でていけでていけ

名無しさん

これは高校の時にお世話になった先輩から聞いた話なんやけど、その先輩は大学に入ってから一人暮らしを始めたらしんや。
んで、最初は結構いいとこ借りて住んどったらしいんやけど色々ゴタゴタがあって引っ越すことにした。
次に借りた部屋なんやけど、結構ボロボロなんやと。
風呂は付いてないし、日当たりも悪い。
天井にはネズミかなんかがおるせいで物音がする。しかも近くに街灯もあんまないから夜になったら外は真っ暗なんやて。
まぁ先輩自体は研究?とか外で遊ぶのでほとんど家におらんから気にしてなかったらしいんやけどな。

そんでそんな感じで過ごしてたある日、先輩が夜何となく外を見たらしいんやが、窓の外に女が立っとったらしい。
先輩の部屋は2階やし、そもそも部屋の電気も消しとった時やからその女の姿がはっきり見えてる時点で先輩はあ、これ幽霊やなって確信したんやと。
んで次の日に不動産屋と大家にその事を話したらしいんやけど別に部屋自体は曰く付きでもなんでもないし、初めてそんな相談が来てびっくりしとったらしい。
普通やったらそこで引っ越すなりお祓いするなりすればええんやが先輩も変な人で曰く、そんなんしたら幽霊に負けた気がするけせんとか言って放置しとったらしい。
んである程度その状況に慣れてきたときに先輩は幽霊をじっくり観察したらしいんや。
ビジュアルはまあ幽霊を絵にかいたような感じで、ずっとなんかを繰り返し呟きようらしい。
んでしばらくしてなんて言いようかわかった。

「でていけでていけ」ってずっと繰り返して言いようらしい。

まぁようおるような幽霊やな。
んで、それに対して先輩は「なんで俺が出ていかなあかんのや」みたいな感じで逆にムキになったらしい。
アホみたいやなぁってその話聞いた時は思ったわ。

んでまたある日、先輩のしてた研究が夜通しあったらしくて、帰ったのが昼頃になったことがあった。
んで夏頃やから暑い暑い。仕方ないから窓を開けっ放しにして寝とったんや。
そしたら気づいたら深夜に入っとった。
そんで起きた瞬間、目を開ける前からきづいたんだと。
幽霊が自分の上におるって。

「でていけでていけでていけ」今度は声が明瞭に聞き取れた。

んで、ずっと目を瞑っとくわけにもいかんから勇気をだして開けたら、案の定幽霊は寝とる先輩の上に立っとったって。
でも変なことに幽霊は先輩の方を見ないでずっと天井の方を見よったらしい。
幽霊はずっと「でていけでていけ」って言いよる。
そしたら、天井のほうがいきなりガタガタってなんかが暴れ回りだしたんや。
んでその天井にいる何かが押入れに落ちた。(押入れと天井が繋がっとる構造やったらしい)

そしたら幽霊はスゥーとおらんくなった。
んで、いみがわからんくなった先輩は意を決して押入れの中を見たんや。

そんなかにおったのは、今度は泡を吹いて気絶しとる人間の女やった。
実は先輩が引っ越したのはその女からのストーカー被害が原因やったんや。
でもどうやってかは知らんけどそのストーカー女は先輩の部屋を探り当ててずっと天井で生活しよったらしい。
その後すぐ先輩は警察を呼んで女は無事逮捕されたんやけど、天井裏を見たら色んなものが散乱しとって明らかに長期的に生活した跡があって、凶器らしきものもあった。
そんなことがあって先輩は幽霊に対して好感情を抱くようになった。
自分を守ってくれたあの幽霊は守護霊かもしれん、ってな。
だから今ではその窓にお供え物とかして、幽霊に感謝の気持ちを表しとるらしい。

ここまでが先輩から聞いた話。これからは先輩の家族さんから聞いた話や。
その話をした一週間後、先輩は亡くなってしまったんや。
原因は部屋の中で窒息死。
何者かが首を強く絞めた跡があるらしいから他殺って思われてたんやがその後からは指紋もなんもでらんかった。
ドアの鍵はしまっとるし窓が開いとったから窓しか侵入経路がないんやけど、2階やし、地面にも足跡とかなんもないんや。
結局、警察は変死として片付けておわったらしい。

んで、これは俺の個人的な推察でしかないんやけど、あの幽霊は守護霊なんかやなかったんやいかなって。
ストーカー女を追い出したのも獲物に害をなそうとしよったから排除しただけで、最初から先輩を狙っとっただけやないんやろうか。

幽霊と良くないものには気を許すなってことなんかなぁ。





かおあった?

