まるで煙の静止写真
名無しさんおよそ20年前のことです。
当時、免許とりたての私は週末になると親の車で夜中のドライブを楽しんでました。
その日は隣県の山まで走り2時頃に引き返し始めたのを覚えています。
夜の山道で尿意を催したので、少し開けたところに車を止め、そこにあったコンクリの柱に小用を済ませました。
済ませたあと、ふぅっと上を見ると木の枝に白い人型の謎の物体があったのです。
目を逸らすと消えそうな気がしたので自分なりに考察しました。
私との距離は1メートルほど。
光源は私の立ち位置から左横2メートル高さ2.5メートルの高さの街灯ひとつ。
・白い煙のようなそれは腰掛けている?木の枝の一部が私の頭上にあり煙と木の枝の隙間から見える奥の建物が目視できるのでその場に存在すると考えられる。
・立体感があるので全体ではなく端を凝視したところ煙の筋ひとつひとつに影が存在している。
・実際の光に対する影は存在していない。又、風が吹いても靡かない。まるで煙の静止写真ようでした。
自分なりにいろいろ仮説を立て考えましたが、全く不明。 こりゃ触ってみるしかねーっと思って股間の逸物をしまうところまでは見てたのですが…癖でチャックを閉める時に下を向いてしまい慌てて上を見れば消えてました。
私にはたぶん神様が見えます
名無しさん私にはたぶん、神さまが見えます。
よく分かりませんが、たぶん神さまだと思うんです。もしかしたら守る役目のものなのか、別のなにかなのか、そこらへんは私には分かりません。とりあえずここでは神さまと書かせてもらいます。
神社やお寺へいくとたまに見かけ(タイミングの問題なのか見かけないことが多いです)、見かけるときは2人であることが多いです。
1人はあまり動かず喋る気配もなく、もう1人はわりと行動的で喋りそう、だいたいの場合がそんな感じです。
2人とも人間に見えますし、服装もわりと現代の格好です。年齢も性別もさまざまです。
ただ、あまり動かない方は張り付いたような笑顔を崩さず、わりと行動的な方は同じく張り付いたような笑顔だったり普通の笑顔だったりぼーっとしてたり表情があります。
人間に似ているのですが、違和感があります。
ばかで申し訳ないのですが、私には言葉でうまく言い表せません。緊張する、空気が張り詰める、そしてやはり違和感なんです。神さまを見かけるとまるで「姿を見ただけでドキドキして話しかけることもできない憧れの人が近くにいる」状態と、「めちゃくちゃ怖い人が自分をじっと見てる、自分がなにか変なことしたらどうなるんだろう」状態が合わさった感じで、緊張してしまい、自分の一挙一動を自然にすることが難しく感じます。
長々と神さまについて語らせてもらいましたが、そろそろ本題へいきます。
先日、友人と旅行に行った際、目的のお店の開店時間より1時間以上早く着いてしまいました。
暇なので近くに行けそうな観光名所がないか探してみたのですが、とくにおもしろそうなものはなく、どうしようか悩んでいたら神社がありました。
その神社の敷地内に「だんご」と書かれた旗が見え、神社へ入ってみるとお茶屋さんがあったのでそこで一休みすることにしました。
お茶屋さんではお客さんは私と友達、そしてもう1人お婆さんがいるように見えたのですが、すぐにそれは神さまだと気づきました。
神さまはぼうっとした表情でお茶屋さんの椅子に座っていましたが、私がお茶を飲み終わる前に立ち上がってどこかへ行ってしまいました。
その後、時間つぶしに詣ったり神社をウロウロしましたが、神さまを見かけませんでした。
会うと緊張するから会わなくて良かったなー。と思いつつ、帰ろうとした時です。
鳥居の近くに、お爺さんの神さまが座っていました。
お爺さんの神さまは張り付いたような笑顔でじっと座っています。
私は緊張しつつ、普通に通り過ぎようとしましたが、友達から「待って」と声をかけられました。
鳥居を背景に一緒に写真を撮りたい、とのことでした。
私はそれが凄く怖く感じ断りましたが、友人は1人でも鳥居を背景に写りたいようで、私が写真を撮ることになりました。
怖い、畏れ多い、こんなところで写真なんか良いのだろうか、なんと言ったら写真を撮らずに済むだろう、といろいろ考えていたのですが。
友達からスマホを渡され、カメラを通して神さまを見た瞬間、好奇心が出てしまったんです。
もし、神さまを写したらどうなるんだろう?
