄と呼ばれてた頃の話。
地元の駅に、蕎麦屋が一件あった、いわゆる駅そば。
チェーンではなく、駅の外のあるお蕎麦屋さんが契約してた店舗で、旨い安いでも種類が無い
おまけに昼はやって無いという、趣味でやってるサラリーマンサービスみたいな店だった。
乗り換え駅でもないけど快速が止まる駅ではあったので、急行普通乗り換えの時間帯や
朝と晩から終電近くまで結構にぎわってる店だった。
ある日、終電後に客が無くなって店を閉めようとしたときに、なじみ客のサラリーマンが食べに来た。
だけどこのサラリーマン、食べ終わって駅を出た先で暴走車にはねられて亡くなってしまった。
しかし、翌月の30日深夜に店を閉めようとすると、ちょうど日の変わるところでお客が入ってきた。
それが死んだはずのなじみのサラリーマンだったらしい。
ただ、最初は気付かずに注文通りそばを出して、サラリーマンが食べ終わって出ていき、どんぶりを
かたそうとしたら何故か手がつけられてない(食べてたのは見てたはずなのに)、お金も貰ってた
はずだけど計算したら最後のそば分足りない。
それで気付いたのだそう。
259:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:40:28.86 ID:YWHdr/+h0
その後、毎月月末深夜から翌月1日になるときに、何故かお客が来なくなり、代わりにこのサラリーマンが
あらわれるようになったのだそうで、おばちゃんは何も言わずいつも接してたそうですが、あるときふと
「何だい、辛気臭い顔して。そば美味しくなかったかい?」と声をかけたのだそう。
そしたら「いえ、そばは美味しいです。 実は妹が明日結婚でして・・・」「何だい、めでたいじゃないか。」
「はい、めでたいのですが、私としては妹を取られたような気がしてちょっと・・・」「へぇ、複雑なんだねぇ」
という会話を交わし、その後も食べにくるたびにちょいちょいたわいもない話を興じるようになったらしい。
ただ、毎回、初めて会話するような感じで、前回話したことは覚えてないような状態だったそう。
(「妹さんが結婚するんだろう?しゃきっとしなさいよ」というと「えっ?何で知ってるんですか?」
みたいな感じだったとか)
そしてその話がどう流れたのか、サラリーマンが亡くなってそろそろ3年という頃に、その妹さんがやってきて
それは兄なので話を聞きたいとやってきた。
実は妹さん、お兄さんとは禁断の関係にあって、もしかしたら自分との関係を清算するために自殺したんじゃ
ないかとずっと悩んでたのだと。
話を聞いて、それが悪質な作り話じゃ無いと確信した妹さんは、ぜひ兄に会いたいということになり、
次に来るであろう時間にバイトとして厨房のほうに入ることになった。
(実際、半信半疑で、悪質な作り話だったら訴えようという心構えだったそう)
そして運命の日、お兄ちゃんが現れていつも通りそばを頼んで食べ始め、おばちゃんと会話を始めたその人が
兄だと確信した妹が話しかけると、お兄ちゃんはびっくりしながらも普通に話し始めたのだと。
その会話から「自殺なんてしない、おまえが幸せならそれを応援する。男としておまえをずっと愛してた、
これからは兄としてずっと愛するつもりだ」と兄妹わだかまりが解けて、するとお兄ちゃんはすっと消えてしまった。
きっとそれを妹に言いたかったのが心残りだった、でもそれを言おうか悩んでた、だからずっと繰り返してた
んだろうということになった。
260:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:42:29.32 ID:YWHdr/+h0
ところが翌月、このお兄ちゃんはまたそばを食べに来た。
ただし、覚えてないのはいつもどおりなのに、辛気臭い雰囲気が全くなく、おばちゃんが「機嫌良いんだね」
というと、嬉しそうに「明日、妹が結婚するんです!」と話しかけるような状態で、「なんだい、そりゃ景気がいい、
んじゃあ今日はおばちゃんのおごりだ!」ということを続けることになったのだと。
妹さんに伝えると、「兄さん、私のこと悩んでたんじゃなくてそば食べたかっただけなの?」とちょっと
がっかりしてたとか。
しかし、ある日いつものようにお兄ちゃんが蕎麦屋に来ると、おばちゃんがびっくりして一言。
「あんれまあ、今日は1日じゃ無くて29日だよ?」
そう、その日はうるう年、2月29日。
そしたら兄ちゃん、びっくりしたように固まったと思ったら、「ああ、そうか、俺はもう…」と悟ってしまったのだと。
そのまま「ご迷惑をおかけしました、もう来ることはないと思います」と帰ろうとしたので、おばちゃんが
「だったら最後に腹いっぱい食ってき!全部おごりだよ!」と大盤振る舞いしたんだと。
そしたらお兄ちゃんも遠慮なく、全種類の具を堪能して、「じゃあ、行ってきます!」と元気に出て行ったそう。
当然お兄ちゃんの去った後は手がつけられてないそばの山だったそうですが、それからほんとに兄ちゃんは
来なくなったのだそうです。
その後、JRになると同時に店舗契約は打ち切られ、駅そばは無くなりました。
その代わりに、駅前の店を深夜まで駅そば価格の専用メニューで開けるようにしたのだそうです。
261:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:46:59.17 ID:YWHdr/+h0
