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377: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:16 ID:RD+vMX9y
ある日のこと。
確か真夏だったと思います。
いつものように、英語教室を終えて、真っ暗な夜道を自転車で帰路についていました。
帰りは下り坂ですから楽ちんです。
たまに車とすれ違いますから、それだけ注意しながら猛スピードで走っていました。
下り終わってしばらく行くと、大きな踏み切りがあります。
そこを渡るとうちまであと数百メートルです。
しかも、それは駅のすぐ近くの踏み切りですので、灯りが見えてきてなんとなくホッとする瞬間でした。
私がいつものようにその踏み切りを一気に渡ろうとすると・・・

378: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:17 ID:RD+vMX9y
カンカンカンカンカンカン・・・
遮断機が下り始めました。
列車がやって来たのです。
これはかなり珍しいことです。
当時は田舎のこんな夜遅くに走る列車なんてかなり珍しかったですからね。
確か寝台特急がありましたが、こんな時間だったでしょうか。
まあ仕方がないので、踏み切りの前で止まりました。
家はもうすぐなのになぁ・・・ちょっと苛立ちを覚えながら、列車の来るのを待ちます。
こういう時には列車が来るのが異常に遅く感じるもので、ちょっと回り道してガード下くぐって行こうかとも考えました。
しかしそれも面倒だし、そのガード下ってのがまた薄暗くて気持ち悪いので、ちょっとためらわれます。
結局そのままそこで列車の通り過ぎるのを待つことにしました。

379: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:21 ID:RD+vMX9y
ようやく、列車のライトが見えてきました。
随分手前からスピードを落としているのがわかります。
この踏み切りを通過すると、あと200メートル足らずで駅のプラットホームですからね。
目の前を思ったよりもゆっくりとした速度で通り過ぎる列車。
それは最終の特急列車でした。

扉が車両の端っこに一箇所だけついているタイプです。
私はものすごい違和感を感じました。
しかも、腰の部分がビリビリと痺れた感覚です。
この症状が起こる時は決まっています。
とても、不吉な兆候なのです。
「う~ん、ちょっとまずいなぁ・・・」そう思った瞬間・・・
体が動かなくなりました。

380: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:22 ID:RD+vMX9y
自転車にまたがった状態で、金縛りになっているのです。
どうしたんだろう?
何も起こってないのに?周りの音が全て消え去りました。
もちろん声も出ません。

「ジ、ジ、ジ・・・」
「コ、、バショ、、、、、、ダ・・・」
なんだ、この音は?ん、音?違う。声だ。人の声だ。
私は恐怖を味わいながらも、現状が掴めてないために色んなことを考えようとしていました。
私は相変わらず目の前をゆっくりと通り過ぎて行く列車を見つめたままでしたが、最初に感じたメものすごい違和感モの理由がなんとなくわかりかけていきます。
車両の扉の窓に人の顔が見えます。
次の駅で降りようとする乗客が既に準備して扉のそばで待ってるのでしょう。
「ジ、ジ、ジ・・・」
「コ、、バショ、、、、、、ダ・・・」

381: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:23 ID:RD+vMX9y
なんだ、この音は?
ん、音?違う。声だ。人の声だ。
私は恐怖を味わいながらも、現状が掴めてないために色んなことを考えようとしていました。
私は相変わらず目の前をゆっくりと通り過ぎて行く列車を見つめたままでしたが、最初に感じたメものすごい違和感モの理由がなんとなくわかりかけていきます。
車両の扉の窓に人の顔が見えます。
次の駅で降りようとする乗客が既に準備して扉のそばで待ってるのでしょう。

382: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:25 ID:RD+vMX9y
ん?
この人(男)?
さっきの車両にもいた・・・???


あっ・・・次の車両の扉にもいる。
次も、その次も、そしてその次も・・・その男は次々に通り過ぎていく全ての車両の扉の窓にいるのです。

383: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:26 ID:RD+vMX9y
そして、暗い顔してこちらを見下ろしています。
「うわあぁぁぁぁぁ!」私はありったけの声で叫びました。
それが声になったのかどうかはわかりませんが、その瞬間フッと体が動いたのです。
私は、無我夢中で踏み切りとは反対側に自転車をこぎだしました。
どこをどう走ったのか全く覚えてません。
とにかく、家にたどり着きました。
しかし、自営業の我が家は、お店のシャッターを開けてそこから入らなければいけません。
だからとてももどかしいのです。
とはいえ、ここでモタモタしてなんていられません。
しかも、静寂が恐くてたまらないので、シャッターをガンガンと叩きながら大声で家族を呼びました。

384: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 04:27 ID:RD+vMX9y
「何よそんなにうるさくして。近所迷惑でしょうが。・・・どうしたの?」
そういいながらシャッターの向こうから母がやって来くるのがわかりました。
ガチャガチャ・・・シャッターの鍵を開ける音です。
でも、母の顔を実際に見るまでは油断できません。
ガラガラガラ・・・シャッターが開きました。
母でした。
私はその場に座りこんでしまいました。
実に恐い思いをしました。

その後、私はあの踏み切りは使ってません。
かと言って、英語教室も止めませんでした。
なぜなら、止める理由がないからです。
こんなこと誰が信じてくれますか?

