我が家の座敷童さま

Taishiさん

事の始まりは
約4年前に実家の近くに競売で売りに出された築23年の家を購入しまして、3ヶ月後位に家の庭を直した頃からのお話です。
ちょうど2月か3月頃


家族スペック
ワシ 嫁 6ヶ月の娘(今は更に娘二人追加)

家のスペック
総敷地214坪
建坪約45坪 5LDK  144㎡
庭100坪位


あと倉庫と駐車場庭をきれいに直した頃から家の中で気配がするようになりました。
私が気がついたのはその年の9月でしたが
昼寝してるとき茶色い着物を着た子供の足が私の周りを走り回ってたのです。
足がと書きましたが足しか見えませんでした。

びっくりして嫁に
「なんかおったぁ!!」
嫁「ん?あんた前に座敷わらし出るいうたやん?前から居るよ」
私「……そ、そう」

確かにこの土地は競売で購入したんですが、もともとは私の一族の土地でうちの母屋でした。
そこの仲の良かったおばあちゃんから悪い事の起きる前に女の子のご先祖さまが赤い服をきてあそこに立つのよと昔聞いた事がありました。
嫁にも何かを出るかもよ?っと話してましたが普段から出るとは聞いてませんでした。

嫁いわく平成26年2月頃から居るとの事です。
入浴中に磨りガラスの向こうに女の子が立ってたり、昼間2階の戸が開いたりしまったり、誰かが廊下や2階を走ってたりするそうです。


この数ヵ月後、座敷わらしだと決定付ける出来事がありました。

実際に、座敷わらしを目撃します。
それは子供たちを寝かし付けている際、ふと座敷の床の間を見ると立ってました。
黒髪でオカッパ、淡いピンク色の着物を着た女の子でした。
身長は120センチ位、顔はしっかりみたのですがボンヤリしてて思い出せませんでした。
私が気付くと滑る様に床の間の柱の影に消えて行きました。

それ以後は座敷の襖が勝手に開いたりしまったりするくらいで、姿は見えてません。

現在上の子は4才前になってますが、その女の子が日常的に見えるようでよく「バイバイー、またね」などと声を掛けております。
真ん中と下の子もよく見えているようです。
私たちも生まれもった物なので否定せずに「仲良くせないかんよ」と声を掛けております。


まあこんな話もあるという事でここに投下させてもらった次第です。
また進展がありましたら報告させてもらいます。





たくさんのお客さん

霊感主婦さん

霊感主婦懲りずに投稿します。

郷里の小さな町で『狐憑き』と言われるようになった始まりの話しです。

私がまだ二、三歳の桜の頃、
深夜に沢山の人のガヤガヤした話し声に目を覚ましました。
横で祖父と姉が就寝していましたが、揺すっても呼んでも起きません。
隣の部屋と隔てる襖を開けてみました。

8畳間に隙間なく沢山の人がいました。その中の一人のオジサンが私に気付きました。
その人は私に話し掛けてきました。

『お前か?お前なんだな?ワシが見えるんだから、お前に違いない!』

私は襖の間から顔だけ出していたのですが、意味が解らずイヤイヤをして襖を閉めました。
相変わらず隣の部屋は沢山の人の気配とガヤガヤが続きましたが、祖父も姉も眠っていて起きません。
別室の父母も起きてきません。
大好きな祖母は親戚に出掛けて明日昼過ぎまで不在。
私は布団に潜り込みながら『夜中に沢山のお客さんが、なんで来たのかな?』と怪しく思いました。

翌日、帰宅した祖母に話すと
『チャァちゃんはお客さんとお喋りしたのかい?』
と聞かれたので『しないよ』と返事をすると
『よし、これは誰にも話さすんじゃないよ』
と言われました。

