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77: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 18:13 ID:qWm4drZj
これは、中学の時理科の先生に聞いた話です。
あまり怖くないかもしれませんが。。。
その先生(以降Kとします。)が大学生だったころ、先輩や後輩や同級生などで登山にいったらしいです。
そのKの先輩は霊感があるらしく、その山を登り始めたとたん気分が悪いとうったえ、よくなるまでしばらく休憩をしてそれからまた登り始めたそうです。
頂上で、泊まることになり色々と便利なように川の近くにテントを張ったそうです。

夕飯も食べ、雑談をしながら楽しんでいたときに、また、Kの先輩の顔色が悪くなり、つかれているからだろうとお開きにして寝る体制にはいった。
テントには、Kの先輩が一番奥で、出口につれて後輩になっていくように寝ていました。

78: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 18:14 ID:qWm4drZj
でも、皆なかなか寝付けなくて話を寝ながらしていたところ外でカシャン、カシャンと山のぼりにつかうステッキのような棒の音がして、Kは「誰か他の登山者が来たんだな。」と思い他のひとたちもさして気にした様子はありませんでした。
次第にその足音が聞こえるくらいまで近づいてくるのが聞こえましたが、近くにテントでも張るのかな、と気にはしませんでした。

しかしその足音とカシャン、カシャンという音はKのいるテントの周りを周りはじめました。
話していた声もやみ、みんな顔が青くなっています。
だんだんと歩く速さは、速くなり走っているようになってきました。
そこで、だれかがぽつりと言いました。
「このテントの後ろって川じゃなかったか?」

79: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 18:15 ID:qWm4drZj
確かに走っているのなら、水音がするし滑って危ないというのにこの足音は、足音とカシャン、カシャンというステッキの音しかしません。
足音は、だんだん速度が弱まっていきテントの出口の前でとまりました。
出口の前で寝ていたKの後輩はそっと出口をみようとあけましたがそこには誰もたっていません。

テントの後ろには窓がありそこから光がすこし差し込んでいたのですが急にその光がとだえみんな振り返ろうとしたとき、Kの先輩が「見るなーーーー!!!」と大声でさけびました。
その声におどろき皆ふりむきませんでした。
「もう、大丈夫。」とKの先輩がいって皆眠りにつきました。

翌朝、Kが先輩に何がいたのか聞いてみたところ顔面血だらけの登山中に転落死したであろう男がテントのなかをのぞいていたらしいです。
この話をきいたあと、授業はまったくすすみませんでした。

84: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 19:53 ID:q/PTOsKr
俺が生まれる時の話だそうです。
父方の祖父は俺が生まれてくるのをとても楽しみにしていたそうです。
しかし、出産予定日の二ヶ月前に祖父は突然亡くなってしまったそうです。
前日まで元気だったのに、寝ている間に死んでしまったそうです。
お葬式など色々ありましたが、出産予定日になりました。
我が家は珍しく、産婆さんによる自宅出産でした。

出産は安産という言葉の例になるほど順調で、順調に終わったそうです。
その日の夜です。
母が視線を感じて目を覚ますと、天井一杯に大きく人の顔があったそうです。
普通なら恐怖に駆られるでしょうが、不思議と何も感じなかったそうです。
よく見ればそれは、亡くなった祖父の顔だったそうです。
その祖父は、眠っている俺に目をやると微笑んで何か口を動かして消えたそうです。
そのとき、音は出ていませんでしたが、母はそれが「座椅子」と言っていると理解出来たそうです。

翌日、父にその出来事をはなし、祖父の家の生前祖父が使っていた座椅子を調べたところ、手すりのところに引き出しが付いていて、そこに一枚の半紙が入っていたそうです。
それは生前祖父が書いたであろう、俺の名前の案だったそうです。
そして今、俺の名前はその祖父が考えていた名前です。
俺は今までにも、事故に遭いそうになって危ないところで助かった事が二回ほどあります。
そのとき確かに何かに守られているような安らぎにも似た感覚を感じていました。
俺の誕生を楽しみにしていた祖父は、今でも俺を守ってくれているのかもしれません。

88: 本当にあった怖い名無し 04/08/02 20:41 ID:N2l3elpt
怖い話かどうかはわかりません。
私の実家(っていうか今居る)の階段に小さい女の子が出ます。
彼女が出るようになったのは4年ほど前です。
彼女は毎晩11時を過ぎると階段をひたすら昇っては降り、昇っては降り。
それを朝方3時過ぎまで延々と続けます。
祖母が言うには、彼女は6歳で亡くなった俺の叔母によく似ているそうです。

