661: 1/3 03/05/29 13:50
聞くともなしに聞いた話、夏休みに起きたことだそうです。
木造2階建ての2階で昼寝をしていた子供が、ドアチャイムの音に目を覚まして玄関へ向かった。
その子が寝ている間に親は外出したらしい。
以前にもそういうことは多かったので子供は「面倒くさいなぁ」と思いつつ階段を駆け下り、そのまま真っ直ぐにドアスコープを覗いた。

すると外にいる人もドアスコープを覗き込んでいた。
いきなり目が合ってしまった子供は驚いて後ろへひっくり返ってしまった。
「変な人?」と思っているとドアをノックする音がする。
トントン、ドアをノックする音がする。
鍵は掛かっている。
すこし怖かったけれど子供はもう一度ドアスコープを覗いてみた。

すると夏の日差しに照らされた玄関先におかしな物が見えた。
150センチくらいのグレーの人影が左右にブルブルと震えているのだ。
「???」と思った子供がスコープに張り付いていると、やがて影は視界の外へ消えた。

裏庭の方へ回ったようだ。
震える影は両の手を下前方へ差し出して、老人のように前屈みによろけながら動いていった。
それはまるで落とし物を探しているような様子だった。

662: 2/3 03/05/29 13:52
尋常ではない物の様子に「お化けがいる!」と思った子供は、影が家の中へ入ってこないように戸締まりをすることにした。
裏に回った影が来ないうちに家中の戸を閉めてしまおうと思ったのだ。

先ずは始めに一階。
炊事場にある裏口は閉まっていた。
テレビや食卓のある八畳間も閉まっていた。
父と母が床を敷く六畳間も閉まっていた。
外出した母が戸締まりをしていってくれたのだ。

戸締まりを確認した子供は少し安心するとこれからどうしようかと考えた。
影がどこかへ行ってしまっているなら、誰かが帰ってくるまで外へ出てしまいたい。
しかしまだ影が外にいるかどうか確認するのは怖い。
子供は誰かが帰ってくるまで二階へ避難することにした。

663: 3/3 03/05/29 13:53
誰もいないはずの室内、左右を見渡しながら玄関へ向かった子供は急な階段を2段ごとに駆け上がった。

ダダダダダダンッ!

しかし次で二階というところで子供は足を踏み外してしまった。
最後から2段目のところで何かに足を引っかけたのだ。
腹這いの姿勢で階段を滑り落ちた子供。
1階に落ちた子供は再びおかしな物を見た。
それは2階から顔を覗かせる中年女性の顔だった。

傷だらけの古い映画のようにカタカタと震える白茶けた顔。
じっと自分を見つめるその顔に、もちろん覚えはない。
あわてて下へ目を逸らした子供、子供の目には磨き込まれた階段が映っている。
その階段の踏み板の下、その木の継ぎ目の隙間からか細い腕が伸びていた。
子供の恐怖心はもう限界だった。
その子供の目の前で、腕はするりと継ぎ目の中へ消えていった。

と同時に子供は堰を切ったように泣き始めた。
昼寝をしているはずの子供の声に、隣家で話し込んでいた母親が血相を変えて戻ってきた。
しかし階段の下、玄関先でうずくまる子供の話は全く要領を得ない。
「寝ぼけて階段を踏み外したのだろう」ということで子供は病院へ連れて行かれた。
頭を打った様子もなく、幸い軽い打撲だけだったのでその日のうちに子供は家へ帰された。

しかしその子供が二階へ上がることは一家が引っ越す日までついになかったそうです。
【終】

665: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/05/29 14:17
>>661-663
よせよ怖いじゃないか

20: あんだババア 03/06/02 20:46
今の住所に引っ越してくる前の住所で大変噂になったお話です。
その前の住所の近くの公園の裏には「宇宙科学館」というプラネタリウム付きの科学館があるのですがその入り口付近にある電話ボックスを夜中の2時に使うと変な声が聞えるらしいのです。
よくある噂話しだと誰もが思っていたのですが・・
中にはそういった話しに敏感な人もいます。

今回はそれを実際に確かめに行った勇ましい二人の男性の体験談をお話致します。
仮にT君とS君がいました。
待ち合わせをして彼らが現地に到着したのは深夜2時になるちょっと前ぐらいでした。
二人とも怖いのは大好きですがそんな噂を聞いた後では夜中に薄暗い光を放つ電話ボックスは流石に不気味に見えてきます。

