545: 本当にあった怖い名無し 2019/04/02(火) 01:46:15.85 ID:RPW3ORPq0
石じじいの話です。

脳の障害は怖いですね。まさに他人事ではありません。
脳のやることはよくわかりません。

人生を二度生きた人がいたそうです。
これは、じじいが子供の頃に聞いた話なので、かなり古いものでしょう。
初老のその男性は、街で大きな遊郭を経営していましたが、それ以前の人生では僧侶だったそうです。
いわゆる「前世の記憶がある」ということでしょうか。
その以前の人生を明確に覚えていたらしいのです。
僧侶として托鉢をしながら修行に勤めていたのですが、いっこうに悟ることができる気配がない。
彼をとりまく世界は苦しみに満ちていて、毎日のたうちまわっていたそうです。
ある真夏の暑い日の午後、修行の旅の途中、彼は山村の橋に行きあたりました。
その川では、子供達が何人かものすごく楽しそうに泳いでいたそうです。
全く悩みもなく苦しみもないと思われました。
子供達は、今、涼しく楽しい世界に身をまかしているのだと考えて、自分の人生との大きな違いに「恍惚」となったそうです。
彼の体は自然と動いて、欄干の無い木橋から川に向かって歩を進めました。
つづく

546: 本当にあった怖い名無し 2019/04/02(火) 01:56:44.75 ID:RPW3ORPq0
>>545
つづき
気がつくと、彼は、冷たい川のなかで泳いでいたそうです。
驚いて河原に上がると、彼は子供になっていました。
大人の僧衣を纏った、まったくのこどもに。
身体だけこどもに戻ったのですね。
とても大きな幸福感に満たされていました。
彼は、旅を続けることが困難になりましたが、そんなことはまったく気にしなかったそうです。
「一緒に」泳いで遊んでいた子供達が、「彼の家」に連れて行ってくれました。
そこには、両親がいたそうです。
彼は、そのままそこで育ち、早くに商家に奉公に出て苦労して成功し傾城屋となり富豪となったのです。
僧侶の時の記憶は残っていましたが、子供としての生活があまりにも嬉しくて、他人に話す気はおきなかったと。
彼は、次の人生では僧侶の道を再び選択することはなかったのです。
じじいは、この話を半信半疑で聞きましたが、妙に説得力があったそうです。
その後、じじいが旅の途中ある寺を訪れた際、その人物が以前そこで修行をしたことがあると言っていたことを思い出して、寺の老僧に、その人物(前世の時の)について尋ねてみました。
老僧は、昔、修行の旅に出たまま戻らなかった、そのような名の僧がいたという記録が寺にあると話したそうです。

「坊さんの生活にこりて、地獄にいかんといけんような仕事をするようになったんかね。まあ、その人は、悟ったんかもしれんがのう。」




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