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12: 1/6 04/06/30 06:19 ID:VGf6Ej8D
高校卒業ちょっと前の話です。
地元でもちょっと有名な廃屋に肝試しに行こうって話になり俺含め男3人で深夜に友達の運転する車で向かったんです。
その廃屋は母屋とは別に蔵みたいなのがあって、俺らは母屋の方を探索して雰囲気を味わってた。
廃屋だし雰囲気あったし恐かったけど、別に特に何も起きたりする事もなく、「そろそろ帰るか?」って事になったんです。

そしたら友達が「蔵入れるのかな」とか言ったので蔵の方に行った訳です。
だけど、錠があって入れないようになってました。
ところが、友達が錠をいじると、きちっと錠がかかってなかったのか錠が外れて入れるようになったんです。
せっかく開いたんだし入ろうって話になり、蔵に入りました。

14: 2/6 04/06/30 07:19 ID:VGf6Ej8D
蔵の中は荒れ放題だった母屋とは違って、まるでまだ使われているかの如く、使われてないながらも綺麗な感じだったんですね。
俺はこの頃からなんとなく嫌~な感じがしていたんですが、他の友達がどんどん探索して行くのでついて行く様な感じでした。
1階を見て終わり、2階に上がると奥に掛け軸みたいな物が吊るされていたんですよ。
その掛け軸を懐中電灯で照らすと着物着た女性を描いた絵でした。

しかし、どこかおかしいんです。
女性の絵の回りに血の様なモノが血痕の様に点々としていたし、よく見ると確かに着物着ている女性なのですが、武士の様に刀が描かれてたんです。
3人一致で何かやばそうだから帰ろうって蔵から出ようと1階に下りたんです。

15: 3/6 04/06/30 07:28 ID:VGf6Ej8D
1階に下りて蔵から出ようとしたら開けっぱなしのままのはずだった蔵の扉が閉じてたんです。
扉は重く、また観音開きだったのですが、簡単に閉まる様なものではありませんでした。
この時点でもうパニックになってしまいました。さらに怖い事に扉が押しても引いても開かなかったのです。
なんでなんで?とか思いつつなんとか開けようとしていたら、友達の1人が悲鳴をあげました。

振り返ると、そこには先ほど2階で見た掛け軸に描かれていた女性そのものが立っていたのです。
霊の類のは縁が無かった俺でもその女性がこの世のものじゃないと言う事は一目で分かりました。
と言うのも、後ろが透けて見えたし、ライトの明かりもまた同じ。
なのに、目からは血のようなモノを流していました。

16: 4/6 04/06/30 07:28 ID:VGf6Ej8D
もうとりあえず早く外に出たい。
出ないとヤバイ。
出たいのに、扉が開かない。
そんな事をしていると、その女性は音も無くすぅ~っと悲鳴をあげた友達に近づき、いきなり刀で友達の左腕を切りつけました。
扉をなんとか開けようとしてた俺ともう1人も友達はパニックの頂点に。
でも扉はどうしても開かない。
そんな事をしているとその女性は睨むような目をこちらに向けてもう1人の友達のまたしても左腕に切りかかりました。
そして俺が睨まれました。
女性はまた音も無く俺に近づくと、俺の左腕に切りかかってきました。
俺の意識はそこで無くなりました。

17: 4/6 04/06/30 07:30 ID:VGf6Ej8D
気がつくと友達の車の中でした。
廃屋の近くにあった駐車場に車を止めて探索に行ったんですが、他の2人もちゃんといました。
切りつけられたはずの左腕を見ましたが3人とも何もありませんでした。
急いで他2人の友達を起こし、そこから離れたコンビニに立ち寄った時、やっと生きてるって実感が沸いて来ました。
完全に明るくなってその廃屋にまた行ったんですが、蔵の扉は完全に閉まっていました。
また蔵の錠は古く錆びれててまたしっかり締められてて開けれるような感じではありませんでした・・・。

