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過去記事再掲載について
サイト移転時にお蔵入りになってしまった過去記事の復活を行っていましたが、ようやくほぼ全ての記事のサルベージが終わりました。
復活掲載に関しては完了しましたが、しばらく古い記事に修正や手直しを加えたものを深夜帯、時事性の無い記事のみに限り引き続き掲載させていただきます。ご了承ください。
モス男、金子たちが居ない時期の古ーい記事もありますので、懐かしむ気分で楽しんでいただければ幸いです。
※この記事はまとめ記事ではありません。
当ブログの企画記事となります。ご了承ください。


この記事は映画「CHILL -チル-(WENDIGO)」のネタバレ全開ですので、ご注意ください


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誰が呼んだか「知ったか」企画
今回はオカ映画第7弾よ!
うしみつ読者の方から
推薦をいただいた映画を観て見たわ!







ウェンディゴの恐怖!?マニアックなホラー映画を鑑賞
『CHILL -チル-(WENDIGO)』の5分でわかるあらすじ解説!


成人の日のオカ映画更新!
今回はこのコーナーにしては珍しく、読者の方から推薦メールをいただきましたのでご紹介させていただきます。
名無しさんからの質問

いつも拝見させていただいています。
実は元旦にCHILL(原題WENDIGO)という映画を見ました。
とてもネタになる映画だったので是非紹介してもらいたいと思い投稿しました。
長さはだいたい94分くらいですので時間を潰すときにでも視聴してください。
できれば紹介よろしくお願いします。
途中で夫婦が行為を及ぶシーン(裸でベッドに入る ~ トークでなく、ガチで)があるのでとりあえず先に言っときます
投稿ありがとうございます。
まったく聞いたこと無い映画で、見る前からワクワクが止まりませんでした。
ちょっと調べて見たところ、制作は2001年とけっこう古い映画のようです。わかったことは、主演が「ドーン・オブ・ザ・デッド」のマイケル役の男性であること、予告映像や(まともな)パッケージ画像などがネット上でほとんど見つからないこと、そして嫌でも目に入ってくるレビューサイトの「☆1つ」の表記がずらり……。

こうなると投稿者さんの「とてもネタになる映画」がとても意味深に感じられてきますね。

やだなぁ~……怖いなぁ……

とはいえ、どっちに転んでもオカ映画的には紹介する価値はありそうです。
さっそくレンタルショップに向かったのですが、何軒回ってもさっぱり見当たらず、結局一週間くらいかけてようやく発見できました。


以下、ネタバレが嫌な方は絶対に閲覧注意です!



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CHILL チル(原題WENDIGO)
友人の別荘に向かう道中に車で鹿をはねてしまったことから、恐怖に襲われる一家を描いた新感覚スリラー映画。

それではいつものように画像と共にあらすじを追っていきましょう。


まず、原題の「WENDIGO(ウェンデイゴ)」といえば、オカルト好きの人間ならすぐに思い当たる一つのイメージがあると思います。
ウェンディゴはアメリカ先住民の間に伝わる不気味な精霊の名で、医学の世界では所謂「ウェンディゴ憑き」と呼ばれる精神疾患の原因とされる存在です。

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ウェンディゴ

ウェンディゴ (wendigo)(ウィンディゴ(Windigo)とも呼称する)は、カナダ南部からアメリカ北端のインディアンたちに伝わる精霊の呼び名。地方によって多くの呼び名がある。若しくは、北アメリカのオジブワ族やアルゴンキン語族系インディアンなど、ごく限定された部族にのみ見られる文化依存症候群のなかの精神疾患の一つ。「ウェンディゴ症候群」と呼ばれる。
非常に抜け目が無く、人に姿を見せない術を心得ている。1人で旅をする旅人の背後に忍び寄り、気配だけを悟らせるが、どれだけすばやく振り向いてもその姿を見ることはできない。それが何日かつづくと、ウェンディゴはかすかな、はっきりとは聞こえない声で話し掛けてくるようになる。やがて、旅人がその不気味さに耐え切れなくなるまでそれは続くことになる。かなり陰湿ないやがらせといえるが、実際に危害を加えてくることはない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウェンディゴ
お話の始まり、雪の山道。
とある一家を乗せた自動車が道を走っていると――。


1
突然、鹿がドーン!!
これが某農業学校漫画なら「今夜の夕食にするべー」となるところだが…


突如飛び出してきた鹿を轢き殺してしまいました。しかも、その時の衝撃で車のタイヤが雪道に嵌り、レッカーが来てくれるまで立ち往生するはめに…。
これだけでも運が悪いのですが、さらに最悪なことには、その鹿は地元のハンターたちがおっかけていた獲物だったようです。


