死神の鼻
名無しさん私の母は何かと霊感?のようなものを持っています。
母が体験したことを稚拙な文章ですが書いていこうと思います。実話です。
母は子どもの頃、田舎の木造2階建ての家に両親と5人の姉弟とともに暮らしていました。
小学生の頃、母は2階で姉弟たちと寝ていました。家族全員が寝ている深夜3時頃、玄関のドアをノックする音が聴こえたそうです。
それもゆっくりと。
母は気づいても怖くて布団から出れなかったそうで、そのまま無視して寝ました。
次の日、母は家族みんなに昨夜のことを言いました。姉弟たちも聴いていたそうです。両親は気のせいだろうと言って、信じてもらえなかったみたいです。
次の深夜3時頃、またもや同じ音が聴こえ、今回も無視したそうです。
そして朝を迎え、朝食を食べている時に母の母(私から見たら祖母です。ややこしいので以下、祖母とします)も聴いていたそうです。母の父(以下、祖父)は気のせいだと言って頑なに信じませんでした。
そして次の深夜も同じ3時頃に同じ音が聴こえてきました。また無視しました。
夜が明け、居間に入るとげっそりした顔の祖父がいたそうです。祖父も聴いたようです。
次の深夜3時頃は音の正体を暴こうと祖父は言いました。
そして深夜3時、また同じ音が聞こえてきたようで、今回は母も布団から出てすぐに両親が寝ている居間に行きました。
祖父は竹の棒を持ち、恐る恐るドアを開けました。だけど、外には誰もいなかったそうです。それ以降、音は無くなったそうです。
関係ないかもしれませんが、この出来事の数年前に母が住んでいる家の近くで火事が起こったそうで、母は偶然にも焼死体を見てしまったそうです。その後から金縛りなどが増えたそうです。
母がまだ20代だった頃、お水をやっていて大阪にいました。アパートで腹を空かせて昼寝をしてたそうです。
その次の日、母の友達が「昨日の1時頃、お弁当屋さんの前にいたよね?」と聞いてきたそうです。母はその時間昼寝をしていて行けるはずがありませんでした。否定すると、友達が「そんなわけないよ。だって○○(母の名)の顔だったし」と驚いたそうです。母が不思議に思ったのは、それを同じ日に2人に聞かれたことだそうです。
母からその話を聞いた時「今思うと、腹を空かせた影響で生霊が出たんじゃないか?」と言っていました。
そして、若かりし頃が過ぎて、おばちゃんになって俺が産まれてきてからの事。
ある日、買い物のために道を歩いてたそうです。歩いているとふいに強い菊の臭い(母は菊が苦手です)と線香の臭いが鼻についたそうで、母は"また誰かが死ぬな"と感じたそうです。その数日後、ご近所の人が亡くなりました。
母は歳を重ねてるうちに、この直感というのでしょうか、変な感が鋭くなったそうです。
私が中学生の頃、先生が家を訪問に来ました。ここでも母は先生から菊の臭いと線香の臭いを感じたそうです。その数週間後、先生の親族が亡くなったそうで学校をお休みしました。
これも私が中学生の頃、母と夜に散歩がてら自販機でジュースを買いに行きました。すると母が「また臭いが」と言うので、私は怖かったので「もう気味悪いから気にしないで」と言って母の言葉を切りました。
その数週間後、よく話をするご近所のおばちゃんが亡くなりました。
母とは関係ない話ですが、そのおばちゃんが亡くなって数日もしない日、私が玄関の前を通って部屋に入ろうとしてた時に、いきなり玄関ドアが開き、「前にお腹が痛いって言ってたおばちゃんが棒を持って階段の上にいるよ」というので、私はすぐにドアに駆け寄って開けました(亡くなったおばちゃんはよくお腹が痛いと言っていた)。
でも階段には人の気配もありませんでした(私の家は団地の4階にありました)。
「どこにもいないけど」と階段を見ながら弟に言うと、「上に行く階段にいるよ」と言うと、上の階段を見てすぐに「あれっ、いやそこに立ってたのに」と上に行く階段を指差して言いました。降りたのではとも考えましたが、私の団地は階段もドアも音を出さずに歩いたり閉めたりすることは不可能で、ドアも薄くてよく歩行音や開閉音がきこえるほどです。音がしたとしたら、玄関前にいた俺が駆け寄ってる間にも聞こえてたはず。だけど、そんな音はしませんでした。弟にはおばちゃんが死んだことを言ってないので、騙したってこともありえません。
私はそんな出来事があって以来、母の鼻を「死神の鼻」と読んでいます。
ここまでが母の不思議な体験です。
あとは余談を少々。
祖母も不思議な体験をしています。
昔、祖母がここの地域では神様と呼ばれてる霊能者のところに行ってみてもらったそうです。
霊能者は「お兄さんが心配されて、時々見に来てる」と言ったそうです。