393: 本当にあった怖い名無し 04/08/06 10:32 ID:rsscNzJ2
気味の悪い体験。
今の住所に引っ越す前の、もう15年以上も前の話。
駅から当時のアパートまで、歩いて15分ぐらいの距離なんだけど、仕事帰りとか結構薄暗くて、何だか嫌な通勤路だった。
ただ幸いにして、たいした霊感もない俺は、何事かを見ることもなく日々日常を過ごしていた。

そんなある晩夢を見た。
深夜人気のないその道を、チャリで走っている俺。
一切の明かりも音もない、静寂の住宅街、辛うじて月明かりのせいか薄ぼんやりと道が見える程度。
そうして公園脇の十字路に差し掛かったとき、電信柱にこちらに背を向けて、うずくまっている老婆のような影を見つけた。
恐る恐る近寄っていくところで目が覚めた。
まだ夜明け前で、部屋の中は真っ暗だった。
気味の悪い夢だなあと思いながらも、再び眠りについた。

翌日、会社で同僚に昨夜の夢の話を何気にしてみた。
最初は退屈そうに聞いていた彼だったが、見る見る顔が青ざめていく。
話し終えたときには、かすかに震えていた。
「そんなに怖かった?」俺が尋ねると、彼曰く、2年前に夜、霊感の強い友人と俺の夢と同じ場所で似たような体験をしたというのだ。

やはり電柱の下に何かがうずくまっていて、その霊感の強い友人が近づいていった。
離れたところで見ていた彼のところに戻ってきた友人は、一言「人間じゃなかった…」。
二人は慌ててその場を立ち去ったそうだ。
その後、紙に地図なんぞを書きながら場所を確認すると、まさにピッタリの場所、電信柱の位置まで完全に一致していた。
それ以来、あの道を未だに通れないでいる俺。

454: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 01:56 ID:eax7jcSx
幼いころ、両親と奥多摩のどこかの山に登りに行った帰り。
夕暮れ時。
道に迷った山道で、いきなり変な声がまわりじゅうから聞こえてきた。

「えへへへっ」「へへへへっ」「あはははっ」
という、人間の笑い声。
としか聞こえない生々しい声が、木の間から頭上から合唱みたいに降ってくる。
気味が悪くて走ってその林を抜けた。
ぬけると田んぼに囲まれた田舎道で、振り返った林からはずっと「えへへへっ」という声が聞こえつづけていた。
すご~~~~く気持ちの悪い声でした…
ちなみに抜けてから見ると、林の裏手が、半分うずもれたような墓地になってました。

459: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 02:09 ID:r/w0Srn7
那須の、湯泉神社の参道にある、芭蕉が歌に詠んだという「遊行柳」を訪ねていったとき。
田んぼの真中から真っ黒い小山に向かって参道が伸び、その途中にある遊行柳よりも、つきあたりの湯泉神社と両脇の巨大な銀杏(ご神木らしい)が気になり、当時8歳の娘を連れて写真をとりに向かった。
しゃれにならないくらい怖い雰囲気の社だった。
社の前に娘を立たせ、20メートルほどはなれてシャッターを切り、顔を上げたら。
娘がいない!風景のどこにもいない。
忽然と消えてしまった。
ダンナと一緒に声の限りに叫び20分ほど叫びつづけて「もう警察だ!」とパニくってたら…

460: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 02:13 ID:r/w0Srn7
山のてっぺんから「お~~い」と娘の声。
「どこにいるの!」と叫んだら「今下りる~~~」五分後、山肌を滑り降りてきた。
自分でもなんでてっぺんにいたのかわからないという。
何かに呼ばれた記憶があるという。
ほんの五分くらい前、といっていたが、30分近くもたっていた。

昔の神隠しはこのようにして起きたのでは…
あの時の不安と恐怖、周りの雰囲気の異様さともあいまって忘れられない。
よかったら一度訪れてみてください。
マジで怖いとこです。

461: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 02:49 ID:ZYOoZMiN
今日の夕方、もうすぐ六歳になる娘を保育園に迎えに行った。
家に帰る車の中で娘に聞かれた。
「ねぇ、おばけとかゆうれいとか本当にいないの?」
「いないよ。おばけなんていない。作り話か寝ぼけた人の見間違いだよ。」
といつも通りに答えた。
「でもね、おうちでみたよ」と娘。
「いつ?どこで?」
「昨日の夜、ごはん食べるお部屋の、ABCの紙(アルファベットの表)が貼ってある壁のとこで。」
「どんなおばけだったの?」
「白い煙みたいな丸い形で、こわーい顔がついてた。」
「夢じゃなくて?」
「夢じゃないもん!」
「・・・ふーん。きっと寝ぼけて見間違えたんだよ。」
娘にそう言い聞かせながらもちょっと腕に鳥肌が立っていた。
やっぱあれは見間違いじゃなかったんだなあ。

