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126: 霊視士 大山傑士 2014/05/01(木)02:27:52 ID:???
霊視士 大山傑士 「序章」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。
私にとって不幸だったのは小学生の頃クラスに大山という子がもう一人いたことだ。
そいつは「オーヤン」と言うあだ名がついた。だがフケ顔の私に付いたあだ名は「オッサン」だった。
あいつさえいなけれ私のあだ名は「オッサン」ではなく「オーヤン」だったはずだ、悔しい。
あれ以後、私のあだ名はずっとオッサンである。最近ではあだ名に年齢が追いついたせいでシックリくるのがなんか悔しい。

それはさておき、
私はいわゆる「見える人」である。
神社の宮司や寺の住職は私を「霊視士」と勝手に位置付けてくれちゃってる。
物心つく頃には普通の人間には見えないものを視覚的に認知できた。
人によって見方感じ方というのはそれぞれのようで、脳に直接映像が流れる感じも入れば普通に視野に入ってしまう人がいる。
私の場合は後者にあたるのだが、さらに私の場合は視野に入って来た情報を意図的に脳内でコントラストを高めるような処理をすることで見えにくい弱霊でも感知できる。
ようするに私は見える幅が他の霊能力者や見える人と比べて桁外れに広いのだ。
ただし、私は見えているだけで対象の正体とかわからないし除霊なんかも当然できない。
とは言え霊の類いを確実に見れる私の能力はある種の職業の方には受けがいいようで、地元の神社や寺で時々呼ばれることがある。
神社の宮司も寺の住職も霊能力者ではないが(気配くらいは感じるらしいがアテにならない)、神事や法事においては本人以外の力を借りてそこそこ霊力を発揮できるようで除霊もそれなりに効果ある。
ただし本人達は除霊が巧くいったかどうか私抜きには確認できないのだがw
というか、そもそも除霊を頼みにくる人達で本当に霊に憑かれているケースなんかほとんど無い。
相談者をコッソリ見て何も憑いていないことを宮司や住職に告げると彼らはニヤリとする。
「調べたところ何かの霊に憑かれているとか霊症にかかっているということは一切ございません。何もしなくても問題はございませんが、もし気になるようでしたらお祓いいたしますが如何しますか?」
こう言われると
「じゃあお願いします」
とほとんとの人は応じてしまう。その割合実に9割以上!これで相談料+お祓い料をゲットである。
ボロい商売だがこちらは嘘は吐いていない。極めて健全な商売である。
しかし中には本当に憑かれてしまったケースもありこちらはチトやっかいだ。
そういった私の体験談を酒を飲みながら書き連ねいていこうと思う。