18: 6/6 04/06/30 07:31 ID:VGf6Ej8D
>>17は5/6です、スマソ

この話には後日談があるんですが、そんな怖い思いをした事も忘れていたある日の晩、掛け軸の女性の夢を見たんです。
その翌日、俺は左腕を骨折してしまいました。
俺が左腕を骨折した翌日、学校に行くと廃屋に一緒に行った他の2人も左腕を骨折していました。
聞いた所理由はそれぞれ違ったものの、俺と同じく前日の晩に夢で掛け軸の女性が出てきたそうです。
あの掛け軸の女性はいったい何だったんでしょうか・・・?
あれ以来、左腕に何かあるって訳ではないのですが、俺が写真を撮ると変なモノがよく写る様になったのが不気味でなりません。

24: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/30 11:38 ID:MUYff3j/
しまった!今日がDVD返す日だった!!
夜中布団の中で、はっと気付いた。
時計を見ると1時ちょうど。
店は深夜1時までなのでまだ間に合うかも!
私は飛び起きてレンタル店へ走った。

店に着くと、もう中は真っ暗で営業は終わってしまったようだ。
え~どうして?いくらなんでも1時ちょっと過ぎまでは営業するだろ、普通。
仕方ない、返却BOXに入れとくか。返却BOXにDVDを入れようとしたら、入れ口に何か白いものがあった。
なんだこれ?ビニール袋の持つ部分?
あっ、そうか、私の前に返却した人がちゃんと入れずに引っ掛かったんだ。・・・
もしかしてこれってチャンス?
いいDVDとかだったらもらっちゃおうかな。

周りに防犯カメラや人が居ないのを確認してから、私は入れ口から少しだけのぞいているビニール袋の端を引っ張り、引き出そうとした。
「ズルッ」
勢い余ってかなり乱暴になってしまい、ビニールは破け、中身は飛んで私にぶつかってバラッと落ちた。
結構大きな音がした。
「カラッ、カラッ・・・」
まずいな、誰かに見つからなかっただろうな?
少しその場を離れて見回してみたが、大丈夫、誰も居ないようだ。
さて、何のDVDかな?
ケースは見当たらず、中身だけ落ちている。
傷がついてなければ良いけど。
私は拾い上げようとして手を伸ばしたが、そのまま固まった。
それはDVDではなく、鏡だった。

手鏡の取っ手部分をむりやり折って丸い部分だけになった鏡だった。
なんで?!
私は意味が解らず、しばらくその鏡を見つめていた。
その時、店の前を車が通りすぎた。
一瞬だがヘッドライトの光がこちらに向いた。

25: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/30 11:39 ID:MUYff3j/
鏡に反射してピカッと光った。
まぶしい!思わず目をそらしてしまった。
再び鏡を見ると、無くなっていた!
ほんの一瞬目を離しただけなのに。
更に分けがわからなくなって、もういいや、とりあえず自分のDVD返却して帰ろう。
そういえばあの入れ口、壊れて無いよな?
かなり強引に引っ張ったからな。
入れ口を見てみると、ギョッとした。
入れ口から手が出ていてこちらに向かって「おいで、おいで」をしていたのだ。
・・・いや、待てよ、できすぎだ。
あ~、なるほどねえ。
店を早めに閉めてバイトが私みたいな客に仕掛けたいたずらか!
たしか前に自販機の取り出し口から手がでていたとかネタがあったよな。
鏡にも糸かなんかついていて私が目を離した隙に隠したんだろう。
「おいで、おいで」をしている手を良く見てみると女の子の手のようだ。
ピンクのマニキュアをしている。
耳をすますと、心なしか、小さな話し声も聞こえるようだ。

私は「うわ~」と大げさに驚き、一目散に逃げた。
ように見せて、こっそり店の裏に回り建物の影から入れ口を覗いて見た。
まだ「おいで、おいで」をしている。
随分やってるな。
もういいだろ。早く出てこないかな。
もし可愛い子だったらこれをきっかけに・・・などと考えていると、「ポトリ」手首から先が落ちた。・・・なにも考えられなくなった。
ただただその手首を見ていると、「カサカサ、カサカサ」指を足のように使いながら這いずりはじめた。
なにかを探しているかのよう・・・
あっもしかしてあの鏡か?これって相当ヤバイんじゃ。。
「ガタッ」無意識のうちに壁に体をぶつけてしまった。
すると手首が動きを止めた。
指が5本ともこちらを向いた。
しまった、見つかったか!!

