72: 1/2 03/06/11 10:01
このスレに書き込む話しではないかも知れませんが、30年前の話しをカキコさせて戴きます。
私そうでもないのですが、母親は霊感の強い体質のようです。
しかしあの時の母親帰宅してからとても尋常ではなかった記憶が強く残っております。

私が小学校高学年の頃(30年前)近所で葬式がありました。
近所という事で母親はお通夜から手伝いに行っておりました。
その葬儀とは近所の母親が仲良くしていた知り合いの家の、5~6才の男の子が交通事故で病院へ搬送中亡くなっての事でした。
とてもお祖母ちゃん子でよく家へ幼児の頃から一緒に遊びに来ていました。

そのお通夜の日、事故を起こした20歳くらいの相手が訪れ焼香を終えたその時、その家のお祖母さんが突然子供の口調で、それも声までもその子のような感じで話し出したとの事でした。
「どうしてあの時(事故直後)お水をくれなかったの?」
「僕は水が欲しくて水が欲しくて仕方が無かったんだよ」
「どうして水を飲ましてくれなかったの。お兄ちゃんにお水が飲みたいって言ったじゃない」
「何度もお水、お水って言ったじゃない」
その場には10人以上の人間が居たのですが、皆凍りついたようにそのお祖母さんを見ているだけだったらしいです。

73: 2/2 03/06/11 10:02
私の母親はその子とも仲が良かったので、思い切って話し掛けたそうです。
「Aちゃん、このお兄ちゃんもビックリしてて、水をあげたかったかったけど出来なかったんだよ。許してあげて」
その後事故の件も含めて何とか家の母親の話しを聞いて納得して許してもらえる事となったそうです。
但し、条件があって事故現場にその子と同じくらいの背丈のお地蔵さんを、四十九日までに祀って欲しいとその事故を起こした相手に言ったようです。
その事故を起こした相手は凍りつき顔面蒼白で、私の母親が「お地蔵さんの件は大丈夫ですか?」と、改めて聞いて涙を流しながらやっと「はい」とか細い声で答えられたとの事だったらしいです。
そして水を欲しがっていたのは分かっていたのだけれど、パニック状態で水をあげられなかった事を涙ながら謝ったらしいです。

その後帰宅してきた母親が興奮して私に話して聞かされた事は今でも忘れません。
ちなみにそのお祖母さんはその時の事は記憶にないとの事です。
勿論、一人で事故に遭っているのでその時に水を欲しがった事など知る由もありません。
後日、その場に居た近所の人とその話しをしているのを聞いた事がありますから、作り話ではないと思います。
ただ私はその場に居た訳ではありませんので、その時の状況を肌で感じる事が出来ませんでしたので、あまり他人には話した事がありません。
正直、そういう事もあるのかなぁというのが本音のところです。
怖い話しとは言えないかもしれませんね、長々と恐縮です。

78: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/11 10:24
>>72
もし事故当事者だったら…怖すぎ

774: カメラ板住人 03/06/18 12:39
知り合いに聞いた話です。
ある少年が高校に入学しました。
彼はカメラが趣味だったので、入学してすぐに写真部に入部しました。
その写真部には何人かの先輩がおり、活動も活発でしたが、なぜか3年生の数は極端に少なく、1,2年生を中心としたクラブでした。
そこは県下でも有数の進学校だったため、きっと大学受験のために早く引退するのだろうと、彼は何となく思っていました。
先輩たちは皆優しく、また親切に指導してくれたので、彼はめきめきと上達していきました。
特に懇意にしてくれたのはA先輩で、よく一緒に撮影に行っては、少年を指導し、色々と面倒を見てくれたので、兄弟のいない少年はA先輩を実の兄のように慕っていました。

775: カメラ板住人 03/06/18 12:39
ある時、A先輩は地元のフォトコンテストに応募し、その作品が優秀賞に選ばれました。
少年はそれを自分のことのように喜び、また自慢に思いました。
A先輩もとても喜んでいました。
でもそれからしばらくすると、A先輩はなんとなくクラブを休みがちになり、ある時からぱったりと来なくなってしまいました。

おかしいなと思っていた頃、A先輩がしばらくぶりに部室に顔を出しました。
手には退部届をもっていました。
少年はたまらない気持ちになり、A先輩にまた一緒に撮影に行こうと言いました。
でもA先輩は悲しそうな目で少年を見て、「そのうちおまえにもわかるよ。」と言い残して、部室を後にしました。
少年はきっとA先輩は写真で結果を残せたので、早めに受験勉強を始めたのだろうと思いました。

