1: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:38:26 ID:fj3
コピペでも実体験でも
朝まで暇なんじゃ

5: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:43:14 ID:fnG
no title

ワクワク

7: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:44:14 ID:RDR

14: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:50:49 ID:fj3
プチエンジェル調べてたら当時の2ちゃんのが出て来て懐かしくなったンゴ

15: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:51:36 ID:AYp
リゾートバイトぐうこわ

うしみつ関連記事:

16: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:52:26 ID:fj3
>>15
ああいうのって明らか創作ってわかるけど絶対無いって言いきれへんし怖いンゴねぇ
見るたびブルブルや

19: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:55:54 ID:ZTx
30 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[] 投稿日:2006/07/10 09:33:54 ID:1eItpzrc0
どの局が一番実況うまい?

31 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2008/12/7 10:01:19 id:EG2wzFY80
何でこのスレこんな過疎ってんの.

32 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2008/12/7 10:01:50 ID:8bF6c/wo0
ここにいるよ^^

23: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:58:07 ID:fj3
>>19
ヤバすぎでしょ
これって自演とかじゃないんやろか

25: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:58:39 ID:ZTx
>>23
安心しろ
これはガセや

21: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)02:57:24 ID:ZTx

31: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:00:16 ID:tOp
一週間前の話。
娘を連れて、ドライブに行った。
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから娘と途方に暮れてしまった。
飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。

で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン行くことにしたんだ。

32: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:00:39 ID:tOp
車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。
夜の山って何も音がしないのな。
たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ

33: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:00:57 ID:tOp
そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。
形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで足は一本に見えた。
そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。

めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることもできないでいた。

34: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:01:16 ID:tOp
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。
思い出したくもない恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

35: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:01:30 ID:tOp
俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って叫んだんだ。
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が

「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」

ってぶつぶつ言ってる。

36: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:02:02 ID:tOp
やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。
そしたらかかった。

急いで来た道を戻っていった。
娘はとなりでまだつぶやいている。

早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。
ようやく街の明かりが見えてきて、ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」にいつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。

37: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:02:31 ID:tOp
家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながらチャイムを押した。

住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。

住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした

39: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:02:50 ID:tOp
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら一生このまま、正気に戻ることはないらしい。
住職はそうならないように、娘を預かって、何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。
妻にも俺と住職から電話して、なんとか信じてもらった。

住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが憑いてしまっただろうと。
ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も娘に会えないらし

41: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:03:15 ID:tOp
一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。
毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。
早くもとの娘に戻って欲しい。

遊び半分で山には行くな。

43: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:03:44 ID:tOp
大学生のときに同じ学校の友達が体験した恐怖体験です。

ある夜、友達が私のアパートに駆け込んできました。
まるで怖いものでも見たように青ざめた顔で、部屋の床にへたり込んだ友達になにがあったのかと問うと、こう言ったのです。

風呂に入っていて、追炊き機能のボタンを押そうとしたとき、間違って呼び出しボタンを押してしまった。
その時、風呂の外から女の声で

「待ってて、今行くから」

と聞こえてきたのだと言うのです。

44: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:03:58 ID:tOp
友達は、結構いい賃貸マンションに住んでいるのですが、実家は地方のため、私と同じ一人暮らしです。彼女もいません。
一体だれの声だと思ったとたん、悪寒が押し寄せてきて震えがとまらなくなったそうです。
怖くて風呂から出るのもためらわれたが、風呂から出ないことには外にもいけない。
そんなわけで、脱いだ服をあわてて着て逃げるようにマンションから飛び出してきたのだといいます

47: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:04:16 ID:tOp
「部屋の中に、女の人がいたのを見たの?」
との私の問いかけに、友達は小さく
「わからない。怖くて、わき目も振らずに家のドアまで向かった。でも…ドアにはきちんと鍵がかかっていて、チェーンもしていたんだ。大学から帰って、俺が戸締りをした。鍵はかかっていた。間違いないんだ。」
と、がたがた震えながら言いました。

49: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:04:36 ID:tOp
結局その日は友達を家に泊めましたが、電気を消さず冷蔵庫に入れてあった酒を浴びるように飲み、なんとか気持ちを落ち着かせていた、といった状態でした。
そして彼はそのまま実家に帰り、両親がマンションの荷物を引き取りに来たようでした。
それ以来、連絡を取っていないのでその後のことは分かりません。

あの話を聞いて以来、私は風呂の中で呼び出しボタンを押さないように、細心の注意を払っています。

46: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:04:09 ID:rnO
一応ゆっくり貼ってくで

