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752: < 2005/04/10(日) 03:28:14 ID:JFDQ43ZU0
日本史上最大の被害を出した獣害は、北海道であったヒグマによる事件。
この事件以後もヒグマの被害は続発し、北海道開拓の妨げともなっていた時期がある。
北海道をバイク旅行した時に言われたのは、『だから野宿なんかしないようにしろ』と言う事だった。
このご時勢に熊?北海道が嘗てヒグマの被害に悩まされた経緯等知らない俺は、内心全く信じていなかった。
第一、熊なんて見たこともないし、時折事件になるにしても自分とは無関係な世界の出来事だった。
そんな訳で『気をつける』と言って旅館を引き払い、地図を見ながらこのあたりに野宿しよう等と考えていた。

バイク専用のホテルはあるが、別に夏から秋に掛けての時期なので夜の寒さは余り気にならなかったから野宿でも問題ないだろうと考えていたのだ。
熊が出る云々など、この時は綺麗に忘れていた。
夕暮れ近くまで走り、国道沿いにある小さな公園を見つけたのでここで野宿することにした。
地図には載っていないが、周りに民家もないために不審者として通報される事もなさそうだったのが理由。
公園と言っても、今にも壊れそうなベンチとブランコと小さな砂場らしき物があるだけだった。
街灯もない為に月光以外に明かりのないこの公園は、耳鳴りがするような静けさだった。
明らかに手入れされていないこの場所は実に不気味で、一人きりで野宿する事を後悔した記憶がある。
闇が怖いと感じたのはこの時が初めてだった。
何しろ、自分の呼吸音すら周りに響いているのではないか?
と言う位の無音の世界に取り残されると早く朝になってくれと心のそこから思ったものだ。

一人用のテントの中に潜り込むと、MDを聞きながら早々に寝た。
何か人工の音を聞いていないと、怖かったからだ。

753: < 2005/04/10(日) 03:28:56 ID:JFDQ43ZU0
ふと、テントの外から何か音が聞こえた。
脇に置いた腕時計を見ると、微かに光る文字盤が夜中の一時をさしており、寝入ってから三時間ぐらい経っていた。
MDはとっくに終わっており、だからこそ外の音が聞こえたのだろう。
ずる・・・ずる・・・。
何かを重い物を引きずる様なその音は、段々近くに寄ってくる。
その意味不明の音をぼんやり聞いていたが、次の瞬間一気に目が覚める。
『熊に気をつけろ』
旅館の主人の言葉が、予言のように脳裏によぎったからだ。
テントの中にむせ返るような臭さの獣臭?が入ってくると、オレの心臓は16ビートを記録した。
しかし、いつまでたってもテントに対してちょっかいを出してこない事で、少しだけ思考が戻った。
がくがく震える体を叱咤してそっと、テントの外に聞き耳を立てると、ほんの微かに獣の荒い息に混じって人の声のようなものが聞こえる。

『・・・・・・・・・・』
何と言っているのか全く聞こえないが、苦しそうな声?だった。
いや、うめき声というものかもしれない。
息苦しくなるような感覚を催した記憶がある。
テントの外を見ようとして、入り口に手を掛けるが、震えてなかなか開けなかった。
とっさに、近くにあったタオルを口に押し込む顎が外れんばかりに、ガタガタといい出したからだ。
金縛りにあったようにその光景から目を離せない。
耳に、咀嚼音がこびり付く。
血と排泄物の臭いが辺りに充満していくのがわかったが、どうしようもなかった。
真っ黒い大きな塊が、人らしきものの上に覆いかぶさり、腹の辺りに頭を突っ込んでいる。
そいつが顔を上げるともろに、オレと目が合う様な位置だ。
押さえつけられた人?は仰向けで、頭と足を黒い塊の前足らしきもので押さえつけられている。
その腕が時折痙攣し、着けている時計が月明かりで黄金色に反射してオレの目を奪う。
顔は見えないが、苦痛のうめき声が止まらない。