26: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/30 11:40 ID:MUYff3j/
手首は私の方へなにかの生き物のように這ってきた。
逃げようとしたが全く動けない。
「カサカサ、カサカサ」
足を1歩伸ばせば届く所まで近づいた。
もうダメだ、私は歯を食いしばって目を閉じて観念した・・・
だがそれは私の横を通りすぎていったようだ。
だんだん「カサカサ」という音が遠ざかっていく。
5分ほど経っただろうか、そっと目を開けて辺りをうかがうと、何も無かった。
汗をびっしょりかいたが、冷静になって自分を思うと少し恥かしくなってきた。
何、真夜中に店の裏で立ちすくんで汗だらだらかいてんだ!自分?
手首が動いたように見えたのも、ビニール袋が風で転がったかなんかだろう。
は~あ、あほだな自分。
思わず一人ぼけ突っ込みをしながら店の前に出た。
端の方にまだビニール袋が転がっている。
もう騙されないって!
まあ私をあれほど怖がらせたビニール袋だ。
悔しいから1回くらい蹴飛ばして帰るか。
近づいて見ると、ビニールではなかった。
そこには折れた鏡を大事そうに撫でまわしている手首があった。
私は無言で後ずさりをしてクルッと振り返って、これ以上速く走ったら死ぬかもという勢いで家に帰った。
そしてそのまま寝入ってしまった。

次の日の朝、親が血相変えて起こしに来た。
「お前が良く行ってるレンタル屋、強盗入って女の子が死んじゃったって!」
えっ、昨日返しに行ったけど・・・と言おうとして止めた。
机の上にはまだ返していないDVDがあったので、昨日の出来事は夢だったんだろう。
あ~変な夢見たな。
なんか良く寝たはずなのに疲れたよ。
店に警察がいっぱい来ていて大騒ぎだから見に行こうと言うので、着替えようとしたら、何かが胸のあたりからポトリと落ちた。
キラキラ光っている。
拾い上げてみると、鏡の破片だった。

33: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:23 ID:8OGJoUuI
「ぼろぞうきん」

-承前-

俺がまだ小学校3年生でクワガタ虫捕獲に夢中になっていた時の事です。
小学生の時はゲットしたクワガタの大きさ種類でヒエラルキーがあった筈。
5年生のH君がヒラタクワガタをゲットした。
と情報が流れその情報に奮起した俺たち3年生二人と6年生のO君が近所のD山に最強のミヤマを捕りに行く事になった。

ミヤマクワガタが最高のランクで赤くてクワがすごければもうそれだけで学校のチャンプだったのだ。
D山はちょっと小高い山の上にテニスコートのあるクワガタがよく捕れるポイントだった。
周囲は金網で覆われて基本的には立ち入り禁止だったがおかまい無しでみんな金網に穴をあけたり、金網を乗り越えたりしてクワガタランキングに挑戦していた。
私有地であるにもかかわらず(893の私有地だという噂もあった)。
まぁ、小学生ってのはそんなものだったとしておいて下さい。

34: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:24 ID:8OGJoUuI
-1-

いつもの用に金網にあいた穴から山に入り込んだガキどもはクヌギを蹴っ飛ばして落ちてくるカナブンやらコクワガタを広い集めプラケースに入れて目的地に向かった。
目的地は一番でかいクヌギの木で、その木ではヒラタはおろか伝説のオオクワガタすら捕獲出来たと言うありがたい木だった。
蹴りだけではびくともしないので最年長のO君が木に登り、ミヤマを探す。という作戦を立てた。
ミヤマは高い木の上にいるのです。
猿のようにクヌギの木に登るO君を下でハラハラしながら俺たちは見守っていた。
しばらく木の上でごそごそやっていたO君が急に木から降りてきてこう言った。
「あのよう、あそこの囲いの中に雑巾のでかいやつが引っかかってるんだけど。」
そう言ってO君は茂みの中に少しだけ見えている緑の金網を指差した。
「のこぎり爺だったりして(w」と俺たちはからかった。

のこぎり爺とはこの山に住んでいるという怪老人で、でかいのこぎりで侵入者を追い回す噂の人物だった。
いつもこの山に入る時はのこぎり爺の気配に気をつけながら侵入していたのだ。

35: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:25 ID:8OGJoUuI
-2-

クワガタの事は忘れて俺たちはその囲いの方へ足を向けた。
近づくにつれ、むかつくような臭いと(死んだザリガニの臭い)大小の蠅が気になった。
ちょっと窪地にあるその囲いは変電機を守るためのものだった。
そこには雑巾というよりは洋服を着た雑巾ではないものがぶら下がっていた。
猛烈な臭い、蠅の飛び交う音も聞こえる。
おわかりだろう。
俺たちは首縊り雑巾を見つけたのだ!

