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306: はむ 04/05/01 03:13 ID:fEI7FVSi
大学に進学してからの話。
この大学は独特な閉塞感のある大学で、勿論今現在も息苦しい次第だ。
他の同じ分野の大学もそうなのかもしれないけど、この空気って嫌なんだよね。
まぁ、そんな日々を送ってたさ。
解剖学の実習ってのがあるのね。
実際にご遺体を分解していくやつね。
これって、大学生活序盤の一大イベントな訳よ。
本物の人間なんだから。学問上は必要不可欠なものなんだろうけど、気持ちがいいものでもないんだ。
でも、あんまりっていうか全然かな、この手の事にありがちな怖い話とかは聞かないのよ。
自分も前にあんな事があったから、多少死人が起き上がっても大丈夫だろくらいの自信はあったんだ

308: はむ 04/05/01 03:30 ID:fEI7FVSi
で、小人数の班でやるんだけど、最初の皮剥ぎって作業があるのね。
ディスポーサブルのメスでじょっ、じょっ、って剥いでいくんだけど、うちの班は自分を含めて不器用なのが集まったのか、すごく遅れちゃって初日からいきなり残されたのさ。
班員の二人がバイトで先に帰っちゃって自分は残ったもう一人と作業をしてたのよ。
俺も今日バイト入れときゃよかった、チィ、とか思いながら。
淡々と作業を進めてた。
七時くらいになっていた。
冷静に自分の環境を考えると、周りに数十体のご遺体が並んでいるのだからふつうではない。
部屋の後ろにプールって呼ばれてるところがあるのよ。
ホルマリン?が入れてあってそこに新鮮なご遺体が沈めてあるのね。

そこで作業中にいきなりガン!ってなったのよ。
ビクってなって残った相方と目を合わせて、今なんか鳴った?って。
二人とも首を傾げながら、また作業に入ったんだけど、またガンってなるのさ。
早くもきたかー、とか思いながら相方を見たら顔色が真っ青だし。
今日はこの辺で許してもらおうかって気を使って言ったら、教授のご機嫌を損ねるのが嫌だって続けるのさ。
その日はそれ以降何にも無かったけど、そういうことに対して敏感になってるいるのか、やっぱりそれだけじゃすまなかったよ。
長くなってすいませんです。

309: はむ 04/05/01 04:03 ID:fEI7FVSi
そんな事があってから一週間くらい過ぎたのかな。
皮剥ぎも終わって足の動静脈や神経を探すくらいの時だね。
いや、神経ってほんとに細くて見つけにくいのよ。
え?これなん?ってくらいの細さ。
不器用で医療人失格じゃないのかレベルの俺らはまた残されたさ。
例の如くバイトで二人帰ってこの前の相方と二人きり。
他の班の人たちも帰っちゃったし。
もう八時とっくに回ってたさー。
来週からは絶対俺もバイト入れようとか思いながら教科書と見比べながら探してた。

そうしたら、例のプールの方からガン!って。
相方とまたか、なんて話しながら気にしないようにしてたのね。
そうしたら今度は泣き声がし始めた。
盛りのついた猫みたいな。
なんかハモってるし。
うわあぁ、って二人で声にならない悲鳴あげて顔を見合わせてた。
これ、赤ちゃんじゃねぇかって。
プールの横にミニ標本棚があってそこに、双生児のホルマリン漬けがあるのを思い出したのよ。
見るなよ、見るなよ、そんな事がある訳ないし、有り得ないって。
よし、今後に関わるから一緒に逃げよって。
解剖室の隣の控え室に逃げ込んださ。
ああ単位なんか関係ない。

