793: 本当にあった怖い名無し 2018/08/08(水) 13:40:29.36 ID:xE1V78e00
誰に聞いても分からなかった不思議な少年の話

小学5年の頃、それまでの賃貸から現在の持ち家へと引っ越した
通っていたA小学校は変わらなかったが新居はA小学校区最遠方のエリアとなってしまった
そこは元々果樹園等が点在していたが、ベッドタウンの人口増に伴って再開発が進んでいた
なので真新しいアスファルトで区画整備された宅地と古くからある木造の民家、
そういう新旧が入り混じったカオスなエリアとなっていた
多くの級友にとっては未知の領域で俺が移り住んだことをきっかけにあちこち探検に行くようになった

家の近くでは立派な4車線道路の工事が進んでいて、このバイパスが隣のB小学校との境界
その道沿いのすぐ傍に鬱蒼と茂った獣道があり、そこを抜けると不気味な巨大廃墟が見えてきた
パッと見で築50年以上は経過、頑丈な鉄筋コンクリート二階建て
大きさは学校の体育館を二回りほど小さくしたサイズで元は病院かと思うような造り
正面入り口や一階の窓なんかは当然のように塞がれているので普通には潜入できないが、
こんなものを見せつけられて好奇心の血が騒がない男子はいない
誰からともなく「中へ入ろうぜ」「まず外側一周してみよう」ということになった

とりあえず外壁に沿って歩いてみたが雑草、クモの巣、無数の虫の攻撃が行く手を阻む
それだけじゃなく朽ちた木製パレットや一斗缶、ペール缶といったゴミが散らばっていて、
一部の容器にはヘドロと化した得体の知れない物体が残っているものもあった
この時点で陽は西に傾きかけていたので今日は諦めて日曜にじっくり探検をという話になった

チャリに跨って解散という時、ふと人の気配を感じたので廃屋を見上げてみた
すると屋上に俺らと同世代ぐらいの少年がいてフェンスに身を乗り出して手を振っている
逆光なので顔立ちまではよく分からなかったが、その雰囲気からB小学校の生徒だろうと判断
小規模な学校に通っていたから同学年の名前や顔は全員覚えているし、
±1年の者も見覚えがあるレベルまでは判別できる
あの背格好はどう見ても小学4~6年生、でも俺らの誰一人として知ってる者がいない
だからB小学校だという結論に達した