781: 底名無し沼さん 2017/07/20(木) 18:17:57.06 ID:hvuJjolS.net
こんな話もある。 
場所は関西;時は30年前 

仕事の関係で知り合った登山を趣味とする人物、木村の話だ。 
彼は学生の頃、地域の山岳会に所属していた。 
しかし、別の大学の大学院に入ったのを機会に、その会の人たちとは疎遠になって 
しまい関係は絶えてしまった。若いときにはよくあることだろう。 
ある日、下山中に登山道で腰掛けて休んでいる男性から声をかけられた。 
「すみません、ああ、やっぱり、木村くんでしょう?なつかしいね!」 
その初老の男性に見覚えがあった。 
「何年ぶりかね?そう、10年くらいになるね、河合だよ、XX山の会で一緒だっ 
た。何回か一緒に登ったね」 
そうだ、会で一緒だった会社員の河合さんだった。これは奇遇だと思った。 
木村は、退会後の不義理をわび彼と近況を報告し合った。 
河合は、すでに定年退職して悠々自適だという。懐かしい、ちょっと甲高い声で 
楽しそうに喋るのは昔のままだった。 
一緒に下山して連絡先を交換して別れた。その後、何度か一緒に山に登った。木村 
は仕事を持っているし、お互い住んでいるところが離れているので、そう頻繁に 
でもなかったが。木村に電話をかけると、いつも甲高い声でこたえてくれた。 
もらった年賀状で、彼の奥さんがその後逝去されたことも知った。 
一緒に登ると、木村は河合からいろいろな助言を受けた。山歩きのことだけでは 
なく、仕事のことや恋人との付き合い方まで(w) 
父親を早くになくした木村にとって、河合に父親のイメージを重ねた。

782: 底名無し沼さん 2017/07/20(木) 18:19:19.80 ID:hvuJjolS.net
>>781
そうしているうちに木村は昔が懐かしくなり、XX山の会にコンタクトをとった。
近く年会があるから参加しないか?ということで、彼はちょっとドキドキしながら
会場にいった。河合も参加するからと本人から聞いていたからだ。
会とは音信不通だったけど、河合と一緒なら気まずさも薄らぐという安心感も
あった。

会場では懐かしい顔もちらほら見うけれたが、ほとんどが初対面の人たちだった。
河合は会に来なかった。
とても残念に思い、木村は河合との最近の付き合いについて昔の山仲間たちに話した。
彼らは言った。
「河合さんは、君がこの会を離れてすぐに亡くなったよ。奥様はまだ存命だけど、
故郷に帰られたんだ。だからここにはご家族はだれもいらっしゃらない。」
彼らは当惑した面持ちだったが、一番当惑し混乱したのは木村だった。
『いや、つい4ヵ月前も一緒に登ったのに!』
『一緒に撮影した写真もたくさんある!』
山の会の人たちは全く信じなかった。

783: 底名無し沼さん 2017/07/20(木) 18:21:09.76 ID:hvuJjolS.net
>>782
木村は自宅に帰えるとアルバムを開いた。
ある!河合と一緒に登った時の写真がたくさんある。
年賀状もある・・・・

「それで?」オレは木村に尋ねた。「電話したのか?手紙を出したのか?」

木村は、水割りのグラスを両手で持ちながら言った。
「いや、どうもね、あれから連絡をとらなくなったんだ。河合さんから連絡も
来ないし。年賀状も来なくなった。」
「なにか怖いんだ。彼の死を受け入れなければなりそうで。いや、受け入れないと
いけないんだろうけど。それにね。もし、かけた電話に彼があの声でこたえ
たら、どうしようかと思ってね・・・」

『それでもいいのではないか?』とオレは思ったが口には出さなかった。
+―――――――――+
よくある不思議ばなしだな、と思った
「One Step Beyond」の”If You See Sally”のような

791: 底名無し沼さん 2017/07/21(金) 19:22:52.05 ID:NSaMy7ln.net
>>783
なんか、しんみりする話だね「If You See Sally」も悲しい話だったけど

