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53: 1/3 03/10/31 04:03
いとこから聞いた怖い話。
いとこの友達にNという友達がいます。
そのNが家族で引越して、新しく住むことになった家での出来事です。

Nは住み慣れたマンションを離れ、一軒家に引っ越すことになりました。
新築ではないけれど、それなりに住み心地のよさそうな家だと思いました。
一階は両親の部屋、二階には二つの部屋があり、一つはNの部屋、もう一つは洗濯物をとりこむ部屋として使われていました。

引越しをして半月ほど経ったある日の夜。
Nは布団にはいり、いつのまにか寝てしまいました。
すると、部屋のどこからかがりがりという音が聞こえてきました。
周りがシーンとしているせいもあって、その音が妙に大きく感じられます。
ねずみの仕業だろうとその時は思い、そのまま寝てしまいました。

54: 2/3 03/10/31 04:03
そんな出来事が何夜も続き、両親と相談した結果、ねずみ駆除業者を呼ぶことにしました。
しかし、業者に天井をみてもらったのですがねずみは一匹もいなかったそうです。
その夜もまた同じようにがりがりと部屋のどこからか音がします。
Nは音の発生場所を探ろうと、壁に耳をくっつけて音の濃い部分を探り当てました。
どうやら音は部屋の壁の方からしています。
いや、正確には隣の部屋の壁からです。隣の部屋には洗濯物がたたんで置いてあるだけで他には何もないなのにな、とNは思いました。

次の日、Nは隣の部屋の壁を見てみようと隣の部屋の壁を見ました。
壁の前には妙に古いタンスが置いてあって、壁を見ることが出来ませんでした。
奇妙なことに、Nはこのタンスに見覚えがありませんでした。
母親にタンスのことを尋ねると「最初から置いてあった」と言っています。
ここで初めてNは妙な不安を感じたそうです。
両親と一緒にそのタンスの引き出しを開けてみようと試みました。
タンス自体は壁に打ち付けてあってどかせなかったからです。
なかなか引き出せない引き出しを父親が一つ取り出せました。

55: 3/3 03/10/31 04:06
「なにこれ」母親が言いました。
引き出しには、お札が張ってあり中が見えないように厚い紙のようなもので塞がれてありました。
父親は霊的なものをまったく信じないタチなので、そんな奇妙なモノをみてもまったく動じず、塞いでいる紙を剥がしだしました。
Nは怖くて動けなかったそうです。
紙を剥がし終わった途端父親が大きな声をあげました。

引き出しの中には人形が入っていました。
その顔は歪んでいて、苦痛にもだえるような顔だったそうです。
父親は驚いて引き出しを蹴飛ばしてしまい、その反動で髪の毛で隠れていた白く濁った人形の目が見えました。
結局人形はお寺でお払いしてもらい、がりがりという音は聞こえなくなったそうです。
いとこがNの母親にこの話の真意を確かめようと聞いてみました。
母親はその出来事を思い出し、顔を歪めたそうです。

57: 1/2 03/10/31 06:58
俺が高校行ってた時の事だから、かれこれ5年位前になるかなぁ。
俺の高校には男子寮があったんだけど、県外から来てる生徒は大抵そこに入ってた。
何度か改修やら増築やらされてる結構年季の入った建物。その寮に入ってた友達の話。

部活にありがちで、上下関係とかかなり厳しくて、先輩の言う事は絶対って風潮があった。
その日も友達は相部屋の先輩から頼まれた大量の洗濯物を、屋上に干す作業をしていた。
時間はそろそろ日付が変わろうとしていた頃。不意に後ろから「ガシャッ、ガシャガシャッ」っとゆう音がしたので、びっくりした友達は思わず後ろを振り返った。
そこには転落防止の為に張ってある金網をしきりに揺らしている5、6歳位の体が半透明に透けている男の子がいたそうだ。

