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539: 本当にあった怖い名無し 2018/05/07(月) 13:47:00.49 ID:sXVstYCi0
石じじいの話です。

彼は石を求めて山を歩く時に、テントを持参して数泊
することもめずらしくなかったそうです。
ある山でテントで寝ている時に、テントの床(布地)から
ぐっと、何かが背中を突いてきたそうです。
じじいは驚いて飛び起きて床を見ましたがその後何も
起こらない。触ってみましたが固いものはない。
動物でもいたのかと考えて、床を叩いてから
また寝ましたが、いっときするとまた突いてくる。
ぐいっと。飛び起きて見ると何もない。
『背中のツボを押してくれるけん気持ちよかったが、
これが刃物で刺されるかもしれんと思うたらおちおち
ねてもおられんかったわい』
とじじいは考えて、テントから出て倒木の上に座って
一夜を明かしたそうです。
『地べたに座っとっても尻刺されるかもしれんけんね』
『おおごとよ』
朝になってテントをたたんでみると別に変わったところ
はありませんでしたが、バショウと思われる大きな枯葉が
あったそうです。近くにバショウなどないのに。

546: 本当にあった怖い名無し 2018/05/12(土) 09:18:59.42 ID:D4X+/Brv0
石ジジイの新作?
久し振りにに見たなぁ

540: 本当にあった怖い名無し 2018/05/08(火) 18:40:59.12 ID:ZvJpssTK0
じじい和む
ぶっすり肛門とか刺されたらたまんないもんあ

555: 本当にあった怖い名無し 2018/05/13(日) 19:20:29.08 ID:a1/FhTnp0
石じじいの話です。

じじいから聞いた話を書きとったノートのなかで、
とても短い走り書きのような断片から。

(1)
じじい、山中で上空に飛行機30機以上の編隊をみる。
音せず、すべての飛行機が白い色
戦時中のB29もこのようなものか?
そのような多くの飛行機が飛ぶのだろうか?と思った。

:とのこと

(2)
触ると痛い石があるとのこと。
なめらかな表面で、色は青白色
熱なし
触ると皮膚にするどい痛みが走ると。

:とのこと

(3)
市の役人が妻を石を使って撲殺。
その男曰く:
『妻が、この石で殺してくれるように頼んだのだ。
石も、そう言っていた。』

:とのこと

##

564: 本当にあった怖い名無し 2018/05/18(金) 20:22:02.58 ID:6tPDVssT0
石じじいの話です。

山中で不思議な女性に会ったそうです。

山を登っていると、上から山仕事姿の女性が降りてきました。
風体は大原女のようだったと。
しかし、その女性は真っ黒な布帯で目隠しをしていました。
それでも、すいすいと山道を下りてきたそうです。
じじいはわきに寄って道を譲りましたが、女性は手をちょっと
あげて、『こんにちわ』と挨拶したと。
『こ、こんにちは、気いつけていきんさいや』じじいはかえし
ましたが、女性は、『はあい、だんだん』とこたえて
すたこらとおりて行ったそうです。
後ろ姿を見ていましたが、黒い帯は後頭部でしっかりと
結ばれていました。
「あれは女の仙人やったかもしれんがのう。」

悪い人だったら怖いね:と当時のノートには自分の感想が

568: 本当にあった怖い名無し 2018/05/19(土) 11:44:51.87 ID:MeWb0/jy0
石じじいの話です。

じじいから聞いた話を書きとったノートのなかで、
とても短い、走り書きのようなものから。

(1)
野良犬が、石を咥えて歩いていた。
餌を与えて、その石を取り上げたが
普通の泥岩
犬はそのまま立ち去るが、他の野良犬が
石を欲しがりあとをついてきた。
:とのこと

(2)
山で脚が生えて四つ足(ママ)で走る石を2つ見た。
:とのこと
[書き込み者註]
今考えると、『アポロ18』みたいですね。

(3)
ものすごく芳しい匂いを放つ石を拾ったことがある。
香木のようないい匂い。嗅いでいると恍惚となる。
しかし、次の日、大量の鼻血がでた。
因果関係不明。
『他の人にあげちしもうたわい』
:とのこと

570: 本当にあった怖い名無し 2018/05/19(土) 18:23:32.04 ID:Hp+bm0GBO
>>568
石に擬態した生物(妖怪?)なのかと思った
捕まえて調べてみたい