792: 底名無し沼さん 2017/07/21(金) 19:53:00.72 ID:DCR80mWb.net
>>783
怖くないけど好い話だ。

794: 底名無し沼さん 2017/07/22(土) 22:46:07.73 ID:0qZo1QXS.net
>>783
はたからみると「その辻褄のあわないことを確認すればよかったのに!」と思うけど その人としては楽しい思い出をそのまま持っておきたかったのかね じっと胸にしまって
その後も電話もしなかったんだろうか?
If you see Sally観た 親父さん悲しくてつらいね

790: 底名無し沼さん 2017/07/21(金) 11:52:56.91 ID:akkwohZe.net
この話も今だと難しいな
「スマホに写真ないの?」「(忘年会に来るって言ってたなら)本人にいま連絡とってみて」になっちゃう

ただ、実話ってテイの話で、30年前でも簡単にできる事実確認もしないままってのはモヤモヤする

799: 底名無し沼さん 2017/07/24(月) 11:08:14.48 ID:Wxb/KI1O.net
河合さん目線のほうが怖いかも。

801: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 00:22:52.05 ID:TTdup9aT.net
こんな話もある。
もう30年以上も前のことだ
場所は、関東の有名な山

利発な友人、ガンマニア、オレの三人は頂上に到達した。
秋晴れだった。
休みながら周りの絶景を見渡していると、
頂上から少しおりたところに破れたビニール袋がピラピラしていた。
「こんなところにゴミか!なってないな!」と、若い時の似非正義感を発揮して、
それを乱暴に石からとりあげた
その袋に写真が入っていた。
やめればよかったとも思うが、オレは写真を取り出した。
その写真を見て泣いた
オレの手から写真をとったガンマニアも泣いた
利発な友人は青い顔をして涙を浮かべていた

写真は二枚
一枚は色あせたカラー写真
若い男性とご両親と思われる男性と女性が一緒に写っていた。
裏には、「加藤直也(仮名)、昭和x年x月、XX大学入学」
もう一枚目は白黒写真
登山装備で山で撮影したと思われる男性二名の写真。うち一名は直也君。
裏には、「友人、田中秀樹(仮名)とともに、昭和Y年」
そして
「やすらかに」

写真が引っかかっていた石、周りに散らばっている石は、その頂上付近の石とはまったく違った玉石だった。
遭難碑だ。
ご両親や本人の無念を思うと胸が詰まった。
持っていた新しいビニール袋でその写真を何重にも包んで、散らばっている石を積み上げてその中に写真を入れた。
もっていたお菓子を供えてこうべをたれた。そこでまた泣いた。
帰りは無言だった。皆おなじことを考えていたのではなかったか。
石積みを組み直したあと頂上で軽量三脚(スリックマスター)とセルフタイマーで撮影した写真の三人の顔は
皆悲しい。
いまでもたまに、色あせたそのカラー写真を見ながら夜、酒を飲む。
彼らとも、もう会えない。

803: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 00:54:38.84 ID:kUb32ZB0.net
山にあった色あせたカラー写真を持って帰ってきたのかと思った

807: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 20:04:16.29 ID:0eb3VOGU.net
>持っていた新しいビニール袋でその写真を何重にも包んで、散らばっている石を積み上げてその中に写真を入れた。

石を積み直して、中に直也君の写真2枚を納めたってことじゃないかな。
そして、利発な友人、ガンマニア、この話の3人で写真を撮った。
その3人の写真も色褪せるくらいの年月(30年以上)が経ち、古い友人たちは亡くなったor疎遠になって連絡先も分からない、と。

815: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 21:49:30.77 ID:TTdup9aT.net
>>807さんが正しく理解している。

811: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 21:39:15.31 ID:TTdup9aT.net
こんな話もある
場所は東京
25年ちかく前

山仲間にすっごく可愛い女性がいた。
美人でしかも「かわいい」
性格も明るく裏表がなかった。
若い頃の和泉雅子をもっと純粋にした感じ
(和泉雅子は検索してくれ)
大学卒業を機に、彼女とは疎遠になってしまった。
密な関係などまったくなかったのだが。

卒業して6年ほどたったある日、2年間の海外留学から帰国して仕事についていたオレは
ガンマニアから電話を受けた。
彼女が死んだ。
えっ!山でか?
そう、山で。
遭難か?
うん、たぶん・・・崖から転落だと・・
ひとりでいったのか?
うん、ひとりだったそうだ
彼女、ひとりで山に行くようなやつじゃなかったろう!?
うん、そうだね