友達からは男の子の後ろ姿しか見えず、顔を確かめる事は出来なかったのだが、友達は一瞬で「やばい!!」と思ったそうだ。
寮の先輩達から、「うちの寮はよく出るぞ」等とよく聞かされていたし、見たと言う人も後を絶たなかった。
友達本人も霊感体質で、俺もよく不思議な体験を聞かされていた。
その友達が、瞬時にこの世の物では無い雰囲気を読み取って、背筋に寒いものが走ったそうだ。

58: 2/2 03/10/31 07:02
その間にも、半透明の男の子はしきりに金網を揺らし続けている。
心臓の鼓動は割れんばりに速くなり、友達は恐怖のあまり動く事が出来なくなってしまったそうだ。
おまけに声も出ない。
友達は馬鹿みたいにその場に突っ立って、じっとその男の子を見るしかなかった。
「ガシャッ、ガシャガシャ」金網の揺れる音だけが誰もいない屋上に響く。

すると不意に男の子がこちらを振り返った。
いや、正確には振り返るか振り返らないか位の所で男の子は突然消えてしまったそうだ。
友達は呆然とそこに立ち竦んで、しばらく何も居なくなった金網を見つめていた。
と、その時、突然友達は後ろから手を引っ張られて、びくっとして振り向いた。
そこには先刻の男の子と思しき奴が、半透明な顔で友達を見上げていたそうだ。
その顔は、溺死者の様にぶくぶくに膨れていて、半透明ながらもはっきりとその大きな輪郭が見て取れたそうだ。
「そこから先は覚えてない。俺気絶してたらしいから。」とその翌日友達は学校で話していた。

屋上で倒れている所を別の寮生に発見され、その話を聞いて慌てて駆け付けた寮監に部屋まで運ばれてから目を覚ましたそうだ。
心配そうに見つめていた寮監に先刻の事を話すと、「ああ、また出たかぁ。その子俺が学生の頃からよく出てたらしいからなぁ。おまえ霊感体質か?」と言われたそうだ。
寮監の話では、何十年か前にあった大水害の時、俺の高校の校庭には数十体の水死体が流れ着いていたそうだ。
その中にはいくつかの子供の死体も混ざっていたそうで、丁度今寮が建っている辺りに仮の安置所を作って、そこに纏めて安置していたらしい。
とまぁこれが俺が友達から直接聞いた話です。

この他にもいくつか洒落にならん話が俺の高校にはあるんだが、希望が有ればうpしようかと思います。
おそらく夜になりますが。それでも宜しければ言ってください。

67: 1/4 03/10/31 15:19
この話は友人がK先輩の退院見舞いに部屋に行った時、聞かされたものだそうです。
かれこれ12~3年ほど前の話ですが、友人は関西の有名な美大に通っていました。
其処には学生寮があり友人も入寮していたので、遊びに行った事もありますが昼間でも薄暗く気味の悪い寮でした。
実際“出る”という話でした。その寮内で友人とその先輩達で百物語をしようという話が出て結果的に後輩、同級生諸々で20人位の人数になり始まりました。
初めの内は「怖いなー」「怖いねー」程度で済んでいたそうですが、話が進むにつれ霊感の無い人でもそれと分かる位の嫌な空気になっていったそうです。

68: 2/4 03/10/31 15:20
そのまま話は進んでいき、気付くと50話を超えていたそうです。
するとメンバーの中に多少霊感のある子が居たのですがその子が段々怯え始め、90話を超えた辺りには泣き出して嫌がりだし、他のメンバーも“窓の外に影が見えた”等の現象を言い出したのもあって、残り2話あったのですが、中止にして解散したそうです。

それから数日して、参加していたK先輩が変な夢を見るようになったそうです。
その夢の内容というのが真っ暗闇の中、辺り一面に蝋燭だらけでそのど真ん中に1人佇んでいるのだそうです。
そしてその一面の蝋燭から一本の小道が現れ、おかっぱ頭で着物姿の白塗り顔の少女がこちらに向かって歩いてきて、自分の目の前で立ち止まる。そんな内容の夢を毎日見ていたそうです