これは高校の時にお世話になった先輩から聞いた話なんやけど、その先輩は大学に入ってから一人暮らしを始めたらしんや。
んで、最初は結構いいとこ借りて住んどったらしいんやけど色々ゴタゴタがあって引っ越すことにした。

48: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:04:36 ID:rnO
次に借りた部屋なんやけど、結構ボロボロなんやと。風呂は付いてないし、日当たりも悪い。天井にはネズミかなんかがおるせいで物音がする。
しかも近くに街灯もあんまないから夜になったら外は真っ暗なんやて。
まぁ先輩自体は研究?とか外で遊ぶのでほとんど家におらんから気にしてなかったらしいんやけどな。
そんでそんな感じで過ごしてたある日、先輩が夜何となく外を見たらしいんやが、窓の外に女が立っとったらしい。

51: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:05:24 ID:rnO
先輩の部屋は2階やし、そもそも部屋の電気も消しとった時やからその女の姿がはっきり見えてる時点で先輩は、これ幽霊やなって確信したんやと。
んで次の日に不動産屋と大家にその事を話したらしいんやけど別に部屋自体は曰く付きでもなんでもないし、初めてそんな相談が来てびっくりしとった様子やった。
普通やったらそこで引っ越すなりお祓いするなりすればええんやが先輩も変な人で曰く、そんなんしたら幽霊に負けた気がするけせんとか言って放置し出したんやと。

52: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:05:44 ID:rnO
んである程度その状況に慣れてきたときに先輩は幽霊をじっくり観察したらしいんや。
ビジュアルはまあ幽霊を絵にかいたような感じで、ずっとなんかを繰り返し呟きようらしい。んでしばらくしてなんて言いようかわかった。
「でていけでていけ」ってずっと繰り返してた。まぁようおるような幽霊やな。
んで、それに対して先輩は「なんで俺が出ていかなあかんのや」みたいな感じで逆にムキになっちゃった。アホみたいやなぁってその話聞いた時は思ったわ。

54: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:06:07 ID:rnO
んでまたある日、先輩のしてた研究が夜通しあったらしくて、帰ったのが昼頃になったことがあった。んで夏頃やから暑い暑い。
仕方ないから窓を開けっ放しにして寝とったんや。
そしたら気づいたら深夜に入っとった。そんで起きた瞬間、目を開ける前からきづいたんだと。
幽霊が自分の上におるって。
「でていけでていけでていけ」
今度は声が明瞭に聞き取れた。んで、ずっと目を瞑っとくわけにもいかんから勇気をだして開けたら、案の定幽霊は寝とる先輩の上に立っとったって。

56: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:06:30 ID:rnO
でも変なことに幽霊は先輩の方を見ないでずっと天井の方を見てる。
幽霊はずっと「でていけでていけ」って言いよる。
そしたら、天井のほうがいきなりガタガタってなんかが暴れ回りだしたんや。
んでその天井にいる何かが押入れに落ちた。(押入れと天井が繋がっとる構造やったらしい)そしたら幽霊はスゥーとおらんくなった。

60: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:05 ID:rnO
混沌としてて草

んで、いみがわからんくなった先輩は意を決して押入れの中を見たんや。
そんなかにおったのは、今度は泡を吹いて気絶しとる人間の女やった。
実は先輩が引っ越したのはその女からのストーカー被害が原因やったんや。
でもどうやってかは知らんけどそのストーカー女は先輩の部屋を探り当ててずっと天井で生活しよったらしい。

62: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:25 ID:rnO
その後すぐ先輩は警察を呼んで女は無事逮捕されたんやけど、天井裏を見たら色んなものが散乱しとって明らかに長期的に生活した跡があって、凶器らしきものもあった。そんなことがあって先輩は幽霊に対して好感情を抱くようになった。
自分を守ってくれたあの幽霊は守護霊かもしれん、ってな。
だから今ではその窓にお供え物とかして、幽霊に感謝の気持ちを表しとるらしい。ここまでが先輩から聞いた話。

64: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:41 ID:rnO
これからは先輩の家族さんから聞いた話や。その話をした一週間後、先輩は亡くなってしまったんや。
原因は部屋の中で窒息死。何者かが首を強く絞めた跡があるらしいから他殺って思われてたんやがその後からは指紋もなんもでらんかった。
ドアの鍵はしまっとるし窓が開いとったから窓しか侵入経路がないんやけど、2階やし、地面にも足跡とかなんもないんや。結局、警察は変死として片付けておわったらしい。んで、これは俺の個人的な推察でしかないんやけど、あの幽霊は守護霊なんかやなかったんやいかなって。
ストーカー女を追い出したのも獲物に害をなそうとしよったから排除しただけで、最初から先輩を狙っとっただけやないんやろうか。
幽霊と良くないものには気を許すなってことなんかなぁ。