2
いかにも荒くれ者といった然のハンターさん
一家にいちゃもんをつけてきます


3
登場後5分で偏差値だだ下がり発言連発のハンターさん

ハンターの一人、オーティスという男に因縁をつけられ、暴言を吐かれたうえにライフルで脅されてしまいます。
動かない車の中で恐々とする一家でしたが、呼んでいたレッカー車が来る頃には、男の態度が急変。
先ほどまで悪態をつきまくっていたオーティスが、今度は自分がレッカーで車を引っ張り出してやると謎の親切心を出し、一家を助けてくれます。すでにレッカー車が到着しているので、完全に大きなお世話なのですが…。

どうもこのオーティスという男、かなり情緒が不安定で危険な存在に見えます。


いやだなぁ…
どうせコイツがこの後も話にずっと関わってくるんだろうなぁ…
いやだなぁ…


さて、その後、なんとか無事に目的地である友人の別荘にたどり着く一行。
ほっと一息を吐くのも束の間…夫のジョージは部屋の壁に数発の弾痕を発見してしまいます。


4
「海に行けば良かった……」

このあたりから、善良な一家がいわれのない酷い酷い目に遭うであろうこの後の展開が見えてしまいちょっぴり胃のあたりがキリキリしてきました。
一応、「ファニーゲーム」くらいの惨い展開を先に予想しておけば多少は精神的ダメージが和らぐでしょうか?



5
追い討ちをかけるように、再び姿を現すオーティス
どうやら、普段から屋敷の敷地内を自由に通り抜けているそうです


6
心優しい息子は昼間の出来事がショックだった様子

無理も無いですね。
これだから銃社会って怖いわ!
親として責任を感じたジョージと妻キムは、幼い息子マイルズが寝入った後…。


7
とりあえずセ○クスだ!

何してんねんお前ら…。

8
その光景を盗み見る視線が…

お前もたいがいにせえよ。



翌日、一家は町に買出しに出かけます。
立ち寄った薬屋で、マイルズは奇妙な男に木彫りの人形を授けられたのでした。


9
鹿の頭に人の体

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聞いてもいないウェンディゴ伝承を教えてくれるおじさん

ウェンディゴ、とはこの地に伝わる恐ろしい精霊だそうです。
ソイツは強力な力を持った魂で、自由自在にどんなものにも姿を変えられる。そして、猛烈な食欲を持っていて、人間を貪り食うのだと云います。

曰く――「ウェンディゴの声を聞いて、生きていたものは居ない。覚えておけ、霊魂は存在するのだ」

なんだか「お前ウェンディゴを見たんか!?」的な展開になってきましたね。
ウェンディゴが恐ろしい存在だということはわかりましたが、当面、一家にとって面倒なのは伝説上の精霊では無く、確固たる悪意を持っている生きた人間の方です。


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そう、コイツのことです

その後、家族旅行を精一杯楽しもうとがんばるジョージ一家なのですが…どうしても鹿の一件が頭から離れない様子。都会育ちのボンボン一家には、ショックの大き過ぎる出来事だったようです。

悩み、煩悶…そして時には弱音を吐きながらも、なんとか父親としての役割を果たそうと奮闘するジョージ。
この男、なかなか親として立派な人間のようです。


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息子を諭すジョージ

その日の午後、雪山にそり遊びに出かけた親子。
二人でそりに乗り込み、勢いよく坂道を滑り出します。
そりが坂道を下り終え、息子が振り向くと…アレ?後ろに乗っていたはずの父親の姿がありません。


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死んでました

えええええええええええええ……。
どうやらそりで滑っているところを、誰かにライフルで狙撃されたようです。

その後、実は生きていたジョージの姿が消えたり、マイルズが恐ろしい何かに襲われる妄想を見たりと色々あるのですが……特にストーリーとは関係ないので画像のみでザクッと飛ばしてしまいましょう。


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どうやらソリ遊びをしていた山は射撃場だったようです

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死に掛けの父親を襲う、鹿の骨お化け
これはマイルズの妄想だったようです


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いかにもこれから死ぬ人みたいなセリフを吐いて病院に搬送されるジョージ

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緊急施術が始まります
ジョージの運命やいかに…


というわけで、父親ジョージが狙撃され病院に搬送されたところで,ひとまずジョージ一家のお話はおしまいです。
妻のキムは地元の保安官・トムに先日の出来事を話し、犯人はあのオーティスしか居ない!と詰め寄ります。

そこでキムとマイルズは、トムからとある事実を聞かされます。
それは、自分たちが今滞在している屋敷はかつてオーティスの生家であり、金の為に売り払われた因縁の地であるという話。
壁の弾痕は、逆恨みをしたオーティスが行なっていたイタズラだったのだそうだ。


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容疑者となったオーティスを問い詰める保安官
この後、逆上したオーティスに殺されてしまいます


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トムを殺したオーティスは、車で逃走を図ります
その道中…不気味な声がオーティスの耳に届きます


「俺の肝臓をよこせ」

逃げる殺人鬼・オーティスの耳に届いた謎の言葉。
振り向くとそこには

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鹿の被り物をした全身タイツの男が!!!

