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836: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/20(水) 00:08:27.31 ID:Wgty8aug0.net
小学生の頃、夏休みを利用して住んでいる東京から北海道にある母方の祖母の家に一人で遊びに行ったことがあった。 
祖母の家はメロンで有名な村の近くで、国道以外は未舗装の農道しかないようなど田舎だった。 
だがその田舎さこそが、都会っ子の僕には何よりも魅力的だった。 

そんな祖母の家には、大学の関係で北海道を離れ、そのまま嫁いで他県に腰を落ち着かせてしまった母の代わりに家と畑を継いだ叔父と、九十過ぎの大伯母の三人が住んでいた。 
祖父は僕が生まれてすぐに早逝したと母から聞かされている。女癖と酒癖が悪かった祖父は、家族はおろか親類縁者からも疎まれていた。 
生前の行いの悪さのせいか、仏間には祖父の遺影すらなく、僕は祖父がどんな顔をしていたのかさえ知らず、家族の間でも祖父の話は半ば禁忌のように話すのを禁じられていた。 
祖父の生前の素行の悪さは親類が集まった時の酒宴で、酔っ払った親類達が憎らしげに語る話をそれとなく聞くうちに、図らずも大まかなことを知ってしまった。 
だからと言って、顔も知りもしない故人の祖父を僕がどうこう思うことはなかったが、大伯母は祖父の親類筋だと両親から聞いたことがあり、遺影を置くのが嫌な程嫌っている人の親類である大伯母が祖母の家に住んでいるのは、子ども心に不思議に思えた。 
それはともかくとして、祖母も叔父も訪れる度いつも本当によく僕を可愛がってくれ、野山や田畑を使った田舎でしか体験できない遊びを行くたびに沢山僕に教えてくれた。