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31: 本当にあった怖い名無し 04/10/24 01:34:24 ID:iECb0PBa
ある夏のできごとである。
「見ちゃだめぇ!」その一言からはじまった。
彼女と連絡が2週間もとれなくなり心配になった俺は彼女のマンションに様子をみに来たのだった。
鍵は開いていたから勝手に入った。
だって呼びかけても返事がなかったから、「ん・・・なんか臭い・・・。」彼女は俺が家に入ってきたのがなんとなくわかったのか・・・。

「見ちゃだめぇえ!こないで!」
リビングのほうから声がする。
「たしか、このドアを開けるとリビング・・・だっけ?」
ひとつのドアを隔てて叫ぶ彼女。
いったいなにがあったんだ?
しかし、あまりにもでかい声をだすのでその日はリビングの様子を見ず、
「なにかあるんなら、電話しろよ。」
と一言、言い残して俺はマンションを後にした。

32: 続き 04/10/24 01:35:11 ID:iECb0PBa
5日後。
まだ連絡は無い。
心配になってまたマンションを訪れた。
「・・・・?鍵また開いてるぞ?」少しドアを開けてみた。
「オェッ」臭い。とてつもなく臭い。
「おい。〇〇(名前)!いるのか?」返事がない。
構わず入っていく。
リビングのほうから臭う・・・

「ままさか」このまえ来たときは開けなかったリビングのドアを開ける。
「・・・!」言葉がでなかった。
彼女はリビングで首を吊っていたのだ。
その後、警察が来た。
いろいろと警察に聞かれるがふと警察が変なことを言う。

俺「5日前来たときはちゃんと返事がしたんです。」
警察「え?おかしいですね・・・」
俺「?」
警察「一ヶ月も前なんですよ。検査報告書からして。」
俺「なにがですか?」
警察「亡くなったのが」

多分、彼女は見られたくなかったのだと思います。

49: 1/2 04/10/24 04:40:24 ID:4PZMiVYE
漏れは夜中に散歩するのが好きなんだ。
見たことない場所を歩いてるのってなんとなくいいものじゃない?
あと健康にもよさげだし。
最初は家の近所を散歩してたけど、やっぱり飽きた。
家の近所の風景なんて変わるもんじゃないしな。
だから、車に乗って適当な場所に止めて散歩をするようにしたんだ。

そんなある日、漏れはまた夜の散歩を楽しんでいた。
その日は河原に行ってた。
しばらく歩き回り、いい感じで汗もかいて車に戻ろうとした。
とぼとぼ河原を歩いてると、なんだか不安になってきてさ。
漏れってすげー怖がりなんだ。
怖がりなのに夜中の散歩とか矛盾してる感もあるけど。
まあとにかく不安になって、後ろを振り向いて誰かいないか確認したのさ。
そしたら、いた。

50: 2/2 04/10/24 04:41:25 ID:4PZMiVYE
黒く長い髪を振り乱した女が、こっちに向かって走ってきてた。
焦点の合わない目。
口は何かぶつぶつ呟いてる。
漏れは一瞬唖然とした後、全力でダッシュで逃げた。
半べそかきながら、ダッシュしつつ後ろを確認すると、追ってきてる。
焦点のあってなかった目も今や漏れにばっちり合わせてる。
漏れも全力疾走で逃げつづけた。
車が見えてきた。
少し迷ったが、すぐ車に乗り込みエンジンをかけた。
発進するまでの間、女が車に何かしてくるんじゃないかと気が気でなかったが、どうにか車は発進することができた。
車を急発進させ、急いでその場を離れる漏れ。
バックミラーをびくびくしながらチラチラ覗き見るが、女はついてきていない。

少し安心しながら運転していると、前方にいた。髪を振り乱し、漏れの向かっている方向と同方向に走っていた。
漏れはまたしても半べそで、急いで女を抜き去った。
すると、前方から抜き去った筈の女がまた現れるんだ。
そうして何度も女を抜き去っているうちに、家に着いた。
漏れは大至急車を駐車し、速攻2階の自分の部屋に逃げ帰った。
着替えて即寝ようとしていると、外から足音が聞こえてくる。
よせばいいのに、自分のテリトリーに戻った安心感からか漏れは外を覗いちまった。
あの女が家の前を走っていた。
左の路地から右の路地へ走っていき、見えなくなったかと思えばまた左から右へ走っていく。
何度も何度も。
漏れは布団をかぶって震えながら眠りについた。
その後変な事は別に起きてない。
ただそこにも2度と行ってない。

