689: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/07/14 20:15
3年前、俺が高校生のとき、友人から聞いた話。
友人と、その兄夫婦と、姪っ子で山陰の海に遊びに行ったらしい。
海の家とかある海水浴場から少し離れた人の少ない穴場の砂浜に、その年も行ったそうだ。

泳いでいると、姪っ子(確か6歳くらい)が、「お兄ちゃーん(友人)こんなとこにおもちゃがあるでー」とか言うので行ってみると、岩場の影に、花束やジュース、おもちゃがたくさん供えてあり、線香の燃えカスなどもあったらしい。
「触ったらダメだよ」と友人は注意した。
兄夫婦もそれに気がついて、なんだか、新しいお供え物に、みんな正直気味が悪くなって、その日は早めに帰宅したそうだ。

690: 689 03/07/14 20:16
前日の疲れからか次の日から姪っ子は熱を出してしまい、2日ほど寝込んだが海に行って3日後に熱もさめ、夕食後久しぶりにお風呂に入ったそうだ。
しばらくして風呂場から聞こえてきた兄嫁の悲鳴で、みんな慌てて駆けつけると姪っ子が風呂桶に頭を突っ込んでもがいている。
何かに頭を引っ張られるようにお湯に頭をつけ、足をばたばたさせているのだが風呂桶の中には当然何もない。

みんなが呆然としていたが、兄がはっと気がついて、風呂の栓を抜いたが、なぜかお湯がちっとも減らなかったそうだ。
大人3人がかりで、何とかひきずりだした姪っ子はうわごとのように「ごめんなさい!ごめんなさい!!!」と何かにしきりに謝っていたそうだ。

692: 689 03/07/14 20:16
落ち着きを取り戻した姪っ子に、兄が何があったのかを聞いたところ、姪っ子は、あの海岸に供えてあったリ○ちゃん人形がどうしても欲しくなりこっそり持って帰っていたらしいのだ。
それを、誰かが、取り返しに来たといっていたらしい。
その子に髪を引っ張られていたと。確かに姪っ子の髪の毛はところどころ束で抜けてしまっていたそうだ。
風呂桶の中にはたくさんの髪の毛と、なぜか少しの砂が溜まっていたらしい。
その夜のうちに、そのリ○ちゃん人形、コンビニで買えるだけのお菓子と、おもちゃを持って件の海岸に行き、家族みんなで謝ったそうだ。

翌日、お払いをしてもらって、それ以後はなにもなかったらしい。
まぁ、俺は半信半疑でその話を聞いていたんだが、何日かして、友人の家に遊びに行ったら、その姪っ子を見かけたんだけど女の子なのに髪の毛を剃られていた。
拝み屋さんにそうするように言われたそうだ。

776: ユウチン 03/07/15 03:25
今からする話は、うちのおばぁちゃんが昔体験した事です。
あらかじめ言っておきますが多少セリフに脚色をつけていますがすべて実話です。

蝉がうるさく鳴き風鈴が心地よく鳴る中学三年の夏休み。
周りは受験勉強だの家族旅行だので遊ぶ友達もいなかった僕は何もせず、まったりと家でかき氷を食べてました。
両親は仕事で家は僕とおばぁちゃんだけです。
僕はふと庭を見るとおばぁちゃんが松の木の下でイスに座り心地よく風にあたっていました。
たまには、おばぁちゃんと話をしようと僕もイスを持ち出し隣に座り「ねぇ、ばぁちゃん。昔話かなんかない?」と言いました。
おばぁちゃんはニッコリ笑って「こんな老いぼれの話なんか聞いても楽しくないわよ(笑)」と言いましたが暇な僕はそれでもいいと言ってねだりました。
おばぁちゃんは少し困った顔をして、「じゃあ、ちょっと暑いから寒くなる話しようかねぇ」
キター!(゚∀゚)
夏はやっぱり怖い話!僕はワクワクしながらおばぁちゃんの話に耳を傾けました。