77: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:09:59 ID:fj3
>>64
これおもろいな
すげえわ

53: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:06:06 ID:tOp
これは私が実際に体験した話で、当時私はホテルのプランナーをしていた。
10月に結婚する新郎のお父さんが亡くなり、お通夜に行った帰りのことだ。

もともと入院が長く危ない状態が続いていたらしく、家族は仕方がない状況と悲しいながら納得はしていた。
新郎から結婚式は続行しますとの意向をもらえたが、2週間後だ。いろいろ大変だろうと思いながら車にのり、家路へと急いだ。

57: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:06:31 ID:tOp
お通夜の会場は、私の自宅から高速を通って1時間ほどかかる。帰りはもう10時をまわっていたので、そんなに混まないだろうとゆっくり運転をしていた。
田舎には珍しく高速の入口が2か所あり、ひとつは自宅に続く主要の高速と、もうひとつは別の目的地へ向かう山越えの高速だ。
そのことは知っていたが、うっかり乗りまちがってしまった。
バックはできないし、まぁ遠回りだけど帰れないことはないのでいいかと思い、そのまま高速を走った。

58: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:06:46 ID:tOp
しばらくは対向車もほとんど見かけない高速道路を走り、一般道へ降りると漫画であれば「シーン…」と文字が出てきそうな静けさだ。
ナビに従い車を走らせる。山の中の1本道。ナビがくねくねしながら目的地を遠くに表している。
どんどん進んで行くうちに、道幅が狭くなり小さな私の車がやっと通るくらいまでになり、車の片側は山肌の雑草をこすり、がさがさいっている。
そして反対側は崖。絶壁という程ではないが深い草むらで、たぶん落ちたらひとたまりもないだろう。

61: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:09 ID:tOp
あーいやな事になった。対向車がきたら私どうすることも出来ない。
そんな心配の中、景色はさらに漆黒へと変わる。ナビは表示するものの、携帯は既に圏外へ突入。対向車や人家といった明かりが何もない中、私は大きな声で歌を歌いながら早くこの状況から出ることだけを願う。

その時だった。
「あっ、人かな?」
きれいな水色のトレーナーを着た50歳くらいの男性が自転車に乗っていて、私とすれ違った。
こんな遅くに、しかも自転車で…?
思いもしない遭遇者とすれ違った後、サッと血のけが引いていった

63: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:40 ID:tOp
そう、こんな山奥は自転車が通る道じゃない。通れるスペースもない。
しかも暗い夜道なのに、なぜ服装・体格をはっきりと覚えてるの。どうして目に焼き付いてるの。
もうどうしていいかわからない。誰か助けて。早くここから出して。

そんな時、犬の鳴き声が「ワン」と低い声で2度聞こえた。アクセルの下あたりから聞こえた。
車に犬なんかいない!
でも確かに犬の鳴き声が、何かを威圧するかのように聞こえてくる。右足の方からだ。しかし不思議と、あまり怖さがない。
それよりもあの水色の人を見た記憶で、頭の中は一杯だった。

67: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:07:58 ID:tOp
しばらくすると町の明かりが見えてくる。そして道が下降して幅も広くなっていく。
あーやっと出れる、助かった。
通常の道になって携帯もつながり、私は3倍の時間をかけ自宅へ戻った。

ベッドに入り今日の事を考えたが、あんな場所に絶対人はいない。いるはずがない。
もしかしてあの人は、新郎のお父さん?私に挨拶しにきてくれたの?しかし姿ははっきり見たものの、顔だけがぼやけていて思い出せない。

そしてあの犬の鳴き声。全然恐怖がなかった。そしてその後すぐに町へ出れた。
私が幼いころから一緒にいた犬のトム。死んでしまったけど、もしかしてトムが守ってくれた?トムが励ましてくれた?だから怖くなかったのだろうか…。

今でもこの体験は怖くて不思議な記憶だが、自分で理由づけして新郎のお父さんの冥福を祈っている。

73: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:09:39 ID:tOp
自分で言うのも何だが、私は子供の頃から大人しい性格だ。
外でドッチボールをして遊ぶよりは図書室で本を読むことが好き。
将来の夢は特に無かったが、科学者になったら面白そうだな、とは思っていた。
小学校の時は同年代の友達から浮いているという自覚があったが、これが自分だから仕方がない。