六年前の八月。出産を翌月に控え、カミさんは実家に戻っていた。
3DKのアパートには俺一人。
そんなある日の深夜、昨日娘が見たというお化けを同じ場所で俺も見ていた。
大きめのビーチボール大のふわふわした白い固まりに、黒くぽっかりと空いた目と鼻の穴、そして口がついていた。
幽霊など信じていないし、万が一目の前に現れたとしてもそんなあやふやなモノに負けるわけがないというのが俺の持論だった。
というわけで、そいつの存在に気がついた数秒後には跳び蹴りをくらわしていた。
ぐにゃりとした感触があったと思うがよく憶えていない。
それよりもその後ろにあった壁に大穴をあけてしまった衝撃の方が大きかった。
お化けなんてそっちのけで穴をどうにか塞ごうと深夜にあれこれやったのを憶えている。
現在、その大穴の跡を隠すためにアルファベットの表を貼っている。

466: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 04:01 ID:ZCrShymT
夕方7時。
薄暗くなった空とアスファルトからの熱気。
下水の臭い。
不快な暑さの中、東京の九段下駅から出張勤務先の三番町へ向かう道で突如便意をもよおし、我慢するのも健康に悪いと思い、出張先の会社へ行く道から逸れて左へ曲がり、千鳥が淵の戦没者墓地横のトイレで用を足すことにしたのです。
そのトイレは比較的新しく、個室内は明るく照らされ、トイレットペーパーも十分な量が残っており安心して用を足すことにしたのです。
ズボンを下ろしさて集中しはじめた時に、正面にらくがきが飛び込んできました。

なんとも卑猥な言葉が書き記してあり、馬鹿ばっかりだなと思いつつも落書きを眺め続けていると、何やら奇妙なことが書いてあります。
「左を見ろ」気になって左を見てしまいました。
落書きの中にまた見つけました「上を見ろ」上を見上げると左隅の天井にまたありました。
「右を見ろ」右を見ました。
落書きの中にまた見つけました。
「後悔しないなら、後ろを見ろ」読んだとき、少し背筋が寒くなるような思いでした。
とりあえず後ろを見る前にさっさと用を足し終えようと思いました。
水を流しズボンを上げ、後ろを見るのをやや躊躇いましたが、後ろにトイレの出入り口があるので振り返らないわけにいきません。
ただの悪戯だと自分に言い聞かせ後ろを振り返りました。
トイレの扉を見ましたが何も書いてありません。
なあんだやっぱりと思い、出ようとした時、ドアの右隅に小さくなにか書いてあるのを見つけました。
やはり気になり顔をよく近づけてみるとこう書いてありました。
「振り返ると死ぬ」振り返らずドアを勢い良く開け早足でトイレを去りました。
振り返ったら本当に死んだのかもしれません。

478: 本当にあった怖い名無し 04/08/07 12:33 ID:G86yyXpO
会社の先輩(仮にKさんと呼びます)から聞いた話です。
その夜もKさんは会社で深夜まで残業。
帰宅するのに深夜タクシー呼びました。
家につくまでの時間つぶしのおしゃべり、という感じで話をしているうちにタクシーはKさんの家の近所の交差点までやってきました。
前方の信号が赤になり、横断歩道の手前で運転手さんがタクシーを止めました。
しばらく待っているうちに、奇妙なことに気づきました。

その信号は、歩行者がボタンを押さない限り自動的に切り替わるはずがないのです。
深夜のそんな時間に、歩行者がいるはずもありません。
Kさんも、運転手さんも、もちろん歩行者の姿なんか見ていません。
それに、赤信号がやけに長すぎるような気が・・・。
その時です。
「バンッ!」という大きな音が、タクシーに響きました。
誰かが、タクシーを思いきり叩いたかのような妙に腹の底に響く音。
運転手さんが、Kさんに尋ねました。
「信号、ムシしちゃっていいですか?」
Kさんがこくりとうなずくと、そのままタクシーはタイヤをきしませながら猛スピードで走り出しました。
あとはひとことも口をききません。

しばらく走ったところで、運転手さんは急に車を止め「お客さん、ちょっと屋根の上を見てもらえませんか?」とKさんにたのんだそうです。
しぶしぶKさんは、窓から首を出してタクシーの屋根を覗いてみました。
なんの異常もありません。
確かに妙な音は聞いたけれどただそれだけのことと思っていたKさんは、不審に思って運転手さんに聞いてみました。
「一体、なにがあったんですか?」
「いえ、誰かがね、フロントガラスをたたいたんですよ。さっき音がしたでしょ?あん時に、屋根の上からこう、なまっちろい腕がにゅうっと出てきて、バンッて。本当に誰もいませんか、屋根の上・・・?もう一度確認してもらえませんか?・・・」


引用元: https://hobby5.5ch.net/test/read.cgi/occult/1091367301/