そこに解剖教室の雑務をしてるおじさんがいて、びっくりしてたな。
だって俺らメス持ったままだったもん。
ごめんね、驚かせて。

310: はむ 04/05/01 04:07 ID:fEI7FVSi
その後、落ち着きを取り戻してから、貰ったお茶を啜って信じてもらえないだろうけどさっきの事を話したよ。
そしたら結構すんなり聞いてくれたの。
そうか、そうかって。
私も長くここで働いてるけどそういう事はあるもんだって。
なにせ仏さんとは言え、多くの人があそこにはいるんだ。
もともと医学の事に携わっていて、死後も自分の体を役に立ててっていう人もいるけど、葬儀代の負担って条件があるからここに送られてくる人も多いからな。
いろいろと伝えたい事もあるんだろうと。語ってくれました。
赤ん坊については、そりゃ彼らも無念だろうと。
まだしゃべれないうちに逝ったんだから無く事でしか伝えられないさって。

おじさん、すっごい納得しちゃったよ。
その後、神経探すの手伝ってくれてありがとうね。
そうそう、遺体管理のバイト、オカ板でもたまに議論されてるけどうちの大学は普通に募集してるってさ。
ただ来た人がなんかすぐに辞めちゃうから困ってるんだって。
お化けが出るとかじゃなくてやっぱ臭いし辛いからじゃないのかとの事。
興味がある人は問い合わせてみたらどうかな。

330: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/01 14:57 ID:mCx5vUyq
ついさきほどの出来事なんですが・・。
部屋で音楽聴きながらぼ~っとしていたんですよ。
特にやる事も無くて、暇で。
ベッドに寝転がって歌歌いながら暇だなぁ、とか考えてたんですよ。
そしたら、トントンって部屋のドアをノックされたんですね。
姉か母だろうと思って「何ー?」とか返事したんですけど、一向に返事が返ってこないんですよ。
ベッドからドアまで数歩歩かなくちゃいけなくて、それすらめんどくさかったからもう一回「何?」って返事したんです。
ちなみに部屋のドアは一部すりガラスでうっすらと外・・っていうか廊下のところが見えるんですね?
全然返事がないから、歌詞カードから目をドアの方に映したんですが、誰もいないんですよ。
姉の悪戯かなー、と、その時は全然気にしていなかったんですよ。
そしてもう一度歌詞カードに目をやった時に思い出したんです。

つづく。

332: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/01 15:04 ID:mCx5vUyq
つづき。

「今、一人で留守番のはずじゃん?」って思い出したんですよ。
私の家は玄関のドアを開けるときガラガラーって結構盛大な音がするんですよ。
しかも、うちは結構家族仲良しだから必ずって言っていいほど「ただいま」はあるんですね。
それが聞こえなかったということは誰かが帰ってきたって言う事は有り得ないということで。
もしかしたら、強盗かもしれない。って思って、いつも部屋においてあるカッターを持ってゆっくり部屋から出たんですね。
自分の部屋は二階にあって、二回には3つの部屋があるんですね。
残りの二つをそっと開けてみたんですけど、特に荒れた様子も無く、もちろん人影なんてないんですよ。
少しだけほっとしたんですけど、金目のものは全部一階にあるし、凄い怖かったんですけど、ゆっくり階段を降りていったんですよ。
自分の心臓が飛び出るんじゃないかって思うぐらい高鳴って。
階段も慎重に降りれば降りるほど「キシ」って音がなるし。本当に冷や汗と言うものが垂れましたね。
まぁ、なんだかんだで下まで降りたんですよ。

つづく

333: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/01 15:06 ID:mCx5vUyq
本当に長くてすみません。
更に続き。

一階にはリビングと和室とトイレとお風呂があって、台所がリビングとつながってる作りになってるんですよ。
金目の物はリビングにしか置いてないし、和室はドアが全開だったし和室も風呂場も階段から真正面で見えるから誰もいない事は分かったんですね。
で、いるなら此処しかないって思ってリビングのドアをゆっくり開けたんですよ。
心臓の音がうるさくて、恐る恐る開けたんですけど、開けてみると誰もいないんですよ。
もちろん台所にも。
その後で玄関と全ての窓を確かめたけど、全部鍵がかかってるんですね。
それで、あぁ、勘違いだったのか。って思ってまた部屋に戻ったんですよ。