754: < 2005/04/10(日) 03:29:36 ID:JFDQ43ZU0
時間にしてどれだけだろうか?
いつの間にか気を失っていたようで、目を覚ますと頭上に太陽が見えた。
時計は15時を差している。
オレはすぐさま逃げ出そうとしたが、ふと、襲われていた人間の事が気になった。
助かるわけない。
早く逃げるべきだ!!
その時は他人のことよりも自分の身が大事だった。
あの光景を見た後では、ロッテンもオグリも今となっては何も感じない。
あれは、テントの目の前で起きていたはずだ。

・・・なのに、何もなかった。
それどころか、公園内には血もその臭いも、熊のいた痕跡すら無かった。
リアルな夢でも見ていたのだろうかと思ったが、思い出すだけで吐き気と震えが来る。
とても、夢とは思えなかった。
暫く呆然としていたが、熊がいる可能性がオレを正気に戻した。
慌てて金目の物と、最低限の物資をリュックに詰め込む。
テントも、ランタンも高価であったが、放置して逃げ出した。
夢中で道を引き返し、昨日の旅館に戻った時は日も傾きかけていた。
ふと、ミラーを見ると、シャブ中のような顔色のオレ。
街中を走っていたら、警察に止められそうだった。
時間を見ようとしたが、どうやら逃げる時に腕時計を付け忘れたようだった。
旅館の主人もオレの顔を見て、驚いた様子だった。

オレの話を聞いた主人は、暫く黙った後で言う。。
その公園は、随分前に無くなっているはずだという。
主人が子供の頃に公園の傍に小さな集落があったが、市町村の統廃合の結果、余りに不便な場所なので、其れを期に皆引っ越したらしい。
翌日、主人と一緒にその場所に行ってみたが、オレの残してあったテント等以外には、何もなかった。
腕時計はあったが、ふんずけた様でガラスが割れていた。
そういう訳で、オレはあれを夢だと信じる事にした。
実際、誰も死んだ痕跡はないし、新聞でもそんな事件は報じていないからだ。

755: < 2005/04/10(日) 03:31:10 ID:JFDQ43ZU0
しかし、オレは旅行をする気分ではなく、早々に帰ることにした。
せめてもの記念にと、北海道の金時計を買った。
まあ、これぐらいしか思い出にならないというのも無粋な話しだが、何故か、その時計に目を奪われた。
頑丈なので、今でもその時計を大事にしている。
今年の夏は、もう一度あのルートで北海道旅行に挑戦するつもりだ。
それは、幽霊なんていないという確証が欲しかった為でもある。

646: 1 2005/04/09(土) 01:45:01 ID:FwzLZ88H0
体験談だす

4年前の10月、当時付き合っていた彼女と諏○山にあるラブホに泊まった時の話です。
初めに俺は昔から霊感のような物を持っているらしいのだが本人的には信じてないす。
さて話は戻るが、その日その部屋に入った時から何か言い知れぬ「嫌な感じ」を感じていたが久々のセクスだったもんでそんな事気にせずシャワーも浴びずにいきなり一回戦突入!
今宵も良い仕事をした満足感から心地よい眠りに落ちていた。

647: 2 2005/04/09(土) 01:46:14 ID:FwzLZ88H0
浅い眠りの中、隣で彼女が寝ているのを感じながら起きて二回戦でも始めるかと思っていたその時金縛りになってしまった…orz
もんもんとしながらも忍び寄る気配を感じヤバイなと思ってたら女の声が直接頭の中に語りかけてくるんです。
「私も彼氏とよくこのホテルに来たの、ここは思い出の場所なの。でも別れたのもこのホテル。だからお前らのように仲の良いカップルを見ると腹が立つ!別れさせてやる!」
それに対して俺は
「ウザイねんブス!この糞ダボ~!」
と小学生並みの暴言を頭の中で返していると女の気配が現実の感覚となり俺の身体の上に乗ってきちゃいました。
こりゃヤバイってんで必死に般若心経←こんな字だったか?を唱え(教えてくれた故バ~チャンにリスペクト)てると、「私は彼と別れた後この部屋で首を釣って死んだのお~!!!」って言う叫び声と、突然目の前にカラフルな数本の水道管が天井に沢山通っている部屋の映像が頭の中に出て来て、同時に隣で寝ている彼女の悲鳴がし、金縛りもとけました。