812: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 21:39:52.76 ID:TTdup9aT.net
>>811
葬儀に参列しなければらないな、と思ったが葬儀が行われる様子がない。
そして、警察から連絡があった。事情聴取のために出頭せよと。何度目だ?
当惑した。丁寧な言い方だが拒否することを許さない警察官(刑事)の話。
「どうしてわたしが?」
「遠藤さん(仮名)のことについて少しうかがいたいのです」
「彼女、事故だったんでしょう?」
刑事の説明は理解の範囲を超えていた。
(1)彼女の死因は自殺の可能性が高い。
(2)遺書はなかった。
(3)自宅の彼女の日記にオレの名前が頻繁に出てきた。
(4)その日記には、オレに対する呪詛の言葉が書き連ねてあった。ほぼ毎日。

「だから、あなたが遠藤さんの死について何かご存知ではないかと思いまして。」
「御園生さん(オレの名字:仮名)、あなた遠藤さんとお付き合いが会ったのでしょう?」
「日記に、亡くなられる1年ほど前からお付き合いされていたと書かれていましたよ」
「何度も一緒に登山をされたとか。」
オレは混乱した。それはありえない。いや、そうだったらどんなに嬉しいか。
しかし、それはありえない。
オレは最近の2年間、日本にはいなかったのだから。会えるはずもない。
オレのような冴えない男が彼女と付き合えるはずもない。
「日記の記述からすると、遠藤さんはあなたをかなり恨んでいらっしゃったようです。」
「本当に、なにか心当たりはないのですか?」
ない!まったくない!卒業以来一度も会ってない。
手紙のやりとりもまったくない。(それができたらどんなに良かったことか!)
オレの日本不在は、パスポートによって証明された。
警察の追及もそれで終わった。
警察は彼女の日記をもちろん見せてはくれなかった。

813: 底名無し沼さん 2017/07/25(火) 21:40:45.70 ID:TTdup9aT.net
>>812
少したって彼女の葬儀に参列した。気分とは裏腹に快晴だった。
ご両親は気丈にふるまわれていた。
あいさつをすると、お父上の顔が鬼の表情に変わった。
恐ろしい顔だった。
彼の死線がオレの顔をえぐって突き抜けるような感じだった。
仁王立ちで微動だにしない彼を、奥様がなだめるように腕をとられた。
ガンマニアがオレを斎場の隅にひっぱって行って着席した。
式後、ご両親がオレのもとに来られた。オレは緊張した。
ぶん殴られるんじゃないか?
お父上は、式前のことを「非礼」として謝罪され、彼女の日記について
話された。オレも警察で説明した旨を伝えた。
「すまないことをしたね。娘はどうかしていたんだ。でもね、彼女の行動について
思い当たることはまるっきりないんだよ・・・」

オレは式場から近くの駅まで歩きながら考えた。
どうして彼女は日記にあんなことを書いていたんだろう?
オレは彼女とつきあっていなかったが
彼女はオレのことを好きだった?ばかな!
オレは、彼女の怨みを買うようなことをしたか?
してない。周りに多くの男がいて、オレが彼女にアタックする機会などまったくなかった。
彼女は精神病んでいたのだろうか?
ご両親はそのようなことはおっしゃっていなかったが
人は前触れ無く突然自殺することもあるとか
わからない。
でも、葬儀の時、ご両親はオレについて、まだ「疑念」をお持ちのようだった。

彼女の死は、登山中の事故ということになった。
一部で、自殺ではないか?という噂がたったらしいが、オレに矛先が向かうことはなかった。

彼女と他の連中といっしょに山に登ったときの楽しい記憶は、この混乱とともに蘇る。

832: 底名無し沼さん 2017/07/29(土) 03:52:21.20 ID:V50kb1nL.net
>>812
(・∀・)自分だけちょっとカッコ良さげな名字にするお爺ちゃんステキ!

