踊り狂っている人

名無しさん

私はコンビニの深夜バイトをしております。
22時→2時まで、飲み屋街に近いのでわりとお客様が来ます。
その後住んでいるマンションまで歩いて7分くらいで帰宅。
バイトに復帰して1年経つのですが、2月の中頃、初めて怖い体験をしました。

住んでるマンションのすぐの少し高くなった所に公園があります。
周りは住宅街で公園のすぐ脇の家は外人さんが住んでおります。
私は娘とこの公園によく行くのですが、その日は平日なのに出窓からツインテの小学生らしき女の子が外を覗いていました。
娘がその子に手を振ったのですが、その子、手は振ってるのに視線は私達よりも後ろを見てて、口だけがニコニコしていました。
少し気持ち悪かったのですが、普通に娘と公園で遊び帰宅。
その夜はバイトで、旦那に娘を任せて家を出ました。

金曜→土曜のシフトだったのでわりとバタバタしてしまい、2時をだいぶ過ぎてからとぼとぼ家路に付きました。
家の近くまで来て、大通りから昼間女の子が顔を出していた外人さんの家(T字路の突き当たり)前の坂道に入る所で、顔を上げると坂の上に踊り狂っている人がいました。

何かまた変な奴おるな...
くらいに思ったのですが、そっちが近道だし、すぐ去るだろうと立ち止まって見ていました。
よく見ると3~40代のおじさんで、外人さんの家の出窓の赤いカーテンの間近に行き窓を叩く動きをし(実際には叩かない)、また離れて街灯の下で踊り狂う、これをずっと繰り返していました。

5分くらい経ち、こりゃどかないな...と思い道を変え遠回りをして帰りました。

帰宅後気になって、音を立てないようにベランダに出て覗き込んだら、まだ居ました。
坂下からは見えなかった出窓も...。
おじさんが家側に近付く度昼間の女の子が顔を出してました。
おじさん離れる→カーテン奥に引っ込む
おじさん近付く→カーテンから顔出す
この繰り返しでした...。

文字にすると怖くないですが、実際はめっちゃ気味悪かったです。
無音なのがさらに怖く、すく部屋に入って豆球付けたまま寝ました。
後日談なし、何だったのかはわからないし、その家に子供が居るのかもわかりませんが、怖かった体験でした。





遺体安置所

名無しさん

高校3年生のときの話です。
文化祭の模擬店準備のためにクラスで残れるメンバーだけが残っていました。
模擬店は自分たちの教室を使うのではなく
3年生が使っている北棟の1~2階の教室、1・2年生が使っている南棟の1~2階の教室、
北棟と南棟の間にある中庭の販売ブースをくじ引きで割り振られる形で決まりました。
私のクラスは南棟の1階のひとつの教室を使うことになり
残ったメンバーで机の配置を替えたり飾りつけをしたり忙しくしていました。

私は教卓のすぐそばで床に座りながら飾り付けの製作をしていたのですが
他の作業をしていた子たちが買い出しに出かけたり、職員室に道具を借りに行ったり、
担任と打ち合わせをしに行ったりして、私だけが教室に残る形になったとき、
無性に教室の後ろ側が気になりました。

並んだ机で見えづらかったので少し体をのけぞって机と机の間の通路から
気になる教室の後ろ側を見てみると
ダークグレーのスウェット上下で頭に寝癖のついた30代ぐらいの男性が
胡坐をかいているのが見えました。
頭をかきながら首をかしげて、頭の上に?が浮かんでいるようでした。
私は3年生なので学校の先生はほとんど把握している状態でしたが
その男性は見たことがありませんでした。

その男性を見ていると、寝起きでまだ体が重いような感じでゆっくり立ち上がり
首をかしげながら音もなく教室の後ろのドアから廊下へと出て行きました。
立ち上がった姿を見てもやっぱり見覚えのない男性だと思い、
先生に報告しようと教室の前側のドアから廊下へ出ました。

男性が廊下を出てすぐ私も飛び出したのでまだ男性の姿があるはずなのに
男性の姿はなく変わりに1年生の女の子が後ろを振り返っている姿がありました。

この子も私と同じ男性を見たかもしれない。
そう思って女の子に話しかけてみると、やはりその子もダークグレーのスウェット上下を着た
寝癖の男性を見たといいました。
こんな先生いたっけ?と思ってすぐ振り返ったそうなのですが
どこにも曲がるところがないまっすぐな廊下なのに
その男性がいなくなったといわれて、お互いそれ以上言葉を出せずにいると
買出しや用事を済ませた私のクラスの子達がぞろぞろ戻って来たので
1年生の女の子とは「見なかったことにしよう」と言って別れて
私は模擬店の準備に戻りました。