名無しさん

中学生の時の話。
「好きな人(A君)に告白をしたいけど、緊張するから直前まで近くにいてほしい。でも告白は聞かないで!恥ずかしい!」
と友達が話してくれたので、とりあえずA君に部活終わりに1人でプール横のベンチに来てくれるよう約束した。
冬だったからプール付近は人通りがないのでそこにした。
部活が終わるのはだいたい夕方6時すぎくらいで、辺りはもうだいぶ暗かった。
友達と二人で「緊張するね」「まだかな」「なんて言うか忘れそう」とか話してると、こっちへ向かってくる人影が見えた。A君だ。
私は友達に頑張ってね、と応援してからその場を離れ、プールへ続く渡り廊下の学校側あたりから2人を見守った。
なんて話してるか分からなかったけど、わりとすぐ友達は私の方へ向かってゆっくりと歩いてきた。
『OKだったら2人で帰っていいんだよ』と言っておいたので、もしかしたらダメだったのかも、と不安になった。案の定、友達は暗い顔で何も言わず私の袖を引っ張った。

「かおあった?」
しばらくお互い何も話さず帰っていたけど、学校から離れて少し経ってから友達がふいに聞いてきた。
「A君の顔がなかった。真っ黒だった。その顔で下から覗きこんできたとき、吸い込まれると思った」
走って逃げたかったけど怖かった、叫べもしなかったと友達は続けて話した。

次の日、A君に「昨日、待ち合わせ場所に来てくれた?」と確かめてみたら「……行ってない」と顔を真っ赤にして答えた。たぶん、告白だとわかりやすすぎたので本当に行ってないのだと思う。中学生男子め。

友達がすごく怖がっていたので、ずっと言えずにいることがある。
あのとき私は2人をみてたけど、2人は向かい合ったままで、A君は一度も下から顔をのぞいてなかった。
おなじものを見ているはずなのに見えかたが違うのがなんだか不思議。
幽霊(?)ってそんなもんなのかな。





五芒星の痕

名無しさん

当時、ビジネスホテルで働いてた私。
この世界、辞めてく人が多いからこの時期も足りない人数を何とか回してた。
24時間のうち3時間寝れたら良い方で、下手すりゃ寝れない日もある。
そんな生活だから本当はダメなんだけど、フロントに立ちながらフラフラ居眠りをすることもしばしば。

そんな生活も2ヵ月くらい過ぎた頃、フロントに居たら頭の中がいきなりグルングルン回りだして意識を失った。

気が付くと、自分のアパートのご近所に立ってて。
でも、だぁ〜れもいないの。
そこそこ賑わってる商店街なのに、人は愚か、車も1台もありゃしない。
何か怖くなって、とりあえず1番近い駅前の交番に行こうとして歩いたんだけど、その間も本当にだぁ〜れもいない。
駅は姫○城の近くで観光地なのに。

するとそのうち白い服を着たお姉さん(?)達が出てきて、
「ここではコレが無いとダメなのよ!」
って、手首に何かを押し付けた。
それは五芒星のあのマーク。
意味を聞こうとしたところで意識を失い、現実の世界へ。

変な夢…ってだけで済ませたかったんだけどね。
手首見たら五芒星が確かに付いてて。
現実だったのか夢だったのかパニックになって同僚達に聞いたら
「普通に立ってましたよ」
って聞いてますます怖くなって。
同僚達も私の五芒星のマークをしっかり見てるから、もっと気味が悪い。

そんな事がちょくちょく続いて怖くなったから、仕事は辞めました。

ちなみに、夢に出てきたお姉さん(?)達は本当に綺麗な人しかいませんでした。
そして五芒星のマークは3日くらいで消えますが、今でも名残が微かに残ったままです。



投稿怪談特集はこちら

http://usi32.com/tag/投稿怪談特集