712: 本当にあった怖い名無し 2018/06/17(日) 12:08:18.51 ID:F8G/baKQ0
夜の山は案外賑やかですね。無音になることはない。
まあ、音が止み静寂がやってくるのは、聴いている自分(耳と脳を持つ人間)側の作用かもしれません。
じじいは、一度、そのような完全静寂を朝鮮で経験したと話していたことがあります。
そこでじじいは災難に遭うのですが、それはまた別の機会に。


石じじいの話です。

彼の話のメモの断片から。

(1)山中で、カツラを見つけたそうです。枝に引っかかっていたとか。しかもかなり高い場所に。『本当にカツラだったの?そんな昔にカツラあったの?』わたし
じじい:『あったよ。あれはカツラよ。こおうて枝からようとれんかったけどな。』

(2)山童のようなものに出会ったそうです。集落近くの麓で昼飯を食っていると、子供がやってきたそうです。
飯をやろうとしたら、自分も持ってる、と言って背中にはすにかけた風呂敷包から握り飯をだして食べ始めたとか。なかなか上等な飯だったそうです。
食べ終わるとその子は、失礼します、と言って、走って行って急に消えたそうです。そう見えたと。
じじいは焦って、あとを追いましたが見つからない。近くに落ちるような穴も崖もない。
さとにおりて子供について尋ねたそうですが、そのような子供はいないということでした。  なんかありがちですね。

(3)山の中で大きなイシガメを見たそうです。のっそのっそと歩いていたそうです。普通は川に住んでいて遠く離れた山の中には来ません。
甲羅に消えかかった文字が書かれていたそうですが、読み取れなかったということです。歩き去ったそうです。

(4)山中で野営していると、夜中に『ぼと、ぼと、ぼと、』となにか液体が落ちる音がすることがしばしばあったそうです。雨かと思うとそうではない。
周りを見渡してもなにもいない。
朝になってもなにか落ちた形跡はなかったと。
例の雨だったのかもしれません。

:ということです。