63: sage 04/10/24 13:03:33 ID:/T/iK/V4
家族で焼き肉を食べに行きました。
少し待たなくてはいけなかったので、店内ではなく車内で待つことにしました。
ふと隣りの車を見るとミラーに女性が写っています。
車内には誰もいません。
夫に話し車から降りて2人で確認しました。

やっぱり車内には誰もいないのにミラーに女性が写っています。
怖くなって私達の車にも戻りました。
しばらくして隣りの車に人が戻ってきました。
ごく普通のカップルでした。
中古車でも買ったのでしょうか・・・

83: 本当にあった怖い名無し 04/10/24 15:43:11 ID:vHsFuwJI
一年ほど前に友人が猫を轢いた。
猫は執念深い生き物だから轢いても罪悪感を持ったり、かわいそうと思ったりしてはいけないと友人は考え、非情にもひき逃げをしたそうだ。
友人に異変が起こったのはそれから数日経ってからだそうだ。

いつものように真面目に講義を受けていると、どこからともなく「にゃ~ん」と猫の鳴き声が聞こえてきたのだ。
キャンパスには猫が多いが、教室にまで鳴き声が聞こえてくることなど今までなかったので、不審に思って周りをキョロキョロ見回してみると、他の受講者はそろって友人の方を見ているのだ。
いぶかしく思いながらも、講義に集中するとまた「にゃ~ん」と聞こえる。
そんなことがその日から頻繁に起こるのだ。
授業のときだけではなく、家に一人でいるときや仲間と飲んでいるときなどにもちょくちょく泣き声が聞こえるのだという。

ある日、友人に他の学生が話しかけた。
「どうして○○さんは授業中に時々猫の鳴きまねをするの?」
友人はびっくりした。家に帰り、デジカムをセットして、自分を数時間撮影した。
それを見てみると、確かに自分が、無意識のときに「にゃ~ん」と猫の鳴きまねをしているのだという。
轢き殺した猫の祟りだと恐れた友人は神社に供養に行き、猫を轢いた現場に魚を供えると、この不思議な現象はおさまったんだってさ。

92: まめ。 04/10/24 22:50:45 ID:Q9HCx455
例えば何かを見かける事があっても多くの場合、それは本当にただ見かけただけであってですね、 それをここに書き込みしようと思ってもただの「報告」になってしまいます。
僕には見える事はあっても、いわゆる霊能者の方みたいにコンタクトをとったりする事は出来ないのかもしれません。
ですからみなさんに報告しても、なかなかスト-リ-性のあるおもしろい展開のものは少ないんです。
向こうも僕の存在に反応するケ-スは少なく、出会ってもただそれだけの事なのです。

それでも中には後々、尾をひくものがあったり印象に強く残ったりするケ-スがありましたので今日はその中から、個人的にはすごく恐い思いをしたものを紹介させていただきます。

93: まめ。 04/10/24 22:52:00 ID:Q9HCx455
平成の十年の五月半ばの事だとハッキリ記憶しています。
その晩も仕事が終わった後に浜名湖へ夜釣りに出掛け、あまりよくなかった釣果に不機嫌な疲労だけが残った身体で帰路へつきました。
浜名湖の南側半周ぐらいの湖畔を通るロ-カル線があるのですが当時住んでいた家に早くたどり着く為には、一カ所踏切を渡る必要があったんです。
僕は普段、深夜にそこの踏切を通る時には一時停止もせずに素通りなんです、
そんな時間に電車が通る事はありませんから・・

ですがその晩は何を思ったのか、踏切前でしっかり一時停止をしました、
そしてふと右側に眼を向けました。
そしたら、真夜中のその線路上を踏切に向かって歩いている男性がいたんです。

94: まめ。 04/10/24 22:52:51 ID:Q9HCx455
見るだけならいつもそんなにまで驚く事はないのですが、その時は恐怖という事ではなくただ本当にビックリしました。
線路上を機嫌良さそうに、リズミカルに歩くその姿は上半身白い肌シャツ一枚で、下は作業着風のズボンをはいていました。
ピンと張った背筋にキッチリと腕をのばし、肩から指先までがまるで一本のもののように真っ直ぐになっていました。
身体はガッチリとした体格で、腕も太く逞しい上腕部が白いシャツから出ています。
そして白い手ぬぐいのような物を首にかけて縛っていました。
だけどそこまでハッキリ姿が見えるのに首から上がないんです。
その、首から上のない身体が脚を高く上げ腕を振り一歩一歩こちらに向かって歩いて来るんです。
まるで酒に酔った御機嫌さんが兵隊の行進を真似るように、または高校球児の行進の如く、それよりも何よりもその足下を見ると明らかに線路よりは50cmほども高い所を宙に浮いているんです。