778: ユウチン 03/07/15 03:36
>>776の続き

時代は大正末。
五人姉弟の長女で産まれた、私は一番下の弟をおぶさりながら家の家事を手伝い学校を行ってました。
母は牛の世話や畑仕事に営んでおり、父は村の電気を起こす機械を管理しておりました。
父はとにかく手先が起用な人で村の人がよく壊れた家具を直してくれだの、家の屋根に穴あいたからふさいでくれだの毎日のように頼みにきてました。
そんな頼りになる父は私達姉弟の憧れであり最高の父でした。
私も女学校を卒業して、すぐに父のコネで大好きな父と同じ「○○電力」に勤めましたが、お見合いの話がきて結婚してすぐに大阪まで嫁いで行ってました。
都会だったし知らない土地での生活や父や母が恋しいのもあり寂しくてよく手紙を書いたのを覚えてます。

丁度、生活にもなれた頃にこんな夢を見ました。
父が私の名前を呼んでいるので振り返ると家の前で杖をついて立っているのです。
「お父ちゃんどうしたの?」と言うとニッコリ笑って何処かへ行く夢です。
そんな夢を立て続けに何日も見ました。

そんなある日悲しい手紙が来ました。
大雨が降り山の土がモロくなり父が土砂崩れに巻き込まれ亡くなったらしいです。
悲しくて悲しくて毎日泣いていました。
夫も戦争に行っていたせいか余計に落ち込んでいました。
そしてあの夢は私にさよならを言いに来たんだと思いました。
私は葬式に行くために実家に帰り父の死を確認すると「本当に死んだんだわ」と、改めて思い大泣きした記憶があります。
母と弟と妹達がせっかくだからゆっくりして帰れば?と言ってくれ二、三日泊まって帰る事にしました。

779: ユウチン 03/07/15 03:59
>>778の続き

久々に私は姉弟仲良く皆でお昼ご飯を食べながら雑談していました。
母はその日夕方には帰ると言い出かけて行きました。
弟が「丁度、この時間に父ちゃん帰ってきたよな」と言い出したのをきっかけに皆、黙り込んでしまい重い空気になりました。
そんな時に外から「カツーン。カツーン」と、聴こえてきます。
妹が真っ青な顔で「父ちゃんの杖の音!」と言いました。
私が嫁いでから足を悪くして杖をつくようになったらしいのです。
そういえば夢でも杖ついてたなとその時気づきました。
でも、今はそれよりこの杖の音が気になります。弟は窓を開けて外を見渡しましたが猫一匹いないと言うのです。
実家は田舎なもんですから遠くの方までよく見渡せます。
なのに「誰もいない」と震えながら言うんです。
私も皆気味が悪くなり一様玄関が開かないようにさえ木で止めて一言も喋らず外の音を気にしていました。

「カツーン!カツーン!」
だんだん、その杖の音が玄関まで近づいてくるにつれ皆、不満を隠し切れませんでした。
そしてついに玄関で音が止まりました。
「ガタッ・・ガタガタ!」
あきらかに玄関の戸を開けようとする音。
妹は泣きながら「父ちゃん死んだの分かってないのよ」と言って隅で固まってました。
弟も冷や汗を流しながら玄関を気にしてます。
そして窓から玄関外を覗きましたが玄関外には誰もいないと言うのです。
でも玄関の戸を開けようとする音はおさまるどころか激しくなります。
弟は我慢の限界か「誰じゃ!イタズラならやめぃ!」と大声で叫びました。

780: ユウチン 03/07/15 04:04
>>779 の続き

すると玄関の音はぴたりと止みました。
ほっとするのはつかの間、「バン!バン!」「ガタ!ガタ」次は私達のいる居間の、すり硝子の窓を叩く音と開けようとする音。
窓には誰もうつってはいません。
皆、恐怖におびえています。
「バン!・・・バン!」
妹は怖くてワァーワァー叫んでました。
そして・・「オーイ・・・トシエ・・・ト・・シ・・オーイ」私の名前を呼んでいる!お父ちゃん!私は涙がポロポロ出ました。
窓を開けようとすると弟が「いかん!開けちゃいかんぞ!姉ちゃん連れていかれるぞ!」と必死に私を押さえました。

