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635: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/27 23:31 ID:fPmCdN8a
寝る前にちょっと思い出した話があるので。
ジュンサイ池にて漏れの田舎には「ジュンサイ池」って呼ばれてる池がある。
食べるジュンサイを栽培していた名残の池です。

そこで変死体が上がったんです。
第一発見者はたまたま帰省していた漏れ。年齢は50代とおぼしき男性。
溺死のようなのだがえらく奇麗な死体でした。
一応現場検証に立ち会ったんですが、警官も俺と同じ印象を持ったらしく第三者が関与している可能性が高い。と言われた。
まずは引き上げて岸辺で検死をしている横で漏れはあれこれ聞かれました。
根掘り葉掘り聞かれるのでいい加減うっとうしくなった漏れは仏さんに目を移した。
革靴を履いた男性の溺死体。
気分のいいものではない。
そこで異変に気がつきました。
検死官は気づいてないようなのですがどうも足が少しづつ池に動いてる!
冷や汗をかきながら漏れはその異様な光景に釘付けになった。

少しづつ足は池へと動いている。
「検死官は気づいてないのか!?」
漏れは必死に目配せをしたが検死官はレポートや写真撮影に忙しい。

続く

637: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/27 23:46 ID:fPmCdN8a
続き

死体の足はなおも池へと動いている。
「このままだと池にまた転げ落ちるぞ・・・」
内心そう思いながら釘付けの視線が離せないまま警察官の質問にはうわのそらで答えていた。
じりじり・・・。
足はもうぎりぎりで池に転げ落ちるところまで動いていた。
警察官が「分かりました。あとは当方が処理致しますので。ご協力感謝します。」
と言うか言わないかの瞬間、仏さんが池に転がり落ちた。
その瞬間漏れの耳に粘ついた声が聞こえた。
「か”え”る”!」

すごい水音がして、周りはどよめいた。
漏れは別の意味で驚いて、池に目をやったが仏さんは浮かびもしなければ沈んでもいなかった。
アオミドロの繁茂する池に「消えて」しまったのだ。
警察官たちは棒やさす叉のようなもので池をつつき回すが結局仏さんは見つからなかった。

-続く-

639: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/27 23:49 ID:fPmCdN8a
-これで終わり-

「か”え”る”!」??
「帰る」ってことか?どこに?なんで?どうやって?

とにかく、恐怖よりも疑問符が多い夏のある日の出来事だった。
結局未解決事件として処理された。と後に伯父から聞かされた。
その後、ジュンサイ池はいまではコンクリでできた浅い水遊び場になっている。
伯父に帰省するたびに聞いてみるが特に変なことは起きてない。という。
本当だろうか?あの仏さんは結局どうなったのだろう?
今年も帰省する。
今度は足を運んでみようと思う。

-了-

642: さくら池(1/2) 04/06/28 01:44 ID:33szBuz/
僕が、小学校の頃のはなし。
通学路から少し外れたところにさくら池という、かなり大きい農業用水池があった。
僕たちが住んでいた団地は、さくら池の先にあったから下校途中、大きく迂回する通学路をはずれ、そのさくら池のほとりを通る近道を通って帰るのが常だった。
大人たちに見つかり、学校に通報されると、当然、叱られる。
昼でも暗いような竹やぶを抜け、赤土むき出しの切通しをくぐり、池の土手の未舗装の道を行くそのルートは、人通りも無くいろんな意味で、やばい感じがしたけど、またそれが魅力だった。

五年生の秋口の頃、そんな僕たちの学校に、奇妙な噂が広まった。
日が暮れてから、その近道をあるいていると、さくら池の真ん中あたりに、火の玉が浮かぶというものだった。
いつの間にか「その火の玉を見つめてはいけない」という警告も加わっていた。
その警告の出所は、地元の生徒のおじいちゃんやおばあちゃんらしい。
親の代に越して来た僕ら団地の住人には、今ひとつピンと来なかったが、地元の生徒は近づかなくなった。
きっと僕らの知らない、古い言い伝えでもあったのかもしれない。
僕自身、その火の玉をはっきり見る事はなかった。
確かに、下校が遅くなった時に、夕暮れの土手から、暗い湖面を見下ろすと、真ん中あたりに、薄ぼんやりと白い霧のようなものが見えた気がしたことはあったけど、はっきりとは確認していない。
やっぱり、それを見つめることは、怖くてできなかった。