そんな私には、幸いにも保育園から付き合いがある親友がいて、クラスでも中心的な存在だった。
私が小学校でなじめなくても意地悪されることがないのは、この親友のおかげがあったのだと今では思っている。

76: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:09:56 ID:tOp
小学校も高学年になると、中学受験の話が出るようになってきた。
私達の学区内には私立の中高一貫校があり、親の方針でそこを目指す人も多い。
子供側としては、学校のブランドよりも仲の良い友達がどこへ行くか、で選んでいるのだが…。
私は単純に良い環境で勉強がしたかったのでブランド中学を選んだが、親友も偶然そちらを選択していた。

その頃、学校で変な噂が流れた。
それは
「受験に失敗する子供の机には、どこかに『不合格』という文字が書かれている」
というものだった。

79: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:10:26 ID:tOp
それは過去に受験で失敗した子供の呪いだとか言われていたが、実際に誰も見た事はなかった。
しかし親の間でもずいぶん話題となっていたようで、たまに母親から「今日は誰かの机に書かれてなかった?」などと質問される程の有様だった。
学校でも、数日おきに皆の机をチェックするヤツが現れたりと、噂は加熱する一方だった。

80: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:10:44 ID:tOp
「おい!お前の机にあったぞ!」
ある日、私の机をチェックした人が声をあげた。
確認してみると、私の机の裏側へ「不合格」とマジックで書かれていた。

正直そんな噂を全く信じていなかった私ではあったが、いざ自分に降りかかると気味が悪い。
とりあえず応急処置として、黒ペンで塗りつぶしておいた。

それから一週間後。
今度は私の机の表面にデカデカと「不合格」という文字が書かれていた

81: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:11:00 ID:tOp
文字は親友がすぐに消してくれたものの、翌日にはその親友の机に不合格という文字が書かれていた。
そして不合格の文字は毎日誰かの机に書かれるようになり、大騒ぎとなった。

クラスの雰囲気はだんだんと悪くなり、その矛先は私へ向いているようだった。
それもそうだ。
私の机からスタートし、次は私と繋がりがある親友の机。親友は皆と仲良しだから、そこからは一気に広がるだろう。
元々私がクラスから浮いていたことも拍車をかけた。
私が悪い訳ではないが、居づらくなった私はしばらく登校を控えた。

83: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:11:18 ID:tOp
そんな事態で親や先生は心配してくれたが、私としては家でも勉強出来るし、むしろ集中出来る環境だ。
結果的に噂の効果は無かったようで、私はブランド中学へ合格した。

中学は環境が私に合っていたのか、一番楽しい時代で友達も多く出来た。
そこで事実かは分からないが、こんな話を聞いた。

私の机へ不合格と書いたのは、保育園から仲良しだったあの親友だったそうだ。
噂を作ったのも親友で、皆の机に不合格と書いたのも親友。
全てその親友が仕組んだものだったのだ、という話。

88: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:11:56 ID:tOp
その親友は成績が悪い訳ではなかったのだが、ブランド中学の受験に失敗して他の学校へ進学していた。
中学に行ってからは親達も疎遠になったようなので、彼がどういった気持ちでそんな嫌がらせをしていたのか。尋ねる機会も無い。

87: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:11:50 ID:rnO
有名な話やけど裏拍子はほんと完璧な怪談やと思う

89: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:12:14 ID:tOp
>>87
それなんやったっけ?

91: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:13:04 ID:rnO
>>89
幽霊はこの世の人間と逆のことをするっていう話を彼女にしたら彼女が手の甲で感心したように拍手したっていう話

101: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:14:19 ID:tOp
>>91
ああそれか~
心底ぞっとしたわ

93: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:13:08 ID:fj3
>>87
なんやそれ

97: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:13:42 ID:rnO
>>93
この話は書かれたのを読むんやなくて動画とかで見た方がほんま面白いと思う
すぐ終わる話やし

103: 名無し 19/10/16(水)03:15:03 ID:TeI
no title


オープンのまとめ見てた時の
こわかったー

109: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:16:50 ID:E9H
とあるマンションの一室に一人暮らししていた青年がいた。
ある日の夜中、換気扇の下でタバコを吸っているとドアノブを乱暴に回す音がする。
不審に思ってドアスコープを覗くが誰の姿もない。

青年は「きっと酔っ払いか何かだろう」と思い気にせず就寝した。

翌日、青年が目を覚ましゴミを出しに行くとマンションの駐車場にパトカーが止まっていて、一階のとある一室前には規制線が張られている。

何があったのか警察官に聞くと、事件が起こったとのこと。

青年は後に事件の真相を知る。

この事件の犯人は捕まり、その犯人の供述によると、
「むしゃくしゃして人を殺したくなった。目についたマンションの部屋の施錠を片っ端から確認し、開いていた部屋の人間を殺そうと思った」
ということらしい。
それで一階のとある一室だけ開いていて、中に住人もいたので殺害したとのことだ。

青年はそれを知り青ざめた。
もしあの時施錠していなかったら、もしあの時ドアを開けていたら……。

皆さん、ちゃんと施錠してますか?