彼女は覚えていないがかなり恐い夢を見ていたらしい。
二人とも何故か汗ぼとぼとやったんでシャワー浴びて帰ろうって事になり、恐いし二人でシャワー浴びていたその時ふと上を向くと、そこにカラフルなお洒落にデザインされた数本の水道管が天井ぶら下がってるではないですか!!
恐いけどゆっくり後づ去りしながら帰路につきました。
長文駄文スマソネタ臭いが実際経験した話しです。
ま~寝ぼけてたんやろけど恐かったわ~
因にその後、彼女とは別れました。

648: 本当にあった怖い名無し 2005/04/09(土) 02:37:27 ID:sFKdzx/80
>>646-647 乙
俺も昔泊まったラブホで雰囲気がおかしいこ部屋があった
その部屋に備え付けてある日記帳を何気に見ると
女の幽霊がでたとか、金縛りになった等の書き込みが多数あり
マジでビビったけど、土曜日ということもあり他のラブホに移るのも
困難だったために朝まで女には言わず我慢した。



825: 本当にあった怖い名無し 2005/04/10(日) 23:01:35 ID:75WiqqJ40
入院で個室で寝てたときのことなんだけど

なんか頭、痛くてぼーっとしてたら窓から誰かが話しかけてきて
「お兄ちゃん、大丈夫?」
って心配そうに
「頭痛いだけだから」
って答えたら
「良かったね」
って言われてで、ちょっと話したんだけど、みたことない子ででも病院だからまぁ覚えて無くても患者さんだろうと思って、気にしなかったんだ。

「おだいじに」
とか言われてバイバイって手を振ってその子はいなくなったんだけど良く考えてみたらその個室って3階なんだよ。
ベランダもないしまわりに足場になるようなもんは何もないし立てるわけないんだよ。
そんなところに・・・。

828: 1/5 2005/04/10(日) 23:43:41 ID:pIYncA5p0
ある晩、友達A(♀)から電話が来た。
「ねえSさん(俺)、ドッペルゲンガーって知ってる?」
「あー、なんか聞いたことあるよ。そんなタイトルの映画あったね」
「もう一人の自分のことで、その人に会ったら数日のうちに死ぬんだって」
何?と思ったけれど、Aは勝手に話を進めていった。
「あたしね、最近へんな夢見るんだ。夜にね、知らない道を歩いている夢。歩いてると誰か追っかけてくるんだ。女の人だと思う。ヒールの音だったし…で、すぐ後ろまで来たところで振り返るんだけれど、何かスッゴイ怖いものが居た。でも、何だか覚えてない。凄い怖いんだけれど思い出せない。そんな夢を三度も見たんだよ」
何かの暗示じゃないの?
注意を怠るなとか…と返事をすると、「そうかもしれないけれど」と言ってAは話を続けた。

829: 2/5 2005/04/10(日) 23:44:54 ID:pIYncA5p0
「この前、H子が泊まりに来たんだけれど、その日も夢見た。それが三度目。朝起きてH子に夢の話したら、H子が変な顔してる。夜中にトイレに行ったら、鍵がかかってて中からあたしが返事したって。でも、ベッドに戻ったらあたし寝てるじゃん。寝ぼけたと思ってもう一度トイレに行ったら『まだ入ってるよー』って返事されたって…」
「もしかしたら、もう一人のあたしがどっかに居て、そのせいで夢見てるとか思うんだけど…」
正直、どう返答すればいいか迷った。
「でも、何かに気をつけろってことだと思うよ」
という内容を話して、後は取りとめもない会話で終わった。

830: 3/5 2005/04/10(日) 23:46:06 ID:pIYncA5p0
それから一月近く経って、Aからまた電話があった。
ずいぶん沈んだ声だ。
また夢を見たのか、と聞くと「違う」と言う。
「昨日ね、会社の飲み会だったの。会社辞めるコがいて、久しぶりに2次会まで行った。その帰りね、ちょっと酔っ払ってて、うちの駅のひとつ前の○○駅で間違って降りちゃった。あり得なかったけど、いっか、酔いを覚ますために少し歩こうなんて思った…」
Aは涙声になっていた。
少しすると落ち着いたらしく、続きを話し始めた。
「人通りもなくて、気がついたら、誰か後ろを付いてきてるの。チョッと振り返ってみると、スーツ姿の男の人が居たのよ。急に酔いが醒めちゃって、途端に怖くなって」
「とにかく、誰か居るところに行かなきゃって思ってたら、200mくらい先、女の人が歩いてるのが見えたんだ。あの女性の近くまで行けば大丈夫って、早足で近づいたんだけれど」