「よし・・行ってみるか・・」TがSに言いました。
Sがテレホンカードを片手にTと並んで電話ボックスに向って歩いて行きます。
電話ボックスの前にくるなり、突然Tが「一緒に入ろうぜ」と言いあの狭い電話ボックスの中にTとSは二人で入ったのです。
きっとTも一人じゃ怖かったのでしょう。
ギュウギュウににつまった電話ボックスの中でSが頑張ってテレホンカードを差込みます。

そしてSが言いました。

21: あんだババア2 03/06/02 20:48
「どこに電話するか・・?」

そうです、何処に電話をかけようがこんな真夜中に電話するなんて非常識です。
仕方なく二人はお互いの家のどちらかに電話する事にしました。
一度電話ボックスから出て、二人はじゃんけんを始めました。
負けたのはTでした。

結局Tの実家に電話をかける事になり二人はまた電話ボックスの中に入りました。
Sがカードを入れ、素早くTが自宅の電話番号を押していきます。
「プルルルルルル・・」
「プルルルルルルルル・・」
「プルルルルルルルルルルル・・・」
何度かコールしているのですが、誰も出ません。

「誰も出ないし、やっぱもう寝てるよ」TがSにそういうと、「ちょっと貸して」Sも確認がしたかったのでしょう。
Tから受話器を奪い取り、Sが受話器を耳にあてます。

すると・・

23: あんだババア3 03/06/02 20:54
「ガチャッ・・」誰かが出たのです・・
「おい、誰か出たぞ!」
SはすぐにTに受話器を返しました。
自分の家ならともかく他人の家にこんな夜遅くに電話をかけたら非常識だと思われてしまいます。

Tが「もしもし・・?」きっと両親のどちらかが出たのだとTは思っていました。
しかし、受話器の向こうからは全く予想外の声が聞えて来たのです。

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ」
「!!!!!?」
それは女の声で、なんだか遠くの方からこちらに近づいてくる様な声なのです!

「ぁぁぁああああああああああああ」
明らかにTの両親の声ではありません。
その声は横にいたSの耳にも届く程、どんどん大きくなってきます。
「お、おい、なんだよそれ・・?」
Sが青ざめた顔でTに聞きます。
「ぁぁああああああああああああああ」
「ガチャン!!!ピピーッ・・ピピー・・」
Tは慌てて受話器を置きました。

「これ、ヤバイよ・・もう行こうぜ」
「い、今の声・・なんだよ・・?」
Sがしつこく聞いてきましたがTはSを押しやるようにして外に出ました。
そして、ふとTとSが今出て来た電話ボックスを振り返るとそこにはとんでもないものが映っていました。

24: あんだババア4 03/06/02 20:55
反射した電話ボックスのガラスの向こうから女が走ってくるのです!
反射したガラスの向こう・・・・つまりそれはTとSの背後です!
TとSは思わず振り返りました!

が・・誰もいないのです・・走ってくる音も聞えません。
再度電話ボックスを見るとやはり、ガラスにはその女が映っています!
更にその女は猛スピードでTとSに向って走ってきているのです!!
そう、反射したガラスの中だけで・・・

「うわぁぁーー!!逃げろー!!」
Tが言い出しましたが、Sもすでに走っていました。
二人はしばらく走り、ようやくその場から離れました。
余程怖かったのでしょう、その日SはTの家に泊まる事になりさっき起こった事についてしばらく語っていました。

翌朝、母が発した言葉にTは更に鳥肌が立ちました。

25: あんだババア5 03/06/02 20:57
「昨日、夜中2時近くに電話があってね、突然ぁぁぁあああああああああああああっていう気味の悪い女の声が聞えてきたのよお母さん、恐くなっちゃって切っちゃったわよ」

おかしいです・・あの時電話に出たのはTの母だというのです・・
しかもTの母もT達と同じ様にあの女の声を聞いていたというのです・・
それから、TとSの身に何が起こったという訳でもありませんがあの場所はかなりヤバイです・・・

更にその電話ボックスは今でもありますので場所をご存知の方はお気を付け下さいませ・・
昔私がその地元に詳しいある教師に聞いた話しによりますとその「宇宙科学館」を建てる以前の建物は火葬場だったそうです・・(マジ)
実際、その科学館付近での妙な噂は色々とあったのですがこれが当時一番有名でしたので掲載させて頂きました。

27: あんだババア 03/06/02 21:08
○潟県○越市

35: 1/7 03/06/02 22:19
中1の夏でした。
私の祖母の一番上の兄、泰造さんが亡くなりました。
といっても、私は泰造さんとは殆ど面識がなかったのですが夏休みということもあり、両親と共にお葬式に出掛ける事になり、私はそのとき初めて泰造さんの屋敷を訪れたのでした。
そこは某県の山奥、大自然に囲まれた、まさしく田舎といった場所で、屋敷と呼ぶにふさわしい、古いながらもとても大きな家構えでした。