セコム、してますか?

終わり

113: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:18:46 ID:rnO
短めやと巨頭ヲが面白いなぁ

114: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:19:08 ID:fj3
ところでワイの住んでるとこの近くにチョコビルっていうよう人死ぬ団地があるんやけど
むかーしそこ通ったときにちょうど飛び降りの現場に立ち会ってもうて
詳細は長くなるから言わんけど未だに通ると雰囲気悪いで
チョコビルしっとる?

117: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:19:43 ID:rnO
>>114
兵庫のか

118: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:20:04 ID:fj3
>>117
せや

116: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:19:39 ID:ZTx
ワイが最近1番怖かったのは家の中に蛇がいた事やなぁ
なんとか外に追い出せたで
中国の尻から鰻が侵入されたニキ思い出して尻がキュッとしたわ

123: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:23:02 ID:tOp
誰も話さへんしぼちぼち始めるで
三年近く前、泉の広場のところで、ヘンな女がうろついていた。通勤の帰りによく見かけた。
三十前後で、赤い色のデザイン古そなドレスっぽい服着てて、小柄で、顔色悪く目がうつろ。
髪は背中近くまであって、伸ばしっぱなしに見えた。
目立つ服の色となんか独特の雰囲気があって目がいってしまう。でも怖い(キ印っぽい)感じして、何気なく観察はしても目はあわせんようにしてた。

女はいつも広場の中をうろうろしてた。
地下出口出たとこの何本か外れた飲み屋筋に、立ちんぼのねーちゃんの多い場所があって、そこのねーちゃんかな?と思ってた。

125: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:23:24 ID:tOp
ある日の仕事帰り、広場内の薬局の店頭でコスメの安売り見てた。私は買い物するの時間かけるほうで、そん時も多分一時間近く店にいたと思う。
その夜も女は広場をうろついていて、いつものことなんで特に気にとめてなかった。
でも、店から出た時、視線感じて顔上げると、広場の真ん中の噴水を隔てて、女がこっち見てた。
なんかヘンな感じがした。私は目が悪くて、眼鏡かけてても少し離れた場所だと相手の顔とかよく見えないのに、女は妙にくっきり見えたんよ。3Dみたく。

126: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:23:37 ID:tOp
目があった途端、気持ち悪くなった。
何か本能的に怖くて、びしぃ!とチキン肌立って。
(うわ、ヤバい)(でも何が?)
自分でも思考回路謎のまま、それでも反射的に店内に戻ろうとしたけど、金縛りかかったみたいに身体が動かん。
助け求めようとして声すら出ないことに気付いた。

127: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:23:57 ID:tOp
いつもふらふら歩いてるはずの女が、すっと素早く近寄ってくる。
明らかに普通じゃない様子で、髪振り乱してドレスの裾ゆらしてこっち来るのに、誰も気付いてくれない。
もの凄い顔で笑ってて、その表情の怖さにふーっと気が遠くなった。
だって、目のあるとこ、全部黒目にかわってるんやで。

怖い、もうあかんって思ったときに、いきなり誰かが後ろからぎゅっと腕を掴んできた。

128: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:24:14 ID:tOp
驚いて顔上げる(ここで身体の自由が戻った)と、男の人で、話しかけようとしたら「静かにして」って小声で注意された。
呆然として顔見上げてると、男の人はますます手をぎゅーっと握ってきて、怖い顔で前を見てる。吊られて視線戻したら、女がすぐそばに立ってて、男の人を呪い殺しそうな目つきで睨んでた。
すごい陰惨な顔してて、怖くて横で震えてたけど、女はもううちのことは眼中にない感じで
「…………殺す……」
ってつぶやいて、男の人の横をぶつかるみたいに通りすぎて店内に入ってった。

130: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:24:35 ID:tOp
男の人はその後、私をぐいぐい引いて駅構内までくると、やっと手を離してくれた。
駅が賑やかで、さっきあったことが信じられんで呆然としてると、「大丈夫か?」って声かけてきたんで、頷いたけど本当はかなりパニクってたと思う。
相手の名前聞いたりとか、助けてもらった?のにお礼言うとか、まともにできなかった。