69: 3/4 03/10/31 15:22
ある日の事、K先輩が事故に遭い大怪我をしてしまいました。
幸いにも命には別状は無かったのですが2~3ヶ月の入院をすることになったそうです。
そしてその後はいつもの夢も見る事も無くなり、無事に退院したのですが寮に戻ってくると百物語をしたメンバーのMさんが足にギプスを着けた姿で出迎えてくれたのです。

驚いたK先輩が話を聞くと、同じ様に事故に遭い足の骨を折ってしまったとの事。
さらに色々話を聞いていくと、MさんもK先輩が見ていた夢と全く同じ夢を毎日の様に見ていたと言うのです。
あの時百物語をした他のメンバーは、何も無かったようなのですが流石に偶然とも思えないので、つてを頼って何なのか見てもらって御祓いして貰おうと言う事になりその日は別れました。

そしてその夜、K先輩は事故以来見ていなかったあの夢を久しぶりに見たそうです。
ただ今迄とは違っていて、いつも1メートル位手前で止まっていた少女がそのまま進んできて目と鼻の先、おかしな表現ですがキスする位の所まで来てやっと止まりました。
そして一言「よかったね」

70: 4/4 03/10/31 15:23
次の朝、K先輩は早速夕べの夢を、Mさんに話しに行ったのですが、何とMさんも又、全く同じ夢を見て同じ事を言われたというのです。
恐ろしくなった2人は、見て貰う筈の霊能力者の方の所に連絡してもらいすぐに伺ったそうです。

その霊能力者の方に今までの経緯を話してみると言われたのが
「夢に出てきた少女はあなた方2人の守護霊です。
2人の守護霊が強かったので怪我で済んだのですよ。
それから“よかったね”と言われたのは“話さなくてよかったね”という意味ですよ」
2人はどういう意味か解らずに聞き返すと
「貴方達そのまま百物語を続けて、残り2話を話していたら確実に取り殺されてますよ」
「その場に悪霊が来ていて、残り2話を話そうとしている人に目を付けていたんです。貴方たち2人が残り2話の話し手だったのでしょう?」
その方の言われる通り残り2話の話し手はK先輩とMさんでした。

88: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/10/31 18:40
日本人の母親と幼児2人が米国の某巨大遊園地に行った。
遊んでいるうちに年上のほうの子供がおしっこしたいと言ったので、母親はトイレに連れて行き、入り口で待っていた。
が、いつまで経っても出てこない。
母親は様子を見に行きたかったが、ベビーカーを押してトイレに入るわけにも行かない。

困っていたら、親切な人が子供を見ていてあげましょう、と言ってくれたので母親はその人にベビーカーの赤ちゃんを任せてトイレの中を探しに行った。
でも子供は見つからず、しょうがないのでトイレの入り口まで戻ると、ベビーカーも親切な人もどこかに消えていた。
結局子供は2人とも見つからず、母親は発狂して帰国したと言う。

そこの遊園地では子供の誘拐が多く、中でも警戒心の薄い日本人は狙われやすい傾向にあるらしい。
誘拐された子供のうち、赤ん坊は主に養子縁組に出され、ある程度年のいった子供は臓器を売り捌かれる事が多いという。
東洋人の赤ん坊は結構人気が高いので小さいほうの子は恐らく養子縁組に出され、年上のほうの子は恐らく殺されて臓器を・・・との事。
ヒトから聞いた話なので真偽のほどは知らん。

