603: 1/5 03/04/15 17:19
私が古くから付き合っている仕事上の知人Sから聞いた話。
Sは霊感の強い人で、とはいっても普通の人が見えない霊を見ることができる程度で、
自分で霊を呼んだり退散させたりはできないそうです。
Sは仕事柄、よく大阪に行くのですが、あまり出張費に余裕がないため、
あるときNという格安のビジネス旅館に宿泊したそうです。
ただその時(今思い出せば)、その旅館にはじめて入る時、
夏なのにただならぬ寒気を感じたそうです。
Sは霊感の強い人で、とはいっても普通の人が見えない霊を見ることができる程度で、
自分で霊を呼んだり退散させたりはできないそうです。
Sは仕事柄、よく大阪に行くのですが、あまり出張費に余裕がないため、
あるときNという格安のビジネス旅館に宿泊したそうです。
ただその時(今思い出せば)、その旅館にはじめて入る時、
夏なのにただならぬ寒気を感じたそうです。
604: 2/5 03/04/15 17:20
最初に宿泊した日、その部屋の壁にちょっとした水でも垂らした跡があったようです。
でもそれは気にせず一晩明かしました。
次の日、夜に仕事からその部屋へ帰ってくると、その水垂れ跡が幅広くなっているのが分かりました。
それでもこの程度で旅館の人に苦情を言っても仕方ないと思い(何しろ安いのだから)、
それは気にせず一晩明かしました。
この時までは何の霊感も感じなかったそうです。
でもそれは気にせず一晩明かしました。
次の日、夜に仕事からその部屋へ帰ってくると、その水垂れ跡が幅広くなっているのが分かりました。
それでもこの程度で旅館の人に苦情を言っても仕方ないと思い(何しろ安いのだから)、
それは気にせず一晩明かしました。
この時までは何の霊感も感じなかったそうです。
[the_ad_placement id="random01"]
605: 3/5 03/04/15 17:20
3日目、夜に仕事から帰り旅館の前に来たとき、また初日のようなただならぬ寒気を感じたようです。
そして右脇を見ると白装束の女と男の子が立っていました!!
しかし霊にある程度見慣れているSはそう気にせず、というか、霊の2人はこちらをただ見ているだけなので、
横目にみながらそのままやり過ごし旅館に入ったそうです。
そしてその夜の11時ごろまでSはTVを見ていたのですが、突然電気とTVが消えたそうです。
そして右脇を見ると白装束の女と男の子が立っていました!!
しかし霊にある程度見慣れているSはそう気にせず、というか、霊の2人はこちらをただ見ているだけなので、
横目にみながらそのままやり過ごし旅館に入ったそうです。
そしてその夜の11時ごろまでSはTVを見ていたのですが、突然電気とTVが消えたそうです。
606: 4/5 03/04/15 17:21
そして例の水垂れ跡のある壁にさっきの白装束の女と男の子が白く光って立っていました。
といいますか穏やかな表情をしているのはほんのわずかで、みるみると怖いというか何か悶え苦しむ表情に変わってゆきました!!
そして、水をくれーっ、水をくれーっ、といいながらSのもとへゆっくりと腕を伸ばして近づいてきます!!
霊にみなれたSもこれはヤバイと思いましたが、金縛りにでもあったのか全身に力が入りません。
声も出せない状態だったようです。
ただこのとき冷静になって、心の中で、お前たちは何者なんだっ??、と唱えたそうです。
そして女が腕をSの肩につけて、空襲で焼け死んだ・・・水がほしい・・・、と悶え叫んだそうです!
といいますか穏やかな表情をしているのはほんのわずかで、みるみると怖いというか何か悶え苦しむ表情に変わってゆきました!!
そして、水をくれーっ、水をくれーっ、といいながらSのもとへゆっくりと腕を伸ばして近づいてきます!!
霊にみなれたSもこれはヤバイと思いましたが、金縛りにでもあったのか全身に力が入りません。
声も出せない状態だったようです。
ただこのとき冷静になって、心の中で、お前たちは何者なんだっ??、と唱えたそうです。
そして女が腕をSの肩につけて、空襲で焼け死んだ・・・水がほしい・・・、と悶え叫んだそうです!
