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1: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:49:40 ID:X1a
リクエストされてたスレや
本当は今週の日曜にでもスレを立てる予定やったが思ったより早くまとまったんで忘れへんうちにスレ立てしたやで
修験道に関する情報やワイの考えをつらつら語っていくで
ただいつものワイのスレと同様に仏教や神道、時にはキリスト教なんかに関しても自由に語ってくれていいで

2: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:49:55 ID:2Sw
修験道ってなんや?

3: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:50:01 ID:ucH
>>2
これ

4: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:50:58 ID:X1a
>>2
仏教、神道、道教、儒教、日本古来の山岳信仰なんかがあわさってできた宗教や
いわゆる「山伏」やな

5: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:51:24 ID:X1a
修験道は飛鳥時代の役行者が興したとされう宗教や
ただし役行者は伝説的な人物で実在自体が疑わしい
実際は平安時代に形成されていったらしい

6: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:51:49 ID:X1a
修験道には二つの流派があるんや
天台宗系の流派、本山派と真言宗系の当山派やで
本山派の中心となる寺院は門跡寺院聖護院で当山派の中心寺院は醍醐寺の塔頭三宝院や

7: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:52:20 ID:X1a
修験道は仏教、神道、道教、日本古来の山岳信仰に儒教なんかが合わさり日本化されてできた宗教や
仏教は密教の真言、神道は神である権現の祭祀、山岳信仰は山に登って修行するところに元の宗教の面影があるが道教は一見すると良く分からへん
ワイは道教の専門家じゃないからよく分からへんけど修験道は日本版道教と言われるくらいに道教の要素があるらしい
そもそも道教はその呪術的側面で早くから日本に取り入れられ安倍氏の陰陽道に代表されるように朝廷の中で重宝され祭祀(つまりは神道やね)に取り込まれていったんや
そして道教は仏教にも取り入れられていくんや
仏教と神道の習合は有名やけど昔は全ての宗教の垣根が低かったんや
その証拠が星宿や
陰陽道の天体信仰が仏教徒結びついて妙見菩薩などさまざまな尊格が生まれたんやね
また道教の専門家からすると密教の呪術的側面は道教のそれと融合しやすかったらしい
大本の宗教である仏教や神道にしてもそんな感じやから修験道に道教的要素が入るのは自然な事ともいえるな

8: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:53:15 ID:X1a
明治以前の修験道は今からでは想像しにくいほど大きな影響力を持ってたんや
平安仏教の二つはもちろん、奈良仏教の興福寺、薬師寺、法隆寺も修験道の拠点やったし鎌倉仏教の曹洞宗の寺院にも修験者は出入りしてたんや
日蓮宗の修行、修法にも修験道の影響が見られるし臨済宗にも修験道と関係のある寺院があるで
どうも浄土真宗以外のあらゆる宗派に修験道は関わっていたらしいな
じゃあ浄土真宗が完全に修験道を排除出来てたかというとそうでも無くて地域の末端は意外と修験道や民間信仰とも混ざってて歴代の指導者は引きはがすのに苦労した用や

9: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:53:39 ID:X1a
と、ここまで修験道の立ち位置や経緯を説明してきた訳やが修験道を支える圧倒的多数の民衆にとってそんな事知ったこっちゃない
民間における修験者とは世俗と仏教の中間に立つ橋渡し的存在であり民衆は修験者を通して密教に触れていたんや
いわば民衆版密教やな
「密教の聖なる呪文」という本から引用すると
「そもそも、民衆が求めていたのは、高尚な宗教哲学などではなかった。
そんなものは、かれらにすれば、なんの役にも立たない。
求められていたのは、日々の暮らしに直結する現世利益と、臨終と死と死後にあたっての儀礼や供養であった。」
とのことや

10: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:54:16 ID:X1a
そんな修験道も明治に入り終焉を迎えるで
修験道廃止令によって当時17万人いた修験者は追放され本山金峯山寺は金峯神社の一部にされるんや
明治19年に復興を果たすもそれは仏教寺院としての限定的な復活やったんやね
石鎚山、英彦山、羽黒山など各地の聖地は神社にされる
修験道が本格的に復活するのは戦後になってからや

