463: 462 03/06/14 06:28
自衛隊には営内点検と言うものが有ります。
部屋の使用状況、(物品の有無、整理整頓、清掃など)を点検するものです。点検時は全員各自のベットの前で気をつけの姿勢で立ち、点検官が床か各人のロッカーの中まで隅々まで点検します。なかには白い手袋をしてそこいらを指先で撫で、埃の有無をみる場合もあります。
なにか不備があると、個人の持ち物、備品構わずに窓の外や廊下などにほうり投げ、ばらまかれるのでした。
業界用語でそのことを「台風」と呼んでいました。
そして、不備一点につき全員で腕立て10回(だいたい一点二点では終わりませんが)

ある日、私の隊の大隊長が交代し、新任の大隊長が営内点検を行うことになりました。
何度か「台風」を経験してきた私達に緊張が走りました。

464: 462 03/06/14 06:29
だいたいその営内点検は抜き打ちの場合と、予告ありの2パターンあります。
その時は予告ありだったのですが、ある意味予告有りの方が「時間を与えたのだから隅々しっかりやっとけ」的なニュアンスで、本当に隅々、下着の畳み方まで見られるような(現役の方には当たり前だと怒られそうですが)細かい検査が多かったので、私達は休日返上で準備をしていました。
なんといってもまだ新米で、どことどこがよく見られる場所とかも分からず、要領というものが分かっていなかったので気合いをいれて清掃、片付けをしていました。

その時、廊下が騒がしくなりました。
私が何だろうとドアを開け、廊下に顔を出すと、隣の部屋のやつらが一人を囲み笑いながら騒いでいました。

465: 462 03/06/14 06:30
私がその囲まれている一人を見ると、おでこになにか貼ってキョンシーの真似事をして、それを見て皆で笑っているようです。
よく見るとおでこのそれはうす茶けたお札のようでした。
私がそいつに「どしたの?それ?」と聞くと、どうやら備え付けのロッカーを動かしたらその後ろの壁に貼ってあったらしいのです。
営内点検にビビっていた彼等は、備え付けのロッカーの後ろまで掃除したらしいのです。
(そこまでは点検しないのですが)当時の私はそのお札よりもその根性に驚きました。

さて、営内点検も無事終わり、次の日の朝です。

466: 462 03/06/14 06:32
朝礼前に武器庫に並び、それぞれ自分の銃を出していた時です。
その例の隣の班長がすっ飛んできて、隣班の奴らを部屋に戻して腕立てをさせていました。
どうやら全員ロッカーを開けっ放しにして部屋を出たとの事で怒られたらしいのです。

しかし、全員覚えが無いとの事。
自衛隊では部屋を出る時は整理整頓するのが常識です。
ロッカー開けっ放しというのは論外です。
しかしその謎の出来事は続いたそうです。

467: 462 03/06/14 06:34
訓練で部屋を空け、帰って来ると全員のロッカーが開いているのです。
しかも定規で計ったようにきれいに、同じように開いているそうです。
最初はそこの班長も「おまえらなめてんのか」と激怒していましたが2日も続くとおかしいと思い始め、出発前に部屋の確認をして出ていくようになりました。
しかし、部屋に戻るとやはりロッカーは開いているのでした。

次の日、訓練中にそこの班長が真相を見るためこっそりと部屋を確認しに戻りました。
そーっとドアを開けると、ロッカーは開いておらず、朝確認したままの奇麗に整頓された部屋だったそうです。
不審者のイタズラの可能性もあるため、ロッカーの中からベットの下まで隅々確認したそうなのですが、異常無しでした。

その時廊下から「○○3曹!」と上官から呼ばれ、「はい!」と廊下に飛び出し、部屋のドアを閉めたのですがちゃんと閉まっておらず、いかんともう一回わずかに閉まりかけているドアノブに手を掛けようとしたところ、「ガチャン」と中から誰かが閉めたように閉まったそうです。
さすがにその時は背筋が寒くなったそうです。

468: 462 03/06/14 06:35
そこからは隣部屋のロッカーの扉が開く事は無くなったのですが、真夜中にその壁から歯ぎしりの音のように「ぎり、ぎり」と聞こえるようになりました。
私のベットはその隣部屋側だったので、私も聞きました。
誰かのいびきや歯ぎしりでは無く、いびきや歯ぎしりとは別に「ぎり、ぎり」と明かに壁の中から鳴っていたのを覚えています。

慣れない生活、訓練などで疲れていたせいもあったか、さほど気にしていなかったのですが、ある日私はトイレに行きたくなり真夜中目が覚めました。
夜中の三時前後だったと思いますが、二段ベットの上だった私は下の同期が目を覚まさないように気使いながらそっと降りて廊下に出ました。

