「あぎょうさん」の続き

Nさん

あまり怖い話ではありませんが、僕自身、ある意味怖かった話を送らせていただきます。

都市伝説の真相「あぎょうさん」

俺の地元に「あぎょうさん」と言われる都市伝説がありました。
内容は・・・

雑木林でお爺さんの変死体が見つかった。
身元を示す所持品はなく、唯一持っていたものは
「あぎょうさん・さぎょうご」
と書かれた御札のみ。

その数カ月後。
今度は地元で有名な釣り場「へら池」でお婆さんの水死体が見つかる。
正確には釣り人が釣り上げたんですけどね。

そのお婆さんも雑木林で死亡したお爺さんと同じ札
「あぎょうさん・さぎょうご」と書かれたものを握りしめていたという。

この「あぎょうさん・さぎょうご」の謎を1週間以内に解くことができなければ
地獄へ引きずり込まれてしまう・・・

まあ子供だましというか、なぞなぞのような都市伝説です。

もうおわかりかと思いますが、答えは嘘。
あ行の3番めは、あいうえおの「う」です。
同じく、さ行の5番目は「そ。」
う・そ・・・というなんともいえないお粗末なお話。

しかしながら、この話には一部の人しか知らない続きがありました。

今から30年ほど昔。
まだ俺がバス釣りしていた頃、釣り仲間にこの話をしたんです。

当然、皆笑い飛ばしていたわけですが、ただ一人後輩のA君だけはガタガタと震えていたんです。

そして一言。
A君 「その話はやめてください!」

普段おとなしい口調で礼儀正しいA君の少々キツイ言い方に驚いて、俺は怖い話苦手だった?ごめんね。
と謝ったのですがA君は続けます。

A君 「そうじゃないんです。怖いわけではないんです。」
ではなぜ?と思っていた次の瞬間、とんでもないことを言いました。

A君 「それ僕です・・・」
俺 「何が?」
A君 「お婆さん釣り上げたの僕なんです。」

え~~~~~~とその場にいた全員がビックリです。
その後A君はポツポツと話し出しました。

当時のA君は小学校の高学年。
誕生日に買ってもらったルアー道具を自転車に積んで「へら池」へ。
この池はヘラブナ釣りで有名でしたが、当時はブッラックバスに雷魚、ナマズと
ルアーで狙える魚も釣れたんですね。

で、A君は何が釣れるかとワクワクしながらルアーをキャスト。
しばらくしたらロッドが弧を描くほどの大物がヒット!

中々水面に顔を出さない魚に相当の大物、まさか主でも釣ったのか?と大人から子供まで集まり、釣り上げられるであろう魚に大騒ぎだったそうです。

しかし水面に現れたのは老婆の水死体。
現場は蜂の巣を突いたような大騒ぎになり、誰かが呼んだ警察が到着。

A君は警察で事情聴取となったそうです。

俺自身、この話は誰かが作った話だと思っていたのですが、まさか本当にそんな事件があり、その当事者が自分の後輩だったことに当時相当驚きました。

都市伝説自体は存在しないかもしれませんが、その元となる話は地元にあった悲惨な事件がきっかけなのかもしれません。


浮かぶ双子の女の子

目視さん

私は20数年の人生で一度だけ幽霊を見たことがあります。

文章力がないので簡単に言いますと、高1の時に自宅でテレビの前に浮かぶ双子の女の子を見ました。
丁度テスト前で一夜漬けしてる夜で、息抜きにテレビでも見ようかと自室からリビングに入った時です。
部屋に入った瞬間、暗い部屋に光に照らされた二つの後ろ姿が見えました。
服装とかは詳しく分かりませんが、その辺にいそうな普通の子供の服でした。
白いワンピースとか着物とかではありません。
髪は長くてまっすぐで、二人で正座をして真っ暗な部屋で真っ白に発光したテレビの前に浮かんでたんです。
見た瞬間ビビり倒して声もだせずに寝室にダッシュして母親を起こしました。
もちろん部屋に戻ったら何もいなかったですが。

その晩は怖かったですが、寝て起きたらすごい体験をしたぞ!といった感じになってしまい、もともと怖い話は好きだったので話のタネに回りに言いまわっていました。
途中から記憶も朧気になって、本当にそんなことあったっけ?とか、夢だったのでは?とすら思うようになりました。
でも言いふらす内に、奇妙なことが3つありました。

①友達のお母さんに「その話あんまりしない方がいいよ」と言われた。
②チャット〇ッドで知らない人に幽霊の特徴を言い当てられた
③話した友達が同じような体験をした

①はそのまんま、この話を聞いた友達が自身の母親に伝えたところ、あんまり言いふらしていい話じゃないと。
霊感のある人ではあるらしいですが、なぜ言いふらさない方がいいのか~とかはあまり掘り下げませんでした。(怖すぎた)
ビビったので忠告通りあまりその話はしなくなりました。
②は一時期私の趣味がチャッパで知らない人に心霊体験を聞くというものだったのですが、そこで出会ったガチで霊感ありそうな人に「私もテレビの前で浮かぶ女の子をみたことがある」と伝えたところ、「双子?」と返ってきました。流石にビビりました。(毎回)
その人曰く、自分は見たことないけど2回くらい聞いたことある話らしいです。
正座で座っている点も一致。
結構メジャーなパターンなんでしょうか?
③は一昨年高校時代の友人から夜に電話があり、出たら開口一番「うつった!!」と。
家に帰ったら部屋の中に誰かいて、怖いからスーパーに逃げ込んだらしいです。
ドア開けて一瞬しか見てないけど、小さい女の子が二人ならんで暗い部屋でテレビを見ていた気がすると。一人暮らしの狭い部屋なのでかなり怖がっていました。
お調子者なので嘘かもしれませんが、未だにグチグチ言われるので本当な気がしています。
といってもその友人にあの話をしたのは高校時代なんですが...遅くないですか?