131: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:24:51 ID:tOp
男の人は改札まで見送ってくれた。別れ際に
「もうあそこ通ったらあかん」
とか言われて
「でも仕事あるし」
「命惜しかったらやめとけ」
答えようがなくて黙ってると
「今日は運よかったんや。あんたの守護さんが俺を呼んであんたを守ってくれたんやで」
「………………」
「たまたまやねん。わかるか?あんたが助かったの、たまたま守護さんがわかるもんが、たまたまそばにおった、それだけやで。あいつにとり殺されたくなかったら、もう通らんとき」

132: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:25:05 ID:tOp
(守護さんって何やのん。守護霊のことか?)
霊なんて見たことなかったから、自分の体験したのが何なのかわからなかった(正直、今もわからない)。

女はどう見ても生身の人間に見えた。
それで返答に困ってると、その人は私に何度も一人で通るなよと繰り返して、行ってしまった。

133: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:25:24 ID:tOp
未だにアレが何だったのかわからない。
私は二ヶ月後、そこの仕事場辞めたけど、その間夜は泉の広場は一度も通らなかった。

男の人も、女も共に謎。

男の人の名前、聞いて置けばよかった。助けてくれたんなら(今も半信半疑だけど)お礼言いたかった。
反面、かつがれたんかな?と思わなくもない。(でも目的は何さ?)
すっきりしない。

135: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:25:48 ID:fj3
>>133
これぐうこわい
あとたちんぼのねーちゃん気になる

134: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:25:40 ID:tOp
始め、この体験談大阪の心霊スポットスレにカキコしようかと思ったけど、霊体験かわからないんで(だってあんなリアル幽霊ってありか? どう見ても人間に見えた)、こっちにしました。かつがれたならそれはそれで不可解な話(藁
ということで。
少しだけ後日談があるけど、これもすっきりしない話なんで、はしょります。
長くなって、スマヌ。

136: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:25:51 ID:rnO
最後まで怪異の原因がハッキリせんっていうの好きやわ

137: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:26:00 ID:tOp
そんなたいした後日談じゃないんですが…。

怖い目にあった次の日、性凝りもなく泉の広場を通ろうとしたのな。
霊体験の少ない悲しさ(ワラ

で、なんか日が変われば白昼夢(夜だったけど)見たみたいな感じで、恐怖感が薄れたんさ。
実際昼間通った時は、何ともなかった。

138: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:26:19 ID:tOp
で、帰り道。
さすがに暗くなってると、あの男の人の(とり殺される)って言葉が浮かんで怖かった。
ただ、梅田界隈って賑やかやから、警戒心は薄れてた。
自分の中に、女が人間かどうか確かめたい気持ちもあった。
でも、甘かった。

139: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:26:35 ID:tOp
泉の広場に続く階段を途中まで降りると、赤服の女がしっかり居たのな。
下から三段目ぐらいの、階段右の隅っこのほうに、背中こっちに向けて座ってた。

(もしかしてこれは待ち伏せ?)

反射的にそう思った。
私は広場をうろつく姿は見てたけど、女が階段に座ってるのを見たことはなかった。
妄想かも、と思ったけどぞっとした。

140: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:26:48 ID:tOp
逃げたほうがいいと思った時、女がゆらぁと立ち上がった。
まるで、操り人形の糸を引いたみたいな不自然な立ち方で、何故かその瞬間、(あっ、こっち向く!!)って判って、慌てて階段駆け上がって後も見ず逃げた。
その時は体動いたんで、神様ありがとうと結構マジに思った。

それからは、全然泉の広場付近には行ってない。チキンな私にはもう確かめる根性はなかった。

ただ、仕事辞める少し前、あの道を通る同僚の子三人に、(怖い体験は伏せて)広場に赤い服着た女の人いるよねって、聞いてみたら、二人は、そんなん見たことないと言って、一人は「あー、あの不気味な人ね」と返してくれた。
見たことあると言った子は、とにかく怖い感じなんで視界に入らないようにしてると言ってた。
彼女も幽霊とは思ってないみたいだった。

141: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:27:06 ID:tOp
今でもたまに、あのひとまだあそこにいるのかなって思う。

…しょぼい後日談でごめんね。でもいまだに確かめる勇気なし。

142: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:27:24 ID:tOp
あの、それ心当たりある。
俺、泉の広場に近いところにあるニューハーフの店によく行くんだけど、そこの常連さんの女からそれと同じような話聞いたことあるし、俺もその男の方は見たことあるかも知れない。