469: 462 03/06/14 06:37
真っ暗の廊下に出ると、トイレの明かりの方(明かりと言っても電気をつけている訳ではなく、窓の外の明かり)の方に向かって行きました。
なぜかもやっと霧っぽいものがかかっていて、変だな、と思っていました。
無事に用便が終わり、ベットに戻って私は眠りに付きました。

そして夢を見ました。
私は何かに縛りつけられており、目の前に銃剣を付けた銃を構えた男が立っています。
旧日本軍の方の格好では無いようだったと覚えています。
その男は表情一つ変えずに銃剣で私の胃のあたりを突いてきました。
その度に夢とは思えないような胃がこみ上げるような感触がありました。
何回か私を突くと、今度は私の首を両手で締め上げて来ました。
男の顔は青白く無表情。
しかし口元は「ぎり、ぎり」と歯ぎしりをしていました。

そこで目が覚めたのですが、まるで夢とクロスフェードするように壁から「ぎり、ぎり」とあの音が鳴っていました。
私は恐くなり、そのまま眠りにつきました。

471: 462 03/06/14 06:45
次の日の朝、同期が私を見て「おまえ、ホモったんか?」とからかって来ました。
「だってキスマークついとるよ、首に」と言うので洗面所で鏡を見るとうっすらと両手で首を締めたような指の痕が、あざのように有りました。
「うわ、やだな」と思いながらも気にしないようにしていましたが、その日の訓練で隣の部屋のお札を剥がした張本人が怪我をしました。
匍匐している時に銃剣で自分の足を刺してしまったのです。
彼はその壁を挟んで私の真裏にベットがあり、お札が貼ってあったのは彼の枕元脇のロッカーの裏にあったそうなのです。

私は気味が悪くなり、ばかばかしいと思いながらも班長に相談しました。

472: 462 03/06/14 06:46
部屋付きの班長は、他の駐屯地から来た臨時勤務で来ていた方で、「そう言う事もあるんかな~」程度で聞いていました。
そこに話を横で聞いていたそこの駐屯地に古くからいる班長が割り込んできました。
「おまえら、なんか剥がしたろ!」
はっとして、例のお札の話をした所、「だ~めだよ~はがしちゃ!」と言って出て行きました。

それからはなにも無かったのですが、どうやら訓練でいない間にこっそりとお払いしてもらい、またお札を貼ったようです。
なんか不思議と興味もわかず、確認しようとロッカーの後ろも見ませんでした。
長文、駄文すみません。
以上が私の経験談でした。
有難うございました。
もし今度書かせて頂く時は短くします・・・

387: 親父から聞いた話 1/2 03/06/13 17:06
怖くないんでビギナースレの方がいいかな、と思いながら書いてみる。
親父の家は田舎で郵便局長をやっていた。
なので、中学生の頃は夜中に電報の配達とか、しょっちゅう行かされてたわけだ。

その日も午前0時ちょっと前に叩き起こされて、隣の部落の家までチャリで電報を届けに行った。
未舗装の渓谷沿いの道を必死に走っていると、先の方の崖っぷちに女性が川を見つめながら立っていた。
崖から下の河原まで20m位高さがあるから、危ないなぁ、大丈夫かなぁと思ったそうだ。
通過するときにチラリと見てみると、袖のない真っ白な服を着た、髪の長い女性で美人な感じだったらしい。
電報の配達は一刻を争うので、そのまま声をかけずに配達先に向かった。
届け終わってまた同じ道を戻って来るときには、もうその女性は居なかったそうだ。
翌朝、夕べ届けた電報が配達先のご主人が出張先で急死したことを知らせる電報だったと、母親から聞いた。

それからしばらくして、また夜中に電報を届けに行った。
今度は南の方の二つ先の部落で、片道30分はかかる。
親父は憂鬱になりながら、渓谷沿いの道を走った。
ふと、先の方に女性が立っているのが見えた。
いつかの夜中に見た女性を思い出しながら近づくと、やっぱりその女性は長い髪の美人で、川をじっと見つめていた。
通過するときにやっぱり気になって、ちらりと見ると、着ている服は袖のない服だったが、少しだけ灰色がかって見えたそうだ。
その時も、帰り道ではその女性は既に居なかった。
翌朝、届けた電報はやっぱり人の急死を伝える物だったと知った。

388: 親父から聞いた話 2/2 03/06/13 17:06
同じようなことが二度重なり、親父は怖くなったそうだ。
そんな矢先、三日もしないうちにまた電報を届ける事になった。
今度は早朝の、明るくなりかけの時だった。
またあの女性に逢うんじゃないかと不安に思いながら、親父は渓谷沿いを走った。
しかし女性は居ない。
安心してすっかり辺りが明るくなった道を戻って来るとき、やっぱり女性が立っているのが見えた。
相変わらず川を向いているのは一緒だが、今度は黒に近い服を着ていた。
親父は怖くなって、チャリを必死にこいで一気に通過しようとした。女性の脇を通る瞬間、やっぱり気になって横目で見てしまった。
と、女性は親父の方を向いていて、うつろな表情と目が合ってしまった。