37: 2/7 03/06/02 22:20
敷地内には鶏小屋があり、たくさんの鶏が飼育されていました。
泰造さんの娘にあたるおばさんが、売りには出せない小さな卵を私や親戚の子供達にくれたので、大人達が集まるまでの時間、私は子供達と一緒にその卵を使って、おままごとなどをして過ごしました。
そのうちお葬式が始まり、私は足の痺れと眠気と闘いながらあまり面識のない泰造さんの遺影を見つめていました。

38: 3/7 03/06/02 22:21
そしてお葬式も滞りなく終わり、両親や親戚のおじさんおばさん達はビールや寿司を囲みながら、泰造さんの思い出話や子供たちの話、世間話などで盛り上がり、私もおじさん達にビールを注いだりと愛想をふりまきながら、やがて田舎の涼しく心地よい風を感じる夕暮れ時となっていました。

ふと尿意を感じた私は席を立ち、ひとり便所へと向かいました。

41: 4/7 03/06/02 22:22
かなりの田舎ということもあり、便所は少し変わったつくりをしていました。
扉を開くと裸電球の下、まず男用の小便器があり、そこにまた扉があります。
それを開くといわゆる、ぼっとん便所が奥にあるのです。

ですが、電気は始めの個室の裸電球しかなく、私はふたつめの扉をあけたまま、薄暗いぼっとん便所で用を足すことになりました。

43: 5/7 03/06/02 22:23
田舎の夏の夕暮れの独特な雰囲気と、慣れない木造の便所で少し気味が悪かったのですが、鼻歌を歌い、気を紛らわしながら用を足し、服を整えて振り返りました。

それはいました。ひとつめの個室の裸電球の下、白い服を着て、真っ黒な長い髪を無造作に束ねた女のうしろ姿。
私は恐怖で体が痺れたようになり、厭な汗が体中から噴き出しているのを感じました。
どれぐらいの時間でしょう。
長いような短いような。
女の頭から目を離せずにいた私の耳に「コォォーーーーー……」という、かすれた音のような声のようなものが聞こえてきました。

それと同時に私は少しずつ視線を下へとおとしていきました。
私の目に飛び込んできたものは、異様に爪の長いおんなの手の甲…
そして足の…指…?
こっちを向いてる……!!

うしろ姿だとおもっていた女は、まぎれもなく正面を向いていました。
髪をすべて前へ下ろし、あごのあたりでひとつに束ねていたのです。
女の顔は全く見えない…見えないけれど見える…見えない…。

「ひぃぃ…ひぃぃ…」私はガタガタ震えながら、泣いていました。
そして女はゆっくりと両手をあげ、髪を束ねている紐に手をかけようとしました…。
そのとき「ガタッ」と扉の開く音と同時に、父の姿が見えました。
グルッ女が扉のほうへ振り返り、そこで私は気を失いました。

44: 6/7 03/06/02 22:24
目を覚ますと、私は布団に寝かされていました。
両親が心配そうに私の顔を覗き込んでいました。
「変な女がおったんよ!!怖かった…怖かった…。」
また泣きそうになる私を見て、二人はうんうんと頷いていました。
父はあの女の姿を見てはいないようでした。

少し落ち着きを取り戻した私に、おばさんが一冊の古びた冊子を持ってきました。
それは亡くなった泰造さんの覚え書きのようなものでした。
そのうちの黄ばんだ1ページに墨で描かれていた絵は、私が便所で見た女そのものでした。

「うちのお父さんな、こんなおそろしいもん、よう見とったみたいなんよ。この覚え書きはお父さんが死んでしもてから見つけたんやけど、なんやいつもえらい怯えとったんやわ。それやのに全然気付いてあげれんかった…。」

そう言っておばさんは涙ぐんでいました。

45: 7/7 03/06/02 22:24
その覚え書きを見せてもらうと、泰造さんはあの女のことを後女(うしろ女?)と呼んでいたようでした。
鶏の飼育についてや森での狩りなどの覚え書きの合間合間に、後女について記してありました。
今となってはあまり覚えていませんが、最後のページにはこう書いてあったと思います。

「後女の真の面、真の背、目にしたとき我は死すか」
私は後女が振り返ったあのとき、女の後頭部を見たような気もするし、見なかったような気もします。

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