1: もろ禿HINE! ★@\(^o^)/ 2016/06/01(水) 07:37:16.63 ID:CAP_USER.net
漆喰の下に12世紀のモザイク画を発見、聖誕教会 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/a/053100031/

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 イエス・キリストの生誕地に建てられたとされるパレスチナ、ベツレヘムの聖誕教会。修復技師のシルビア・スタリニエリ氏が漆喰壁に向けて温度を感知するサーモグラフィ・カメラをゆっくりと動かしていたところ、奇妙な形が見えた。

 修復チームが丁寧に漆喰を取り除いていくと、その下からは貝殻の輝きに彩られた顔が現れた。光輪を形作る金色のタイルを目にした瞬間は、「とても感動的でした」と28歳のスタリニエリ氏は語る。

 何百年もの間、漆喰の下に隠されていた高さ約2.4メートルの天使はこうして発見された。キリスト教の世界でも特に長い歴史を誇るこの教会で、訪れる巡礼者たちを見守ってきた6体の天使の仲間入りをすることになったのだ。

 モザイク画は、1700年の歴史をもつ聖誕教会を修復するプロジェクトの最中に偶然見つかった。それまであまりきちんと管理されていなかったため、教会内にあるその他の貴重なモザイク画は埃やすすにまみれて薄汚れ、雨漏りのする天井から水が浸みこんで傷んでいた。

「ここの作品の修復には、最高の技術者たちの手が必要でした」と、イタリア、トスカーナ州にある修復会社のCEO、ジャンマルコ・ピアチェンティ氏は語る。


ギリギリの修復作業

 モザイク画の復元は、1479年以来初とされる同教会の大々的な修復計画の一環として行われている。作業はギリギリのタイミングで始まった。2011年、パレスチナ政府は教会に「梁が崩れる危険性」があると発表し、国連は2012年にこの教会を危険にさらされている「危機遺産」に指定していた。(参考記事:「パレスチナ聖誕教会、危機遺産2012」)

 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領は2013年、教会側に世界的に権威のあるイタリアの修復業者を招聘しようと呼びかけた。その後まもなく、24時間体制で修復作業が開始された。

 これらのモザイク画は12世紀、十字軍国家エルサレムの王アモーリー1世と、ビザンツ帝国の皇帝マヌエル1世コムネノスの命によって制作された。ガラス、貝の真珠層、石のタイルからできており、透明なガラスの下には、金や銀が押し葉のように敷かれている。

 モザイク画にはキリストと彼の先祖たちが描かれ、養父のヨセフや陰鬱な表情をした母マリアの姿もある。また12使徒を描いた場面では、イエスが「疑い深きトマス」の手を取り、自分が十字架にかけられた際の傷に触れさせようとしている。

 モザイク画には、ラテン語とシリア語で「Basilius」という署名が入っている。歴史家らは、この人物が12世紀に十字軍国家エルサレムの女王メリザンドのために作成された彩色写本『メリザンド詩篇集』に挿絵を入れたバシリウス(Basilius)と同一人物ではないかと見ている。

「これらのモザイク画には、シチリア、フィレンツェ、ラヴェンナの影響が感じられます」。ピアチェンティ氏は、地中海全域で見られるビザンツ帝国時代のモザイクを引き合いに出してそう述べている。また修復技師らによると、教会のモザイク画には、ビザンツ時代のモザイク画に驚くほどよく似た植物や動物のデザインが見られるという。こうしたデザインは、エルサレムにあるイスラム教の聖地「岩のドーム」や「銀のドーム」にもあるものだ。(参考記事:「聖ヨハネ騎士団の大病院、遺構が公開に」)