612: 本当にあった怖い名無し 2018/11/14(水) 01:04:00.26 ID:32mkK2K30
『女主人』

これは俺が大学に通ってた時の話
といってももう20年近く前か

大学入学後は飲みばかりで友人Aと俺は、しょっちゅう街まで酒を飲みに繰り出してた。
街と言っても地方の僻地にあるような町で、かろうじてアーケード街があるような所。アーケード自体は7時には消灯しちゃうし、夜は廃墟と言われても信じてしまうほどボロいアーケードだった。
そんな気持ち悪いアーケードでも一軒だけ深夜営業している居酒屋があったので 酒飲みのAと俺はもはや常連と化していた。
女主人が一人で切り盛りしている静かだが活気ある良い店だった。

居酒屋に通うようになってしばらく、妙な事に気づいた。定休日でもないのに深夜営業の居酒屋が閉まってる事があったのだ。そしてそんな時は必ずアーケード全体になんとも言えない異臭が漂っていた。
なんと言えばいいのか・・腐敗臭なのか糞尿なのか下水からモワッと沸いてくるような神経に触る臭い。特にその居酒屋付近は臭いがきつく、そんな日は必ず居酒屋は閉まっていた。

ある時、居酒屋の女主人に聞いてみた。
『時々アーケードが臭いときあるよね。あれは下水の関係?』女主人は『不思議なのよ。あの臭いが出たら店も開けられないし困ってるのよ』と話はじめた。女主人の話を要約するとこうだ。
この地域は水路も入りくんでいて、居酒屋の下にもちょうど水路が通ってるそうだ。
問題は川上にある畜産農家が動物の死骸や潰した豚牛の不要部分を川に捨てていることだそうだ。しかも、その川が普段は水門で塞き止められている為、水が腐り悪臭を放つ。
そして水門が開かれると腐った汚水が下流に流れ出し居酒屋の地下を通る水路から悪臭を発生させている、とのことだった。

『不思議なのよ』とは言うがそこまで原因がはっきりしているならば警察や役所に抗議を出せばいいのにと言ったら
何度か女主人もアーケード街代表として近隣住民と共に行政に訴えたそうだが畜産農家のジジイとその家族がいわゆるキ○ガイで、少し収まってもすぐに同じ事を繰り返す問題人物なんだそうだ。