607: 5/5 03/04/15 17:21
やがてその女と男の子は顔がただれ崩れてきて、これにはさすがのSも怯えて、
ウワーァ、っと叫んだところ、体が動き、ドアを出て、真先にフロントへ行ったそうです。
フロントには旅館の係の人がいて事情を話したところ、
やっぱりあなたも見たんですか、昔この辺一帯は大阪大空襲の被害地で、
まだ供養されてない霊がこの旅館に現れるらしいんです、と話した。
Sはさすがに怯えて、その夜は係の人の脇で布団を敷いてもらい一晩を過ごしたらしい・・・
なお、Sは宿泊費は支払い戻してもらったそうだ。
いま現在もそのビジネス旅館は存在するという。。
ウワーァ、っと叫んだところ、体が動き、ドアを出て、真先にフロントへ行ったそうです。
フロントには旅館の係の人がいて事情を話したところ、
やっぱりあなたも見たんですか、昔この辺一帯は大阪大空襲の被害地で、
まだ供養されてない霊がこの旅館に現れるらしいんです、と話した。
Sはさすがに怯えて、その夜は係の人の脇で布団を敷いてもらい一晩を過ごしたらしい・・・
なお、Sは宿泊費は支払い戻してもらったそうだ。
いま現在もそのビジネス旅館は存在するという。。
617: 1/3 03/04/15 20:35
私の身に起きた不思議な話しを聞いて下さい。
大学の先輩の事なのですが、
付合っていた彼女が交通事故にあった。
即死だったそうです。
後日、傷心している先輩を励ますつもりもあり、
先輩のアパートに遊びに行ったのです。
今だガックリと肩を落す先輩はポツリと、
「俺がバイトじゃなかったら…留守にしていなきゃ」と、
留守番電話の再生ボタンを押した。
『もしもし、今からそっちに行くね』
電話から再生されたのは生前の彼女の明るい声。
「これが、彼女の最後の声なんだ…俺の部屋に来る途中に…
俺さえ電話に出ていれば、迎えにいけば、もしかしたら…」
「たとえ先輩が部屋にいても、何も変わらなかったかもしれないじゃないですか。
やっぱ彼女は…」私は口をつぐんだ。
何を言っても、今の先輩には慰めの言葉が見つからなかったから。
大学の先輩の事なのですが、
付合っていた彼女が交通事故にあった。
即死だったそうです。
後日、傷心している先輩を励ますつもりもあり、
先輩のアパートに遊びに行ったのです。
今だガックリと肩を落す先輩はポツリと、
「俺がバイトじゃなかったら…留守にしていなきゃ」と、
留守番電話の再生ボタンを押した。
『もしもし、今からそっちに行くね』
電話から再生されたのは生前の彼女の明るい声。
「これが、彼女の最後の声なんだ…俺の部屋に来る途中に…
俺さえ電話に出ていれば、迎えにいけば、もしかしたら…」
「たとえ先輩が部屋にいても、何も変わらなかったかもしれないじゃないですか。
やっぱ彼女は…」私は口をつぐんだ。
何を言っても、今の先輩には慰めの言葉が見つからなかったから。
618: 2/3 03/04/15 20:36
一月後、想いを振払う様に先輩はアパートからの引越しを決めました。
私は、先輩の引越しの手伝いにいったのです。
手際の悪い私達は、アパートの荷造りが一段落する頃には、
日も傾きかけていました。
「悪いな、お前に荷造りまでさせてしまって」
「いいんですよ、もうすぐ片付きますね」
と、その時、部屋の片隅に置かれていた留守番電話から、
『もしもし、今からそっちに行くね』
…かっ、彼女の声、まさか…
ギョとした私ですが、
今だ彼女を忘れられない先輩はボイスメモリを消さずに、
何かの拍子に再生されただけだ、と自分を納得させたのです。
しかし、何もこんな時にタイミングが悪いと思い先輩に目をやると。
「悪い…」
「エッ」
「悪いな、今日はありがと、もういいよ、帰ってくれないか…」
「帰ってって、トラックも借りてきてるし、今日中に出なくちゃまずいじゃないですか」
「いや、俺は、もうちょっと、ここに残るから、あとは大丈夫だから」
ただならぬ先輩の気配に、ただ従うしかなく、
私は部屋を出ました。
私は、先輩の引越しの手伝いにいったのです。
手際の悪い私達は、アパートの荷造りが一段落する頃には、