569: 本当にあった怖い名無し 2018/05/19(土) 16:07:14.73 ID:R0IcoK4K0
走る石かわいいなあ
ペットにしたい

572: 本当にあった怖い名無し 2018/05/20(日) 21:10:42.69 ID:8MpiKDS00
石じじいの話です。

石を求めての山行では、いろいろな人に出会ったそうです。
仙人や浦島太郎のような人がいたということは以前
お話ししましたね。

じじいが峠路を歩いていると、自分とおなじような
服装と装備をした男性が前から歩いてくる。
地下足袋にゲートル、リュックを背負って岩石ハンマー
を持っている。
同業者かと思い声をかけたところ、その人物は、
東日本にある某帝国大学の学生でした。
この辺りはめずらしくたくさん化石が出るので卒業研究で
調査しているのだと。
彼が作ったその地域の詳しい地質図を見せてもらったそうです。
理知的な男性だったそうです。

『その人がのう、あとになってのう、野党の議員になって
国会で活躍したやけんね。たまげたい。』

574: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 11:58:53.32 ID:rwSGpg8m0
石じじいの話です。

じじいの歩く山には猿がたくさんいましたが、
なかなか賢いやつもいたようです。
山で石集めをして、石をハンマーで叩いて、小さく
割っていた時に(形ではなく中身重視なときは
軽くするために割ったとか)、猿の群れと遭遇した
そうです。猿は弁当を盗るので警戒しました。
その場を離れて遠くで見ていると、群れのなかから、
一匹、ひ弱そうな、やさがたの個体がおずおずと
じじいが石を割っていたところに近寄ってきて、
石の破片をひとかけら取り上げたそうです。
『それは食いもんやないがぁ』と思って見てると
その猿は、その石片を持って群れに戻って、
それでいきなり、近くの猿に切りつけたそうです。
すぐに群れは騒然となりました。その刃物猿は
別の個体にも襲いかかったようでしたが、
群れの混乱で、じじいはその後を見失って
しまいました。
『あがいなちいさな猿が、がいなことするもんよ。』
『猿まね、ゆうけど、あがいなことお、どがいして
おぼえたんやろうのう』

そのあと、猿を山で見かけるとちょっと怖かったそうです。

575: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 12:17:05.69 ID:kmnor3q7O
>>574
もしかして進化を見たのか?

576: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 13:37:44.02 ID:iYrgMaJO0
動物モノのいい話かと思ったら怖いなそれ

577: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 14:08:31.87 ID:CnFpkEHO0
猿の惑星だな

578: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 14:10:24.90 ID:W46q7g5C0
ボスになれたのか気になる所

580: 本当にあった怖い名無し 2018/05/22(火) 17:52:39.56 ID:+A+7l+Z30
殺人を見ていて覚えたってことか

581: 本当にあった怖い名無し 2018/05/23(水) 23:20:07.17 ID:FOGlrKlF0
石じじいの話です。

不思議な火事に出会ったそうです。
山を歩いている時に、ものが焼ける匂いがしてきました。
木材などが焼ける匂いで、「これは山火事ではないか?!」
と思ったじじいは緊張してあたりを見渡しましたが、
山の木々が燃えている気配はない。匂いは強くなります。
警戒しながら歩いていると谷間にでました。そこに
狭い田畑があって家が建っていました。
その家が全焼していました。燃えた家屋木材がくすぶって
煙を出していたそうです。大変なことだと思って近寄って
みると、周りが水浸しで消火活動をした形跡がある。
水で柔らかくなった地面にたくさんの足跡が残っていました。
しかし、周りに誰もいない。誰もいない。
家畜も犬も見当たらない。
じじいは、大声で人を呼んでみましたが、応えはない。
夕闇が迫る静けさのなか、くすぶっている木材がはぜる音
だけが聞こえていたそうです。
『まだ火は残っちょったが、だれもおらんのよ。
あれやったら、まだ延焼してもおかしゅうないような
ことやったで。人がおったんかのう?』

