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420:  |・∀・|y━~~ 04/06/11 23:37 ID:k+FiXRog
怖いかどうかどうかわからんが。
うちの小学校は敷地が狭いため、組み立て式のプールで、6月頃から組み立てて10月には解体ってな感じで、シーズン以外の日は倉庫に部品をしまっていました。
6年の春頃だったか、放課後、友達と探偵って遊びをしてた時のこと。
泥棒役だったおいらは同役の友達と3人でその倉庫に隠れることに。
そこは隠れ場としては結構穴場で、警官役の連中はなかなか探しに来ない。
あまりの暇さ加減に友達と怪談話などをしてた時、倉庫の外から話声が。
しばらく黙って外の様子を伺ってると、不意に背後に気配が。
それはおいら達が侵入してきた窓の方からで、今いる場所はそこからは見えない死角。
息を潜めていれば見つかるわけなど、、、、

421:  |・∀・|y━~~ 04/06/11 23:38 ID:k+FiXRog
”見つけた”
あまりにも唐突に、しかもおいら達のすぐそばで、その声は聞こえた。
咄嗟に窓を見るとそこには誰もいない。
逃げるのは今!
とばかりに窓に向かって走りだした。
二人が窓から脱出し、さぁ次はおいら、って時にふと頭によぎるものがあった。

ん?ちょっと待て。今の声、、、、女の子?
今日は女の子は混ざってないぞ?
振り返って見てみると、おいらの背後に女の子が。
ゆっくりとこちらに手を伸ばしながら。よく見ると、女の子とは2,3メートルほどの距離。なのに手は俺のすぐ後ろ。

”つかまえた”
その声が聞こえた瞬間、窓の外から伸びてきたもうひとつの手に引っ張りだされた。

422:  |・∀・|y━~~ 04/06/11 23:39 ID:k+FiXRog
外からの手は警官役の連中だった。
倉庫内での出来事を説明し、みんなで中の様子を伺ってみると、、、

何もいませんでした。
ただ、その女の子のいた場所に水溜りの様な染みと、倉庫の奥に点々と続く足跡の様な染みだけが。
みんなで考えた結果、なんやようわからんが一緒に遊んで欲しかったんかなぁと思い、
”今日は遅いからまた今度な!”
って挨拶を残して帰りました。
今に思えば、あのまま女の子に捕まっていたらどうなっていただろうか。
そう考えるといまさらながらにぞっとするようなw

以上!

428: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/12 00:30 ID:Jt6haL5p
私が警備員のバイトをしていた時の話です。
転属先はとあるホテルで、夜間の勤務シフトは二人でやってました。
そこで警備会社のNさんと知り合ったんですが、そのNさんが体験した話です。

数年前、ある家電メーカーで働いていたNさんは、リストラされそうでした。
そして出向先の子会社から、体よく研修所に追われたそうです。
関東の某所にある、寮付の研修センターでは、メーカーのリストラ対象者が集められ、PCのスキルアップを強いられました。
講習と技術検定、資格取得のハードスケジュールで、それをクリアした者だけが、新たな勤務先に送られたそうです。

429: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/12 00:30 ID:Jt6haL5p
Nさんはついてゆけず、かといって退職する勇気もなく、精神的に追い込まれた状態でした。
それでも土日研修所に残って、資格試験の勉強に励んでいたと言います。
管理人は別棟で生活していて、寮にはNさんただ一人。
夜も更け、もうそろそろ寝ようかと思い、建物の端にあるトイレへ。

日々のプレッシャーのせいで、腹下し気味だったNさんは、溜息をつきながら便座に腰掛けました。
しーんと静まり返った清潔なトイレ。
ウォッシュレットのボタンを押して、ささやかな気休めに浸っていると、トン、トン、トン。
誰かがドアをノックしたそうです。

430: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/12 00:31 ID:Jt6haL5p
Nさんは咄嗟に管理人のおじさんかと思い、「入ってます」と声をかけました。
すると、ドアの向こうから、明らかに管理人ではない誰かが話しかけてきたそうです。

「山○○雄さんですか?」
抑揚のない、少し甲高い感じの声がしました。
「い、いや、違います」
Nさんは動転しながらも、そう答えました。
すると矢継ぎ早に
「田○○郎さんですか?」
Nさんは思わずドアノブを固く握り締めていたそうです。
なぜなら、扉の向こうに人の気配がなかったからです。

431: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/12 00:32 ID:Jt6haL5p
「○村○明さんですか?」
(この名前はすべて仮名です。Nさんはパニック状態で、ある一人の名前以外、全然覚えていないとのことです)
「M○Tさんですか?」
ドア越しに、初めて聞き覚えのある名前が告げられました。
「あんた、いったい誰なんだっ!」
Nさんは恐怖に呑まれまいと、怒鳴り声をあげたそうです。
「死神です」
そののっぺりした声を掻き消すように、Nさんはうなり声をあげながら、ドアを蹴って外に出ました。

432: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/12 00:33 ID:Jt6haL5p
「そしたらさ、トイレには、誰もいなかったんだよ」
「それって質の悪い肩たたきみたいなもんですかねえ」
私は一人でトイレに行くことを想像して、皮肉めいた口調で聞きました。
「どうだろうね」
Nさんは感慨深げに遠い目をして言いました。
「M・Tは本社勤めしてた時の上司でね、あの一年前、自殺したんだよ」
私は朝までトイレを我慢しました。


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1086408409/