643: さくら池(2/2) 04/06/28 01:45 ID:33szBuz/
ある朝、同じクラスで同じ棟の五階にに住むシゲルをさそうと、シゲルのかあさんが、彼は具合が悪くて学校を休むからと言った。
放課後、シゲルに宿題のプリントを届けると、共働きだったので、シゲル本人が、ドアに姿を現した。
目が血走っていた。
とても具合が悪そうに見えたので、僕はすぐに帰ろうとしたが、シゲルに引き止められた。
彼のベットに並んで腰をおろし、シゲルの話を聞いた。
夕べから、眠っていないこと。
そして、シゲルは、さくら池の火の玉を見つめてしまったらしいこと。
すると、薄ぼんやりした火の玉が、はっきりと形をとりはじめ、ドッジボール大の球形の発光体になって、甲高い金属音をさせつつ、シゲルに向かって飛んで来たらしい。
足がすくんで逃げられないシゲルの、1メートルほど前方に、空中静止した火の玉は、白い光を放ちつつ、実は透明な物体で、そして、その中に、気味悪く痩せた小人が、しゃがんでいた。
さらに目の前に近づくと、その小人が立ち上がり、シゲルむかって切れ目だけの口をしきりに動かし、何かを語りかけてきたという。
しかし、周りに響くのは、例の聞いた事も無い金属音だけで、そいつの声は聞き取れず、しばらくして火の玉は池の対岸の方まで飛んで行き、ようやく見えなくなったという。

シゲルは怯えて、最後に「どこにも行きたくない」といった。
僕も心底恐ろしくなり、シゲルのかあさんが帰って来たのをいいことに、そそくさと、シゲルの家を立ち去った。
それから、二週間もしないうちに、シゲルの家族がいなくなった。
学校では急な家庭の事情で済まされた。
団地では、たぶん夜逃げだということで落ち着いた。
奇妙な事があった。
当の夜逃げした夜、シゲルのかあさんが、団地のベランダから外に向かって、シゲルの名前を何回も呼ぶ声を聞いた人が、たくさんいた事だ。
僕は、それ以来、さくら池には近づいていない。

675: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/28 05:04 ID:RHO4QJB2
洒落にならないっていえば2年前に喧嘩別れした友人。
女ともだち。
霊感があった。
彼女が俺に「あなたはこれからこうなってああなって」と予知してくれたこと。
すべて当っていた。
但し、俺に、じゃなくて、俺の同僚にだった。
予知内容が俺の身に起こらず同僚の身の上に彼女のいった通りそっくりそのまま起きたんだよ。
その同僚のことは彼女には話したことなかったんだけど、何故だろ。
いわゆる霊視の人違いってとこ。
ただし、人違いであっても内容は今んとこほぼ100%当っている。
転職すること。
その転職のきっかけになること。

その頃恋人ができてそれがどんな女のか。
また、その女とはすぐ別離する。
どういう形で別離を迎えるか。。。など。
全部当ってる。
同僚の人生に於いては。

689: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 12:59 ID:8YJquAg/
忌み辻
-序-

地名は伏せさせていただくがまたも千葉の実家での話。
その四つ辻は見通しもいいのに事故多発の悪い意味での名所だ。
これまでに何件も大小さまざまな事故が起こっている。
電柱などはもう何本も取り替えられている曰く付きの交差点。
その交差点は古くから存在し、周囲の人は「忌み辻」と呼んでその交差点を渡るときも、そこを通過しなければ行けないときもみな慎重になると言う。

690: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 13:00 ID:8YJquAg/
-1-

俺が去年の盆に帰省したときの話をしようと思う。
車で帰省した時、丁度その交差点を通らなくてはいけないはめになった。
他の道が混んでいてそこしか選択肢がなかったのだ。
当然、母も父もその交差点の話は知っていたし、俺も知っていた。
運転を父に変わり(俺はへぼドライバーです)気をつけながらその交差点に道を進めた。

