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569: 本当にあった怖い名無し 2019/04/20(土) 23:44:34.14 ID:U2a37Ebm0
石じじいの話です。

山で出会ったものについて。
石探しのために山の尾根付近の森を歩いていると、「手」が落ちていて驚いたそうです。
恐る恐るそれを山歩きの杖で探ってみると、雨ざらしになってボロボロになったマネキンの腕だったそうです。
当時のマネキンですからあまりできの良いものではなかったでしょうけど、リアルだったと。
こんなところに、マネキンの腕を持ってくる者はいるのか?
気を取り直して歩いていると、またあった。
今度はかなり新しいマネキンの腕が。グッと折り曲がっている左手だったそうです。
周りを見渡すと、木の棒の先に革手袋を被せたものが落ちていました。
これは何か?と思って注意して歩いて行くと、森の中に「腕」がうず高く積み上げらていたそうです。
まるで「塚」のように。
その前に見かけたマネキンの腕や手袋で作った腕、木に彫りつけた手、布で作った腕の「ぬいぐるみ」のようなものが積み上がっていたと。
何かお祈りの場所か?と思って周りを調べてみましたが、祠のようなものはなかったそうです。
神社に物を奉納するというのはよくありますが、こんな何もない山奥に腕だけとは。
最近のものと思われるマネキン腕もあったので、最近も人が訪れていたのでしょう。
そこから尾根をかなり歩いて山脈の中腹の村に下りたのですが、そこで「腕塚」について尋ねることはちょっとためらわれたのでだまっていたそうです。
遠く離れた村だったので、尋ねてもそこの人は知らなかったのかもしれません。
「最初に腕見つけたときはよいよたまげたで。くそひりかずきよったで。あがいなお祈りするんは聞いたとなかったい。」