二階に上がる階段の途中でさっきまで聞いてた音楽が聞こえてきて、あ、つけっぱなしだったなーとか考えながら自分の部屋に戻ったんですね。
もう一度ベッドに寝転がって歌詞カードを見ながら歌を歌っていたら、またトントンって聞こえたんですね。
今度は「やばい」って思って布団を被って目をつぶって耳をふさいだんですよ。
そしたら、流れていたはずの音楽が急に止まって、ガチャって音が聞こえたんですね。
ほんとマジでヤバイって思ってしばらくそのまま布団被ってたんですよ。

つづく

334: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/01 15:08 ID:mCx5vUyq
本当に長いですが、更に続きです。

20分ぐらいその状態でいたと思うんですが。
もしかしたらもっと短かったかもしれませんね。
とりあえず、しばらくしたら下からただいまーって声が聞こえて、母が帰ってきたんですね。
あわてて布団を取って下に向かおうと思ってドアの所を見ると、閉まってたはずのドアがあいてるんですね。
でも、とりあえず母に会いたくて、階段を駆け下りたんです。
下に行っても誰もいないんですよ。
確かに「ただいま」って声が聞こえたはずなのに。

その後は友達の家に走って行きましたね。
友達に事情を話したけど、あんまり信じてもらえませんでした。
というのが今日の朝の出来事です。
今は家にいて、母親も帰ってきたんですが、母に聞いても「今帰ってきた」っていうんで、やっぱりあの「ただいま」は母じゃなかったんですね。
とりあえず、今日の夜は寝れないかと思います。

長々と失礼致しました。

386: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/05/02 08:55 ID:To0pyQQN
母が、洋服ダンスの前で着替えをしようとしている。
僕は、それを横目でチラリと見てリビングに向かおうとした時…『ガチャ!ギィィィ』玄関のドアが開く音がした。
「親父かな?今日は早いな」と思い、今いる廊下から一直線の方向にある玄関を見てみた電灯がついてないので、暗くてよくわからないが、やはり見覚えのあるシルエットだしかし、それは親父じゃなかった。
小さいし、何よりも髪が長いように見えた。
しかも、頭のシルエットが異様に大きい。
だが、見覚えがあるついさっき見たような気がする…
「ただいま」前触れもなく、それは突然声をあげた。

どうということはない、帰ってきたのは僕の母だっただが、どうも釈然としない…僕の心の声が警告をつげた‥
(何かおかしくないか?…洋服ダンスの前で着替えをしようとしてるのは僕の母じゃなかったか?!)
そうだよ!!今帰ってきたのは母じゃないんだっ!。違う何かだ!
しかし、ペタペタとゆっくりと歩いて来るそれは、明かりに近づくにつれ、無情にも僕の母以外のものの可能性を否定してゆく…
(なぜだ!?なぜ二人いる!!)
僕は心底怯えた
(来るな!来るな!僕の母だと確認したくない!わかりたくない!!)
気付くと、それはもう目の前にいた温かいやさしい笑顔があった。
仕事帰りで疲れているみたいだが、いつもの母だった。
僕の母だ…!?…あ、あぁ!!
新たな恐怖が僕を包んだそれじゃあ、着替えをしようとしてるのは一体誰なんだ!!
思わず洋服ダンスの方を見てしまった目を限界まで開いた白い顔の母が、僕を凝視していた。
人間の顔じゃなかった僕は叫び声をあげようとしたが、あまりの恐怖に声が出ない助けを求めて、本当の母に駆け寄ったが反応がない…
見上げると、目も鼻も口もついてない母の顔があった

※小学生の時だったので、夢なのか現実かも覚えていないけど、とにかく怖かったこと?です


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1082516855/