私の家は裁縫教室を祖母が経営していたので人の出入が多く、午前と午後合わせて30~40人位の嫁入り前の娘さんたちで賑かでした。
そのうちの一人のお姉ちゃんが泊まりにおいでと誘ってくれました。
日頃からとても可愛がってもらっていたので、その日にお姉ちゃんの家に泊まりにいきました。
優しいお姉ちゃんは両親と妹さんと四人家族でした。
姉と私はお泊まりにはしゃいでいました。
夜8時にはいつも寝てしまうのですが、興奮していたようでなかなか寝られません。
姉はすっかり寝入っています。
お姉ちゃんに絵本を何冊か読んでもらってる時に、隣の家から『お経』が聞こえてきました。

お姉ちゃんに『ナムナムがきこえるね♪お坊さんいるね』と話すとお姉ちゃんはなにも聞こえないようでした。

翌朝、お姉ちゃんのお母さんが慌ただしくしていて、裏の家のジイチャンが亡くなったと言われました。
田舎は組という共同体で冠婚葬祭とりしきるので忙しいのです。
お姉ちゃんに連れられて朝のうちに帰宅したのですが、お裁縫教室の娘さん達の中で話が広まるのには、さして時間はかからなかったようでした。

近くに亡くなる方が出るほんのちょい前に『お経』が聞こえてしまうのです。

祖母は『お経の話はしないんだよ』と私に言ってきかせました。
トドメに、やはり可愛がっていただいてる近所の食品化工業の会長しているお爺さんに遊んで貰って帰宅した事で お姉さん達はパニックになりました。
『ただいまぁ!○○屋のジイジイと遊んできたよー!』って家に入ってお教室にいる祖母に飛び付いたらお姉さん達が『きゃー』って悲鳴をあげました。
幼い私は知らなかったのですが、いつも遊んでくれたお爺さん、息子さんと自動車で商談帰りに事故で亡くなってから三日経っていたそうです。
葬式がまだだったようです。

他人の口に戸はたてられない。
幼児のうちに『狐憑き』と噂になりました。

小学校に上がる頃にようやく、『生きてる人』『この世のものでない人』の区別が理解できるようになり、オカルト体験は祖父母にだけ話すようになりました。
日常的に起きるそれらを、制御できるようになったのは大人になってからです。

最近は、スルーしたり相手によりますが腹立ちまぎれに対象を散らしたりも可能になってきました。
人は進歩するもんです。





3人兄妹が見た夢

Mさん

親戚の話です。

私のいとこは3人兄妹なのですが、一番上の兄が生まれる前
幼児のうちに病気で亡くなった女の子がいました。
しかし親戚のおばは(いとこの母ですね)、その子のことをいとこ達にあらたまって話したことはありませんでした。
ひっそり命日には供養に行っていたそうです。

いとこ達が小学生になった頃、朝起きた一番上の兄が、夢を見たとおばに言いました。
要約すると、
「小さな女の子と遊んでもらっている夢を見たよ、弟と妹も一緒だった」
次に起きてきた2番目の弟が、話している途中にやってきて、
「それ同じの見た!」と言い出しました。
「女の子とかけっこしたよね、その後は妹がおんぶしてもらってた」

おばが驚いていると、ねむそうに起きてきた妹も同じ夢を見たと言います。
「女の子におんぶしてもらってた、お兄ちゃんたちとかけっこもしてた」
おばは、そこではっとして女の子の姿形を聞いてみました。
すると3人とも同じ服装、髪型の女の子を答えました。
そしてなにより特長的だったのは、皆女の子の顔や手足に赤い斑点があったと言っていたことでした。

その日は亡くなった女の子の命日でした。

ちなみに女の子は、病気で亡くなり体中に赤い発疹があったそうです。
おばはその日の夜にいとこ達に女の子の……お姉ちゃんの話をし、後日家族皆で墓参りに行ったそうです。
一緒に遊びたかったし、お姉ちゃんがいたって知って欲しかったんだろうね、っておばが私に話してくれました。

昔の話ですが思い出したので投稿してみました。



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