非常に蒸し暑く、車内はクーラーをがんがんに効かせていたので涼しかったが急に母が「寒いからクーラー消して」と言い始めた。
「なんで?めっちゃ暑いよ外は。ほれ」と俺はウインドウを下げた。
夏の熱気と蝉の声が飛び込んでくる。
「あ、そうね。K(俺)急いで閉めて。暑い」
車内は元通りに涼しくなったが、母はしきりに寒い寒いと言っていた。
まぁ母は冷え性だから。でその場は済まして実家へ到着。
スイカやら麦茶やらで一服して仏壇に線香を上げて墓参りに行く準備に忙しかった。

691: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 13:01 ID:8YJquAg/
-2-

盆の供養も終わって、親戚一同寺でお茶なんかを飲んでさて帰りましょうかと言う塩梅になった。
空は夕立でも来そうなぐらいでかい入道雲の頭が潰れ始めていた。
「あ、こりゃ一雨くるな。K、お前先に歩いて戻っとけ。」
「へ?」
「父さんS叔母さんを家まで送るから。」と無茶なことを言う父。

まぁ確かに実家は寺からそんなに離れてはいない。
歩いて2~30分だ。
俺は愚痴垂れながらも渋々歩いて実家に帰るはめになった。
空はいまにも泣き出しそうだったので、少し歩みを早めて実家へと急いだ。
黒い喪服が暑さを倍増させ、服自体が重く感じた。
蝉の声は雨を察知したのか聞こえなくなっていた。

692: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 13:01 ID:8YJquAg/
-3-

熱気を吐き出すアスファルトの上をせかせかと歩く俺。
もう日の光は無く、厚い雲に覆われていた。
もういまにも泣き出しそうな空模様は不安と焦燥感を加速させるには充分だった。
それにしても喪服は重い。
扇子を取り出してはたはたとあおぎながら足を速める。
「そういえばこの道って、忌み辻に入る道だよな。やだなぁ。」
確かにその道は忌み辻から延びる一本道だった。
本当はその隣の道を歩けば近道なのは知っていたが何故かこの道を選んでしまったようだ。
「なにか起こりそうな希ガス」とか思いながら歩いていると突然雨が降ってきた。

バケツをひっくり返したような大粒の雨。
あっという間に服を濡らし、道を濡らしちょっとした水の流れができるくらいの大雨。
俺は慌ててコンビニに入った。
もう中には同じような目にあったと思う人でコンビニは混んでいた。

694: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 13:04 ID:8YJquAg/
-4-

稲光がして、腹の底から突き上げるような大音響のする中で雑誌を立ち読みしながら俺は外を眺めていた。
空は真っ暗。
稲光がする度に赤紫色に雲の端が輝く。
地面に目を落としてみればもうびしゃびしゃで川のように雨水が流れている。
「親父~・・・ノロイマース!!」とつぶやいて雑誌に目を戻そうとした。

その時、妙なものが目に入った。
子供だろうか?赤い浴衣を着た子供が辻のある方から走ってくる。
傘はさしてない。
濡れるがままに子供は走ってくる。
そして、そのままコンビニの前を通り過ぎた。
印象に残るのは赤い浴衣とその走るスピードだった。
顔とかの印象は薄い。
とにかく走るのがその子は速かった。
大人並みのスピードでその子は走り去った。

695: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/28 13:05 ID:8YJquAg/
-5-

しばらくして、雨も小やみになったのでフライング気味にコンビニを出て小走りで実家へ戻ろうとした。

その時だった。ダーンッ!!と落雷のような音が前からした。
落雷ではない。
事故だ!
そう確信して俺は野次馬根性丸出しで音のした方向へ小走りに走って行った。
案の定、事故があった。
見通しの良い交差点での衝突事故。
両方とも前面がひしゃげていて、片方はさらに街灯を曲げて止まっていた。
「やっぱり、ここは忌み辻だわ。」
幸い、両方の運転手は息があるらしいので救急車とパトカーをケータイで手配して俺は実家へ戻った。

お盆、赤い浴衣の子供、忌み辻での事故。
嫌な共通点が心に引っかかった。
実家に帰ると盆提灯が飾られ、お供えが山のように仏壇に供えられていた。
父は「降られたろ!迎えに行こうと思ってたんだけどなんか嫌な感じがして行かなかった。」
忌み辻での出来事をかいつまんで話すと実家に遊びにきていた伯父、叔母、従姉妹が口を揃えて「あそこは何とかならないかなぁ。坊さんに来てもらおうか?」と口々に喋っていた。
あえて、赤い浴衣の子供のことは言わなかった。
これはタブーだ。あの忌み辻にまつわるタブーだ。と確信していたからだ。