871: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 16:42:23.95 ID:RHvhILrk.net
親父はいつも優しかった。
8歳頃から俺をいろんな山に連れて行ってくれた。
親戚のおばちゃんが言っていた。
45歳でやっと生まれた男の子だからかわいくてしょうがないんだろうと。
親父は山でいろんなことを教えてくれた。
キャンプをすることも何度かあった。
俺は時が経つにつれてそんな親父と山に行くことが嫌になっていった。
それは、親父が突然どこかに消えてしばらく戻ってこないことがあるからだった。
日が高いうちはまだいいのだが、日が落ち始める頃に独りぼっちにされると、泣きたくなるくらいの寂しさで堪らなかった。
3時間ほどして親父は戻ってくるがいつも何かしらお土産を持って帰ってきた。
大抵、山菜だった。
俺は、親父を失望させまいと山に行きたくないとは一度も言わなかった。

872: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 16:55:00.85 ID:RHvhILrk.net
親父と母親はいつも喧嘩していた。
俺は喧嘩が始まると妹を連れて近くの公園で遊んだ。
幼い妹に食べられる野草とか虫の捕まえ方とかを教えていたと思う。
母親が喜ぶかもしれないから花を摘んで帰ろうと二人で花束を作ったこともあった。
親父と母親が喧嘩するのはいつも山に行った次の日だった。
母親は今思えば精神疾患を持っていたと思う。親父と出会ったのは病院と聞いていたが病院のある場所というのが精神病院しかないからだ。
日が暮れて公園から家に帰るといつも放心状態の母親と疲れきった親父が違う部屋で座っていた。
俺は親父から山で教わった料理を作って音のない家で二人で食べた。

873: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 17:22:06.33 ID:RHvhILrk.net
親父がまた山に行こうという。
俺は独りぼっちにされるのも帰ってからの夫婦喧嘩も、もうホントに嫌になっていた。
月日が経ち俺は12歳になっていた。
俺はある疑問を持っていた。
ある特定の山だけ親父がいなくなる時間が長いのだ。
そしてその山の時は頂上を目指す登山ではなく、開けた土地にテントを張って過ごすだけだった。
なぜか。
俺は親父を待つことを止めることにした。
今日は親父を尾ける。
俺と親父は山に向かった。

874: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 17:55:50.53 ID:RHvhILrk.net
親父が消えた。
いつも何も言わずにどこかへ行く。俺に何かしら作業を言い付けたあとだ。お土産に持って帰ってくる山菜の量も消えている時間に比べて少ないとは思っていた。
今日は横目に親父が入っていく林の方向だけは確認できた。
もうしばらくしたらあとを尾けよう。
まだ明るいがもうすぐ日が陰り始めそうだ。
俺は林の中に入って行った。

875: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:13:10.56 ID:iJ+3bgwH.net
一時間ほど迷いながら親父が通った跡を探しながら音をたてないように草木を掻き分けて進んだ。戻れるように時々後ろを振り返って目印になる木を覚えながら。
だんだん暗くなり、色はもうわからないぐらいに暗くなってしまった。ヘッドライトは持っているが付けられない。
怖さはもう限界を越えていた。お父さん!と叫ぼうかと思ったが飲み込んだ。
自分の息が妙に大きく聞こえる。
遠くにライトの灯りが見えた。
親父だ。
俺は静かに親父の方へ近づいた。

876: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:31:00.95 ID:RHvhILrk.net
親父はシャベルで掘ったのか大きい穴の前で座りこんでブツブツと独り何か言っていた。
親父の周りには同じくらいの穴がたくさん掘ってある。
俺は親父が何を言っているのか聞きたくて耳を澄ましたが聞き取れなかった。
今親父に見つかるとマズイと思った。
これ以上は近づけない。
その時、親父が気配を感じたのかこちらを見て構えた。
俺のすぐ横を親父のヘッドライトが照らしている。
俺はゆっくりと、その場を離れ目印の木を探しながらテントに帰った。

877: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 18:54:03.72 ID:RHvhILrk.net
親父はそれから3時間ほどして帰ってきた。お土産の山菜を持って。
俺は表情を顔に出さないようにしていた。しかし、親父の妙な沈黙が俺が見ていたことを知っていると語っていた。
あの穴は何だったんだろうか、数日考えていたがわからない、聞いてはいけないというのは直感でわかっていた。