その顔は何ともいえない、生きている人とは思えない顔だったらしい。
それから親父は配達が怖くなって、しばらく弟に代わってもらったらしい。
渓谷沿いの道は一本しかなく、別な道を通るわけにはいかなかったそうだ。
幸い弟はそんな女性は見ずに済んだそうだ。……
懐かしそうに一通り話し終わった後、親父はこう付け加えた。

「不思議に思うんだが、外灯もない真っ暗な道で、何であんなにはっきり見えたんだろうな。それに、最初は青白いっていうほどの服の色だった。よく覚えたないが、手も青白かった気がする。同じ人かどうかは、断言できないが、目が合ったときの顔は今でも忘れられないし、その時の顔は、土気色っていうのか?濁った肌色だった。周りが明るかったせいかな」

309: 海は怖い・その1 03/06/13 07:32
この話は実話なんです。
最初は「海にまつわる」のスレに書こうとも思ったのですが、ちょっと「怖さ」の対象が違っているかな?と思い、こちらに書く事にしました…。

もう10年前に遡りますが、ふとしたきっかけで、俺は「水中写真」に興味を持ち、『じゃ、ダイビングから始めよう』と、とある四国のショップで講習を受け、機材も取り揃えました。
同じ時期にダイビングを始めたO夫妻と知り合い、その縁で仲間も増え、楽しくダイビングライフを堪能していました。
O夫妻、特に御主人の方と俺は、若い頃に同じ様にヤンチャしていた時期があり、まるで兄弟の様に意気投合してしまいました。
何度も3人で近県の海に潜りに行き、様々な生き物を見る。
そんな楽しい日々でした。

そんな楽しい日々が崩壊する時がやって来ました…。
A夫妻という、結構お金持ちの御夫婦と知り合い、瀬戸内海で一緒にボートダイビングをする事になりました。
Aさん(夫人の方)は、俺よりも10歳以上年上でしたが、小さくて上品なご婦人。
御主人は「ダイビングをしたい」という夫人の為に船舶免許を取り、ダイビング用のボートまで買ってしまったという愛妻家でした。
新品のボート(小型のクルーザーと言っても良いかもしれません)で、静かな瀬戸の小さな島々を巡り、気に入った場所が有ればそこに潜ってダイビングを楽しむ…。
そんな楽しい週末が半年以上続いていたのですが、俺が仕事の都合上どうしても参加出来ない日が有ったのです。

その日は瀬戸内海でも一番大きな島に行き、ダイビングを楽しもうという予定でした。
なんでも、潮の流れが緩やかな場所と速い場所が隣接していて、緩やかな方には大きなヒラメなどがいて、近寄っても逃げないので写真も撮りやすい。
流れが速い方では、運が良ければ回遊魚の群に出逢えるという話。とても行きたかったのですが、どうしても休めません。
仕方なく、俺はO夫妻に「次に行く時の為に、しっかりロケーションしておいてよ~!」と言付けて仕事に行きました。

310: 海は怖い・その2 03/06/13 07:33
そして、その夜の事です。
ダイビングに行けなかったのが非常に残念だった俺は、嫁と呑みながら軽く愚痴っていました。
そこに俺の携帯電話が鳴りました。
「ははぁ~ん、O夫妻が今日の自慢話をしようと掛けてきやがったな?」
嫁と顔を見合わせて、笑いながら電話に出ました。
『もしもし?楽しかったかい?』
軽い嫉妬を込めて電話に出た俺の耳に届いたのはOの悲鳴に近い叫びでした。
『A夫人が溺れて行方不明や!』
突然の事に吃驚しましたが、とりあえずOを落ち着かせて話を聞きました。

Oの話によると、A夫人も含め5人で一回潜った後、昼食を摂ったそうです。
午後からは皆『流れの速い方に行ってみようよ』と話していたそうですが、いざ潜る直前にA夫人が『私は少し疲れたから、岩場でのんびり潜るわ。皆で楽しんできて。』と言い出しました。
Oは『1人じゃ危ないですよ、俺が一緒に潜ります。』と言ったのですが、A夫人は『大丈夫よ、何度も来ているし。貴方は初めてなんだから楽しんできて。私に気を遣わずに。』と、どうしても聞かなかったそうです。
御主人も同調するのでOは仕方なく、『単独なんですから、無理しない様に。』と言い残して、4人で潜ったそうです。
4人が潜る時にボートの上からニコニコと手を振って『行ってらっしゃい、気を付けてね~。』とA夫妻が見送ってくれた。
そして、それがA夫人を最後に見た瞬間でした。