泉の広場って近くに堂山(ニューハーフと女装の店が多い場所)があるから、女装してるおかしなのがいたりするけど、その女から聞いたのは、こんな話だった。

泉の広場で人を待ってると、明らかにおかしな女がいる。服装までは聞いてないけど、すぐにキティと分かるような感じだそうだ。
で、その化物っぽい女がうろうろしてて、目を合わせてしまったらしい。
そうしたら、なんだか雰囲気が普通じゃない男が現れてその女の手をつかんで引っ張っていった。
見た常連さんは力が抜けてしまったって。
その男なんだけど「見るなよ」って言ったそうだ。

144: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:27:43 ID:tOp
俺のはただ変な人を見ただけかも知れないけど、普通の格好した中年の男が「またおるやんけ」って広場の中央のモニュメントみたいなの見てつぶやいてた。
別に変な人はいなかったけど、待ち合わせしてて、なんとなくその男の方みたらもういなくなってた。
ちょっとゾッとしたよ。その話聞いた後のことだったし。
分かり辛くてごめん。

143: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:27:27 ID:rnO
大阪の赤い服の女って有名なやつよな

145: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:28:04 ID:jfU
今年の8月に父の実家の福島に帰った時に聞いた話なんやけど、例年よりも猪が多くでて桃や梨茄子が被害にあっていて対策に電気の流れる網を張ってたんや

叔父夫婦は高齢で電気網のスイッチをいれ忘れる日もあってそういう日は猪が家のすぐ側まできて山側にある従姉妹の姉ちゃんの部屋のまで来るらしいんや

8月初頭、姉ちゃんは東北でも厳しい熱帯夜で窓を閉めてエアコンつけてたんやが外から物音がして起きたんや、月明かりの逆行で照らされた黒いい影が行ったり来たり…
そのうち「ガンガンガン」と固いものが当たる衝撃音が聞こえフゴーフゴーと荒い息づかいが聞こえてな、姉ちゃんは「ああ、また猪か」とうんざりしてそのまま寝てしまったらしいんや

翌日電気網を見るとしっかりスイッチ入っていて窓の下には無数の手形が残ってたんやって

146: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:29:29 ID:rnO
手形系は怖いの多いなぁ

150: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:30:29 ID:jfU
ちな実話やで足跡じゃなくて手形なの怖いなって思った猿の手形よりでかいってさ

154: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:32:19 ID:rnO
>>150
はぇ
コピペやなくて実話かい

159: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:34:08 ID:rnO
ほないくで

これは僕が小学六年生の時の話です。
僕の父は車で旅行するのが好きでよく一人で他県まで行っていました。
しかしそういった旅行をするときには決まって父は家族を連れていこうとしませんでした。
というのも母が車で旅行することに対してあまり歓迎的ではなかったからです。
昔は父に付き合っていたそうなのですが、ある日をきっかけに旅行に行くことに激しい拒否反応を示すようになったそうです。
だから、その時父が「家族全員で〇〇県まで行かない?」と提案した時も母は断固として拒否しました。

161: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:34:46 ID:rnO
母が同意してくれることに殆ど期待していなかった父はやっぱりと言うような表情をした後、
「今年も一人で行くかぁ」
と言ったので僕は慌てて
「僕もついて行きたい」
と言いました。
なぜ、父の車旅に付き合おうと思ったかと言うと、ある友人の影響が小学六年生の僕に大きく作用していました。
その友人は家がとても裕福で、夏休みはよくリゾート地に旅行していました。
彼はそのことを夏休み明けの教室でクラスメイト達に自慢し、クラスの話題をかっさらうのが風物詩となっていました。

163: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:35:08 ID:rnO
対して、僕は夏休みはもっぱら地元で過ごすのみで遠出も、盆に隣町にある実家に訪れるぐらいでした。
父について行けばその友人のようにクラスメイトに自慢出来ると思った僕は父に同行を願い出たのです。
思いもよらない所から助け舟がでた父はガッカリしたような顔から一転、満面の笑みを浮かべ
「そうか!じゃあ二人で行こう」
と、その年の夏は二人で車旅になりました。

164: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:36:06 ID:rnO
当日は朝の5時から家を出て、5時間ほど車内で景色を見るだけの時間を過ごしました。
正直、この時父について行ったことに後悔していました。
当時はスマホはおろか、携帯ゲームもなかった時代ですから、唯一の暇つぶしと言えばカーステレオから流れるローカルラジオのみでした。
しかし、そんな退屈な時間から一転し、午後はとても楽しい時間を過ごしました。
父と二人で釣りをしたのです。
父が連れてて言ってくれたのはそこそこ大きな釣り堀で、夏休みということもありかなり賑わっていました。
初めての川釣りで、わからないことも沢山あったのですが、優しい父は一つ一つ付き合ってくれ、僕は釣りが好きになりました。
これは今でもいい思い出で、釣りには今でも父とたまに行っています。