781: ユウチン 03/07/15 04:17
>>780 の続き

「お父ちゃんが呼んでる!離せ!」
私は叫びながら弟を突き放そうとしましたが、力のある弟には及ばず後ろへ投げ出されてしまいました。
「姉ちゃんしっかりせぇ!父ちゃんはもうおらんのじゃ!父ちゃんは死んだんじゃ!」
弟は必死に私に訴えました。
私は我に返り泣きながら窓に向かって言いました。
「お父ちゃんはもう死んだんよ。だからトシエはお父ちゃんにはもう会えないの。ごめんね」
すると窓を叩く音は止み、しばらくして「カツーン。カツーン」と、杖をつく音が聴こえだんだん音も小さくなりました。
その音は寂しく泣いているように聴こえました。
「父ちゃん天国に帰ったんじゃ」
弟は畳に涙をポロポロ落としそう言いました。

母が帰宅し、その事を話すと泣きながら「そうけ、そうけ」とうなずき、私に「お父ちゃんはあんたに会いたい会いたい言うてたからね。お父ちゃんあんたに会いたかったんだろねぇ。」
そう言った母の優しそうな顔は今でも思いだします。

それから毎年、父の命日には大好きだったお酒をお墓に供え、あれから息子を産んだ私は「トシエが来たよ。お父ちゃん。孫も来たんだよ」と成長する息子を必ず見せに行きました。
おしまい。

僕はポカーンと聞いていましたが、はっ!と、おばあちゃんの顔を見たら少し目に涙がたまっていました。
それを見た僕もウルウル涙が出てきました。
おばあちゃんはこう言います。
「おばぁちゃんも天国行っちゃったらユウ君に会いにくるかもしれないけど窓開けちゃダメよ(笑)」
「来ていいよ!開けちゃうかもしれないけど」
そう言いながら僕とおばぁちゃんは家の中へ入っていきました。とにかく蝉がうるさく風が気持ちいい日でした。完

785: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/07/15 04:31
恐いけどなんか泣ける。いい話だ

855: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/07/15 23:49
これはだいぶ前におかんに聞いた話
怖い体験をしたのは、おかんの友達の息子さん(以降Aさん)
ある日Aさんが、友人と二人でバイクに乗ってツーリングをしてるとある山に差し掛かったところで、急に雨が降り出しました。
もちろんバイクですからそのままだとずぶ濡れになっちゃうんで、少しバイクを走らせて、雨宿りをできる場所を探して雨宿りをしていました。
ところが、雨も小ぶりになり、しかも、そろそろ暗くなり始めるからということで、再びバイクを走らせ始めたところ、どこで迷ったのか元の道に戻れない
(続)

858: 855 03/07/15 23:57
(続)
それどころか、あたりはどんどん人気が無くなっていったので、「これはちょっとおかしい」ということで二人ともバイクを止め、地図で道を確認することに。
ところが、地図を確認している途中、目の前を一台のバイクが通り過ぎたらしいんです。
地図を確認しても道がよくわからなかった二人は「とりあえず、あのバイクについて行けばどっかに出るだろう」と思い、そのバイクを追いかけることに。
しかし、いつまでたっても追いつかず、またまた「おかしいな」と思い始めた2人。
それでも、ほかにどうすることもできないので、しばらくバイクを走らせていると、突然開けた場所に
(続)

862: 855 03/07/16 00:06
(続)
ところが、あたりをよく見回してみるとなんと、そこは墓地だったらしいんです。
それよりもおかしいのは確かに、前を通り過ぎたはずのバイクの姿がないこと。
そこまでの道のりは一本道で、しかもその墓地で行き止まり・・・
もう、その後は、無我夢中でバイクに飛び乗ってどこをどう通ったのか何とか元の道にもどってこれたらしいんですが・・

一週間後、Aさんの元にある連絡が入りました。
一緒にツーリングをしていたその友人が、事故で死んだという知らせが・・・
そして、その日以来Aさんはバイクに乗るのをやめたそうです。
下書きしなかったので、飛び飛びになりました。
ごめんなさい

878: 瓢箪山 03/07/16 01:17
自分の体験談じゃないけど、予備校で漢文の先生から聞いた怖い話。
彼(先生)は京大時代に親友のAさんと一緒に東京見物を終えた後、寝台急行「銀河」で東京から帰途につく事になりました。
――小田原を過ぎ熱海を過ぎ、夜も深くなってきました。
寝室に寝そべっていてもなかなか眠れない二人は、退屈になったので寝台車という物珍しさもあって、車内を見て回ろうという事になったのです。
そして最後尾の車掌室に車掌がいないことが分かると、若気の至りというのか彼らは車掌室のカギを壊し、中に入って窓を開け、酒盛りを始めてしまいました。
やがて「銀河」は静岡を過ぎ、「日本平トンネル」という長~いトンネルに入って行きました。