311: 海は怖い・その3 03/06/13 07:34
約50分後、4人が上がって来た時、船上にはA主人1人だったそうです。
Oが『あれ?奥さんは?』と、聞くと御主人は『あの辺りを潜っているよ。』と、指差しました。
しかし、水面には泡が見えません。
Oが『泡が見えませんよ、大丈夫ですかね?』と言うと御主人は『空気ケチって呼吸を抑えているんだろう、さっきは泡見えていたよ。』と一言。
『御主人が見ているんだから、大丈夫だよな』と、Oは機材の片づけをし始めました。
さっきの海の様子をお互いに言いながら雑談混じりに機材を片づけ、ビールを飲み始めたそうです。
そしてOが気付きました、「俺達が潜ってから、もう1時間30分は経ってるよな?」OはA主人に聞きました。
『奥さん、俺達の後どれくらいして潜りに行きました?』御主人は『すぐだったよ、5分位じゃないかな?』Oは『いくら消費が少なくても、時間が経ち過ぎてますよ。見に行きます。』と、シュノーケリング(エアタンクを背負わずにシュノーケルだけで素潜りする事)の準備をして、もう1人の男性とA夫人が潜っていたであろう場所を探しました。

しかし、何処にもいません…。
海中の透明度も10m先を見るのがやっと。
二人は岩場沿いを何度も探したそうです。
一度はエアタンクを使って…とも考えましたが、すでに全部使ってしまっています。
夕日が傾くまで必至に探しましたがA夫人を見つける事が出来ず、警察と海上保安庁に連絡をし説明した後、俺に電話をしてきたらしいです。

312: 海は怖い・その4 03/06/13 07:34
次の日、俺は会社の上司に事情を話し、休暇を貰ってA夫人捜索に加わりました。
泣き叫び『早く娘を探して~!』と懇願するA夫人の母親を見て胸が詰まりました。

不可思議な事が起きたのはその日でした。
捜索に加わった友人全てが右足に怪我をするのです。
程度は色々なのですが、積み上げたタンクに挟まれて捻挫する奴。デッキで滑って金具で足を切る奴。
飛び込む時にフィン(足ヒレ)の留め具を、船の縁に引っかけてしまい足を折る奴…。
A夫人と仲の良かった友人全てが、なにかしら右足に怪我をしてしまいました。
しかし、気にしてもいられません。
俺も船に乗り込む時に足を挟まれて軽い捻挫をしていましたが、『早く探してあげたい』という気持ちから、必死で潜りました。
他の奴等も同じ気持ちだったでしょう。

何日も探し回りましたが、結局A夫人は見つからないままでした…。
俺は嫁の反対もあり、ダイビングを辞める事にしました。
仲の良かった友人を、大好きな海で失ったのですから、気持ちもすっかり萎えてしまいました。
今でもあの時の仲間が集まれば「何故、皆右足を怪我したのか?」という議論になります。
『A夫人が溺れた時に右足を怪我した』という奴もいれば、『危険だから来るなというメッセージだろう』と言う奴もいますが、未だに謎です。

313: 海は怖い・最終 03/06/13 07:35
ここまで読んで、「怖くないじゃん」と、思われた方も多いでしょう。
ですが、俺が本当に怖いと思ったのは、ここから先の話なのです…。
A夫人が行方不明になってから1ヶ月後、O夫妻は離婚しました。

原因はO夫人の浮気でした。
離婚後、O夫人が走ったのはA主人の元でした。
なんと、2人はA夫人が行方不明になる以前からデキていたそうです。
そしてA主人は事業が立ち行かず、かなりの負債を抱えていたそうです。

そして半年後A主人とO夫人は倒産寸前の会社を捨て、有るだけの金を持ち、とある海外の有名ダイビングリゾートへと逃げました。
そして今、そこでダイビングショップを開き、悠々自適に暮らしています。
勿論、A夫人の保険金(当然億単位)も、行方不明から何年か後にA主人に支払われました。
情けない事に、会社の負債は息子と親族に押しつけ、自分は逃亡してしまったのです。
上記の話は俺がA夫妻の息子から直接聞いたので想像でも何でも無い事を述べておきます。

どうでしょう?生きている人間のエゴの方が、幽霊よりも俺は怖ろしいと感じました。
それに、誰も見ていない海の上でA夫妻に何が有っても目撃者すら居なかったのです。
「保険金殺人」…。という言葉も頭に浮かびましたが、証拠も何もありません。
関係者は皆生きていますので、場所はハッキリとは書けません。
質問も勘弁して下さい

314: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/13 07:41
リアルでコワカタ

元スレ:https://hobby3.5ch.net/test/read.cgi/occult/1055229957/