一年後、親父は母親と離婚し何も言わず消えた。
結局最後まで何も聞けなかった。
親父もあの日以来俺を山に誘うことはなかった。
あの山の土地が親父の私有地だったことはあとで親戚の叔母さんに聞いて知った。

七年後全てを失った親父が俺の前に現れた。

879: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 19:35:47.09 ID:RHvhILrk.net
親父はみすぼらしい老人になっていた。
俺のバイト先の前に現れニヤけた顔をすると背が伸びたなぁと呟いた。
俺が黙っていると
山に行こうか。と続けて言い、声をだして大笑いした。
俺は親父は頭がおかしくなってしまってるのか、と薄々思いながらも憐れに思い、場所を変えようと俺の家に親父を連れて行った。
家についてしばらくすると親父は消えてからの7年間の話を始めた。
なんのことはない、借金と養育費を稼ぐのに苦労した程度の話だった。
話しのネタも尽きたのか親父は黙りこんだ。そしてしばらくの沈黙のあと親父は口を開き
あの穴が何か知りたいか?
と独り言のように呟いた。

882: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 21:33:42.43 ID:iJ+3bgwH.net
俺はギョロリとした親父の目を見据えると小さく首を振った。
そしてこう言った。
「あの穴はお父さんの心の穴だろ。」
親父は歯をくいしばって唾をのんだ。
「お母さんを殺して埋めて、妹を殺して埋めて、俺を殺して埋めるための穴だ。親父を騙した人や利用した人を殺して埋めるための穴だ。知り合った人や、友人、みんなを殺して埋める穴だ」
親父はうなだれて眉間に皺をよせた。
「殺人衝動と戦い、そして打ち克った男が掘った穴だよ。」
親父は嗚咽して体を震わせた。
「病院で知り合って、重度の殺人衝動の苦しみから救ってくれたのはお母さんだったんだ。それか俺か。」
親父はお嗚咽が止まらない。
俺は親父の肩に手を置いた。
親父は肩に置いた俺の手を振り払って睨みつけると絞り出すような声で言った。
「お前だけはあの時殺しておけば良かった」
俺は冷たく笑った。
親父は続けて言った。
「穴を使ったな?」
俺は軽く答えた。
「まだ2つだよ。」
続けて俺は言った。

「今からもう1つ。」

883: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 22:42:30.93 ID:Bez5FSNB.net
途中までは良かったのに、>>882で一気に駄作と感じたのは俺だけか…?

884: 底名無し沼さん 2017/08/11(金) 22:50:56.85 ID:RHvhILrk.net
>>883
すまん。駄作だな。
穴2つウンコして埋めたことにしといてくれ。で今から親父とウンコしに行くと。
しばらくROMっとく。読んでくれてありがとう。

898: 底名無し沼さん 2017/08/14(月) 19:13:14.79 ID:L8OvfJv3.net
>>882
全体的に悪くないと思う。

885: 底名無し沼さん 2017/08/12(土) 00:54:15.61 ID:uVqEyb78.net
なんだろう
殺人衝動って言葉で一気に創作全開、厨二展開な感じになったのかな
それまでは淡々としてて面白かったよ、ありがとう

887: 底名無し沼さん 2017/08/12(土) 11:07:47.55 ID:iSDa78Hl.net
掘ってた親父じゃなくて息子が使うオチは好きだなあ
たしかに殺人衝動って単語がいまいち

889: 底名無し沼さん 2017/08/12(土) 17:31:17.43 ID:CKV17gES.net
親父は俺は親父は俺は で目が滑ってツライw
けど、面白かった

891: 底名無し沼さん 2017/08/12(土) 18:59:32.12 ID:Gr05YrD2.net
具体的だけどあまり意味のない年齢設定や人間関係を削ったり、
行間を上手く使ってコンパクトにまとめたら、ものすごく面白いショートショート作品になると思う。

888: 底名無し沼さん 2017/08/12(土) 12:42:24.65 ID:v4hIY4K3.net
少々読みにくい文章ではあったがストーリーは面白かったよ


元スレ:http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/out/1478693438/

●「うしみつ」ではみなさんからのネタ提供をお待ちしています●
ブログを見ていただいたみなさんからのネタ提供を募集します。
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ネタはブログに掲載させていただきます。

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