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この記事は過去の記事を再編集したものです。


156: 「カガ(蛇)さまのお迎え」(1/2)@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 14:57:09.92 ID:c1JcRuu/0.net
医者だった祖父が、とある山中の無医村に赴任したときの話。 
祖父と祖母の家に預けられる形で、当時6歳の俺も一緒にその村で暮らすことになった。 
喘息持ちの俺の転地療法も兼ねていた。 

初日から村を挙げての大歓迎だった。鎮守の神だという蛇(カガ)を祀る神社で盛大な祭りが催され、 
「神様のご加護」「神様の目印」として玄関先と裏口に巨大な鈴のついた幣束がとりつけられた。 
診療所兼住宅として与えられた建物は真新しく、わざわざ整地した土地に新築されていた。 

俺の喘息の発作はみるみる落ち着き、村の者は「カガ(蛇)さまのおかげ」だと口々に俺に説いた。 
人懐っこい村の子供たちともすぐに打ち解けたが、すぐに不可解な噂を耳にすることになる。 
「俺くんは良いのう、カガ(蛇)さまがお迎えにくると母ちゃんが言いよる」 

その意味を祖父母に問いただしたが、祖父母は顔を曇らせて、「お前は何も心配するな」とだけ。 
そういえば毎夜、日が暮れるなり家全体が締めつけられるようなギギギ…家鳴りが気になる。 
祖父母には「新築の木造家屋はそういうものだ」と説明されたが、一度気になると恐怖しか感じない。

157: 「カガ(蛇)さまのお迎え」(2/2)@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 14:58:52.39 ID:c1JcRuu/0.net
だがやがて俺と祖父母は、「カガ(蛇)さまのお迎え」の本当の意味を知るところとなる。
台風の近づいたある晩のことだった。血相を変えた父と兄が、祖父母と俺を迎えに来た。
困惑する祖父を父が殴りつけ、声を殺して「すぐに逃げろ!」と俺たちを車に押し込めた。

翌日上陸した台風により、山肌を押し流すような地滑りがあり、集落は土砂に飲まれた。
ただ一軒だけ無事だったのが、祖父母と俺たちのいた診療所。だがその姿は異様なものだった。
すべて窓や出入り口が、中から脱出できないように外側から閂(かんぬき)と鎖で固められていたのだ。

勘の良い人にはわかったと思う。俺たちはカガ(蛇)さまへの供物で、鈴や幣束は生贄の目印だ。
供物の俺たちに逃げられたカガ(蛇)さまの怒りか否か、村人たちの住居は一軒残らず土砂に飲まれていた。
俺たちを生贄にした安心感からか、村人たちは車で小一時間の避難所へ行くこともなく、皆自宅で亡くなっていた。
(了)

158: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 15:36:50.54 ID:7LE7d1Hf0.net
>>157
面白かった乙、ほんでどこの話?

159: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 15:40:55.05 ID:c1JcRuu/0.net
>>158
方言でバレるかもだが山陽です

161: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 21:40:54.27 ID:usni5N2O0.net
>>159
なるほど山陽かー
馴染みないからかもしらんが神秘的なイメージあるわ

160: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 19:11:19.10 ID:mvZ35lft0.net
>>156-157
面白かった と言ったらダメなのかもしれないけど、面白かったよ
西日本はいろいろあるんだなぁ

167: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/25(水) 00:15:36.40 ID:9bu/Hr4K0.net
昭和47年7月豪雨か昭和58年7月豪雨の話かな?

163: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/24(火) 23:11:03.53 ID:K+nguGva0.net
なげーわアホwww

174: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/25(水) 02:20:17.59 ID:DYe+lBkf0.net
>>163
怪談の肝が描写なのを考えると大胆に要約しすぎなくらい

165: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/05/25(水) 00:07:57.98 ID:6vn6e/yq0.net
むしろかなり短くまとまってる
ばれなくて、そして間に合って良かった
 


引用元: ・http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1463021094/