その話を聞いたのは、この前おばちゃん改めおばあちゃんが怪我して入院したので看病に行った時。
なぜかというと、このお兄ちゃん、それからはお盆の深夜に必ず店に食べに来てるらしい。
その時は必ずおばあちゃんが店に立ち、一杯のおかめそばをサービスで作ることにしていたのだと。
そこで、妹さんのところの話(子供が生まれたとか、兄弟ができたとか、病気してたけど大丈夫かなとか)会話して、
最後は必ず「食べ終わったら必ず妹さんのところに寄るんだよ!」と渇を入れているのだそう。
おばあちゃんが店に立てなくなったら、次は私がその役を引き受けることになるのだそうな。
理由は、私がお盆の深夜にお兄ちゃんと思しきサラリーマン風の人と会話してたおばちゃんを見たことあるから。
お母さんやお父さんはサラリーマンの人を見たことが無く、深夜の店ででひとりごと言ってるおばあちゃんなら見たことあって、
ぼけたのかと思ってたそう。
だから、お兄ちゃんが来なくなるまでは、今度は私がおかめそばを作ってあげなければならないんだって。
ただ、おばあちゃんがいうには彼はうちの味が変わらない限り守ってくれてるらしい。
座敷わらしみたいなものなのかもしれない。
おばあちゃんは怪我も治って、まだまだ現役だから、そうなるのはあと10年も20年も後かもしれないけど、
今年からは私も一緒に店に出て挨拶してみようと思ってる。
266:本当にあった怖い名無し:2014/02/01(土) 03:57:26.86 ID:mF4gdYFnO
怖い話を読みに来たのにほっこりしちまったわw禁断の愛は気持ち悪いが蕎麦食いたくなった
ばあちゃん長生きしろよ
元スレ:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/
その後、毎月月末深夜から翌月1日になるときに、何故かお客が来なくなり、代わりにこのサラリーマンが
あらわれるようになったのだそうで、おばちゃんは何も言わずいつも接してたそうですが、あるときふと
「何だい、辛気臭い顔して。そば美味しくなかったかい?」と声をかけたのだそう。
そしたら「いえ、そばは美味しいです。 実は妹が明日結婚でして・・・」「何だい、めでたいじゃないか。」
「はい、めでたいのですが、私としては妹を取られたような気がしてちょっと・・・」「へぇ、複雑なんだねぇ」
という会話を交わし、その後も食べにくるたびにちょいちょいたわいもない話を興じるようになったらしい。
ただ、毎回、初めて会話するような感じで、前回話したことは覚えてないような状態だったそう。
(「妹さんが結婚するんだろう?しゃきっとしなさいよ」というと「えっ?何で知ってるんですか?」
みたいな感じだったとか)
そしてその話がどう流れたのか、サラリーマンが亡くなってそろそろ3年という頃に、その妹さんがやってきて
それは兄なので話を聞きたいとやってきた。
実は妹さん、お兄さんとは禁断の関係にあって、もしかしたら自分との関係を清算するために自殺したんじゃ
ないかとずっと悩んでたのだと。
話を聞いて、それが悪質な作り話じゃ無いと確信した妹さんは、ぜひ兄に会いたいということになり、
次に来るであろう時間にバイトとして厨房のほうに入ることになった。
(実際、半信半疑で、悪質な作り話だったら訴えようという心構えだったそう)
そして運命の日、お兄ちゃんが現れていつも通りそばを頼んで食べ始め、おばちゃんと会話を始めたその人が
兄だと確信した妹が話しかけると、お兄ちゃんはびっくりしながらも普通に話し始めたのだと。
その会話から「自殺なんてしない、おまえが幸せならそれを応援する。男としておまえをずっと愛してた、
これからは兄としてずっと愛するつもりだ」と兄妹わだかまりが解けて、するとお兄ちゃんはすっと消えてしまった。
きっとそれを妹に言いたかったのが心残りだった、でもそれを言おうか悩んでた、だからずっと繰り返してた
んだろうということになった。
260:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:42:29.32 ID:YWHdr/+h0
ところが翌月、このお兄ちゃんはまたそばを食べに来た。
ただし、覚えてないのはいつもどおりなのに、辛気臭い雰囲気が全くなく、おばちゃんが「機嫌良いんだね」
というと、嬉しそうに「明日、妹が結婚するんです!」と話しかけるような状態で、「なんだい、そりゃ景気がいい、
んじゃあ今日はおばちゃんのおごりだ!」ということを続けることになったのだと。
妹さんに伝えると、「兄さん、私のこと悩んでたんじゃなくてそば食べたかっただけなの?」とちょっと
がっかりしてたとか。
しかし、ある日いつものようにお兄ちゃんが蕎麦屋に来ると、おばちゃんがびっくりして一言。
「あんれまあ、今日は1日じゃ無くて29日だよ?」
そう、その日はうるう年、2月29日。
そしたら兄ちゃん、びっくりしたように固まったと思ったら、「ああ、そうか、俺はもう…」と悟ってしまったのだと。
そのまま「ご迷惑をおかけしました、もう来ることはないと思います」と帰ろうとしたので、おばちゃんが
「だったら最後に腹いっぱい食ってき!全部おごりだよ!」と大盤振る舞いしたんだと。