A先輩がいなくなったあとも、少年は毎日写真を撮り続け、彼はさらに上達していきました。
1年が過ぎた頃には、彼も色々なコンテストで入賞するようになっていました。
ある時、少年は暗室で作業をしていました。それはコンテスト用に応募する、モデルを使ったポートレート写真でした。
そのモデルの背景に窓があり、そこに3歳ぐらいの女の子が写っていました。
女の子は黄色い傘をさしていました。
「こんな目立つ傘が写ってると写真が台無しだあ」と思い、彼はその写真をゴミ箱に捨てました。

776: カメラ板住人 03/06/18 12:40
次に少年は、交差点の写真を撮りました。
人や車でごった返す都会の交差点。
暗室でその写真を現像していると、彼はビルの間に開く、黄色い傘が目にとまりました。
雨が降っているわけでもないのに一つだけ開いた傘は、人混みに中でとても目立ちました。

次に彼は、風景写真を撮りました。
手前に湖があり、その奥に白雪を背負った山々が見えています。
暗室の定着液に浮かぶその写真の中で、彼は湖にボートが浮かんでいるのを見つけました。
小さなボートなので、撮る時に気がつかなかったようです。
ボートの上には、あの黄色い傘をさした少女が、こちらを向いて座っていました。

少年は何かぞっとするものを感じ、急いで他の写真を現像しました。
街角の猫、オートバイ、公園の桜、夏の砂浜。彼が撮ったすべての写真の片隅に、必ず、その少女は写っていました。
黄色い傘をさして。
少年はもしやと思い、A先輩が撮った最後のアルバムを開きました。
思った通り、そこには、あの少女が黄色い傘をさして写っていました。
今とまったく変わらない姿で。
こちらを向いて。

そして彼は、先輩たちが上達したとたんにクラブを辞めていく、本当の理由を悟ったのでした。

176: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/20 01:34
兄の家に泊まったときのこと。その夜はふすまを隔てた隣同士の部屋で私と兄はそれぞれ寝ることになりました。
眠ってからどのくらい経ったころでしょうか。
ふと目を覚ますと、ふすまとは反対の方向にあるその部屋の入り口の方に何やら気配を感じました。
何だろうと目をそちらへ向けようとしたとたんに金縛り状態となりました。
その何かが近づいてくるのが分かりました。
するとそいつは私の寝ている布団の周りをぐるぐると回り始めたんです。
異常な重力に押しつぶされそうな感じで、私は苦しくて仕方がありませんでした。
しかし動くこともままなりません。
うめき声を上げるくらいしか出来ませんでした。

と、その時ふすまががらりと開き、兄が飛び出してきました。
「このやろう!何してやがる!」その瞬間、金縛りが解けて体が自由になりました。
部屋の明かりを点け、少し落ち着きを取り戻すことが出来ましたが、なんともいえない異様な空気がまだ漂っていました。

兄の話によると、私のうめき声で目が覚め、何やら異様な気配を感じたのでふすまを少し開けて覗いてみたそうです。
すると、私の布団の周りを山伏の格好をした人がぐるぐると歩き回っていたそうです。
兄は直感的にヤバイと感じ飛び出してきたそうです。
あんまり気味が悪かったので、翌日知人が親しくしているという霊能者の人を紹介してもらい相談してみることにしました。
そこで思っても見なかったことを言われたんです。
(続く)

177: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/06/20 01:35
その霊能者の話によると、私に呪いをかけているものがいるとのこと。
兄が見た山伏は、その人に依頼を受けて私に呪いを実際にかけている人だったそうです。
兄が飛び出してこなかったら、恐らく私は命を奪われていたとのことです。
しかし私には全く呪われるなどの心当たりがありません。
その霊能者の方は、私がかなり危険だということで呪い返しの祈祷をしてくれ、また、本来は極秘とされているという身を守るための呪文を決して他人に教えないという条件で伝授してもらいました。
これで呪いは全て呪った本人(山伏に依頼した人)へ跳ね返って行くとのことでした。

その後、しばらくは呪文のおかげか何事もなく日々が過ぎて行きました。
そんな折に、私の会社の同僚が突然、心不全で亡くなったんです。
全く健康な人だと思ってたので、皆本当に驚きました。
しかし私はそれに加えて、どうしようもなく恐ろしくなりました。
もしかしたら、あの人が私のことを・・・?今となっては確かめようがありませんが、どうにもすっきりとしない気分が今も続いています。
終り

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