今年もお盆がやってきて俺は実家へ帰省する。
そしてできれば通りたくないが忌み辻も通るだろう。
赤い浴衣の子供は見たくはない。

-了-

739: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/28 21:09 ID:9HJewdOe
元彼の洒落にならない体験談。

肝試しが好きでその日も○○山へ車で肝試しにいった。
山に入ってしばらく進むと脇に小さい神社があってさ。
興奮してみんな「あそこやべー!」とか言ってんの。
酒の勢いもあって車の中のやつら全員乗り気。
大丈夫だって!!と何を根拠にいうのかわからんが馬鹿笑いしながら運転手のBが車を止めた。
神社はこれといって何もなかった。

小さな祠が一つあって、その祠の側にでかい木が一本立ってた。
周りは真っ暗で雰囲気は最強だったが全員酒が入ってるので関係ない。
「うひょ!こえぇええ!」なんて言いながらおもしろ半分に祠に手を合わせたり付近でふざけ回ったりしていた時。
霊感が微妙にあると言うAがふざけるのをやめて俺の方をじっと見つめてる。
俺は祠の側の木を背にして立ってて、「エロくて裸エプロンで仕事帰りの俺を迎えてくれるあゆ似の彼女を俺に下さい!!」とか祠に祈ってる連れをみながら爆笑していた。
Aもさっきまで一緒に爆笑していたのに、急に真剣な顔になって俺を見ている。

740: 739 04/06/28 21:10 ID:9HJewdOe
そして突然おれの手首をつかんで強引に俺を引っ張った。
「なぁ、こんな時に悪いんだが、俺、明日早いんだわ。そろそろかえらねぇ??」
Aの顔が懐中電灯の中で妙に青白い。
「なにいってんだよ、お前明日休みとかいってたじゃん」
「まじわりぃ。ぼけててさ、忘れてたんだよまじ。」
Aはそう言って笑ったが無理矢理作った笑顔みたいな感じだった。

Aが微妙に霊感があることは皆知ってる。
もしかしてやばいのか?
でもいつもならこれ以上は行くなとかあそこに○○がいるとかまず言うしこいつ。
はしゃぎまわってるやつを収集して車に戻りエンジンをかけた。
するとAが早口で言った。
「絶対神社の方見るな!!!」
この一言で全員了解。かなり飛ばして峠を降りた。
車内全員無言。
Aはうつむいて青白い顔でなにやらぶつぶつ言っている。

741: 739 04/06/28 21:11 ID:9HJewdOe
地元の町について、ファミレスに入り、俺が聞いた。
「なにがいたわけ?」
「後ろ向いたやついる?」
とA全員見てなかった。
それかrなおAの答えを聞いて全員てんぱった。

「Y(彼)が立ってたとこの後ろに木があっただろ。そこから白い着物来た女がゆっくり出てきてお前の首に手をかけようとしてたんだよ。目がやべぇんだよ…俺も酔っ払ってていつからあの女がいたかよくわかんねぇんだけど最初は木の陰にいてさ。酔い冷めて固まってしばらく見てたらなんか出てくるんだよ。皆が車に走る間その女ずっとお前の事目で追ってたぞ。エンジンかかるまで生きた気しなかった。あんなやばい気初めてだったわ。安心して神社の方見たら、その女、こっちに向かってくるんだよ。最初はゆっくりだったけど段々スピード上がってくるの。絶対生きてるもんの早さじゃないの。まじ、すぐ後ろをキープしてはしってんの。途中で消えてくれたけど、追い付かれたらどうしようと思って必死でお経となえてたんだ、俺。」
「なぁ、なんで言わなかったんだ?」俺が聞いた。
「あんな至近距離で言えるかよ。見えてるってばれたらそれはそれでやばいぞ。全員ぱにくって運転とか無理になんだろ」

うちの元彼は白い着物の彼女に狙われていたらしいです。
この彼は肝試し好きな性格のせいで自分は見てないけど実はヤバかった系の話しをけっこう話してくれてたのでまたアップします。


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1087654494/



怖い話
福澤徹三
幻冬舎
2013-07-31