不思議な男性を見てから1時間ほどして模擬店の準備も終わり
担任も教室へやってきました。
明日のスケジュールや連絡事項を話した後
担任が「もうひとつ大事なこと」と話し始めました。

この地域は阪神大震災のときに被害が大きかったこと
避難を必要とする人も多かったが、亡くなられた人も多かったこと
大きな施設は避難を必要とする(生きた)人に優先的に提供され
亡くなられた人を安置する場所が限られ、
収容しきれない遺体を安置できる場所を探している状態だったこと
うちの学校も避難所として開放していたが
南棟に関しては老朽化の心配から避難スペースとして解放していなかった
だからその場所でもいいのならと、遺体安置所として提供していたこと

実際私たちの学年は阪神大震災のあった年に
この学校に入学したので、地域の被害状況もある程度知っていたし
1年生の時には避難されていた人もいる中、
仮設校舎で過ごした経験もあるので理解は出来ました。

ただ、遺体が安置されていたことに関しては
授業が再開されるまでにご家族と再会され荼毘に付されたりして
安置所の役目を終えたらしく知りませんでした。

さらに先生は
この教室も安置所として使われていた場所で、もし霊感があったり繊細な子は
何か感じたり見たりするかもしれないけど
それは震災で亡くなられた方だから怖がらないであげて
と言いました。

ふざけた事を言わない真面目な先生なのでみんな静かに聞いていました。

私が見たあの寝癖の男性はもしかしたら震災で亡くなった人だったのかもと思うと
怖さよりも悲しさのほうが強かったです。

学校はその後少子化の影響でなくなり、その跡地にはアパートが立ち並び
昔の面影はなくなりました。

近所を通りがかると寝癖の男性と先生の話を思い出すのですが
なぜ先生はそんな話を安置所だったことも知らない私たちにしたのかが不思議になるのです。

担任、もしくは他の先生たちで
私と1年生の女の子と同じような経験をした人がいたのでしょうか。

私が体験した一生忘れないと思う不思議な体験です。





電話ボックス

名無しさん

20年程前、バイト先の仲魔(男一人と女二人)で心霊スポット巡りをしていた。
女二人は有名なプロ野球の元カノで、そのYさんが地元のラジオ番組を持っていて、世の中のマニアを取材する内容で、その回は心霊マニアという題材だった。
地元の有名な心霊スポットを巡っても、ライトが切れる位で、何も起こらなかった。そこで、当時から5年程前に心霊体験したいわく付きの墓場に取材敢行することになった。
でも、いざ墓場の前の電話ボックスの前に行くと、自分は怖くなって車から出れず、辞めろと強く止めるのも無視して、男一人と女一人(N君とAさん)が墓場の奥まで入っていった。
暫くすると、二人が戻ってきて、Aさんは霊感が強く、女の霊がいると言った。
5分位、4人車の中で話しをしていたが、真横の電話ボックスも幽霊が出ると地元で有名なのを思い出したので、3人にそのことを告げると、皆さらに怖くなって、すぐに俺は車を発進させ、3人を家まで送って帰った。

すると、翌日の朝N君から携帯に電話があり、酷く慌てた口調で「Hさん(俺の本名)すぐに事務所に来てよ」とのことだった。
その日は俺はバイトは休みだったが、事務所(神武天皇を祀ってあるK神宮前駅側にある)に行き、着いたのは昼頃で、他の3人はもう集まっていた。
N君はすぐ携帯電話を俺に渡し留守録を聞いてくれと言ったので、それを聞いた。
すると、若い女の声で、「助けてぇ、助けてぇ、きゃぁぁぁ〜」と4分間以上も続く内容だった。

何だこれ〜っと感じたが、発信元を見ると、公衆電話、とあり、昨日逃げて帰った電話ボックスを思い出し、全身から血の気が引いたのだった。

皆で話し合い、ラジオ放送は出来なく、代わり俺が体験した別の心霊の話しを3話(25分位)話して放送した。
第二段弾も放送予定でしたが、視聴者の女性から、何か変な人の声が聞こえると苦情がきたり、スタジオのパソコンの電源が全部落ちたりとしたので放送は一回で終わってしまった。
その後、霊感が全くなかったN君は霊が見えるようになり、取り憑かれたようにおかしくなってしまいました。


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