だから、彼女が出るようになってから4年、階段の下から4段目。
叔母がよく腰掛けていた段には、毎日何かしらお菓子が供えられています。

93: >>88 続き 04/08/02 20:50 ID:N2l3elpt
あれは去年の今頃、暑い夜でした。
ある晩、その少女が夢に出てきたのです。
正確には夢ではなかったのかもしれません。
気が付くと、視界には寝る直前に見ていた自室の天井が見えていました。
そこにベッドの横から、セミロングの少女が顔を覗かせました。
不思議と恐怖はなく、しばらく目を合わせていると、彼女は無邪気な笑みを浮かべ、部屋の端にある俺のベースの元へ歩いていきました。
すると彼女はベースに貼ってあるスマイリーのステッカーを幾度か撫で、俺に手を振りながら、朝方のまだ薄暗い部屋に溶けるように消えました。
また寝てしまったのか、再び目を覚ましたのは朝の10時でした。

94: >>93 続き 04/08/02 20:57 ID:N2l3elpt
それから一週間後、ライブの帰り道でした。
俺はバイクに轢かれました(藁大きな怪我は無かったのですが、打ち所が悪く、気を失い、気が付いたのは病院の緊急治療室のベッドの上でした。
心配そうに俺を見る両親、祖父母、妹。
泣きながら謝るバイクの運転手。
ドラマで聞きなれた生命維持装置の音。

そして俺の意識を一気に引き戻したのが、病室の椅子の上にあった砕けたベースでした。
そのとき父は、小さい声で、
「よかった・・。よかった、姉ちゃん・・。助かったよ・・・」
そう言っていました。

96: >>94 続き 04/08/02 21:05 ID:N2l3elpt
それ以来、俺は大学の帰りにはコンビニで甘い物を見繕い、買って帰って、真っ先に階段の四段目に置いています。
未だにその子が叔母なのかどうかは分かりません。
その子が助けてくれたのかどうかも分かりません。
もしかしたら、単なる偶然なのかもしれません。
それでも、俺の部屋の隅には、新しいベースと並んで、セロハンテープで無理矢理くっ付けた、砕けたベースが置いてあります。
彼女の足音は今でも聞こえてきます。
今夜も聞こえるでしょう。
おそらく、これからも。
俺が嫁貰ったら何て説明すればいいんだろう・・・orz

106: カルボナーラ(三倍体) 04/08/02 22:11 ID:mC0mCd78
自分の話。冬の話。

あれは大学(国公立)受験の前夜の事だ。
俺は普段から勉強全くせず、親にこっぴどく叱られていた。
その晩も洒落怖の過去ログを読んでいた。
母が俺に早く寝ろとげきを飛ばす。
俺が寝るまで居間にいる。と。しぶしぶ従い布団に潜りこむと、俺は普段からイラついていたので余計イラついた。
イラつきながら考えごとをしていると隣の部屋から音がする。
隣は姉の部屋だ。

しかし姉は既に大学生で家にはいない。
母が2階の自室で押入れの整理でもしているのかと思った。
しかし、数分すると母が階段を上がって来る音。
つまり下の階からの音ではなかった。

その日は風の強い夜だった。
俺は風で何かが当たっている音かとおもったが、違う。
確実に室内から聞こえるのだ。
そして、風に揺られているにしては一定の間隔で。俺は音に聞き入った。
何か思いものを畳に打ち付ける音。
俺はふとある音を思い出した。

昔、俺はよく畳に頭を打ち付けて遊んでいた。
その時の音に限りなく近い。
というか、一度その考えに至ったら頭から離れなくなった。
襖一枚隔てた向こうに何かいる?襖の向こうで何か打ち付けてる?
嫌な妄想というのは拭っても拭いきれない。
目の前でそんな事があれば尚更だ。
俺は意を決して襖の向こうを確認しようと思った。
が、そんな勇気はなかった。

いつの間にか朝になっていて、目を覚ました。
一番に隣の部屋を確認した。
何もなかった。
心なしか音のしていた辺りのカーペットが乱れていたが、気のせいで片付けた。

144: 1段目 04/08/03 05:41 ID:9Z0WxwAI
6年前の夏の日の話だ。
俺は会社の同僚達と飲みにいって、帰路についたのはもうAM1:00過ぎだった。
俺の住んでいたマンションは会社からも、皆で飲んでいた飲み屋からも近く皆がタクシーを拾って帰っていくのを見送ってから、一人で歩いて帰ることにした。
夏の夜のクソ暑さとアルコールのせいで、少し気分が悪くなった俺は、近くのビルの非常階段の陰で少し吐いちまおうとふらふらとビルの方に歩いていった。