11: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:54:45 ID:X1a
修験道で特筆すべきことは何といっても日本独自の信仰という点やろう
仏教はインドで生まれ中国を経由して日本に入って来た
神道は明治で大きく形を変えた
道教、儒教は中国由来
そんな中で日本オリジナルの宗教である修験道が今も規模を縮小しつつ残っているというのは素晴らしい事やで
特にワイが注目してるのは修験道で本尊とされる尊格の一つ、蔵王権現や
蔵王権現の面白い所はインド、中国の経典には元となる尊格が無い
つまり日本オリジナルの仏様なんや!!!
一説にはその憤怒相や片足を上げた蹴出と呼ばれるポーズの一致から五大力菩薩との関係も考えられているで

12: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:55:17 ID:X1a

先に日本オリジナル、日本オリジナルと連呼したけど一方でワイは修験道は日本古来の信仰というわけではないと思うねんな
岡本太郎の「修験の夜」には
「やっぱり、その過酷な精神、タケダケしい修行の在り方は、大陸の高度な精神主義が入ってきてから現れたストイシズム、つまり仏教の影響だとしか思えない。」
とある
なるほど確かに超越的な神を自然の中に見出す素朴な日本の宗教には山に入って修行をするなんていう概念はないな
勿論修験道が古代の山岳信仰の系譜にある宗教であることは疑いようのない事実や
一方で異文化を積極的に取り入れる日本のお国柄、宗教観さえも修験道は表してるんやと思う
異文化的側面、日本古来の側面、それらを受け入れる側面、すべて合わせて修験道なんや

13: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:56:24 ID:X1a
最期に修験道をいまだに実践している宗派を紹介するで
細かく言うともっとあるんやろうが大きいところは4つや

14: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:58:15 ID:X1a
まず天台寺門宗
いわゆる「天台宗」である天台山門宗から分かれた宗派や
天台宗が円、禅、律、密の4つを合わせて学習するのに対して寺門宗はそれらに加えて修験道も修行するんや

15: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)18:59:28 ID:X1a
次に真言宗醍醐派
醍醐寺を本山とする真言宗の一派やがこの宗派の面白いところは真言宗と修験道を合わせて学ぶところや

16: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:00:12 ID:X1a
そして
本山修験宗
名前の通り本山派の修験道や
京都聖護院を本山としているで

17: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:00:51 ID:X1a
最期に金峰山修験本宗
金峯山寺を本山とする宗派や
戦後復興したんやな

18: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:01:07 ID:Tak
ニキは毎日お憑かれ様やね

19: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:01:29 ID:X1a
>>18
サンガツ
水飲んでくるわ

20: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:02:36 ID:X1a
以上やで
文章を引用したのは「歩いて知る 神社と神様」と「密教の聖なる呪文」って本や

21: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:03:20 ID:X1a

22: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:12:49 ID:Tak
エンノギョウジャって居たと思う?ワイは行者の噂話の集合体だと思うわ

24: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:13:35 ID:X1a
>>22
まあ実在はしてたんやろうが相当誇張されてるやろうな

27: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:20:03 ID:ZwS
今度は日蓮宗頼むで

29: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:24:07 ID:Tak
>>27
まず日蓮宗は日蓮の弟子六人から初めて正宗と身延で分けなきゃいけない
民間でも日蓮滅後と正宗の日寛復興民間と明治以降で分けなきゃいけないわね

28: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:20:04 ID:BIn
有名な山伏で打線組めたりはせーへんの?

30: 名無しさん@おーぷん 20/03/10(火)08:26:12 ID:B6x
>>28
ちょっと山伏は難しいかな

26: 名無しさん@おーぷん 20/03/09(月)19:19:08 ID:Tak
ワイの住んでる場所がバレるけど建物を投げて岩窟内に入れたってあるんやね
近くには女人禁制の山が多いこと多いこと

引用元: ・http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1583747380/