そしたらお兄ちゃんも遠慮なく、全種類の具を堪能して、「じゃあ、行ってきます!」と元気に出て行ったそう。
当然お兄ちゃんの去った後は手がつけられてないそばの山だったそうですが、それからほんとに兄ちゃんは
来なくなったのだそうです。
その後、JRになると同時に店舗契約は打ち切られ、駅そばは無くなりました。
その代わりに、駅前の店を深夜まで駅そば価格の専用メニューで開けるようにしたのだそうです。
261:本当にあった怖い名無し:2014/01/31(金) 19:46:59.17 ID:YWHdr/+h0
その話を聞いたのは、この前おばちゃん改めおばあちゃんが怪我して入院したので看病に行った時。
なぜかというと、このお兄ちゃん、それからはお盆の深夜に必ず店に食べに来てるらしい。
その時は必ずおばあちゃんが店に立ち、一杯のおかめそばをサービスで作ることにしていたのだと。
そこで、妹さんのところの話(子供が生まれたとか、兄弟ができたとか、病気してたけど大丈夫かなとか)会話して、
最後は必ず「食べ終わったら必ず妹さんのところに寄るんだよ!」と渇を入れているのだそう。
おばあちゃんが店に立てなくなったら、次は私がその役を引き受けることになるのだそうな。
理由は、私がお盆の深夜にお兄ちゃんと思しきサラリーマン風の人と会話してたおばちゃんを見たことあるから。
お母さんやお父さんはサラリーマンの人を見たことが無く、深夜の店ででひとりごと言ってるおばあちゃんなら見たことあって、
ぼけたのかと思ってたそう。
だから、お兄ちゃんが来なくなるまでは、今度は私がおかめそばを作ってあげなければならないんだって。
ただ、おばあちゃんがいうには彼はうちの味が変わらない限り守ってくれてるらしい。
座敷わらしみたいなものなのかもしれない。
おばあちゃんは怪我も治って、まだまだ現役だから、そうなるのはあと10年も20年も後かもしれないけど、
今年からは私も一緒に店に出て挨拶してみようと思ってる。
266:本当にあった怖い名無し:2014/02/01(土) 03:57:26.86 ID:mF4gdYFnO
怖い話を読みに来たのにほっこりしちまったわw禁断の愛は気持ち悪いが蕎麦食いたくなった
ばあちゃん長生きしろよ
元スレ:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1390351569/
Comment (23)
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
何故なら近親交配が禁断の関係なのは遺伝の問題があるからで
逆に言えば子供生まれないならキモい以外の実害は無きに等しいわけでさ
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
でも死人が食事しに来るパターンは1日だけにして欲しいなぁ。何年も通うって長すぎじゃないかな
みつこ
が
しました
毎月じゃなくて毎週にしたり、気づかせるきっかけを閏年なんかじゃなくもっと単純なことにすべきだった
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
愛の形は人それぞれだし、私たちになんの害もない
幽霊より好き嫌いで叩いてる奴のがこえーよ
頭使ってなさそうで
話の内容には感動した🥺
みつこ
が
しました
ひとり、駅前の立ち食いそば屋で一杯のそばを食べている。
エビの天ぷらが一尾のっかった一杯500円のそばだ。
男は30年も前からほぼ毎日昼休みこの店に通っているが、
一度も店員とは話したことがない。
当然、話す理由なども特にないのだが、今日
男は自然に自分と同年齢であろう店主に話しかけていた。
「おやじ、今日俺退職するんだ。」
「へぇ・・・。そうかい。」
会話はそれで途切れた。
ほかに特に話題があるわけでもない。
男の退職は、今日が店を訪れる最後の
日であることを表していた。
すると突然、男のどんぶりの上にエビの天ぷらが
もう一尾乗せられた。
「おやじ、いいのか。」
「なーに、気にすんなって」
男は泣きながらそばをたいらげた。
些細な人の暖かみにふれただけだが涙が止まらなくなった。
男は退職してからも、この店に通おうと心に決めた。
男は財布から500円玉を取り出して、
「おやじ、お勘定」
「800円」
みつこ
が
しました
相手が近親相姦男だと知ったおばさんがこんな態度を取るとは自分の感覚だとちょっと思えないんだよなあ
時代か?おばさんのキャラなのか?
現代っ子の自分には分からんけども
そこは不自然に感じた
話の雰囲気は好き、浅田次郎の短編とかにありそう
みつこ
が
しました
創作ならもう少し本当の話っぽくしてくれませんか?
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
みつこ
が
しました
近親相姦が一般的だった時代も一応はあったんだし、間違えて現代に生まれてきてしまっただけだと考えれば良い
みつこ
が
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みつこ
が
しました
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