ねぇ、聞いて。黒い影があそこにいるの

名無しさん

私の祖父は、ある時脳関係で手術を受けました。
そしてその手術で多大なミスがありました。
もう先は無いかもしれない…と看護師や医師から聞き、祖父の変わりように親類一同ショックを受けボロボロに。
前日まで歩いて笑っていた祖父は、完全に介護状態となったのです。

しばらく家族は病院へ通い、年月を重ねて奇跡的に段々と良くなり。
なんとか目を開け、ふがふがと会話が出来るようになりました。
その会話が、今思うと不思議なのです。

ICU、いわゆる命の危機にある人が入る部屋にいた祖父。
そこは他の患者さんもカーテンがなくオープンでした。
その患者さんを、祖父は時々指差します。

「あいつはもうだめだ、黒いやつがいる」
「黒い影が来た」
「あいつは黒い影に呼ばれている」

全ての患者さんにではありません。
でも、時折そう私に伝えます。
その指差された患者さんは、翌日かその翌日にいなくなります。転室ではなかったようです。

脳手術でおまけにミス。
絶対偶然であり脳の異常や幻覚の類いだと、私は考えていました。


数年後、私は医療関係の場に学生としていました。
学生として、患者さんの所へ日々行きます。患者さんのために、と必死でした。
患者から一言。

「ねぇ、聞いて。黒い影があそこにいるの」

鳥肌。
私の実習場は整形外科でした。
しかし患者さんが指差したのは、同階でも脳外科の術後の方がいるICU。

真っ青になりながらも、とりあえず担当看護師さんに声をかけました。
その患者さんがよく言っているならば、冗談と捉え怖がる必要はないと思ったからです。
看護師さんは、私を見て静かに言いました。

「たまに聞くのよね、色んな患者さんからそういうの。」

妄想なのか、幻覚なのか。不安が幻視となるのか。
何かは分かりません。

祖父は現在亡くなっています。
黒い影が、来たのでしょうか。



真夜中の保育園

名無しさん

うしみつさん、どうして良いか分からない体験談を投稿させていただきます。

家のすぐ近くに保育園があって、毎日その前を通って通勤してる。
その保育園がどうかは知らないが最近、保育園からの声がうるさいと苦情が多いニュースを見るけど、俺自身はまだ結婚もしていないが朝に保育園の前を通る時に聞こえる子供の声は元気なもんだと微笑ましいと感じるくらいだ。
近所の保育園にも苦情が来てるのかは知らない。夜勤や在宅仕事の人にとってはうるさいのかも知れないが、正直そんな苦情をわざわざ入れるのは神経質過ぎるとも思ってしまう。
子供を預かってるであろう時間なら、そう思える。

先月の土曜の夜、真夜中に酒が切れてコンビニ行ったんだけどその途中で保育園通るんだよ。酒買った後にそこ通ったら、子供の声が聞こえた。行きはなにも聞こえなかったのに。
「きゃー」とか「わー」とか、たくさんの子供が楽しそうに遊ぶ声がその保育園から。
たまにこれくらいの時間にここ通るけど、こんなことはこれが初めてだった。
もう夜の12時過ぎだし、園庭見ても誰もいないし建物も電気が消えて真っ暗。
誰もいないのに子供の遊ぶ声だけ聞こえる。
あまりにも意味の分からない状況にしばらくその場で突っ立っていたけどその異様さにゾッとして、ダッシュで帰った。
その日は買った酒を飲みながら朝まで眠らずに過ごした。

その次の月曜に一番仲の良い同僚にこの話をしたら
「声だけ聞こえてビビったの?最近は24時間子供預かる保育園もあるらしいからそれじゃね?」
と、へらへら笑いながら言われた。
だから、子供の姿どころか保育園の職員も居ないし明かりもついていなくて真っ暗だったと言うのに「気のせい気のせい」と笑う。
悔しいから「今度あったら動画撮ってやる」と言い返してやった。
もちろん売り言葉に買い言葉で、本気じゃなかった。信じて貰えなかったのは確かに腹立たしいが、あの 気味さを口で言っても伝わらないだろうし、あんな不気味な光景が気のせいならそれに越したことはないと思って、その日の後はこの話をしなかった。
今もしてない。

で、この前の土曜にまた通った。その日は10時くらいだったけど、今度はコンビニに行く途中で声が聞こえた。子供の楽しそうに遊ぶ声。
怖いと思う前に同僚に勘違いじゃないのかと言われたのを思い出し、保育園をしっかり見てたが誰も居ないし明かりもない。そうやって観察してる間も声だけ聞こえる。
そうだ、動画で撮ってやろうとスマホを構えて保育園を数分撮してすぐ逃げ帰った。


情けないけど、一人で再生するのも怖いから、今日同僚とさしで飲んだ時にその時の動画見てみたんだ。


誰も映ってなかったけど、
子供が楽しそうに遊ぶ声が全部、
女の低い声で死ね死ね死ね死ねって。





Tくんがあそこに居る

名無しさん

弟は保育園でお昼寝をしていました。
ある時、弟が急に「Tくん!」と言って起き上がったそうです。

Tくんとは、保育園で仲の良いお友達で体が弱く、よく入院をしていました。

その直後、保育園に電話がかかって来ました。

T君の母親からでした。

「Tが死にました」。

その話を保育園から母は聞きました。

数日後、弟が保育園の遊具に向かって手を振っていていたそうです。保母さんが誰に手を振ってるか聞いてみると
「Tくんがあそこに居る!」
と指を指すことが多々あったそうです。

その後、T君のお墓参りの際にT君の祖母から話しかけられ
「T君を見たんだってね。ばあちゃんも見たいな」
と言われたそうです。



投稿怪談特集はこちら

http://usi32.com/tag/投稿怪談特集