「首つりだ・・・」
怖くなって、でも逃げたら追いかけてきそうなのでゆっくりと元来た道を戻り、小走りで少し広い場所まで逃げた。
最年長のO君は頂上にテニスコートがあるのを知っているので通報してくる。
お前らは山から脱出しろ。のこぎり爺に気をつけろ。
と言って別の道を通って通報に行った。
後に残された二人のガキどもは怖くなって急いで山を下りる事になった。

36: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:36 ID:8OGJoUuI
-3-

途中、何度も草に足を取られ転び、転げ落ちながら2人は山を必死に下りた。
一緒に居た仲間が本格的に擦りむいたので少し休憩した。
そこらの葉っぱで傷口を拭きながらさっきまで恐ろしいものがあった場所を振り返る。
生まれて初めて見る生死体。
それも腐った死体だという事実に二人はガクブルだった。
O君は無事に通報出来ただろうか?
そんな事を考えているとさっき降りてきた道を黒いコートを着たような男(?)が登って行くのが見えた。
ゆっくりとまるでえさを探す熊のようにのっそりのっそりと登って行く。
「おい、あれのこぎり爺じゃねぇか!?ヤバいよ。」
傷を葉っぱで拭いていた友人が俺に耳打ちした。
俺は恐怖マックスでうなずく事しかできなかった。
「うわ~~~~~!zght#’&ふじこ!!」
一気に恐怖が襲いかかり、こけようが何をしようがとにかく山を駆け下りた。

有刺鉄線で穴の周りを囲われた金網の穴に二人でサーカスのライオンのように飛び込んで二重の脱出劇を味わった二人だった。
俺はこのとき太ももを有刺鉄線で引っ掻いたらしく左の腿は血だらけだった。

37: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:37 ID:8OGJoUuI
-4-

結局、クワガタどころの騒ぎではなく山の下にはもう何台もパトカーが止まっていた。
O君もそこに居た。
O君が言うにはもう既に誰かが通報していたらしく俺たちが気づかないうちに仏さんは病院へ搬送されたのだそうだ。
つまり、山の下にいるパトカーは現場検証のためのパトカーなのだ。
救急車は居なかった。
ここでO君も含め、俺たちは釈然としないと言うか、おかしいと思う点があった。

まず、O君と俺たちの共通の疑問。
・もう通報されて仏さんは運び出されていたなら、俺たちが見たあの死体は何だったのか?
・山へ入る時は車の1台も止まっていなかったし、パトカーなんて目立つ車はいなかった。

そして、O君を除いた俺たちの疑問
・あの黒いコートの人物は誰なのか?
・警察が現場検証をしているならなぜ警察官とは出会わなかったのか?

38: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:39 ID:8OGJoUuI
-5-

警察官に太ももの応急手当をしてもらい(マキロンぶっかけただけ)警察にもう帰るように言われた。
黒いコートの男の話をするべきかどうか迷ったが話せなかった。
O君にも話してはいなかった。
のこぎり爺だったんだろうか?
その年の夏以降、俺たちはD山へは行かなくなった。
もっとクワガタが捕れる場所を見つけたのもあるが、何となくD山へ行くのが嫌だった。
太ももの傷はもう何十年経っているがまだ残っている。

ー了ー

40: クワズイモ ◆mwvVwApsXE 04/06/30 12:42 ID:8OGJoUuI
いまはD山、宅地開発されてほとんど森は残ってないけどいまでもなんか侵入者を拒むような感じのする山です。
よくあんな場所を切り開いて住めるなー。とぶっちゃけ思う。

39: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/06/30 12:41 ID:vNVIPRFw
乙 読み終わった後じんわりきた


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1088532148/



異職怪談
しのはら史絵
彩図社
2020-06-15