145: 2段目 04/08/03 05:42 ID:9Z0WxwAI
非常階段はよくある螺旋状になったもので、その上り口には小さな門が付いていて一応鍵が掛けてあるようだった。
非常階段の下まで辿り着き、盛大なカーニバルを終えてスッキリした俺は非常階段の上からなんだか話し声が聞こえたような気がしてふと上を見上げた・・・
瞬間話し声は途絶えて、階段の上の方7階とか8階位の高さからこっちを見下ろす若い女の子(中学生とか高校生くらいに見えた)の姿が見えた。
一瞬頭の中が???
だらけになったものの、こんな時間のオフィスビルに少女がいるというのはどう考えても普通ではない、それに階段入り口の門には鍵が付いてた。

146: 3段目 04/08/03 05:43 ID:9Z0WxwAI
なんとなくイヤな感じがした俺は上を向いたまま声を掛けた
「ねぇねぇなにやってんの?こんな時間に勝手にそんなとこ上っちゃダメだって!!」
少女は俺の声など聞こえないとでも言うように、下にいる俺を見下ろしている。
「やばいなぁまさか自殺でもする気じゃねぇ~だろうな」
こんなところで俺の目の前で自殺でもされたら一生トラウマになっちまうし、逆恨みされてあとで「出てこられる」のも御免なので(なんども体験してるからな)仕方なく俺は階段を上って上に行こうと思った。
思ったとおり、門には鍵が掛かっていたが門自体がたいした高さじゃないので、よじ登って階段を上り始めた。
上りながら上を見上げると階段の隙間から少女の姿が見える。
スカートの中身も見えたりして・・・などと思いながら、「おーい今行くからさちょっとそこで待っててよ」などとなるべく軽い調子で話しかけてみたが、相変わらず返答はナシ。

147: 4段目 04/08/03 05:44 ID:9Z0WxwAI
あとちょっとってとこまで来たときに、もう一声掛けようと上を見上げると少女の姿が見えない!!
まさか飛び降りた!?
咄嗟に下を見下ろしたが人が倒れている様子はないし、第一こんな夜中に人がビルから飛び降りれば衝撃音が聞こえないってことはないはずだ。
俺は少しパニくりながらも、いなくなった少女に声を掛けながら階段を上り続けた。
そして少女がいた場所まで来て、俺は凍りついた・・・
しおれた花束・タバコ・線香・・・

148: 本当にあった怖い名無し 04/08/03 05:46 ID:9Z0WxwAI
やばいっ!!と咄嗟に事態を飲み込んだ俺は階段を駆け下り始めた。
下り始めた直後(4~5段)いきなり後ろから声が聞こえた。
確かに女性の声ではあるが空気漏れしているような声で何を言っているのかは全く判らない、もちろん後ろなど振り返れない!!俺はガクガク震える膝で必死に階段を下りた、カツンッカツンッカツンッカツンッ女性のヒール特有の音が後ろから聞こえる・・・明らかに誰かが階段を下りてくる。

俺は耐え切れずに上を見上げた・・・
いた・・・
さっきまで俺を見下ろしていた少女の姿が階段の隙間から見える、そして靴音のテンポとは裏腹にその人影はもうすぐそこまで来てた・・・。
俺は必死で階段を転がるように下りきり、門に飛びついてよじ登った。
その足をグイッと引っ張られた。
俺は絶叫しながら足をばたつかせて、なんとか振りほどくとそのまま走った。
後ろの門から1度だけ「ガシャンッ」という衝撃音が聞こえたが、それでお終いだった・・・と思っていた。

149: 6段目 04/08/03 05:48 ID:9Z0WxwAI
とてもじゃないが歩いて帰る気力が無くなった俺は駅前まで行き、タクシーを拾って家まで帰った。
マンションの前でタクシーを降り、エレベーターに乗り込もうとした俺は見ちまった。
ボタンを押してもいないのに下ってくるエレベーターの監視カメラに映るあの少女の姿を・・・。

その晩、そのままマンションから逃げ出した俺は友人のうちの転がり込んで、一晩を明かした。
それから、あのビルで少女を見かけることも無いし、あの階段に近寄りもしなかったがその日から異動がでて転居するまでの1年間、マンションのエレベーターは使わなかった。


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1091367301/