牛乳瓶、カチカチ

名無しさん

この時期になると、母親がよく話すのですが、まだ自分がハイハイしかできないような赤ん坊の頃。
父親方の祖父がもう先も長くないと入院していたそうです。

ある晩、父親もタクシーの夜勤でいないとき、母親が、そろそろ寝ようと、歯磨きをしていたら、背後から、『ヒタヒタ』と人の気配があったそうです。
(自分が目を覚ましてハイハイしてきたのか、おしめでも変えなきゃ)など思いながら振り向いても赤ん坊の自分もいない。
気のせいかも、と歯磨きを終わらせようと口をすすいでいると、また、ヒタヒタと人の気配がするので、これは気のせいではない、と怖くなり、赤ん坊の自分を抱いて震えていたそうです。

すると、そちらに向かい、足音が近づいてきたそうです。
身の危険を感じた母親が自分を抱いて隣の友人宅に逃げようと玄関で靴を履こうとしたその瞬間、玄関の牛乳瓶がカチカチッと鳴ったそうです。
ああ、外にいるんだ、と自分を抱いて震えながら玄関から動けなかったらしいです。

玄関にどれだけいたか覚えてないらしいですが、しばらくしたら、病院から、祖父が危ないので急いで来るように、と連絡がきたそうです。
自分を抱いた母親が病室に入ると、祖父はニッコリと笑い

「昨日○○(自分)に会いに行ったらぐっすり寝てたなあ。牛乳好きだから、牛乳瓶鳴らしたら起きてくれるかと思ったけど、ぐっすり寝てたなあ……」

と言ったそうです。
自分に会えて安心したのか、それから数時間後、亡くなったそうです。
「じーさんなら、怖がって悪かったけど、出方もう少しなんとかならなかったかね。」
と今では笑い話になってます。





「三度目まではゆるす。だが、次はもうない」

りゅうちゃろすさん

いつも楽しくうしみつ観覧させていただいてます♪( ・∇・)
今回は、むかしの話ですが実際にあった話です。


私の家は軽く霊感がある家系で、ただ20才の時に霊感がなくなるか残るか分かれるのです。
いくつもの体験をして、 この体験をした時は丁度19才の時でした。
当時フリーターで時間に融通がきく私は旅行にハマってました。
特に沖縄に行くのが大好きで3回目の、沖縄旅行の時に起こった話です。
事が起きたのは帰る前日でした。
観光スポットを沢山めぐり、友達にどこか行きたい場所はあるか?と聞いたら、 その時に一緒に行った友達は戦争に関連のある場所に行きたいと言ってきたのです。
私的にも有名な観光スポットは沢山行ってたので、軽い気持ちで了承しました。


パンフレットなどみて、まず旧海軍指令壕に行き、次はひめゆりの塔に行きました。
その時から異変がおきはじめたのです。
館内で少女達の写真をみたり、死因、作文を読んだりしてた時です。
急に気持ち悪くなり悪寒、頭痛が起こり、風邪でも引いちゃったかな?と思ったのです。
ひめゆりの塔をでてから、立っているのもつらいほどになり 熱を測っても平熱でとりあえず常備薬を飲んだのですが、一向に体調が良くなる傾向がなく、本当は他にも行くはずだったのですが、友達に了承をえて早めにホテルで休むことに。
次の日体調が悪かった為、友達に悪態つかれながらも早めに空港にいき、地元に帰宅しました。
不思議なことに 、沖縄をでてから体調がよくなり、友達と一緒で気疲れでもしちゃってたのな?と思ってました。
その時は。


当時付き合ってた彼氏の家に帰宅後そのままいき、夜も遅かったので泊まる事にしたのです。
寝ていたら急に目がさめ、隣を見たら彼氏が部屋のまん中にたってたのです。
時計をみたら午前2時45分。
こんな時間にどうしたの?と聞いたら、

『三度目まではゆるす。だが、次はもうない』

と言いはなったのです。瞬きもせず…
えっ?となり聞き返そうとした瞬間、目がまた覚めたのです。
あぁ〜さっきのは夢だったのか。と思い時計をみたら午前2時45分。
部屋のまん中に彼氏がたってるのです。
怖くなり急いで起きて、声をかけたら、 彼氏が、一言。
『なんで俺ここにいるの?』
彼氏自身もいつ起きたのかも、なぜ部屋のまん中にたってるのかもわからなかったそうです。
むしろ記憶がないとそのあとに言われました。


後日霊感のある、先輩にこの話をしたとこ、

『もう沖縄には行っちゃ駄目だよ。今回…3回目までは守ってもらえてたけど次はないから。すごく、沖縄に引かれてるだろうけど、それ引き寄せられてる から。彼氏さんの身体をつかって、忠告してくれたんだね。』


その後、私は20才になり霊感が消えてしまい霊体験と呼ばれるものには一切関わることがなくなりました。
今でも沖縄には行きたいですが、何かが起こる気がするので行かず仕舞いです。





先輩はご先祖様に護られていたのだろうか

名無しさん

職場の先輩の話し

先輩は大学生時代、友人2人と3人で心霊スポットに肝試しに行ったときに不思議な体験をしたそうだ。

その心霊スポットは地元で有名な心霊トンネルで、DQNが心配だったが当日は他に人はいなかったらしい。

近くに車を停め、先輩がいざ行こうとしたとき、誰もいないはずの後ろから肩を掴まれたと思うと、すごい力で後ろに引っ張られた。190cm近い身長と80kgをこえる大柄な先輩だったが、あまりの力に後ろに尻餅をついてしまった。
慌てて後ろを振り返るが、友人2人は先輩より前にいてやはり後ろには誰もいない。

いやな予感がした先輩は友人2人に怖くなったから、とトンネルに行くの拒否し車で待つことにした。

結局友人2人は遠慮なくトンネルまで行ったそうだが何もなかったらしい。

ところが、それから友人2人は立て続けに不幸に見舞われ、内1人は大学も中退して連絡が取れなくなった。
残るもう1人も別人のように陰鬱な性格になり、すぐに疎遠になってしまったという。

先輩はそのとき肩に置かれた手の感触を
"車道に飛び出た子供を、親が慌てて引っ張るような、乱暴ながらどこか必死で守ろうとする優しさ"
に感じたらしく、ご先祖様の守護霊が護ってくれたに違いない、とそれからは心霊スポットになんて行かず、里帰りしたときは欠かさず墓参りを怠らないという。
その甲斐あってか、先輩は大きな病気・事故もなく順調に人生を歩んでいる。

その大柄で頑強を絵に描いたような先輩が去年の秋に信じらないような小さな事故で亡くなった。
先輩は本当にご先祖様に護られていたのだろか。
あの日、先輩の肩を掴んだのは本当に守護霊だったのだろうか。



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