582: 本当にあった怖い名無し 2018/05/24(木) 00:00:20.87 ID:sgGHPZZq0
サンカだろうかね

586: 本当にあった怖い名無し 2018/05/27(日) 01:30:20.69 ID:kf9ytblJ0
石じじいの話です。

彼のホームグランドは四国でしたが、そこでの話です。
じじいは、南から北へのルートを辿って化石を集めていたそうです。
彼の話を聞いたときの子供の私が書いたメモには「あんもらいと」とありますが、これはいま調べたら、おそらく「アンモナイト」の間違いでしょう。
彼はアンモナイトや貝の化石を集めて北に向かって山を登りました。
高い山脈があって、その北側にはサンゴの化石がとれる石灰岩があったのだそうです。
その山脈を超える道を歩いて登ろうとすると、麓の農家の畑で作業をしていたおばあさんがじじいを呼び止めたそうです。
彼女曰く:この道を登ると、山を超える峠に小さなトンネルがある。
そのトンネルをくぐって通ると、死ぬ人がいる。
「そやけん気をつけんさいや」
じじいは驚いて詳しく尋ねたそうです。
「そのトンネルを通るとな、死ぬひとがおるんよ。ひと月以内に死ぬな。」
「そがいなもんやったらあぶのうてみなつかえんのやないかな?」
「いや、死なんもんもおるんよ。死なんかったもんは何度通っても死なんのよ」
「なんぞそれ?」と思いつつ、じじいは道を登りました。
つづく

587: 本当にあった怖い名無し 2018/05/27(日) 01:31:00.75 ID:kf9ytblJ0
>>586
つづき
砂や泥の岩に化石を探しながら、山を登りきると小さなトンネルが口を開けていました。当時の軽自動車一台がぎりぎり通れるくらい。
短いので、向こう側の口が見えていました。
迷信など信じないじじいでしたが、麓のばあさんの冗談とは思えない真面目な顔を思い出してトンネルをくぐるのを躊躇したそうです。
「遠回りになるけんど脇に昔の道があるけん、そこを回りんさい」という言葉を思い出しましたが、脇の斜面をまっすぐ上がってトンネルをやりすごすことにしました。
斜面を登りきると尾根で樹木はなく草っ原で風が強かったそうです。
ちょうどトンネルの上でした。そこで、石積みのようなものが目にはいりました。それは、すごく古い墓だったそうです。
砂岩の墓石は風化して刻んである文字はほとんど消えてて、かすかに、「~子」と読めたことから子供の墓だろうと。
水を供えるためのものか綺麗な花模様の唐津の椀が土に埋もれて残っていたそうです。
相変わらず強い風は吹いていました。
じじいは飴玉を一つおいて立ち去りました。
峠を下りてからの化石探しは豊作だったそうです。

589: 本当にあった怖い名無し 2018/05/27(日) 14:42:32.93 ID:+/QUq87D0
>>587
四国なんだね、徳島の剣山とかの話は無いのかな?

588: 本当にあった怖い名無し 2018/05/27(日) 12:20:54.37 ID:ErxkDCxS0
ええ話や

590: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 10:23:49.81 ID:eTjHWDuo0
もう大分前に聞いた話なんだけど
秋口、東北の方かどっかに虫捕り旅行行ったんだって
3泊4日の予定だったんだが3日目の夕方にとんでもない大物が獲れたのよ
でもそいつ動きが弱っててさ標本にしようともその人は飼うつもりで採集する予定だったもんでそういう道具がない
普通の個体ならまあ帰ってから状態が良ければ標本にすれば良いかと思うものの
なんせ今まで採ってきて一番のもんだったからなんとか綺麗に標本にしてやりたい
死んでしまって放っておけば虫に食われたり脚が縮む?だりしてダメだから
残りの一泊は切り上げて急いで仲間の標本屋のとこへ持って帰った
虫を渡すなり標本屋も興奮して
その虫をシメたりしながら色々聞いてきた
どこで採れたのだとか時刻はどうだったとか
二人とも興奮しながらウキウキで喋ってたら
ふと「お前その服装で採りにいったんか」と真顔で聞かれ
思ってたより暑くて半袖半ズボンで行ったことを伝えると
急に「お前アホか!」と怒鳴られた
どうもその地域には危険な病気を媒介するダニがいるようで
急いで服を脱いでシャワーを浴びて体にダニの咬み傷がないか調べてもらった
結局噛まれてはなかったみたいだが潜伏期間の数週間怖くて仕方なかったそう
これはオカルトな話ではないけど
適当に遊んでた場所が本当は超やばいオカルトスポットだった!みたいな話を聞いて久々に思い出したので

596: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 20:08:03.12 ID:phe3J6I8O
>>590
人怖ならぬ、虫怖?