95: まめ。 04/10/24 22:53:41 ID:Q9HCx455
僕は助手席に置いてあった携帯を手に取り、自宅に電話をして寝ていた女房をおこしました。
「寝てたか・・いやぁ~、今晩は全然釣れなくてさぁ」
そう差し障りのない会話をしながら、ゆっくり車を発進させて踏切の中へ入りました。
線路上を歩く男性の姿がまだ真横に見えましたが、僕はそれに関係なく電話の向こうの女房と「子供達は何時頃に寝かせたんだ!?」などと更に普通の会話を続けました。
とても今、眼の前におきている出来事を口にする気持ちにはなりませんでした。
自分が今眼にしている事を言葉で表現し、その声をまた自分の耳で聞く事によって、それが紛れもない現実である事を再確認する事が恐かったのです。

96: まめ。 04/10/24 22:55:30 ID:Q9HCx455
しかしこういう場合に後日、得てして記憶が曖昧になりがちになる事も多く、僕は一度踏切を過ぎた後に車を止めて確認の為に後ろを振り返って線路の上を見てみました。
タイミングとしてはあの男性は調度踏切を越えたか、越えないかぐらいかと思いながらゆっくり振り返って見ました。
するとさっきまで同じようなテンポで行進していたあの男性が線路上に「気をつけ」した状態で胸を張り、ジッと動かずにこちらを向いて立っているんです。
「あ、あ、あのなぁ・・」と、僕は震える声で電話の向こうの女房に話しかけました。

「も、もうすぐ着くからな、玄関の鍵ィ開けときよ」
「エ~ッ何でぇ、面倒ぅくさいよぉ」
「いいから開けときって、もうすぐ着くからさあ」
その後も僕は女房には喋らせず、ずっと話しっ放しで車をとばしました。

97: まめ。 04/10/24 22:56:36 ID:Q9HCx455
「いかんいかん、あれはいかん」
そういう思いが何度もわき起こりましたが、僕は女房との会話をする事で必死に冷静を保とうとしました。
それでも、車のスピ-ドを出しすぎないようにだけは気を付けました。
早くその場から遠ざかりたい気持ちもさる事ながら、車の運転を誤ってそこら辺の草むらに突っ込んでしまった時の恐怖の方がもっと強かったんです。
こんな状況で身動き出来なくなんて、想像しただけでたくさんです。
「おい、ちょっと玄関まで出て来いよ」
自宅の前まで来ても尚、女房との会話を切らさないように喋り続けながら車を家の真ん前に止め、車から飛び出すと玄関の戸を払い開けました。

98: まめ。 04/10/24 22:57:43 ID:Q9HCx455
玄関の中に入るとなるべく、自分の背中スレスレに玄関の戸を閉めました。
自分の後ろから、見えない何かがついて来ているような気がして余計に背中スレスレに戸を閉めたかったのです。
「寝る、寝る、寝る・・今晩はもう寝る」
折角玄関まで出迎えに出て来てくれた女房に、労いの言葉も掛けずに僕はスタスタと寝室に向いました。
上着とズボンだけ脱ぎ捨てて布団に入るとガバッと布団をかぶったんです。
「どしたん、何かあったん?」
と言う女房の声が聞こえた時、同時に「ザ-ッ!!」という音が部屋に響きました。

99: まめ。 04/10/24 22:58:42 ID:Q9HCx455
布団から頭を出すと女房が「え、え、何これ・・」と言いながらテレビを指さしたので見ると、僕が部屋に入った時は電源がオフになっていたテレビが勝手にザ-ッザ-ッと深夜の「砂の嵐」を映しているんです。
そして更にフッと消えたかと思うとまたついてザ-ッ・・と、これを二度程繰り返すと消えてしまいました。
僕は女房と顔を見合わせると「な、見ただろ・・」と、女房に指さし確認をするとまたガバッと布団をかぶりました。

僕が時折、霊体験をしている事を知っている女房もあえてそれ以上何も聞かずに布団にもぐりこんで来て「フ~ッ、フ~ッ・・」っと震えがとまらない僕にしがみついて朝を迎えました。

101: まめ。 04/10/24 23:04:42 ID:Q9HCx455
--------完--------

この話しは結構周囲にしましたし、まだ六年ぐらい前の話しですのでもしかして浜名湖周辺の方がここを読まれたら僕が限定されてしまうかもしれません。
でも、事実あった事ですので・・・
長かったですが読んで頂き、ありがとうございます。


引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1098540395/