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834: イッチー1 04/06/17 20:40 ID:CS/XenLS
これは大学の先輩が経験した事ですが、うちの大学中に広まっている話なので既出でしたらすいません。
同じサークルに入っていた先輩その友達A、Bは仲が良くてよくAの1人暮らししているアパートで遊んでいました
大学2年になってAのアパートが改築する事になったんですが、A以外の住人は1ヶ月程の改築期間の間は、自宅から通う事になりAは自宅から通える距離ではなかったので大家さんにその間、暮らせる場所を紹介してもらいました。

Aは仕送りを誤魔化す為に(差額分を懐にいれようとして)出来るだけ安い所を希望しました。
そして、紹介されたのが少し大学からは距離があり、後半年も経たない内に取り壊されるというオンボロアパートでした。
先輩とBは引越しの手伝いがてら、そこに行くと木造○十年といった感じの上潰れた工場のような建物に両隣を囲まれた暗い感じのアパートだったそうです。

そんなわけで「幽霊でも出るんじゃね?」とAを脅かしたりしたのです。
Aは幽霊の類は一切信じない男だったので懐にお金が入ったからか明るく「隣にも人が住んでるみたいだし、大丈夫大丈夫」と言いました。
そんなこんなでAの引越しも終わり、Aと別れてアパートから出ようとした時調度、Aの隣人らしきオッサンが帰ってきました。

835: イッチー2 04/06/17 20:41 ID:CS/XenLS
細い路地を通って出なければならなかったので身をよじって擦れ違う時に、先輩が「すいません」と声をかけると、オッサンは「いえいえ」と言ってすんなり擦れ違ったんですが、擦れ違った後、「あ、ちょっと・・・」と先輩達に声をかけてきました

「若いんだから、仕方ないけど夜はもうちょっと静かにしてくれないかな?昨日も夜中、カリカリ五月蝿くてさ。壁が薄いから・・・ははは。」
Aが引越してきたのは今日の朝だったので先輩達は気味が悪くなりましたが、あれだけのオンボロアパートだからデッカイ鼠とかが居るっていう事にしておきました。

翌日、翌々日とAはサークルに顔を出してたのでその事を忘れていたのですが、三日目から急にサークルに顔を出さなくなりましたどうしたのかと思い、先輩達が電話してみると、普通に電話口にAが出て「最近寝不足でさ~。隣のオッサンが夜中、ずっとカリカリうるせ~んだよ」というのです。
先輩は反射的に「そのアパート出た方がいいんじゃないか?」と言ったらしいでのすが、Aは笑い飛ばして、寝るからと電話を切ってしまいました。
先輩とBは心配しましたが、気味悪いあのアパートに行くのも嫌だったので行きませんでした。
それから三日間経ってもAはサークルはもちろん、学校にさえ来なかったので流石にヤヴァイと思いAのアパートに行ってみる事にしました。
幸い、三日間とも携帯では連絡は取れていたのでその日の電話で「今日、行くから」と言うとAは気軽に来いよと言ってくれました。

836: イッチー3 04/06/17 20:42 ID:CS/XenLS
先輩とBがアパートに着くと、雨戸は閉まっている上に玄関のドアが少し開いていたので、Bが「いないのか~?」と中に声をかけてみると「お~、来たか。入ってこいよ」と普通にAが応えました。
2人が中に入ると、Aは布団に入っていました。
Aは目に大きなクマをつけながらも「大丈夫大丈夫」と笑顔で言っていたので、少し先輩は安心したそうです。

結局、一週間ぶりに会ったせいもあって3人とも夜まで話し込んだんですが、深夜も良い時刻になって急にAが「眠たい」と言い出しました。
先輩達は寝不足なのに話に付き合わせて悪いなと思いつつ終電も終わり帰れなくなったのでいつも通りAに泊めて貰う事にしました。
っと先輩が雑魚寝になると電気を消そうとしたBが馬鹿にしたように「この部屋、どれも開けっぱなしでダラしね~な」と言いました。
横になった先輩が部屋を見回すと確かに押入れやトイレの扉はもちろん、鍋の蓋や雨戸まで蓋や扉の類は全て少しずつ開いていたそうです。