591: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 11:35:06.92 ID:hagv252p0
石じじいの話です。

ダニの話ですか。
ダニは注意しないと知らない間に体に喰いついていて、血を吸って灰色にふくれ上がっているそうです。
噛まれると、かなり長期間離れないそうです。
↓閲覧注意の画像です
https://livedoor.blogimg.jp/usi_32/imgs/4/f/4ff4181b.png


ダニが膨れ上がるまでには気がつくそうですが。
藪こぎをした後は、体に食いついていないかどうか、服を脱いで体を弄ってみます。
背中は自分では見えませんからね。
喰らいついているを見つけたら、細く小さい頭部が残らないようにぐっと深くダニの頭部までをつまんで引っこ抜くのだとか。
『あたまが残ったらやっかいよ。ヘソにくいつかれたら危ないけん気をつけんといけない。山をあるくもんはみなしっとらい』

じじいの話を思い出して調べてみると、つまんで引っこ抜かないで、タバコの火を近づけて自分から離れるようにする:という方法があるとか。そんなに都合よくタバコや線香もっとらんでしょう。
じじいが言うには、野外で作業をするときには、蚊取り線香は無力で(小さくて煙用が少ない)、木綿のボロ布を藁で巻いたものに火をつけて燻らせて煙をだして虫除けにするとか。じじいの地元では、それは「かすべ」と呼ばれていました。

595: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 19:59:03.70 ID:y29jiCZh0
どの時代からダニが病気のもとであると認識されたかは分からないが
「あそこには入ったらダメだ」「あの山に入ったら呪われる」というのはダニなどによる病気から始まった伝承ではないかと思う
かすべ、というのは自分は知らなかったのだが煙を浴びることは宗教でもよく行われている
実際に恙虫というの妖怪があるそうだがこれはダニが正体であるとも言われている
ダニが病気のもとであると認識していても子供や理解力のない人にこれを説明するのは難しく
そのためにあえて妖怪だとか呪いだとかという風に伝えることもあると思われる
狭義にオカルトではなくてもオカルトの元としては非常に面白い話だとは自分は思う

597: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 20:30:29.35 ID:347OORde0
では虫はオカルトと言うことで続行

593: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 14:44:23.49 ID:f4qk1BoB0
かすべやってみたいけど
下手こいて山火事にならないようにしないとな

594: 本当にあった怖い名無し 2018/05/28(月) 16:57:57.88 ID:hagv252p0
石じじいの話です。

不思議な落石にであったそうです。
細い林道を歩いていたときに、山の上から「どっすん、どっしん」と大きな音が響いてきたそうです
「ばっきん、ばっきん、ずっしゃん」と木が折れる音もする。
じじいは、「これは落石か?!」と思い身構えました。逃げようにも逃げ道はなく、音がしてくる(と思われる)方向と逆方向へ林道を走って逃げました。
すると、じじいの前方の山側の樹木が何本も折れて林道に倒れて落ちてきました。同時に、林道の斜面側の端が、ざくっと崩れたそうです。
そして、斜面の下の方の樹木が倒れ始めて大きな音は、山斜面の下の方に遠ざかっっていったそうです。
つまり、「落石」はじじいの前を木々をなぎ倒しながら林道の一部を削って通り過ぎたのです。
『おおごとやったね。』と私
じじいは、『そうよ、もうすこしでおだぶつよ。しかしのう、その落ちてきた石が見えんかったんよ』
『がいにおおきな石やったろうと思うが、見えんかったんで。こう、木がバ~っと倒れていくんよ。大きな石やったろうに見えんかったい』
そんな巨大な落石が見えないものでしょうか?
それが出す音から逆の方向へ逃げたのに、石(かどうか見えないので不明)は、じじいの眼前を通ったそうです。
音が反響してじじいが音の方向の判断を誤ったのかもしれません。

*「かすべ」は非常に効果を発揮します。特に、農作業にはなくてはならない。キャンプなどに良いかも。この技法を知っている人は多くはなくなってきました。ご指摘の通り(>>593)山火事に注意です。
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石じじいの話久しぶりだなおい!
2年ぶりくらいなんだよなー
別板でたまに数篇投下されてるのは見かけてたんだけど




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ネタはブログに掲載させていただきます。

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