879: 瓢箪山 03/07/16 01:17
ところが「銀河」がトンネルの中程を行く頃、突然彼らの耳に男の大きな重たい笑い声が入ってきたのです。

「ウワァーッハッハッハッハッハッ!ウワァーッハッハッハッハッハッ!ウワァーッハッハッハッハッハッ!ウワァーッハッハッハッハッハッ!」

彼はこの笑い声を聞いた時、空耳だと思いました。
が、Aさんに「さっき男の大きな笑い声が聞こえなかったか?」と尋ねると、Aさんも確かに聞こえたと言います。
深夜の鉄道トンネルに人などいるわけがありません。
二人は背筋が寒くなり、顔も蒼ざめ、酔いもすっかり覚めてしまいました。
二人はしばらく動揺していましたが、結局「空耳だった」という事で忘れることにし、寝室に戻って寝ました。

早朝、「銀河」が京都に着くと、彼は、大阪に下宿のあるAさんを残して降り、自分の下宿に帰りました。

880: 瓢箪山 03/07/16 01:19
ところが翌日、彼は40度の高熱にうなされて寝込んでしまいました。
そしてだんだん、自分のベッドの周りに霊のようなものがうようよと渦巻いている事に気付いたのです。
「これはまずい」と直感した彼は、幸い除霊の方法を知っていたので頭から塩をかぶるなどして、除霊を行いました。
お蔭で彼は霊の呪縛から解かれ、熱も治まったので、晴れて普通の生活に戻ることが出来たのです。

881: 瓢箪山 03/07/16 01:20
数日後彼は、一緒に帰ったAさんの事が気になったので、Aさんの下宿に電話をかけました。
けれども電話は繋がりませんでした。
Aさんの実家にもかけました。
しかし実家にも帰っていませんでした。
ほかの友人にもAさんの事を尋ねましたが、誰もAさんと会っていません。

おかしいと感じた彼は国鉄(現JR)に、大阪駅で降りるはずだったAさんの事について問い合わせました。
しかし国鉄側が調べたところ、「Aさんは大阪駅で『銀河』から降りていない」ことが分かりました。
「銀河」は京都駅から終点の大阪駅まで停まりません。
つまりAさんは彼と別れた後、大阪駅に着くまでに姿を消したことになります。
Aさんは未だに消息がつかめていません。
(終)

818:   03/07/15 15:21
20年位前、まだ小学校低学年だった頃、たちの悪い風邪をひいて寝込んでた。
部屋の真中、電気の真下に寝てたんだけど、だんだん妙なものが見えるようになった。
電気の笠の後ろ側、つまり天井に黒い人影が見える。
大きさは自分とちょうど同じくらい。手とか頭とかを動かすとその影も同じように動く。
面白くてずっとやってたきがする。
最初は熱のせいかなとか自分の影かなとか思ってたんだけど、そんなわけないよね。

灯りがついてる部屋で、それも電気の後ろ側に人影なんて。

819: 2 03/07/15 15:22
そして、ふと顔を上げると何やら遠くに白い物体があり、こっちへ走ってくる。
俺は目が悪いので、白髪のうちの婆ちゃんが白い服着て迎えに来たのかと思った。
けど、いくら時間がたっても近づいて来ない。
おかしい。
それに、顔も何もない。
真っ白だ。
その事に気付いた瞬間、俺はあまりの恐怖にその場でオシッコを漏らしてしまった。
恥ずかしいのと怖いのとで、パニックになり、裏道を駆け抜けてすぐ家に帰って来ました。

漏らしたパンツを自分で洗いながらお婆ちゃんにその事を聞くと、漁師の爺ちゃんと少し話した後で、
「それは、妖怪だよ。そいつが出ると魚がまったく取れんのだよ。(本当はもっと方言まじり)」
と話してくれました。
僕は妖怪を見たという事がとっても怖くて、海を避けているうちに親の都合で東京に引っ越して来てしまいました。
今では、平気で夏は海に行ったりしていますが、あの真っ白い妖怪だけはもう見たくありません。

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