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1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/06/04(土) 20:29:59.88 ID:ESqODQTHM.net
学生の頃の話。

 私は、原付で夜道を走っていた。
田舎なので外灯は少なく両脇は田んぼなので真っ暗。
 ふと道の端にある大きめのゴミ袋の様なものがヘッドライトに照らされた。
 気になったがそのまま素通りした。
すると丁度横を通り過ぎようとした瞬間ゴミ袋だと思っていたものが立ち私を追いかけて来た。
 黒い着物を着た人間の様だったが頭だけが赤黒く目鼻口は見当たらない。
そいつはかなり足が速く距離を保って逃げるのが精一杯だった。
 逃げている内に追って来るそいつの頭がドンドン膨らんでいるのに気付く。
 前方に民家が見え始めた頃には膨らみ過ぎて原付のミラーにも映り切らない。
 一瞬後ろを振り向くとそいつの頭は私をスッポリ覆うほどに巨大化していた。
 それでも速度は衰えず普通に走って来る。
 私が田んぼの道を抜けるとそいつはピタリと追うのを止めた。
振り向くと忽然と消えている。
 帰宅した私はこの話を曽祖母にだけ話した。
 「そりゃお前の影だよ。お前に取って代わるつもりだったんだな。」
 曾祖母にまじないを教わってからもう「影」には会っていない。