いつも緊張して、自然に通り過ぎることだけを頑張っていたけど、これはチャンスなんじゃないだろうか。
こんなに自然に神さまを写真に撮れることなんて、なかなか無い。
それに友達から頼まれたから撮るんだ。
私はカメラに友達、鳥居、そして神さまが写るようにシャッターボタンを押しました。
その瞬間、ぞわり、と体が震えました。
なんだかすごく恐ろしかった。
スマホを通してみた、シャッターの瞬間の神さまが、張り付いたような笑顔でとても怒っているような、そんな風に思えたからです。
私はお爺さんの神さまを見ないように友達に近づき、写真を確認する友達を急かしました。
その時、なぜか、神社のほうを見てしまったんです。お茶屋さんのお店の人を見て、安心したい気持ちもあったのかもしれません。
しかし私が見てしまったのは、いつからいたのか、神社の横に立つお婆さんの神さまでした。
さきほど、お茶屋さんで見たぼうっとした表情ではなく、とても怒っていました。目をかっぴらいた怒った表情、握りしめられたら拳、私と友達をじっと見ています。
「ちゃんと撮れてる。」友達の声が聞こえた瞬間、私は神社から走って逃げてしまいました。
神社から少し離れたところに出ると、一気に緊張も恐怖も解けてきました。
私を追いかけてきた友達は「そんなに急がなくてもまだ開店時間じゃないからw」と笑っていました。最初から最後まで恐怖は感じていなさそうでした。
その後、私も友達も特に罰があたったようなことはないと思います。
写真には神さまは写っておらず、旅行中の友達と鳥居と木々と木漏れ日がとても爽やかな良い写真に見えました。
しかし、あのとき確かに神さまを怒らせてしまったと思うととても怖いです。
そして今更ながら、神社やお寺にいるあの方たちは、本当に神さまなのでしょうか。
ノックの音に騙されないで
きょーすけさんこれはまだ私が20代前半で、実家に住んでいるときに体験したことです。
その時期は無職で、朝方眠りお昼前後に起きる生活をしていました。
その日も家族が出払い、その静寂で目を覚ますはずでした。
突如居間を何かが駆け回る音がして、びくっとなりつつ、今日誰か休みなのかな?くらいでまたうとうと。
(自室は一番奥にあり、その隣の居間を通らないと台所や別室に行けず、あと、音の大きさから居間だと思いました。ちなみに団地だったので、台所や部屋と部屋の仕切りはすべてふすまでした。)
その時、トントンとふすまをノックされました。
「きょーすけ(私です)?」と母の声。
ああ、お母さん休みなのか。と思いつつ、返事もせずまたまたうとうと。
するとまた トントン
「ちょっと両手塞がっててさ~、開けてくれない?」
布団から出たくない私は無視。
トントン トントン
「ねぇ~、開けてったら~!」
無視。
そのやりとり?が数回続き、イライラしているのかノックの音が段々と大きく激しくなっていきます。
それに私もイライラ。
絶対開けない、ととにかく無視。
トントンがドンドン、変わり
一際大きく ドン!と鳴った後。
「開けなさいよ!!!!!」
その声は母の声ではありませんでした。
その時初めて恐怖を感じ、布団を頭まで被り、息を潜めました。
何?誰?どういうこと?とパニックになりつつ、起きてることがバレたらヤバイと直感的に思い、ひたすら寝たふりしてました。
その間も罵声に近い声が響き、暫くたった頃。
舌打ちとともに、足跡が遠ざかっていくのを感じました。
結局この母親の真似?をした何者かには以後遭遇しておらず、何なのか全くわかりません。
そして、一番不思議なのは、ノックしてるのに両手塞がってる、開けて、と言っていたこと。
ノックしてるなら少なくとも片手は使えるということで、ふすまにも当然鍵などついていません。
自ら開けられない理由でもあったのか、ノックしていた何かが他にいたのか…
でも、何故か、私が起きていると気付かれたら、そんなの関係なくふすまを開けられるという気がして本当にその時は怖かったです。
あと、最初に聞こえた走り回る音ですが、この主とは、姿は見たことないですが、何度か遭遇しました。
子供です、しかも2人。
しかし、やはり一体何なのかは分かっていません。
今でも実家で、居間で一人で寝るとこの音はします。
居間なので、自分の周りを走ってる事になるのですけどね。。
しかし、びっくりはしても怖くはないし、何かしら実害という実害もないので放置しています。
これで私の話は終わりです。
半端だし怖くもないと思いますが、霊感なんてものとは無縁だった私にとってはそれはそれは恐怖でした。。
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