うつったのはその友人一人だし私も友人もあれきり何もないので、呪い拡散系ではないと思います。(多分)
出ても無害そうなので、この話を見てうつっても怒らないでください。
今回ここに投稿したのは、「恐怖体験談や不思議体験談なども大歓迎です」とのことで、久しぶりに誰かに聞いてほしかったからです。
というかあの双子はわりとメジャー霊っぽいので、見たことある人がいたら是非教えて欲しいというのもあります。
ちなみに埼玉在住ですが、ローカル霊だったりしますか?
今思うとあの霊にはシャイニングの双子のようなオシャレさを感じます。(蛇足)

怖くない&長い&駄文失礼いたしました。





ある神社の恐ろしい一面

うしみつ管理人様
はじめまして。初代管理人さんの頃からいつも楽しくサイトを拝見しています。

今回お送りさせていただくのはオカルト調査依頼ではないのですが、祖父から地元の神社にまつわる怖い話を聞いたのでもしよければサイトで紹介していただければと思いました。

特定は怖いので多少フェイクは入れさせていただきますが、これは本当にあった話だと祖父が熱弁していたので、実話に近いかと思います。

私の地元(東北のある県です)は、長閑な農村といった感じなのですが、そんな地元にH神社という神社があります。今は普通の小綺麗な神社なのですが、ある時だけ恐ろしい一面を見せたことがあるそうです。

祖父の祖父が若い頃の話らしいので、かなり昔の話だと思います。

ある時、T家という一家の一番の働き盛りの長男が病気で倒れてしまい働けなくなってしまいました。
医者に見せても病気はよくならず、日に日に弱っていく一方だったそうです。

困り果てたT家の家族(父、母、次女(長女は既に遠方に嫁いでいたそうです))は、毎日のようにH神社に行っては神頼みをしていたそうです。

しかし、そんな努力も虚しく長男は亡くなってしましました。

T家の家族の落ち込みようは激しく、特に父親が畑仕事もせず昼間からお酒を浴びるように飲むようになり、日に日に生活は荒んでいきました。近所の人が大変だろうと差し入れをしようとしても怒鳴り返されるほどだったそうです。

最初は父親以外の家族が畑仕事をしていたそうですが、徐々にその頻度も減り、最終的に畑は荒れ、近所の人もたまにしか顔を見ることがなかったようです。

そんなある日の朝、H神社の鳥居が倒されているのが見つかりました。

地元の人達は不吉なことがあるのではと恐れる一方、犯人はT家の父親ではないかと噂するようになったそうです。

しかし、誰も犯人を見ておらず、T家の父親に無理やり罪を着せるわけにもいかないため、地元の人達はお金を出し合ってすぐに鳥居を新しいものに建て替えました。

その数日後、T家の次女が川で水死体で発見されました。

地元の人達は荒れた生活を苦にして身投げをしたのではないかと噂したそうですが、神様の祟りではないかと言う人もいたそうです。

次女の葬儀が終わってしばらくが経った頃、またH神社の鳥居が倒されているのが発見されました。

二回目ともなれば村人達も黙っていられず、何人かの男たちがT家を訪ね、父親を問い詰めようとしました。

しかし、父親は毎日お酒を飲んでいたためか、おかしくなっており、訳のわからないことを怒鳴り散らかして話にならなかったそうです。
この時T家に残されたのは父親と母親の二人だけだったのですが、T家を訪れた男たちの話では、母親の姿が見えなかったのが気がかりだと言っていたそうです。

仕方がないので、また村の皆で協力し鳥居を再建したそうです。

数日後、今度は母親が神社近くの木で首を吊っているのが発見されました。

この時ばかりは誰もが「T家は祟られている」と話すようになっていたそうです。

それから間もなくして様子を見に行った人が家の中で残された父親が死んでいるのを発見しました。
それだけではなく、ほぼ同じ時期に遠方に嫁いだ長女が事故で亡くなったという知らせがあったそうです。
わずか数ヶ月の間にT家は全員が死んでしまったのです。

人々はなぜT家がこんなことになったのかという噂話でもちきりだったそうです。

そんな時、ある一人の少女が打ち明けました。

それはT家の長男が病気で倒れる前、神社の敷地内で長男に乱暴されたというものでした。
怖くて誰にも言えなかったそうです。

鳥居を倒したのは証拠こそ有りませんが、祖父が言うにはおそらくT家の父親だろうとのことです。

以上が祖父から聞いた話です。

祖父は今でも「神様を怒らせたら怖い。徹底的にやられる。だから神社では絶対に失礼があってはならない。」と口癖のように言っています。

全てが偶然なのか、神様の祟りなのかはわかりませんが、私は神社では失礼がないようにきちんとお参りするようにしています。

長文失礼しました。



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