144: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/01 02:35
伊豆にある有名な旧道のトンネルの話。
友達のD君から聞いた話です。
今から7年ほど前D君を含む4人で、なんとなく肝試しに行こうということになりました。
彼らはとある温泉の街に住んでいたので、そのトンネルまでさほど遠くもなく、そこに行こうと決まりました。
そのトンネルは有名なスポットで、トンネルの真ん中で車が急に止まってしまい、ボンネットを開けたら長い髪がからまっていたとか。
車の窓という窓に、手跡がいっぱいついていたとか。そんな話がささやかれていましたが、実際に髪がからんでしまったり、手跡をつけられてしまった人は、身近にはいなかったのです。
かくいう私も、確かに暗くて怖い場所で自分は決して行かないけれど、そんなのは噂だと思っていました。
ええ、この話を聞かされるまでは。

145: 伊豆のトンネル 03/11/01 02:42
D君達は4人で一台の車に乗って、その場所を目指しました。
伊豆の山中を深夜に通ったことがあるでしょうか?
今はどうか知りませんが、その当時はただ真っ暗な道がうねうねと続いていました。
おあつらえむきに、小雨まで降り出したということです。
もうそろそろなんだけどという地点で、彼らは目的地を通り過ぎたことに気がつきました。
霧も立ち込めていて、旧道に入るポイントがわかりません。
一往復半しましたが、初めて通る道でもないのに辿りつけません。

146: 伊豆のトンネル 03/11/01 02:48
実はそのポイントを通過した直後のカーブの所に、さびれたドライブインがあります。
小屋のような売店とトイレがあるだけなのですが、この規模にしては駐車スペースはまぁまぁです。
しかし入りにくいので、惰性で存在している。
そんなところです。

さて、D君達は一旦その駐車場に入りました。
通過した時にタクシーが停車していたので、道をたずねようと思ったのです。
運転手から聞けば、目的地は目と鼻の先です。
霧と暗闇のため、見落としていたのでしょう。
やっと旧道に入ることができました。
しばらく進むとそのトンネルが、ぽっかりと黒い口を開いて彼らを待ち構えていました。

147: 伊豆のトンネル 03/11/01 02:54
トンネルの手前で車を降り、全員でトンネルの中を歩きました。
特に何事もなく、再び同じ道を戻ってきました。
カメラを持ってきたので、何枚か写真を撮りあいました。
ふと気がつくと、D君以外の3人の様子が変です。
皆一様に黙り込み、うつむいているのです。
「帰ろう。」一人が怯えたようにつぶやきました。

D君はわけがわかりません。
「いいから、帰ろう。」
促されて、その場を後にしました。
帰り道、3人が何を感じたのか誰も口を開こうとしないので、D君も特に追求しませんでした。

151: 伊豆のトンネル 03/11/01 03:02
それから10日ほどたち、肝試しのメンバーの一人から連絡が入りました。
写真ができたというのですが、友人の口調がいつもと違うのです。
友人がD君に、「来てから話す」というので彼の家へ出向きました。D君は写真を見せてもらいました。なんだかぼんやりとした白いものが写っているようにも見えますが、特にどうということはありませんでした。
何枚か見ているうちに、顔のようなものが写っているものがありました。
ちょうど木の枝というか、葉が茂っている部分に小さく・・・。

「お、これ心霊写真じゃねぇ?」
嬉々とするD君に向かって、友人はぼそりと「よく見ろよ。」と言いました。
目を凝らして良く見てみると、はっきり顔であることが確認できました。

152: 伊豆のトンネル 03/11/01 03:09
「お前、その顔覚えてないのか?」
友人の言葉にD君は記憶をたどりました。
その顔は、4人が道を尋ねた、あのタクシーの運転手だったのです。
友人の話によれば、あの運転手が別のメンバーの夢に夜な夜な出てくるというのです。明らかに怒っている様子で。

D君とはその後ある事情により、連絡が取れなくなってしまい、運転手にとりつかれた彼がどうなったのか?その写真をどうしたのか?知るすべはありません。

154: 伊豆のトンネル 03/11/01 03:20
おしまい。

伊豆のトンネルはやっぱり行かないほうがいいと思います。


引用元: ・死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?57