それを見た先輩はいい知れぬ恐怖感を感じて、もう眠るどころではなくりました。それでも瞼を無理矢理閉じて、しばらくすると、何処からかカリカリという何かを引っ掻くような音が聞こえてきました。
Aはうざったそうに「また隣の奴だよ。うっせ~」と言っていましたが先輩にはどう聞いても部屋中から聞こえていました。
Bもどうやら同じようで先輩に小声で「この部屋やべ~よ」と言いました。

837: イッチー4 04/06/17 20:43 ID:CS/XenLS
先輩は絶えきれなくなって、暗がりの中瞼を開けてみると、押入れやトイレの隙間から何やら、白っぽいモヤモヤしたものが見え、そこからどうもカリカリと音がしているようでした。
先輩は目を凝らして、それが何か確認しようとしたその時、Bが急に先輩に目隠しをしてきたのです。
先輩はびっくりして「な、な・・・・手をどけろよ」と言いました。
しかし、BであってBでない声で「ダメダ・・・」と。それっきり何を言ってもBは応えず先輩は目隠しされたまま、恐怖の時間を延々と過ごしました。

いつの間に眠ってしまったのか、先輩はチュンチュンという鳥の鳴き声に目を覚まして目隠しを取ると朝になっていました。
傍らにはAとBが何事もなかったようにスヤスヤと眠っていました。
先輩は夢だったのかと思いましたが、昨日と同じように押入れやトイレの扉が開いている事に恐怖が甦り、アパートを飛び出してしまいました。

そして、その日以来、AとBはサークルや大学にも顔を出さなくなり携帯はおろか自宅電での連絡もつかなくなったそうで、そのアパートが取り壊された今となっては、あのカリカリという音と白いモヤモヤがなんだったのか確認のしようもありません。
皆様も押入れや扉の隙間にご注意を・・・

867: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/18 11:40 ID:CwxaEdTZ
「無言電話」

3月末のある晩、会社に一人残っていた。
年度末でなんとしても終わらせなければならない仕事があったのだ。
必死になっている最中に突然電話が鳴った。
外線のようだ。

時計を見ると深夜1時。
こんな時間に誰?と不審に思いながら、
私「はい○○企画課です。どちらさまですか?」
相手「。。。」
返事がない。
しばらく受話器を持って耳を澄ましたが、なにも聞こえない。
なんだよ、こんな時間に間違い電話かよ、こっちは忙しいのに!
ムッとしてちょっと乱暴に受話器を置き、仕事を再開した。

868: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/18 11:41 ID:CwxaEdTZ
しばらくして、「ピロロロ、ピロロロ。」又電話だ。
さっきの奴か?、いい加減にしろよな!
「ハイ、○○企画課ですが!」
少し声を荒げて言った。
相手「。。。」
まただんまりだ。
私は頭にきて、「間違えたのなら一言あやまっても良いんじゃないですか!無言なんてたちが悪いですよ!!」
と言ってガチャッと受話器を叩きつけた。

朝方ようやく仕事が終わり、家に帰ると電話の留守録ランプが点滅している。
私は留守録再生ボタンを押した。
「午前1時10分、一件のメッセージがあります」
「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」
弱々しい女の声で延々と謝る声が録音されていた。

937: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/19 03:16 ID:6a31Kkmc
兄が数年前、高速道路でバイク事故を起こした時の話。
両足切断か死ぬかのどちらかと宣告を受けたにも関わらずどうにか両足とも生足で残り、しかも死なずに済んだのですが、受けた事故の衝撃で「自制」と「痛み」の神経が離れてわかりやすく言うと、痛みを感じない暴力団風1歳児な感じでしょうか。

訳のわからない事を言っては看護婦を殴るはぐちゃぐちゃの足で隙をみて歩こうとする。
家族で夜通し介護をすると病院に約束したため拘束されずに済んだ兄だったが、こっちはとても辛い毎日を送ることになった。
ある夜、歩かないように監視するため病院に泊まっていた時のこと。
個室の椅子で疲れから知らない内に寝てしまっていました。
ギィベッドの音でハッっと目がさめ見ると、暗い病室の真中でベッドの両脇の冊に掴まり両足膝下を左右くの字に曲げて立ち上がろうとしている兄がいた。
すぐさま取り押えてベッドに押付けようとしたが一点を見つめフーフー言いながら動こうとしない。
ナースコールもすでに兄によって隠され、探している余裕はなかった。