その時、家で留守番をしていた祖母の子どもの2人が遊んでたそうで、階段を降りたそうです。
玄関には大きな鏡が置いてありました。2人は鏡に写った兵隊の格好をした男を見たそうです。
それから昨年のことなのですが、家を全焼する火事がありました。
祖父母は幸いなことに無傷でした。その後、残骸の中からまだ使える物を探していると、燃えた後がない綺麗な写真が一枚落ちていました。
その写真に写っていたのは祖母の兄の全身写真でした。驚きなのが、祖母はその写真を"初めて"見たそうなのです。
祖母はお兄さんに守られているなと感じました。
持つべきものは霊感祖母
名無しさん霊感を隠して一般主婦のように生活していました。
幼い頃に『狐つき』呼ばわりされたので、周囲には『ミエル・キコエル・会話デキル』ことは極秘。
しかし、旦那さんが、背中が数週間続いて痛くなり患部が黒くモヤモヤと見える(肉眼では変化なし)ので内視鏡検査に行かせました、
生来の呑気な質の旦那さん(そこが好き)は胃潰瘍の診断に安心しきって帰宅。
しかし、その晩の彼の夢見に一度も会ったことも写真すら見たこともないアタシの祖母が出て『オオゴトだぞ』と暗闇から顔だけ出して言ったという。
夜中に汗だくで飛び起きた彼の怯え方は半端なかった。
なぜ、祖母だと判ったかというと、同じ夢を同じ時間にアタシも見て、魘されて彼と同時に飛び起きて夢の詳細を聞き出して実家から祖母の遺影を写メしてもらって確認したから。
数日後、胃潰瘍の凹みの組織を病理にまわしたら癌がみつかりました。
なんと軽くてステージ2で部分切除の見立。
しかし、無理矢理割り込んで都合していただいた手術の前日、大学病院の担当医より遥かにエライ教授が突然見に来て
『この患者さん厳しいね、このままではダメだな』だって。
担当医の見立ちがいだったらしくスキルス胃癌と発覚。ステージ2は大違い。
薄皮一枚で癌が胃袋の外側へ飛び散る寸前だったと。
結局全摘出。
お婆ちゃん有り難うございました。
あれから7年、旦那は元気。
持つべきものは霊感祖母。
生前から不思議なことを起こす祖母でしたが、亡きあとも沢山庇護してもらっています。
ラップ音や怪光は当たり前の我が家と実家ですが、守ってくれているのです。
墓参り、お墓、仏壇や神棚、玄関、水回り清掃や家中の風通しを頑張ってます。
少しはお礼しています。
でも、なぜ、姉は二つも難病になったかなぁ。
クリスチャンになってしまって祖父母のお焼香しなかったから?
姉も妹も『ミエナイ・キコエナイ・会話デキナイ』のですが、私と同じ部屋で眠ると金縛りに遇うと言って二十歳頃から私とは疎遠。妹は数年間鬱病でした。
妹とは2年前あたりから少しずつ関係改善。彼女は少しは善くなったみたい。
何とか仲良く過ごしたいものです。
きっと何かの役に立つと思います。
同じ血が流れているはずだから。
錫杖の音
名無しさんいつも楽しく拝見しています。
このたびはネタ投稿募集の記事を拝見しまして、メールをいたしました。
私が体験したのは、不思議な夢の話です。
皆さんは「猿夢」という話をご存知でしょうか?
その話に少し似ていますが、「猿夢」ほど怖くはありません。
2年ほど前、奇妙な夢を見ました。
夢の中で、私は湖畔の遊歩道を歩いていました。景色は数年前に旅行した知床五湖に似ていました。
湖には濃い霧がかかっていて、視界は数十メートル程度でした。
私の前を2人のハイカーが歩いていました。
彼らはバックパックに熊よけの鈴をつけており、
歩くたびにそれが揺れて、シャン、シャン、シャンという音を鳴らしました。
しばらくすると、私の後ろからも鈴の音が聞こえてきました。
最初は小さい音でしたが、徐々に音が大きくなってきました。
そしてそれは鈴の音にしてはあまりに大きく、規則正しい音でした。
なにか聞き覚えのある音だと思ったら、それは修験者や僧侶が用いる錫杖の音に酷似していました。
私は怖くて後ろを振り返ることすらできませんでした。
シャン、シャン、シャン、シャン、シャン、という音が、
後ろから大きくなって迫ってきました。
もう真後ろまで来ていると思ったとき、目が覚めました。
目を開けると、当然ながら自分の部屋が見えました。
良かった夢だと安堵したとき、耳元で、
シャン!
と大きな錫の音がしました。
全身の血の気が引いていき、頭まで布団をかぶって眠りました。
あのとき、私は確実に覚醒していました。
あの錫の音はなんだったのかと、今でも時々思い出します。
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