日も傾きかけていました。
「悪いな、お前に荷造りまでさせてしまって」
「いいんですよ、もうすぐ片付きますね」
と、その時、部屋の片隅に置かれていた留守番電話から、
『もしもし、今からそっちに行くね』
…かっ、彼女の声、まさか…
ギョとした私ですが、
今だ彼女を忘れられない先輩はボイスメモリを消さずに、
何かの拍子に再生されただけだ、と自分を納得させたのです。
しかし、何もこんな時にタイミングが悪いと思い先輩に目をやると。
「悪い…」
「エッ」
「悪いな、今日はありがと、もういいよ、帰ってくれないか…」
「帰ってって、トラックも借りてきてるし、今日中に出なくちゃまずいじゃないですか」
「いや、俺は、もうちょっと、ここに残るから、あとは大丈夫だから」
ただならぬ先輩の気配に、ただ従うしかなく、
私は部屋を出ました。
[the_ad_placement id="random01"]
619: 3/3 03/04/15 20:36
その日以来先輩が行方不明になったのです。
アパートの部屋はあの時の荷造り途中のままで。
私は、あの時帰ってしまった自分を後悔しました。
時が経ったとはいえ、傷心しきった先輩は自殺したかもしれないじゃないか…
先輩の御両親も警察に捜索願いを出し、
私は、警察に出向き、あの日の事を事細かく説明をしました。
記憶をたどりながら。
と、一つの何気ない行動の記憶が蘇り、私は全身が鳥肌立つったのです。
あの時、引越しの荷造りをする時、私は早々に留守番電話の回線だけ残し電源コードはコンセントから抜いた…
電話が掛かりこそすれ、留守番電話が再生されるはずがないじゃないか…
『もしもし、今からそっちに行くね』
あの時の彼女の声は、留守番電話の再生音なんかじゃなかった。
なぜ気が付かなかった。
そして、先輩は知っていたんだ、あの時、彼女からのメッセージである事を…
私は警察には、そんな事は言えませんでした。
私を帰した後、じっと彼女を待っていた先輩。
彼女は来たのか…彼女は先輩を連れていったのか…どこへ
これが、私の経験した不思議な話しです。
この事を思い出すにつれ、恐さより寂しさを想います。
先輩と彼女は幸せに一緒にいるのでしょう…どこかで…
アパートの部屋はあの時の荷造り途中のままで。
私は、あの時帰ってしまった自分を後悔しました。
時が経ったとはいえ、傷心しきった先輩は自殺したかもしれないじゃないか…
先輩の御両親も警察に捜索願いを出し、
私は、警察に出向き、あの日の事を事細かく説明をしました。
記憶をたどりながら。
と、一つの何気ない行動の記憶が蘇り、私は全身が鳥肌立つったのです。
あの時、引越しの荷造りをする時、私は早々に留守番電話の回線だけ残し電源コードはコンセントから抜いた…
電話が掛かりこそすれ、留守番電話が再生されるはずがないじゃないか…
『もしもし、今からそっちに行くね』
あの時の彼女の声は、留守番電話の再生音なんかじゃなかった。
なぜ気が付かなかった。
そして、先輩は知っていたんだ、あの時、彼女からのメッセージである事を…
私は警察には、そんな事は言えませんでした。
私を帰した後、じっと彼女を待っていた先輩。
彼女は来たのか…彼女は先輩を連れていったのか…どこへ
これが、私の経験した不思議な話しです。
この事を思い出すにつれ、恐さより寂しさを想います。
先輩と彼女は幸せに一緒にいるのでしょう…どこかで…
Comment (7)
そうきたか
みつこ
がしました
みつこ
がしました
みつこ
がしました
空襲で焼け死んだのに白装束?
水をくれー!じゃなくて火を消してー!でもない?
空襲って白装束にする余裕無さそうだけど…なんか違和感半端ない!
みつこ
がしました
なんかおかしくね。
みつこ
がしました
語り主の性別書いてなくない?
みつこ
がしました
空襲で焼け死んだとしてもその霊の固定観念が白装束ならそんなデフォで出てもおかしくないし、それよりホテルに出ると把握してるなら水を供えるなりホテルで供養するなりすればいいのにと思う。
みつこ
がしました
コメントする