831: 2/5 2005/04/10(日) 23:47:06 ID:pIYncA5p0
「…近付いてわかった。その女の人の服装、その日のあたしの服とおんなじ…髪型も。履いてるのも同じヒールだった!その場所あの夢でみた所なんだよ!!頭がガンガンして、訳分かんなくなって…そしたら女の人立ち止まっちゃった。立ち止まって、こっちを振り返ろうとしてる…」
「振り向くな、こっち振り向くなって思って、目をつぶったんだけど…顔ちょっとだけ見えた…そしたら『ギャーーーーーーッ!!』って、女の人の悲鳴が聞こえて…しばらくして気が付いたら周りには誰も居なかったんだよね。男の人も、その女の人も…」
俄かに信じられない内容だった。
けれど、一月前の電話のときの話…
「振り返った女の顔は、Aの顔だったの?」と思わず聞いてみた。
でも、「電話切るね」と言われて、それっきり。

832: 5/5 2005/04/10(日) 23:48:34 ID:pIYncA5p0
その後、随分のあいだ音沙汰がなかったけれど、つい先日街中でAと出会うことができた。
なんとなく、昔の雰囲気と変わったなぁと思いながら世間話をした。
機会を伺って、あの時のことを聞いてみた。
するとアッサリと
「女の人の顔?ちょっとしか見えなかったけれど、あたしの顔だったよ」
と答えてくれた。
明るいトーンでAは、最後にこう付け加えてくれた。
「でね、ほら、ドッペルゲンガーの話したじゃん。あの女の人、あたしを見たから死んだんだと思うのよね」

844: 1/2 2005/04/11(月) 01:59:02 ID:NMbcmi0f0
両親が僕の住む町にやってきた時のこと。
両親とデパートに行った帰りにナビの設定面倒だし僕は
「自分の住んでる町だから道分かるよ。」
と言って言葉で道を説明した。
「そこをまっすぐね。次左折」
みたいな感じで。ところが僕は道を間違えた。
大通りから遥かに外れ、目の前には暗闇の田園風景。
知ったかぶりの末路。
以前も両親はこの町で迷い同じ交差点を3回も通ったりした。
仕方ないのでナビを設定してコンピュータの指示通り移動することに。
ところがナビが妙におかしな指示を出す。
800メートル先、左折とか言うから指示通り進んだら途中で違う道を左折するように進路を変えさせたり。おまけに同じ線路を3回も横切った。
(もちろん違う踏み切りなのだが行って、戻って、行ってみたいに)
家族で顔を見合わせ「なんか・・・狐に騙されているみたいだな。」と。
どう考えても最短ルートではない。

線路が極端に蛇行しているなら3回踏み切りを横切ることもあるかもしれないが。そうでは無いし、明らかにナビが大回りさせる。
(別に大通りだけを選別して選ぶルートを設定したわけではない)
無駄に時間を使ったがなんとか自分のアパートに着いて僕は降車した。
両親はそのまま高速に乗って自分たちの住む県へと帰った。

845: & ◆sYjujUYqek 2005/04/11(月) 02:00:15 ID:NMbcmi0f0
後日、母から電話。
「あのね、あのあと高速道路で渋滞に巻き込まれたの。大きな玉突き事故があったみたい。あの時のナビのおかげかもね。」
もしナビが妙な進路設計をしていなかったらひょっとして両親は巻き込まれていたかもしれない。

848: 本当にあった怖い名無し 2005/04/11(月) 02:07:13 ID:8WoZdHsvO
>>844-845
死ぬ程洒落にならない怖い話ってより、不思議な話だな。
守護霊かなにかがカーナビに干渉したのだろうか?


引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1112004882/



霊障物件
マック浜山田