165: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:36:38 ID:rnO
そのような感じで楽しい一時を終え、夜がやって来ました。
夜は車内泊です。
車内泊と言っても父の車はそこまで大きいものでは無いので、寝る場所も椅子を倒してそれをベッド代わりする形でした。
ただ、そういった不便も小学生男子からすればどこかワクワクする要素になりえるのか、すんなりと受け入れることができました。

166: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:37:09 ID:rnO
「今日は楽しかったか?」
父が笑顔でそう問いかけます。
僕は笑顔で
「うん!楽しかった!また来たい!」
と言うと、父はとても満足そうな顔して目を瞑り眠りにつきました。
僕も疲れていたこともあり、直ぐに眠りにつくことができたのですが、

コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

そんな窓を叩くような音によって夜更けに目を覚まされたのです。
その音は父の方、つまり運転席側の窓から聞こえてきます。
目を覚ましたばかりの僕は霞んだ目で音のなる方へ目を向けました。

167: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:37:29 ID:rnO
コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

変わらず鳴り続ける音を見てみると、窓の向こうに何かが立って窓を叩いているのが見えました。
目覚めたばかりで寝ぼけていたのもあって、ソレがなにかはまだわかっていませんでしたが、ソレが人型であることは確かでした。

168: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:37:44 ID:rnO
コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

ずっと自分の隣で物音をたてられているのにも関わらず、父はぐっすりと熟睡しています。

169: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:38:05 ID:rnO
コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

やがてだんだんと視界がはっきりしてきました。
目の前のぼんやりとした人影が少しずつ鮮明になって僕の視界に捉われていきます。
輪郭はどこか女性のようでした。
しかしソレの瞳孔はとても見開かれたており、顔の三分の一を閉めるほど目が大きく、
ソレの口は酷く裂けており、歯が不揃いに並んでいて、
そのくせその髪は艶のある長く美しいものでした。

171: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:38:20 ID:rnO
コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

ソレはずっと父を見ながら窓を叩いています。
まるで、欲しいおもちゃを一心不乱に見る子供のように。

コンッ コンッ コンッ コンッ コンッ

僕は息もすることを忘れその異様な光景を見ていました。
これは夢だ。
そう思い、僕は精一杯その光景から目を背けもう一度眠りにつこうと目を瞑りました。

172: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:38:46 ID:rnO
・・・

すると、突如として音が止みました。
いなくなったのか?
僕はそう思い、運転席の方へと視線を向けました。
そこには気持ちよさそうに眠る父しか存在しませんでした。
僕は安心し、何となくフロントガラスの方を見

173: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:39:05 ID:rnO
バンッッッ!!

僕の方を見ながら満面の笑みを浮かべたソレが張り付いていました。

バンッ!!
バンッ!!
バンッ!!
バンッ!!
バンッ!!

さっきまでよりも強く叩いてるせいで車内は酷く揺れていましたが、それ以上に僕の震えが止まりませんでした。
ソレは狂喜するように笑みを浮かべながら絶えずフロントガラスを叩きつけています。

174: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:39:20 ID:rnO
バンッ!!

父は変わらず寝ています。
そのことが僕を酷く絶望させました。
涙が止まりませんでした。

バンッ!!

僕は金縛りにあったかのように動けず、がたがたと震えながら目の前でガラスを割り入ってこようとするソレを見ていることしか出来ませんでした。

175: 名無しさん@おーぷん 19/10/16(水)03:39:36 ID:rnO
そこからは記憶がありません。
当然、ソレがフロントガラスを割って車内に入ってくることは無かったですし、別に朝起きたら車体が謎の手形だらけだった、なんて定番のオチもなかったです。
ただ無事に朝を迎えられたのは間違いありません。
気がついたら寝ていたのです。
あの状況でどうやったら眠りにつけるのか、今でも不思議です。
この話を父に話せませんでした。
話してしまうと父との思い出が全てソレによって厭なものへと塗り替えられる気がしたのです。
もしかしたら、母も似たような経験をしたのかもしれません。
まぁ母はもう他界してしまっているので、今更確かめられませんが。
この話を友人にしたとき、
「それは夢ではないか」
と言われたことがあります。
しかし、僕はそうは思えないのです。
だって、今でも夜起きていると窓からなにかが叩くような音が聞こえてくるのだらから


元スレ:https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1571161106/


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洒落怖系の名作はたまに読みたくなるな
そして毎回ちょっと怖くなる