1: ダイビングヘッドバット(茸)@\(^o^)/[ニダ] 2017/02/11(土) 20:03:41.51 ID:Wm3+YaO10.net BE:582792952-PLT(12000) ポイント特典
黒史郎の妖怪補遺々々

(前半略)
かわいい姿で復讐をする怨霊

死者が船縁に手を掛け、生者を暗い水の底に引き込まんと呼びかける。たいへん恐ろしいですが、海の怪談では別段珍しいものではありません。
このような船幽霊の話は、どの島にもあったそうです。
次に紹介するのは、先述したものとは違う「某いるか」です。
佐渡島の高下(こうげ)に伝わる「某いるか」は、人の姿をした怨霊ではありません。
なんと、イルカの姿をしています。
この地域で「某いるか」というと、海洋生物の海豚(イルカ)の姿をした怨霊を指します。姿は愛らしくなってしまいましたが、やることは同じです。
船縁にイルカが寄ってきて、人の言葉で「某いるか」と問いかけてくるのです。
海の真ん中で喋れるイルカと出会い、「いるか」なんて呼びかけられたら、思わず「はーい」と返事をしてしまいそうですが、この見かけに騙されてはいけません。
これも復讐のために暗い夜の海をさまよい続ける恐ろしい怨霊なのですから。
イルカの呼びかけの「某」のところには、もちろん彼を陥れた悪人の名前が入ります。このイルカに呼ばれるのは大抵、死者から金品を奪って裕福になった者だそうです。
これも「某はいない」と返すと、海中に姿を消すといわれています。
しかし、イルカが「いるか」なんて、ふざけたダジャレに思えますが、海に生きる人たちにとって、この海洋生物はとても重要な存在なのだそうです。
海の民俗ではイルカは神、あるいは神の使いと考えられています。だから、「友埼」のような私利私欲にまみれ、神聖な海を汚すような輩をこらしめるには、相応しい姿だといえるでしょう。
西洋ではイルカを海に落ちた水夫の生まれ変わりとする言い伝えもあるようです。
知性が高く愛らしい、私たち人間の友人というのが現在のイルカのイメージですが、昔の人々はこの生き物の姿に、海に沈んでいった仲間たちの姿を重ねて見ていたのかもしれません。

http://gakkenmu.jp/column/9773/

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