938: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/19 03:25 ID:6a31Kkmc
とりあえずへたに動かすのもまずいと思い、話をして落ち着かせようとした。
「どうしたの?何かあったら言ってよ」
そう言うと「ボールとれなかったから…」と、いつもの寝言が始まった。
医者の話しだと常に寝起きの頭の状態らしく、よくこんな事を言っていたから何も不思議じゃなかった。
ただこの時を除いて。

939: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/19 03:26 ID:6a31Kkmc
「ボールなんてないでしょ?!どこにあるの?!」
そう聞くと「そこにあるだろはやくとれよ」鳥肌がたった。
兄の目線を追うと床に緑色の小さいゴムボールが本当に転がっている。
「とれよ」そう言われたけど、とても取れる状態じゃなかった。
兄を押さえている為じゃなく、そのボールの奥に人の手と足が見えたから。
手と足先が同じ位置にあるわけないのですが何故かそう見えたんです。
とても振り返る事が出来なかった。
と言うか体全体がひきつけを起こしたように震えていたせいもあった。

940: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/19 03:28 ID:6a31Kkmc
ふと兄を見ると目線がゆっくり移動している。
すでにボールの高さじゃない位置を左右にゆっくり目で追っている。
「あ…」と何かを言おうとした兄に「だいじょうぶだいじょうぶだから」。
そのときはとにかく何も聞きたくなかった。
そして徐々に何かが近付いてくる気配を背中に感じながら何かが見えないように反射的に目をパチパチしながら震えた手でコールを必死に探しベッドの下に隠してあったコールを見つけ看護婦を呼び兄を寝かせた。

「だいぶ疲れてますね、どうぞ休んで下さい。」
と言う看護婦に違う意味で悪いと思いながらも兄を頼み病室を足早に退出しました。
その後は何も起らなかったけど(たぶん)こんな状態の人がぼけて語る話しは全部が全部夢物語りじゃなくて何か理由があって語っている時もある事を実感しました。
怖いと言うか不思議な感じが残った体験でした。

12: コピペ 04/06/20 00:43 ID:56GWgEG7
名前:名無しさん投稿日:2000/06/30(金)01:32

当時高校一年だった俺は、海辺の我が家から友人宅へ向かうべく歩いていました。
時刻は午後九時をまわっていたでしょうか。
住宅地とはいえ街灯も疎らで薄暗い海岸近くの生活道路に、俺以外の人影は全くありませんでした。と、後ろから足音が聞こえてきました。
何気なく振り返ってみると、10メートル程後方に男がいます。
一見して、それほど若くないことだけはわかりました。
足音が早くなり、その男がどんどん近づいてきました。
(追い越すんだな)と思っていると、その足音は1メートルほど後方で歩を緩め、俺にぴったりと追従する形になりました。
細い路地ならともかく、そこは幅員5メートル程もある道です。
明らかに意図的なその行動に、当時既に武道の有段者だった俺も、相手の真意を質すことはおろか、振り向くことすらできなくなっていました。
そのまま10メートルも歩いたでしょうか、後ろの男が再び早足になると、息がかかるほどに密着してきました。

13: コピペ2 04/06/20 00:44 ID:56GWgEG7
この後の事を書と予定調和臭くなるので気がひけるのですが、事実なので書きます。
密着されて俺の恐怖が最高潮に達した瞬間、角を曲がって1台のバイクが近づいてきて、俺の前に止まりました。
「よ~お、久しぶり。」
それは中学時代の友人でした。

その時初めて目前の異様な状況に気づいたその友人が「え?誰?何?どうしたの?」と素っ頓狂な声を上げると同時に、男は不自然に顔を背けると、海岸方向に走り去っていきました。
横田さんが連れ去られたとされる場所から数キロ地点の海岸線で、彼女が失踪してから数ヶ月後に体験した実話です。
マスコミが彼女の失踪を報道した翌日、当時通っていた道場の後輩が「あの横田って俺の同級生なんスよ。」と言っていたのが、今でも鮮明に思い出されます。
新潟って恐いですね。
長文失礼。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

めっちゃ怖いやん。


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1086408409/

引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1087654494/



呪女怪談 (竹書房怪談文庫)
牛抱せん夏
竹書房
2020-05-28