驚いた(あまりのショボさにでは無い)オーティスは運転を誤り、森の奥へと転落してしまうのでした。

やったか?


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ところがどっこい!全然ピンピンしてるぜ!


森の斜面を車ごと転がり落ちたオーティスでしたが、かすり傷程度でぴんぴんしている様子。
先ほど見た鹿男を警戒しながら、走って車から逃げていきました。
その後も、大きな音を立てたり、後ろから襲ってくるような気配を漂わせたり、と地味な方法でオーティスを追い詰める鹿男。

それでもなんとか森から逃げ切り、道路が敷かれた道へと飛び出したオーティスでしたが……ちょうどそこを走ってきたパトカーに轢かれてしまいました。
えー…。


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ジョージ死亡

一方、病院では。
手を尽くしたが間に合わず、ジョージは死んでしまいました。


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立ち尽くすマイルズ、思い返すのは父親が残した言葉

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辛く悲しいことも何かを学ぶ糧にしろ

うーん、この理不尽な出来事から、彼は一体何を学び取ればいいのだろうか…。
さらに追い討ちをかけるように、同病院に緊急の患者が運び込まれます。


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がっつり生きてる

それはパトカーに轢かれながらも、かろうじて息のあるオーティスの姿でした。
オーティスはマイルズの姿を認めると、何ともいえない表情を浮かべました。

呆然とするマイルズ。
そこで薬屋で出会った謎の男の言葉が脳裏を過ぎります。


「霊魂は存在するのだ」


fin.




…は????








以上が、映画「CHILL チル」のあらすじです。
まったく意味がわからなかったという人は安心してください。私も全然わかりませんでした。

結局、ウェンディゴとは何だったのか…。
劇中に起きた二つの襲撃事件(ジョージへの襲撃とオーティスへの襲撃)のうち、前者は明らかにオーティスを犯人とする人為的なものです。
では、後者・オーティスが襲撃されたときに見た全身タイツの男こそ、荒ぶる霊魂「ウェンディゴ」の化身だったのか?


ウェンディゴとは実在する恐ろしき森の精霊だった。
逃走中のオーティスに語りかけ、森の中で地味な方法で襲い掛かってきた存在こそ、ウェンディゴだったとします。

その場合、いくつか気になる点が…。
一つは、「ウェンディゴの声を聞いて、生きていたものは居ない」はずなのにオーティスががっつり生きていること。
終始、自分の欲望のみに忠実だった典型的悪人のオーティスがこんな形で生き残ってしまうと、さすがに胸糞悪いものがありますねー。

もう一つは、オーティスがウェンディゴに襲われる理由がわからないこと。
鹿が森の所有物であったとしても、冒頭でそれを轢き殺したのはジョージです。彼はたしかに死んでしまいましたが、ウェンディゴの声は聞いていません。
ウェンディゴには人間的な善悪の判断があったのかもしれません。殺人者のオーティスはウェンディゴの制裁を受けた、ってのはわかりやすいですが、死んでません。
また、怪異らしく理由や目的無く人間を襲うのかもしれません。たまたまオーティスがその標的になったのだとしても、やっぱり死ななかった理由がわかりませんね。



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結局、なにもかも納得いかない謎の映画だったわね…





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この記事を読んだあなた
どうかウェンディゴの真相を暴いてください…
それだけがワシの望みなんじゃ…





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とにかく「霊魂は存在する」ってことは分かったわ…








うしみつ追記(2018.2.1):
今さらですが、コメント欄を拝見いたしました所、皆さんの解釈が確かにしっくりきますね。
オーティスの中に父親の魂がのり移っている、というオチなのかもしれません。
いやー…理解力が欠けたまま書いてる当時の文が恥ずかしいですね。改めてコメントと併せて読んで意外な収穫がありました。


ウェンディゴとは死んだ者の霊魂

オーティスが逃走中にジョージが死亡、ウェンディゴと化す

鹿男(ウェンディゴと化したジョージ)のセリフ「俺の肝臓をよこせ」は肝臓を撃たれて死んだジョージの言葉である

「ウェンディゴを見て生きていた者はいない」の言葉通り、オーティスはパトカーに轢かれ死亡

霊魂となっていたジョージがオーティスの遺体に入り復活(?)

見た目オーティスで中身ジョージの人間となった彼は、病院にて呆然とする我が息子になんともいえない表情を浮かべる

霊魂は存在するのだ


こんな感じで理解しとけばいいのかな?



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